「大学受験をやめたい…」そんな気持ちからは、こう抜け出そう!

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大学受験は自分との闘いです。なぜなら自分の心のなかに弱い気持ちがあると、いくらでも妥協できてしまうからです。

「なぜ偏差値の高い大学に行かなければならないんだ」「偏差値が低い大学も大学だ」と思い始めたら、志望大学のレベルをいくらでも落とすことができます。

そして最も恐いのは、大学受験をやめたいという気持ちです。
「大学受験はつらい」「高卒でも立派な人はたくさんいる」このような気持ちが湧き上がってくると、大学受験を放棄したい気持ちに駆られるでしょう。この気持ちを捨て去り、元の意欲を取り戻す方法を紹介します。

成績が上がらなくてやめたくなったら、こう抜け出せ

大学受験がつらいのは当然です。それは、受験生全員に勉強が課されているからです。日本の社会において、全国の同じ年代の人たちに同じ課題が与えられるシーンは、大学受験くらいしかありません。
つまり大学受験とは、色々な個性と可能性を持った全国各地の受験生を、勉強という唯一のモノサシで優劣をつける競争なのです。

したがって、受験生活に突入して成績が上がらないと「自分は負けるかもしれない」という想いに駆られ、大学受験を放棄したくなるかもしれません。しかし、それに打ち克つ方法はあります。

努力は裏切らない、勉強は裏切らない、ということを信じる

どれだけ勉強をしても成績が上がらないときは、とにかく落ち着くことが大切です。なぜなら、努力はあなたを裏切らないし、勉強はあなたを裏切らないからです。
成績が上がらないと、焦ってきます。「自分は頭が悪いから、いくら勉強してもダメなんだ」と自信を失って落ち込みます。
しかし、焦らず、自信を失わず、落ち込まないでください。焦ったり自信を失ったり落ち込むと、勉強をしなくなるからです。
成績が上がらないときこそ、勉強が必要なのに、焦ってしまっては勉強ができないので、今度は成績が落ちてしまいます。

成績は上がらない時期がある

勉強をしても努力を重ねても成績が上がらないのは、受験勉強には、どれだけ勉強しても成績が上がらない時期があるからです。例えば、2018年度のセンター試験の英語(筆記)では、次の設問が出ました。

下線部の発音がほかの三つと異なるものを、それぞれ下の1~4のうちから一つ選べ。

1 commit 2 convince 3 insist 4 precise

この設問は、大学受験の英語のなかでは「簡単」な部類に入りますので、誤答してしまう人もいるでしょう。すると「何十時間も英語を勉強してきたのに、簡単な設問を間違ってしまった」と落ち込むかもしれません。しかし、この設問は、実は簡単ではないのです。

例えば次のような人は、この問題を解くことができません。
・commitとconvinceは覚えたけど、まだpreciseとinsistは覚えていない人
・commitとconvinceとpreciseとinsistの意味は覚えたけど、発音は覚えていない人

commitもconvinceもかなりテクニック的な英単語なので、これを覚えるだけでも相当な勉強量が必要ですが、しかしわずかpreciseとinsistの2単語を覚えていないだけで、この問題は解けないのです。
そして4つの単語の意味を覚えるにも相当な勉強量が必要ですが、意味を知っているだけではこの設問は解けません。
これが「勉強をしても成績は上がらない時期がある」という現象です。しかしもう少し勉強を継続すれば、preciseとinsistも覚えるようになりますし、4つの発音も覚えられるようになります。ちなみにこの設問の答えは「4」です。4のみ「ai」で、その他は「í」です。

ブレークスルーを待とう

ブレークスルー(breakthrough)とは、進歩、前進、突破という意味です。大学受験の勉強には一定間隔ごとに壁があります。その壁を突破できるのは、勉強が一定量に達したときだけです。そして勉強量がその一定量を超えたら、必ずその壁を超えて次のステージに進むことができます。

<勉強と壁とブレークスルーの概念図>

壁1

ブレークスルー

壁2

ブレークスルー

壁3

ブレークスルー

勉強1

勉強2

勉強3

勉強4



受験勉強の壁は、順番に越えていかなければなりません。「壁1」と「壁2」を飛ばして「壁3」を越えることはできません。
壁3を突破するには、勉強1、2、3を順番に行って壁1、2を突破しておかなければなりません。
成績が上がったと実感できるのは、「壁3」を突破したときです。しかし「壁3」の問題を解けなくても、焦ってはいけません。そのときこそ、「壁1」と「壁2」を越えるための勉強をしなければならないのです。
壁をブレークスルーするには、焦らず勉強を続けるしかありません。

