予備校関連コラム

1,000人に聞いた】塾選びで重要視するポイントとは?

【1,000人に聞いた】塾選びで重要視するポイントとは?

大学受験を控える学生にとって、塾選びは大きな決断です。そこで今回は、塾選びのポイントについて、大学受験経験者1,000人に行った調査結果を基に解説します。

この記事を読むことで、どの要素が重要視されているのか、他の受験生が何を基準に塾を選んでいるのかが理解でき、自分に合った塾選びのヒントになるでしょう。

大学受験の塾選びで最も重視したポイントと評判について

大学受験の塾選びで最も重視したポイントと評判について

大学受験に向けての塾選びで最も重視されるポイントや評判について、調査結果を基に解説します。塾選びの基準を知ることで情報収集や比較検討がしやすくなるでしょう。

塾選びで最も重視したポイントは何だったのか?

塾選びで最も重視したポイントは何だったのか?

塾選びで最も重視されたポイントは「授業の質」で、回答者の36.3%がこの点を挙げました。志望校合格のために学力を上げたいと考える受験生が多いことがわかります。

次に、塾のハード面とソフト面に分けてみてみましょう。「学費」(14.5%)、「アクセス」(13.5%)、「自習室の充実度」(2.6%)などのハード面の合計は30.6%です。一方で「授業の質」(36.3%)、「合格実績」(13.3%)、「講師の評判」(11.5%)、「サポート体制」(8.0%)などのソフト面の合計は69.1%でした。

この調査結果から、塾に通う約70%の人がより高い学習効果を期待しているといえるでしょう。

塾の評判をどのように調べたのか?

塾の評判をどのように調べたのか?

参考にした情報源として、「友人や知人の口コミ」(31.1%)が最も多く、直接聞く体験談が信頼性の高い情報源と捉えられているようです。次に「パンフレットや資料」(19.0%)、「予備校のホームページ」(18.3%)が挙げられており、しっかり情報収集していることが伺えます。

また、「インターネットのレビューサイト」(13.7%)には貴重な意見もありますが、匿名ゆえ情報の偏りには注意が必要です。

塾の説明会への参加と塾選びの後悔の実態について

次に、塾を選ぶ際に説明会に参加したかどうか、選んだ結果を後悔している人の割合はどの程度なのかみていきましょう。どういうところを後悔しているのか、具体的に取り上げます。

塾の説明会や体験授業に参加したか?

塾の説明会や体験授業に参加したか?

塾の説明会や体験授業に参加すると、インターネットやパンフレットでは伝わりにくい塾の様子を感じることができます。「どちらも参加しなかった」という回答が最も多く、40.6%を占めました。しかし、説明会のみ、体験授業のみ、あるいは両方に参加した人を合計すると、59.4%となります。過半数が事前に何らかの形で塾に足を運んでいることがわかります

すべての塾が説明会や体験授業を実施しているわけではありませんが、実施されているなら積極的に参加するのもよいでしょう。実際に行ってみることで、より具体的なイメージが持てるはずです。

塾の選び方で後悔をしていることはあるか?

塾の選び方で後悔をしていることはあるか?

「後悔したことはない」との回答が39.3%と最多ですが、実際に通ってみないとわからないことも多いのが現実です。

塾選びに後悔を感じている人の声として、「受験に対するサポートが不足していた」と感じる人が15.8%、「期待していた効果が得られなかった」とする人が12.7%、「学費に不満があった」という人が12.1%という結果が出ています。

塾選びには約60%の人が、何らかの後悔を抱えていることがわかります。ここに挙げられている項目を意識することで、後悔しない塾選びができるでしょう。

塾に通うタイミングと授業スタイルについて

塾に通うタイミングと授業スタイルについて

次に、塾に通うタイミングや授業スタイルに関する調査結果を紹介します。いつから通い始めるべきなのか、また個別指導と集団授業のどちらを選んだ人が多いのかみていきましょう。

いつから塾に通い始めるべきか?

いつから塾に通い始めるべきか?

大学受験に向けて予備校に通い始めるタイミングは、「高校3年生」が37.9%と最も多いようです。高校3年生から本格的に大学受験の準備を始める高校生が多いことがわかります

「その他」には、現役受験期を終えた高校卒業後や浪人時に予備校に通い始めた人が含まれます。

「高校2年生」(28.1%)、「高校1年生」(27.0%)という結果をみると、早い段階から受験を見据えて準備を始めている人も一定数存在することがわかるでしょう。特に、難関校を目指している生徒の場合、高校1年生や2年生の頃から大学受験を意識していることも珍しくありません。

あなたが通っていた塾の授業スタイルは何ですか?

あなたが通っていた塾の授業スタイルは何ですか?

授業スタイルは、「集団授業」が67.7%と最も多く、「個別指導」(24.4%)、「映像授業」(7.9%)の順に続いています。集団授業は大手予備校で行われている指導方法で、志望校別のクラスになっていることも多く、同じ目標を持つ仲間と共に学べる環境です

コロナ禍をきっかけに映像授業を扱う予備校は増加しましたが、まだまだ少数派のようです。集団授業と個別指導を合わせると90%にのぼり、対面での指導が主流といえます。

塾の学費の考え方について

塾の学費の考え方について

次に、塾の学費に関する考え方の調査結果を紹介します。当初はどのように学費について考えていたのか、実際の毎月の学費はどれくらいだったのかをみていきます。学費と質のバランスについて検討するヒントになるでしょう。

塾の学費についてどのように考えていたか?

