みんなどうしてる?高3の大学受験の勉強時間!夏休みは?

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高校生活、最後の夏休み。
「高校生最後の夏休み、今しかできないことをしたい!」と思う反面、やはりどうしても気になるのが大学受験ですよね。

今回は、実際どのくらいの時間を大学受験の勉強に割くべきなのかを調査してみましょう。

合格者に聞く 受験勉強に高校生が割いている時間

それではまず高校3年間を通して、夏休みに毎日どのくらい勉強をしたかについて調べてみましょう。

高校1年生の勉強時間は、おおよそ1時間から3時間程度となっています。
高校に入学したばかりで、部活やアルバイトも忙しい時期。
勉強にはまだそれほど本腰を入れていない人が多いようですね。

次に、高校2年生の勉強時間ですが、こちらも高校1年生と同様に1時間から3時間程度が一番多くなっています。

ちなみに、高校1年生も2年生も、夏休みスタート当初目標として掲げる夏休みの勉強時間は6時間となっていますが、実際に夏休みがスタートするとそれを実現するのは難しいというのが現実と言えるようです。

高校1年生、2年生の夏休みは、弱点克服と得意科目のブラッシュアップに充てるケースが多いようです。

まとまった時間を確保することができる夏休み期間中は集中して学ぶことができ、成績向上につながりやすい時期と言えますね。

なお、より集中して受験勉強をしたい人はこの記事も参考にしてみてください。

長時間の受験勉強に集中できない! 集中力を高める方法教えます

夏休みはどのぐらい勉強してる?

それでは、いざ受験を控えた高校3年生の時には、どのくらい勉強していたのでしょうか。
高校3年の夏休みは、大体7時間から11時間勉強に充てると言われます。
11時間と言うと一日が24時間ですから、睡眠や食事、入浴などのほかにはほとんどの時間を勉強に充てていたということになります。
これほど集中して勉強することができるのは、やはり学校がない夏休みならではと言えるでしょう。

では、この時期を活用してどのように勉強を進めていったのでしょうか。

これほど長い時間を自宅だけで勉強しようとすると、どうしても集中力が途切れがちになります。

そんな時、みんなはどのような場所で勉強をしていたのでしょうか。
一番多いのは図書館、次いで予備校の自習室、カフェやファミリーレストランとなっています。
移動時間もちょっとしたリフレッシュとなりますし、周囲の人が黙々と勉強をしている環境に身を置くことで、自分も集中できるという人が多いようです。

中には「電車の中が落ち着く」と、あえて電車移動が必要な日を設定して、電車で勉強を進める人も。
集中できる場所や、集中できる時間というのは人それぞれですから、自分のタイプを見極めて上手に選ぶというのも有効な手段です。

夏休みの勉強計画の立て方

「夏を制する者は、受験を制す」とは、今も昔も変わらずによく言われている言葉です。
そのくらい、夏休みというのは重要なポイント。

学校がある期間はどうしても自分で勉強をする時間に制約が出てしまい、思うように受験勉強を進められないこともあるでしょう。

予備校に通っている場合も、同様のことが言えます。
学校に、予備校にと日々忙しくしていると、なんとなく勉強いている気になってしまうという困った事態にも陥りがちです。

そういった時に土日祝日や夏休みなどの休暇は、自分の学びを見直すいい機会となります。
土日祝日や夏休みの時間の使い方は、本当に自分次第。
どのように時間を使ってもいい期間なのです。
高校3年でも部活やアルバイトがある人もいるでしょうし、通塾している場合は夏期講習もあるでしょう。
それでも、通常高校で過ごしている時間が丸ごとフリーになるのですから、上手に活用すればかなりまとまった時間を取り、勉強を進めることができるタイミングなのです。

さて、それでは先輩たちは事細かく夏休みのスケジュールを立て、それを実現していたのでしょうか。

結論から言うと、そんなことはありません。
かといって、まったく無計画に勉強を進めていたわけでももちろんありません。
志望大学に合格した先輩たちは「おおまか」に計画を立て、その大筋からはずれなければOKというある意味緩い管理を行っていた人が多いようです。
緩く計画を立てることで、多少予定が前後しても許容することができ、柔軟に計画を変更することができます。

この「緩く管理」することが、成功のコツ。
分単位は言い過ぎとしても、時間単位でしっかりと計画を立てていたものがずれ始めると、焦るのが人間というもの。

一度計画がずれてしまうと、それを戻すのは大変な作業となります。
どこかで集中してリカバリーすることができればいいのですが、それができないと「しなくてはいけないこと」が山積みになっていき、それだけで行き詰まってしまいます。
おおまかな予定の場合、多少前後したり、ある教科の進みが早い日はその強化を優先したりしやすいため、効率的に勉強を進められるというメリットがあるのです。
あまり几帳面に、きっちりと計画を立てるのはおすすめしません。

