大学受験生に人気の合格祈願には問題が多い?合格祈願より大事なこととは?

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大学入試シーズン本番間近になると、受験生のなかには、神頼みの合格祈願に傾いてしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、合格祈願には、受験生にとってマイナスとなる問題が潜んでいる可能性があります。本記事では、大学受験における合格祈願やゲン担ぎの注意点について紹介します。あわせて、受験生にとって合格祈願よりも大事なことについても解説しますので参考にしてください。



合格祈願の王道・寺社仏閣への初詣はウイルス感染のリスクが高い

大学の合格祈願といえば、まず脳裏に浮かぶのが寺社仏閣への初詣でしょう。例えば、北野天満宮や大宰府天満宮など、学問の神を祀る神社は根強い人気を誇ります。また、明治神宮や清水寺、浅草寺、出雲大社などの有名な寺社仏閣も受験生に人気です。このように、寺社仏閣への初詣は合格祈願の王道となっています。

しかし、以下の理由から時期によっては寺社仏閣の参拝は避けたほうが無難です。

寺社仏閣に人が殺到する初詣はウイルス感染のリスクが非常に高い

初詣の時期は、寺社仏閣に人が殺到するため、コロナウイルスなどのウイルス感染リスクが非常に高くなります。受験生に人気の寺社仏閣ほど、感染リスクは大きく上がると考えられるため、注意が必要です。

ウイルス感染による体調不良で受験の合否に悪影響が出る恐れもある

お正月明けから間もない1月中旬から大学受験シーズンが本番を迎えます。万が一、初詣でウイルス感染した場合は、最悪入試を受けられない可能性もあるため、注意が必要です。運よくその事態を避けられても、体調不良が原因で入試当日に全力を出せず、合否に大きな悪影響を及ぼす恐れがあります。

寺社仏閣へ合格祈願に行くなら参拝客が少ないタイミングを狙おう

どうしても初詣に行きたい受験生は、境内に参拝客が少ないタイミングを狙って行くことがおすすめです。人が殺到する初詣でウイルス感染してしまうと、これまで行ってきた受験勉強の努力がムダになりかねません。

「食べ物で合格祈願のゲン担ぎ」にも注意が必要

合格をイメージできる言葉が含まれる食べ物でゲン担ぎを行うことも一種の合格祈願です。ただ、以下の食べ物は受験生の体調に悪影響を及ぼす可能性があります。

トンカツ

ゲン担ぎの食べ物といえば、「受験に勝つ」といったイメージでトンカツ思い浮かぶのではないでしょうか。 トンカツが合格のゲン担ぎとされるのは、日本語の言葉遊びに由来します。トンカツの「カツ」は、「勝つ」に通じます。これにより、「トンカツを食べると試験に勝つ」というイメージが生まれました。受験生やその家族は、こういったポジティブなイメージから、試験に望むためにトンカツを食べることが多いでしょう。このような風習は、精神的なサポートやモチベーションを高める効果があるとされています。

しかし、そんなトンカツは脂っこく胃もたれしやすいところが欠点です。受験疲れから胃腸が弱りがちな受験生にとっては、トンカツの脂っこさが胃腸に大きな負担となり、体調不良を招く恐れがあります。特に、入試前日のトンカツは消化が良くないため、避けたほうがよいでしょう。

ただ、トンカツの材料となる肉はタンパク質が豊富なため、受験生の体力作りには適しています。

ゲン担ぎのお菓子

お菓子の名前が合格と結びつく「ゲン担ぎのお菓子」は、トンカツよりも大学受験生に人気です。

<大学受験生に人気のお菓子>
・キットカット(勝利)
・Vポテコ、Vなげわ(勝利)
・開運LOOK(開運)
・勝ちグミ もも味(勝利)
※カッコ内はお菓子の名前からイメージできる言葉

以上のお菓子の名前は、合格のイメージがあり、受験へのモチベーションを高める効果が期待できます。ただ、糖や脂肪が多いお菓子は栄養が偏っているため、食べすぎて胃腸に負担がかからないようにしましょう。また、お菓子の食べすぎは肥満の原因にもなるため、節度ある食べ方を心がけたいところです。

注意すべき点

ゲン担ぎとなる食べ物食べるうえで注意すべき点を紹介します。ゲン担ぎの食べ物は適切に楽しみながら、健康的でバランスの取れた食生活を心がけ、しっかりとした試験準備を行いましょう。

健康的なバランス

ゲン担ぎの食べ物に偏らず、栄養バランスを考慮した食事を心がけましょう。試験勉強にはエネルギーが必要なので、ビタミンやミネラル、タンパク質などのバランスが大切です。

適量を守る

過剰にゲン担ぎの食べ物を摂取すると、消化が悪くなるなど体調を崩す可能性があります。適量を守り、過度な食事は避けましょう。

食材の質と新鮮さ

新鮮で質の良い食材を選ぶことが重要です。賞味期限切れの食材や不衛生な条件で調理された食べ物は避けましょう。

アレルギー

もし何らかの食材にアレルギーを持っている場合は、それを含むゲン担ぎの食べ物を避けるようにしてください。

飲み物の選択

ゲン担ぎで飲む飲み物にも注意が必要です。カフェインの摂取を過剰にすると、不眠や神経質になる可能性があります。水分補給は大切ですが、カフェインは控えめにしましょう。

精神的な依存

ゲン担ぎの食べ物は楽しみながら食べるものであり、それだけで合格するわけではありません。勉強や準備に専念することが最も重要です。ゲン担ぎに過度に頼るのではなく、バランスを考えましょう。

消化に優しい食べ物

試験前は緊張することが多いので、消化に優しい食べ物を選んで胃腸を守ることも考えてください。

その他合格祈願はケース・バイ・ケース

その他、合格祈願として受験生が行っている以下のような行為の是非については、ケース・バイ・ケースです。

転ばないor落ちないように気をつける」は◎!

