志望校に受かる気がしないと感じ、不安や迷いを抱えている人も多いのではないでしょうか。受験へのネガティブな気持ちを克服するには、正しい考え方と具体的な行動が大切です。
そこで今回は、自己肯定感を高めながらモチベーションを維持する方法や、目標達成に向けた効率的な学習法について詳しく解説します。また、志望校合格へと近づくための実践的なヒントを紹介するので、受験生・予備校生はぜひ参考にしてください。
「受かる気がしない」と思う理由の正体とは
受験本番が迫るなかで自信を失ってしまうことは、多くの受験生が抱える悩みです。「受かる気がしない」と感じる背景には何があるのか、以下にてその理由を解説します。
不安を抱える受験生が感じる共通の悩み
志望校に受かる気がしないと感じる受験生には、共通する悩みが見受けられます。その悩みとは、周囲の成績優秀者との比較による「自己評価の低下」です。他者と比べて自分の努力が十分ではないと感じ、劣等感を抱く傾向があります。
さらに、「自分の努力が不足しているのではないか」という思い込みにより、自己否定に陥るケースも少なくありません。このような心理は、他人の学習状況を目にした際に顕著であり、自分の行動を過小評価する結果を招きます。
また、完璧主義な人ほど、計画の遅れや些細な失敗に対して、過剰に反応しやすいといえます。「完璧にやり遂げなければならない」という強い思いが、自信喪失の要因となることがあるようです。努力の成果がすぐに現れないと、「自分には才能がないのではないか」と感じて落ち込んでしまうケースも見られます。
不安や弱気を感じる理由
志望校に受かる気がしないと感じる背景には、過去の失敗経験や未達成の目標が影響していると考えられます。たとえば、模試の結果が思わしくなかったり、計画通りに学習が進まなかったりした場合、「また失敗するのではないか」という不安が生まれ、新たな挑戦に対する足かせとなってしまうでしょう。この不安が、弱気を引き起こす大きな原因となります。
さらに、睡眠不足や疲労、過度のプレッシャーといった物理的な要因も、心身に悪影響を与えるでしょう。長時間の勉強が続くと、体調不良や集中力の低下につながります。このような状況で「やらなければならない」という焦りが強まると、精神的な余裕を失い、不安感が一層増すことになるでしょう。
「受かる気がしない」を乗り越える方法
受験に対して自信を持つには、どうすればよいのでしょうか。以下では、自己肯定感を高める具体的な方法を紹介します。
合格最低点を知ることで目標を明確化する
不安を乗り越えるには、まず「具体的な目標」を設定することが重要です。志望校の合格最低点を把握し、ゴールを「数値」として明示しましょう。
赤本や過去問を利用して合格最低点を調べれば、各教科で求められる点数を具体的に確認できます。入試では満点を取る必要はなく、全教科の合計で最低点をクリアしていれば目標達成です。この考え方は、完璧主義からくる不要なプレッシャーを軽減するのに役立つでしょう。
また、合格最低点をもとに学習計画を立てることで無駄を省き、効率的に勉強を進められます。たとえば、得意科目では確実に点を稼ぎ、苦手科目では最低限のポイントを狙うなど、戦略的な学習が可能です。
必要な点数が明確になると、優先すべき分野や取り組むべき問題が明確になり、時間を有効に活用できます。合格最低点の存在は、目標に向かって努力するための指針になるでしょう。
頑張る理由を見つけてメンタルを支える
受かる気がしないという感情は、「受かりたい」という気持ちの裏返しといえるでしょう。そこまでして大学に受かりたいのには、必ず理由があるはずです。その理由を深く掘り下げ、努力の原動力にしてみてください。自分がその大学で何を学びたいのかを明確にすると、勉強への意欲が湧いてくるでしょう。
具体的には、志望校での学びが将来の夢や目標にどうつながるのかを考えるところからスタートするのが効果的です。たとえば、「この大学で専門知識を深め、将来○○の分野で活躍したい」という明確なビジョンがあれば、それが強い動機づけとなるでしょう。
目標が具体的であればあるほど、困難に直面しても諦めずに前進できる力が湧いてきます。さらに、その大学で学びたい講義や参加したい研究プロジェクトを調べておくと、「この大学でしか得られない価値がある」と実感でき、モチベーションの向上につながるでしょう。
合格を夢にも見なかった人が実践した行動とは？
以下では、志望校へ合格した人が実践した具体的な行動について紹介します。モチベーションを高めるためにも、ぜひ参考にしてください。
偏差値が低い状態から慶應に合格した経験談
偏差値が伸び悩んでいた慶應を志望する受験生は、基礎の徹底的な強化を実践しました。具体的には、英語や数学など慶應入試で配点が高い科目において、教科書レベルの基本問題を完璧にすることに重点を置きました。
基礎力を強化したことで、慶應のような難関校特有の応用問題にも対応できるようになり、短期間で成績が飛躍的に向上しています。
なお、慶應特有の小論文対策にも力を入れており、小論文では「論理的な思考力」や「自分の意見を明確に伝える力」が求められるため、過去問を使って書く練習を繰り返しました。さらに、新聞記事や時事問題などに積極的に触れ、時代背景や社会的な視点を取り入れるように心掛けたそうです。こうした対策が、慶應入試において大きな差を生む重要な要素となりました。
また、苦手科目を後回しにせず、優先して取り組むことにも注力していました。たとえば、英語が苦手だった受験生が毎日リスニングや長文読解に取り組んだところ、全体の成績向上と自信の回復につながったそうです。
限られた時間を最大限に活用するため、予備校や塾も積極的に利用しました。慶應志望者向けのカリキュラムを提供する専門塾では、講師から具体的なアドバイスを受け、効率的に弱点を克服しています。
逆転合格した受験生は何をしたのか？
模試でE判定から合格を勝ち取った受験生の共通点は、日々の継続学習にありました。1日の勉強時間を細かく区切り、集中力が続く範囲で学習を進めて疲労を防ぎつつ、着実に学力を向上させていました。短期間の詰め込みではなく、毎日の積み重ねが最終的に大きな成果につながったと考えられます。
また、弱点に合わせた勉強法を取り入れたのも合格につながった要因といえるでしょう。苦手分野をピンポイントで克服するために、特化した問題集を繰り返し解き、間違えた原因を分析して同じミスを繰り返さないように工夫していました。
さらに、受験のプロからのアドバイスも大きな助けとなったそうです。志望校に特化した効率的な勉強法や、限られた時間を最大限に活用する方法を学んだ結果、安心して本番を迎えられました。
まとめ
志望校に受かる気がしないのは、周囲との比較や成績の伸び悩みなどが原因として考えられます。ネガティブな感情を克服するには、合格最低点の確認や不安を乗り越えて成功した先輩方の行動を参考にしながら、頑張る理由を見つけることが大切です。
何から始めればよいかわからない人は、予備校や塾に通い、講師からアドバイスをもらうことをおすすめします。受験本番に向けて自信をつけたい人は「オススメ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