では、夏休みにおすすめの勉強方法について、ご紹介します。
せっかくまとまった時間を取ることができる夏休みですから、基礎固めと苦手教科克服に励むのがおすすめです。

そのためにも、夏前に模擬試験を受けることができるようであれば、ぜひ受けておきましょう。
結果を期待して受けるのではなく、今自分がどの程度のポジションにいて、何が苦手で、どんな分野が強いのかを見極める手段として受験します。

自分の立ち位置をしっかりと理解することで、飛躍的に学習を進める夏にすることが可能となるのです。
模試の結果を踏まえた上で、夏休みの計画を立てるようにしましょう。

いざ「計画を立てよう!」という時に、ぜひ注意して欲しいことがあります。

まず一つ目に、自分を過信して、詰め込みすぎたスケジュールを立てないようにすること。俗に言う「計画倒れ」を起こしてしまうと、モチベーション維持が難しくなります。

計画を立てる際には、スモールステップを重ねていくスタイルがおすすめです。
一歩一歩着実にステップアップしていくことで日々達成感を味わうことができ、モチベーションアップにもつながります。

次に、ぜひ試して欲しいのが「予備日」を設定すること。
計画を立てていると、ついこの予定通りすべてが進んだら…と気持ちが盛り上がってしまうことがあります。

そして、そのような気持ちで立てた計画には多くの場合無理があり、どうしてもしわ寄せが出てしまうもの。
そんな時、予備日が設定されていれば、計画通りクリアできなかった範囲を、予備日を使ってこなすことができます。

計画通りにこなすことができなかったものが日々積みあがっていくと、どうしてもモチベーションもダウンしがちになります。
その点、未消化分をこなすことができる予備日さえあれば、一度すべてをクリアにした状態で再スタートすることができます。
こうした小さな工夫をしていくことが、モチベーション維持のコツなのです。

また、高校3年生ともなると、夏期講習をたくさん受講する方も多いでしょう。

みなさんは、講習を受けることで安心してはいませんか?
大切なのは受けた講習の内容をきちんと理解し、しっかりと定着させること。
そのためには自分で学びを深める時間も、とても大切なのです。
講習のお知らせを見ていると、あれもこれも必要な気持ちになってしまいがちですが、そのような事態に陥らないように注意しましょう。

最後に一つ、例として一日のタイムテーブルを紹介しましょう。
ポイントは、夜型にしないこと。
朝はゴールデンタイムとも言われ、集中力が最も発揮できる時間帯なのです。
その時間を有効活用し、勉強を進めることをおすすめします。

ですから、遅くとも8時、可能であれば6時くらいには起床し、朝飯前にひと勉強すると非常に効率よく勉強を進めることができます。

それでは、ここでは間を取って7時起床をした、予定が何もない日のタイムスケジュールを見ていきましょう。

7時      起床 身支度を整える
7時15分    朝の勉強スタート(1時間)
8時15分    朝食
9時      午前の勉強スタート(3時間)
12時     昼食と休憩
13時30分   午後の勉強スタート(3時間)
16時30分   休憩
17時     夕方の勉強スタート(2時間)
19時     夕食
20時     入浴 フリータイム
21時     夜の勉強スタート(2時間)
23時     勉強終了 フリータイム
25時     就寝

勉強時間は、合計で11時間となります。
かなりぎっしり!という印象ですね。でも、これが高校3年生の夏休みなのです。

ただ、やみくもに勉強時間を設定するだけではなく、休憩もきちんと設定されていることに、注目してください。
適度な休憩がなければ、効率を上げることはできません。
もちろん、波に乗っている時に「休憩時間だから」とわざわざ休憩を取る必要はありません。
その分は後ろ倒しにすればいいのですから集中している時は、せっかくですからそのまま進めましょう。

でも、そうではない場合は休憩時間も必要なもの、と考えてしっかりと取るようにします。
休憩時間にはお茶を飲んだり、お菓子を食べたり、近所を散歩したり、昼寝をするといいでしょう。
短時間で上手にリフレッシュをする方法を、自分なりに見つけておくといいかもしれません。

もちろん、休憩時間内だけゲームをする、というのでも、自分にとってリフレッシュになるならもちろん構いません。
ゲームに夢中になって、休憩時間をオーバーしてしまった!ということがあっては困りますが、休憩時間内に楽しむ分には問題ないでしょう。