塾の学費についてどのように考えていたか?

学費の面が気になる人も多いのではないでしょうか。「学費と質のバランスを重視」する人が48.4%と、半数近くがバランスを考えながら選んでいることがわかります。「学費が安い方がよい」が19.1%、「学費は高くても質が高い方がよい」が18.1%と、意見が割れています。

一方で、「学費はあまり気にしなかった」との回答も14.4%ありました。学費は科目数や授業内容によって異なるため、一概にはいえません。しかし、調査結果をみると、学費の安さよりも質の高い授業を受けることを重視する傾向があるようです。

塾の毎月の学費はいくらだったか?

塾の毎月の学費はいくらだったか?

塾の学費に関する考え方では、質とのバランスを重視する意見が多くみられました。

「10,000円以上30,000円未満」との回答が39.2%と最多で、「10,000円未満」19.6%と合わせると約6割は30,000円かからないことになります。塾は学費が高いといわれることも多いですが、全体的には必ずしもそうではないようです

一方で、「30,000円以上50,000円未満」が27.8%、さらには「50,000円以上70,000円未満」が8.5%、「70,000円以上」が4.9%と、手厚い指導を求める家庭もあるのが現状です。多様化する価値観のなかで、個々のニーズに応じて塾を選んでいることがわかります。

大学受験の結果に対する塾の影響について

大学受験の結果に対する塾の影響について

受験結果に塾がどのように影響するかについてみていきましょう。「非常に大きな影響があった」は10.4%、「大きな影響があった」は23.9%、「ある程度影響があった」は39.7%と、約70%が塾に通ったことで何らかの影響を感じていることがわかりました。多くの人が塾での受験指導に、学習効果を実感していることが示されているといえるでしょう。

塾には受験に関するプロがいます。実績のある講師からの直接指導、受験のための戦略、体系的な学習法の習得など、多角的アプローチで学力向上を目指すことができるでしょう。学校の授業や独学に比べ、効率的な学習が可能となります。

一方で、「影響がなかった」と振り返る人も一定数存在します。この回答からは、個々の努力や学習環境、受験科目や大学の難易度など、受験の結果には塾以外のさまざまな要因も絡んでいることが感じられます。

受験に絶対はありませんが、大学受験でよい結果を出したいと考える場合、塾が重要な選択肢となることは間違いないでしょう。塾を通じて得られるメリットは、モチベーションの維持や受験に向けての自信といったメンタル面にもあります。

大学受験経験者の失敗談から学ぶ塾選びのポイント

大学受験経験者の失敗談から学ぶ塾選びのポイント

大学受験を目指す多くの生徒にとって、塾選びは最初のステップです。しかし、塾選びが上手くいかないと、期待していた学習効果が得られないこともあります。ここでは、生徒と保護者、それぞれの失敗談を通じて、塾選びの際に気を付けるべきポイントを考えてみましょう。

まず、生徒の失敗談としてよく耳にするのが、授業中に先生に質問する勇気が出ず、理解できないまま授業が進んでいくというケースです。集団授業の塾では、他の生徒と同じペースで授業が進むため、疑問点をそのままにしてしまうと、後々ついていけなくなることがあります。

たとえば、とある生徒は理解できていないことへの不安や、どんどん授業が進んでいく焦りから、自信を失ってしまいました。このように、授業中に質問することにためらいがある人は、休み時間に質問しに行く方法もあります。塾の雰囲気や授業スタイル、講師との相性は重要です。もし合わないなと感じたら、質問しやすい個別指導塾にするなど、他の選択肢を検討することが大切です。

次に、保護者から寄せられた失敗談として、入塾後に予想外の費用が追加され、予算オーバーになってしまったというエピソードがあります。多くの塾では、基本的な授業料とは別に、教材費や模試代が必要です。さらにはオプション講座の料金がかかることがあります。

この家庭では、塾の基本料金だけで判断してしまったため、計画的に貯蓄していたはずの受験資金が予想以上に圧迫され、後悔することとなったそうです。入塾前には、合計で必要となる費用についてしっかり確認し、予算に合う塾のなかから選択すると安心でしょう。

このように、失敗談から学べることはたくさんあります。塾選びではカリキュラムや評判だけでなく、費用面、希望する学習スタイル、指導者との相性、環境を含めた総合的な判断を心がけてください。

塾は、受験までの長い道のりを伴走してくれる心強い存在です。途中で後悔することなく、自分に合った環境で安心して受験勉強に打ち込めるように、入塾前には十分な情報収集と慎重な比較検討を行いましょう。

まとめ

受験生となる高校3年生から塾に通い始める人が多いことがわかりました。塾が受験に与える影響は大きく、なかには塾選びを後悔する声もあります。

授業の質や指導体制などは、情報収集や体験授業を通して確認できます。気になることは事前に調べて、自分に合う塾を探しましょう。塾を比較検討したい人は、ぜひ「おすすめ予備校一覧ページ」をご覧ください。

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