大学に行く目的を見失ったら、こう抜け出せ

夜中に参考書と格闘しているときに、ふと、「自分はなんのために大学を目指しているんだっけ?」という思うことがあります。大学に行く目的を見失う瞬間です。
この思いが浮かんでくると、続いて「大学に行けば人生を4年もロスする。お金もかかる。大学に行って元は取れるのか?」と考え始めてしまい、大学受験をやめたくなります。
受験勉強は孤独な闘いなので、このような想いに駆られると、思考が進みすぎてしまうのです。

明確な目的を持って大学に行く人は実は多くはない

目的を見失っても「気にしない」ことが大切です。実は、明確な大学を持って大学に行く人は、それほど多くはありません。つまり「なんのために大学を目指しているんだったっけ?」と考えている人は多く存在するのです。

理想は、将来就きたい仕事を想定し、その仕事に就くために必要が学問を習得できる大学・学部を受験することです。
しかし高校生で将来就きたい仕事を明確に想定している人は多くはありません。そして実社会では、高校時代も大学時代も就きたい仕事が明確で、実際にその仕事に就いても数年で辞めてしまう人がいます。実際に働いてみてようやく自分に合わないことがわかるのです。
したがって、大学に行く目的を見失ったら、「よし、第1志望の大学に合格してから、この大学を目指した目的を探そう」と気持ちを切り替えてください。

大学に行く目的は、こうつくろう

「大学に行く目的を明確に持ちながら受験勉強に取り組みたい」と考えている人に、目的のつくり方を紹介します。
生きる目的を考えてください。その目的は、なるべくシンプルにしてください。
例えば、「創造、貢献、支援、活動、研究、稼ぐ、経済、法律、制度、芸術、知る、開発」のなかから、自分に合いそうなワードを1つ選んでみてください。

もし、創造を選んだら、それを選んだ理由を考えてみてください。すると、「自分は自動車が好きだから、自動運転技術などを活用してまったく新しい交通システムを創りたい」といったことを考えられるようになるでしょう。
ここでまでたどりつくことができれば、自動車メーカーに確実に就職できる大学・学部や、自動運転技術研究に携わっている教授がいる大学を目指すことが受験勉強の目的になります。
お金を稼ぎたいという目的もいいでしょう。生涯年収を多くするなら、大卒者のほうが高卒者より有利だからです。偏差値の高い大学を卒業すれば、給料が高いいわゆる一流企業に勤められる確率が高まります。

大学は「考える場所」であり「考える時間」

大学に入る目的を明確に持っている受験生でも、大学は考える場所であり、大学生である期間は考える時間であると思っておいてください。
つまり、大学に入ってから大学を目指した目的が変わることは普通のことであり、むしろ変わったほうがよいのです。

受験生が「自分はこの大学・学部を目指す目的が明確にある」と確信していたとしても、それは高校生の頭で、高校生の環境下で導き出した答えです。
しかし大学には世の中の真理を追究し続けている教授や准教授や研究者たちがたくさんいます。また自分の頭も格段に進化しているはずです。
その環境下で、あらためて人生の目的を探したほうがよいのです。

実際に、大学の経済学部を卒業したものの医者になりたくて医学部に入り直す人もいます。医者になってからビジネスをやりたくなって経済系の大学院で勉強し直す人もいます。
大学に行く目的を設定することは、これほど高尚で難しいことなので、目的を見失ったくらいで大学受験をやめてしまわないようにしてください。

高校の先生に相談しよう

大学に行く目的を見失ったら、高校の先生に相談してみましょう。なぜなら高校の先生は全員、大学を出ているからです。
まずは、担任の教師に「大学に行く目的を見失いました。目的はどのように築いたらいいのでしょうか」と率直に尋ねてみてください。きっとさまざまなアドバイスをしてくれます。
担任教師以外の先生にも尋ねてみてください。理系の教師と文系の教師では、大学に行く目的の立て方がかなり違うからです。理系の教師からは合理的な考え方が得られ、文系の教師からは感覚的で感情的な考え方が得られるかもしれません。