また、どうしても眠たい時は15分でも仮眠を取ることをおすすめします。
お昼寝を長くしすぎると作業効率が落ちると言われていますが、短時間に深い眠りを取ると脳が活性化し、そのあとの勉強に大きな良い影響を与えます。
「眠たい」と目をこすりながら無理やり勉強をするよりも、短時間仮眠を取る勇気がその後の勉強効率をアップさせることもあるのです。

質の良い休憩をはさみながら、しっかりと勉強を進めるようにしましょう。

なお、実際にいつから受験勉強を始めればいいのか?については以下の記事で紹介をしています。

【大学受験】いつから本格的に勉強を始めるべきか

夏休みの勉強方法のコツ

それでは、夏休みにどこまで勉強を進めればいいのでしょうか。

まず、入試科目ですが私大の場合は3教科が基本となります。
文系は英語、国語は必須。
もう1科目では地歴公民もしくは数学理科から選択をし、受験します。

では、国立の場合はどうなのでしょうか。
国立では、センター試験で5教科以上の科目が必要となるケースが多くあります。
2次試験では国語、地歴公民、英語、数学、理科から選択して受験をします。
小論文や面接、総合問題が課されるケースも多くあります。

それではまず、私大について見ていきましょう。

私大文系の場合

まず、英語についてみていきます。
英語は、夏休みまでに受験レベルの英単語や熟語を完全にマスターしておくようにしましょう。
文法に関しても、受験レベルの参考書を一巡して理解を深め、問題集を一冊は完璧に仕上げます。

また、長文読解もこの時期はとにかく数をこなしましょう。
英語は、比較的簡単に得点アップが期待できる科目です。
地道な努力が点数につながるとモチベーションアップにもつながりますから、しっかりと取り組みましょう。

次に国語ですが、古文などは単語や文法を暗記すれば、点数が比較的簡単にアップします。
しっかりマスターしておきましょう。

現代文も、漢字をしっかり習得することで、点数アップが期待できます。
読解問題は、数をこなしていくことで解き方のコツを掴むことができますので、苦手だというイメージを抱かずにトライしてください。

社会は、夏前までに一通り流れを掴んでおくようにしましょう。
暗記作業をまずは進めるのにおすすめなのは「読むタイプ」の参考書です。
予備校の講義をそのまま書き起こしたようなタイプの参考書は、その時代の流れについて話を聞くように読み進めていくので、面白いと感じる方が多いようです。
さまざまなエピソードを盛り込みながら進められていくこのタイプの参考書は、興味深く読み進めるうちに理解を深めることができます。
しっかりと一巡したら、次は問題集などをこなしながら、知識の定着に努めましょう。

私大理系の場合

次に、私大理系のケースを見ていきます。

まずは英語ですが、私大理系の場合もこの時期までに英単語や熟語は受験レベルのものをしっかりとマスターするようにしましょう。
文の構造を理解すれば、長文読解もスムーズに解けるようになります。

次は、数学についてです。
数学IA、IIBに関しては、まずしっかりと基礎固めに集中しましょう。
数学IIIは、極限や微積などのようにイメージしにくいものが多くあります。
「わからない!」と投げ出すことなく、根気よく考え続けることで、思考力が養われます。
そして、時間をかけて思考し続けることで理解は必ず深まります。

最後に理科についてです。
化学は、知識が定着していないと得点アップを狙うのが難しい科目です。
まずはしっかりとした知識定着を目指して解説を熟読し、理解を深めましょう。

物理は、どうしても独学が難しいという面があります。
夏休みが終わるまでに力学をしっかりとマスターし、基礎固めに努めましょう。

生物は、概念を理解していくことが大切なポイントとなります。
夏休みが終わるまでに、基礎をしっかりとすることを目指して参考書を1冊選び、しっかりと読み進めていくようにしましょう。

国公立文系の場合

では、国立の場合、勉強の進め方は私大とは違うのでしょうか。

冒頭でも触れた通り、国立は私大とは違い受験科目が増えます。
その分、効率的に学習を進める必要が出てきますから、上手に時間配分を行うことが合格への近道と言えるでしょう。

それではまず、国公立文系から見ていきましょう。
英語は、基礎となる英単語や熟語、文法を夏休みで完璧にマスターし、長文読解にも取り組みます。
基礎点を競うことになるセンター試験では、この基本問題をいかに取りこぼさないかが重要になりますから、しっかりと取り組みましょう。

次に、数学です。
目標としては、夏休みが終わるまでにはセンター試験レベルの問題は網羅し、完成させておきたいところ。
秋以降は、英国社の二次対策に注力する必要が出てくるので、センターレベルの数学は夏休みで仕上げておくのが理想でしょう。