「転ぶ」「落ちる」の2語は、不合格をイメージさせる言葉となるため、意識して慎重に行動する受験生は少なくありませんが、それは正解です。実際に、「転ぶ」または「落ちる」といったことが、けがに直結して受験に悪影響を及ぼす可能性があります。それを防ぐための慎重な行動は、ぜひすべての受験生が心がけたいところです。

「『落ちる』などの言葉を使わない」も◎!

ポジティブな気持ちで受験勉強を続けられる人は、志望校に合格する可能性が高いといわれます。そのような受験生の多くは、日ごろから「落ちる」などのネガティブな言葉を使わないようにしていますが、それは正解です。

ただでさえ受験失敗への不安で気持ちが落ち込みやすい大学受験生が、ネガティブな言葉を多用すれば、ますます大きく気持ちが落ちこんで受験勉強に身が入らなくなる恐れがあります。その結果、実力があるにもかかわらず受験に失敗する恐れもあるため、ネガティブな言葉は極力使わないほうが無難です。

受験勉強中こそ、ポジティブな言葉を多用し、気持ちもポジティブな状態になるように心がけましょう。そのほうが志望校に合格する可能性が高くなります。

「同じ文房具を使う」はケース・バイ・ケース

ゲン担ぎで同じ文房具を使う受験生も一定数いますが、それがよいかどうかはケース・バイ・ケースです。その文房具が使いやすければ受験勉強や試験に集中しやすくなり、良い結果に結びつきやすいでしょう。しかし、「縁起が良い文房具だから」といった理由で、使いにくい文房具を無理に使い続けるのは、それが原因で勉強にも試験にも集中できなくなる恐れがあるためNGです。

文房具は、あくまでも使いやすさ優先で選びましょう。

大学受験では合格祈願よりも大事なのは健康管理と時間の管理

受験生にとって合格祈願は、それほど大事なことではありません。なぜなら、大学受験生にとって本当に大事なことは、入試当日にベストなコンディションで試験に臨むための健康管理だからです。また、健康を損ねないための時間管理も非常に重要です。ここでは、健康や時間管理を徹底するために行いたいことを紹介します。

十分な睡眠を取る

大学受験生の健康管理で最も優先順位が高いのが、十分な睡眠です。受験生は、深夜までの勉強やスマホいじりなどで夜ふかしをしがちですが、疲れが次の日に持ち越されたり、積み重なったりすると常時疲れが取れないまま受験本番を迎えることになりかねません。健康状態が不安定な状態で入試に臨んでしまうとベストパフォーマンスを発揮できずに、不合格になる恐れがあります。

また、入試当日に体調不良で受験できないという事態も起こりかねません。そのような事態を回避したいなら、1日7~8時間の睡眠時間は心がけたいところです。

規則正しい生活で時間の管理を上手に行う

多忙な大学受験生が十分な睡眠時間を取るためには、意識して時間管理を行うことが重要です。そのためには、時間の使い方をよく考え、それに基づいて規則正しい生活を続ける必要があります。しかし、それを自分だけの力で続けることは難しいため、家族に協力してもらうのがおすすめです。自分で気づかない不規則な生活も、家族という第三者の目で見れば気づける可能性があります。

その点を特に家族に注意してもらえば、規則的な生活による時間管理がしやすくなるでしょう。

適度な運動

大学受験生は、受験勉強で運動不足になりやすい傾向があります。しかし、長丁場となる受験準備期間や長時間に及ぶ入試に耐えられる体力をつけるためには、適度な運動も必要です。家でも簡単にできるストレッチや筋トレ、散歩などの有酸素運動を日常生活に取り入れるようにしましょう。

日ごろから適度な運動を心がけることで、大学入試準備や長時間の入試を乗り越えるだけの体力をつけることが期待できます。

バランスの良い食事を摂る

受験生の体力作りに欠かせないのが、栄養バランスの良い食事を摂ることです。こちらは、家族に全面的に協力してもらう必要があるでしょう。

感染症対策を習慣化する

大学入試当日の対策を今から考えておくことも大事です。まず、大学受験シーズンは非常に寒いため、屋外と屋内の気温差が激しくなります。そのため、感染症対策も兼ねたカイロの持参や体感温度を調節可能な服装の工夫などを事前に考えておくことが必要です。また、入試当日に遅刻すると動揺してパニックに陥ってしまう可能性があります。

パニックに陥らないためにも、以下のような対策を考えておくことも必要です。

・あらかじめ受験会場の下見を行う
・前日より受験会場付近に泊まる

これらに留意しながら入試本番までの日々を過ごし、ベストコンディションで試験に臨むことが大切です。健康や時間管理をおろそかにせず、ベストコンディションを維持して志望校の合格を引き寄せましょう。

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