そして先生のアドバイスが終わったら、「先生が高校生のときは、どのような目的を持って大学受験を乗り切ったんですか」と尋ねてみてください。
その答えには、受験勉強のモチベーションのつくり方も含まれているはずです。

入学金や授業料などのお金が心配になったら、こう抜け出せ

受験生のなかには、経済状況が厳しい環境にいる人もいるでしょう。一度は親から大学に行ってもいいと言われても、経済状況が好転せず「これは大学受験をあきらめたほうが家族のためになるのではないか」と考えるかもしれません。 家庭の事情で入学金や授業料などのお金が心配になり、大学受験をあきらめる受験生はいます。
しかし、お金のことは「ある程度なんとかなる」道があります。あきらめずに大学入学・卒業の道を切り開いてみてください。

私大の予約型奨学金制度

私大のなかには、独自に奨学金制度を設けているところがあります。
例えば中央大学は、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県以外の高校出身者を対象にした「中央大学予約奨学金」を設け、授業料を半額免除しています。
この奨学金制度を利用するための、出身地以外の条件は次のとおりです。
・中央大学の一般入試などを受験する
・日本国籍を有する者、または永住者や定住者などであること
・父母両方の給与・年金を合計した収入額が700万円以下(または合計所得が346万円以下)
・高等学校や中等教育学校後期課程の評定平均値が4.1以上
・中央大学への入学を強く希望する者
授業料は4年間にわたって半額になります。

早稲田大学の「紺碧の空奨学金」は、児童養護施設やファミリーホームなどの入所者や出身者、さらに養育里親家庭で育った里子を対象に奨学金を支給する制度です。
紺碧の空奨学金の内容はかなり手厚く、まず、入学検定料(受験料)と入学金が免除されます。さらに授業料、実験実習料、その他の諸経費も免除されます。そして月額9万円が給付されます。

企業の支援を受ける

奨学金という形で大学生の学費支援を行っている企業があります。
例えば自動車のトヨタグループは、工業系の大学・学部に進学した女子大生向けの奨学支援プログラム「トヨタ女性技術者育成基金」という制度をつくっています。
その内容は次のとおりです。

・対象:工学系専攻の女子学生
・支給額:月額5万円
・利息:無利息
・選考:学業成績優秀で、基金の趣旨に賛同し、将来ものづくりに関わる女性技術者として活躍していく意欲、熱意がある人
・免除制度:あり

月額5万円ですので、4年間で240万円が給付されます。無利息なので、大学卒業後に働いて240万円を返済するだけです。
また、大学卒業後、トヨタグループに就職するなどすれば返済が免除されます。

大学生を金銭的に支援している企業はそのほかにも、電通、JT、コカ・コーラ、帝人、三菱UFJ信託、東京電力などがあります。

防衛大学校を目指す

どうしてもお金が工面できない受験生でも、高校を卒業してすぐにお金を稼がなければならない人でも、「大学」に行くことはできます。それは、防衛大学校です。

正確には、防衛大学校は「大学」ではありませんが、実質的に「大学」と変わりありません。
正式な大学とは、文部科学省が管轄している大学のことですが、防衛大学校は防衛省の学校です。しかし防衛大学校を卒業しても学士の資格を取得できる点では、文部科学省管轄の大学となんら変わりありません。

防衛大学校は、自衛隊のリーダーである幹部自衛官を目指す大学ですが、教育カリキュラムは普通の大学と同じです。ただ普通の大学と異なり「訓練」があります。
防衛大学校には受験料も入学金も授業料もありません。そして「給料」も出ます。
防衛大学校は「特殊な大学」ですが、「親にお金の面倒をかけずに進学したい」という人は、一考の余地があると思います。

まとめ

受験生が「大学受験をやめたい」と思うことは、ある意味で当然のことです。受験勉強はそれくらいつらいものだからです。受験勉強には向き不向きがあり、勉強が苦手な人には「苦行」に感じるでしょう。
しかし、大学に進学すると、人生の可能性が拡大します。成績が上がらなかったり、目的を見失ったりしただけで受験をやめてしまうのは、人生の損失になりかねません。
また、お金に困っている場合でも、奨学金を活用すれば活路を見出せるかもしれません。
大学受験は自分との闘いです。「あきらめようかな」という気持ちが湧く自分と闘わなければ、栄冠はつかめません。

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