続いて、国語です。
現代文は、漢字などの知識問題をまず完成させましょう。
対策すれば得点できる問題はしっかりと取り組みます。
長文読解は日々問題に取り組み、難しい文章に慣れていくことが大切です。

古文に関しても同様で、単語や文法、敬語などの知識問題では取りこぼさないように準備を進めましょう。

漢文は、句点を中心に暗記を徹底します。

理科については、夏休みに入ってまとまった時間が取れるようになったら、センター対策をスタートさせましょう。
9月以降は英国社の二次対策のために時間を使いたいので、センター試験の理科は夏休みに集中して仕上げていきます。

続いて社会ですが、社会は参考書を少なくとも2巡まで終わらせ、夏休みが終わるまでに一通りの暗記作業を終わらせておきます。
次に、演習問題をこなすことで、記憶の定着を図りましょう。
二次試験でも日本史や世界史を使用するケースでは、夏休みまでにセンターレベルの問題はクリアにし、秋以降は記述問題の練習に時間を充てるようにします。

国公立理系の場合

まず、英語ですが基礎に関しては夏休み前までに完成させ、夏休みには完璧にマスターしておくようにします。

単語や文法など、基礎となる部分をしっかりと固めておくことで、秋以降の二次試験対策にもつながります。
次に数学ですが、数学IA、IIBに関しては参考書を徹底的に理解し、知識を定着させます。
頭でイメージしにくい問題が多い数学IIIも、時間をかけて取り組むことで解けるようになりますから、根気よく取り組みましょう。

国語は、多くの国公立理系の受験生にとってはセンター試験で使うだけの科目となります。
センター対策のみしっかりやっておけばいい科目ですから、夏休みに手早く片付けてしまいましょう。
知識問題が多い古文と漢文は暗記さえしてしまえば、得点につながります。
現代文も、漢字などの基礎事項をしっかりとマスターし、長文読解に関しては多少難しく感じる問題から解いてみると力を早くつけることが可能です。

できるだけ時短で準備を進めたい時にはおすすめの方法なので、試してみてください。
二次試験でも国語がある大学に関しては、筆記体策も夏休みにスタートさせることをおすすめします。

続いて理科ですが、化学はしっかりと知識を定着させることを目標とし、解説をしっかり読んで理解を深めていくようにしましょう。
夏休みが終わるまでに一通りの単元を理解し、演習で知識の定着を図ります。

物理の難しいところは、独学ではなかなか習得できない点にあります。
学校で選択していない人は、まずは本当に簡単な入門編からスタートすることをおすすめします。
全体的なイメージがなんとなくできるように進め、夏休みが終わるまでに力学をマスターしましょう。

生物も、参考書をまずは一通り目を通すことから始めます。
最低限、参考書で太字になっている箇所はマスターしておくようにしましょう。

最後に、社会です。
社会は暗記事項が多いので、日々持ち歩いて隙間時間を活用して暗記を進めていくといいでしょう。
それと併用して、参考書を一通り読むことで全体を把握していきます。

夏休みに志望校を固めよう

志望校は、夏休み中には決めるようにしましょう。
というのは、秋以降は志望校別に過去問を分析し、自分が必要な科目の理解や知識をより深め、演習を重ねる必要があるからです。

夏休み前は、どの大学も積極的にオープンキャンパスを行っています。
実際に足を運んでみて、自分の肌で感じて志望校を決めるというのが、一番おすすめです。
その時間がなかなか取れないという場合は、インターネットや本などで情報を収集してみてもいいでしょう。

志望校を決める時、ランクについても頭を悩ませる方が多いのではないでしょうか。
どうしても行きたい大学があり、そこしか受けない!というのも一つの方法ですし、どうしても現役で合格したい場合は自分の成績と照らし合わせて確実に合格できそうな安全圏の大学を選び、その上で挑戦校を決めるというのも一つの方法です。
経済的な問題も絡んでいますから、ご両親としっかり相談をして、志望校を決定することをおすすめします。

最後になりますが、秋以降はいよいよ志望校別対策に時間をかける時期に入ります。
ですが、志望校が早いうちから決まっていれば、過去問を入手しておき、まだ手はつけないまでも時折眺めて傾向をなんとなく掴んでおくといいでしょう。

そうすることで、今後どのようなスケジュールで勉強を進めれば良いのかを見極めるヒントにもなります。

高校最後の夏休み、しっかり学び、思いきりリフレッシュもしながら充実した日々を過ごしてくださいね!

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