大学受験向けシャーペンの選び方!便利な文房具や入試に臨む注意点も

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大学受験で合格へ向けてコツコツと勉強するためには、お気に入りのシャーペンなどの文房具が欠かせません。なかには、「自分がしっくりとくる文房具でないと集中できない」という受験生もいるのではないでしょうか。そこで、本記事では大学受験で押さえておきたい学習グッズや、シャーペンの選び方、大学の入試当日にシャーペンを使う際の注意点について紹介します。



大学受験勉強の効率アップは筆記具に注目しよう

大学受験の勉強は、毎日コツコツと行うものです。そのため、集中したり勉強の効率を上げたかったりするときには自分に合った文房具をうまく活用しましょう。ここでは、大学受験におすすめの学習グッズを紹介します。

マーカーペン

マーカーペンは色鮮やかで、重要な情報を視覚的に強調することができます。教科書や参考書の中で重要なポイントやキーワードをマーキングすることで、後で見返した際に一目で重要な部分を確認できます。また、マーカーペンを使ってノートやテキストをマーキングすることで、情報の可視化やアウトライン作成に役立ちます。大まかな構造や階層を示すために、異なる色のペンを使ってマーキングすることで、情報の組織化や理解がしやすくなります。

耳せん

耳せんは、周りに誰かがいる場所で集中したいときに便利です。ポリウレタン製のものは水や汚れ、日光にも弱いため、今までよりも聞きづらいと感じる場合は交換しましょう。また、イヤーマフやノイズキャンセリングヘッドホンを使う方法もあります。ただし、ノイズキャンセリングヘッドホンを使う場合は、音楽を流さず周囲からの音を遮断するためだけに使うのがおすすめです。

コクヨ S&T 株式会社が株式会社センタンに委託して実施した研究によると、タブレットにメモを書いた場合は、紙ノートに書く場合よりも認知負荷が高い可能性があるとされています。シャーペンで紙に字を書く際はあまり気にならない一方、タブレットに字を書く際は、きちんと書けているかを見直す負荷があると考えられているのです。

勉強で覚える内容よりも文字が正しく書けているかに気を取られてしまっては、学習効率に影響する可能性があります。タブレットも便利ですが、大学受験の勉強には紙が欠かせません。好きなように書きたい人は、コピー用紙を持ち歩くのも便利です。

暗記用マーカーシート

暗記に欠かせない赤シートは、何かに挟み込んでわからなくなることがあるため、紛失しない対策が重要です。例えば、端に穴をあけてルーズリーフに閉じたり、しおりやひもをつけたりすると紛失しにくくなるでしょう。赤シートは、暗記ペンを隠すのにも使えますが、問題集に書き込んで解く際は、シャーペンではなくオレンジやピンクなど赤系の色で書き込むと、2回目に挑戦する際に役立ちます。

ふせん

ふせんは、ノートの足りないスペースを補って図を追加したり、覚えておきたい箇所を目立たせたりする際に便利です。例えば。「マーキングには小さいもの」「再計算や書き込みは大きいもの」などと用途で使い分けができます。また、ふせんはToDoリストの管理にも使えるため、気になるものは何でも書き入れましょう。

ただし、薄いプラスチック製のふせんの場合は、シャーペンで書き込みにくいため、紙のふせんがおすすめです。色付きのふせんや星・ハートなど、個性的な形のふせんを用いると気分転換になるかもしれません。

ブックスタンド

ブックスタンドを使うと、見やすい位置で見たいページを固定できるため、机を広く使いたい場合や資料を見ながら勉強したい場合に便利です。特に、アームがついているタイプの場合、ページが戻りやすい分厚い本でも安心して使えます。折りたためるものを選べば、いつでも持ち歩くことが可能です。

卓上アナログ時計

アナログ時計は、目分量でおおよその時間が把握できるため、学習した時間や残りの時間を確認するのに向いています。なお、時間を決めて学習したい場合は、キッチンタイマーを使うと便利です。

暗記カード

暗記カードとシャーペンを持っていれば、気になることはすぐに書けます。いつでも暗記の勉強ができるほか、覚えたカードは外せるため、やるべきことがコンパクトにまとめられる点はメリットです。

大学受験勉強に使うシャーペンの選び方

ここまで、大学受験の勉強に必要なものを紹介しました。なかでも特に重要なのはシャーペンです。ここでは、大学受験に用いるシャーペンの選び方について紹介します。

手書きの勉強は脳の刺激になる

パソコンやタブレットによる学習が増えていますが、手書きで勉強すると集中力、言語化、定着力の面で効果が期待できます。そのため、覚えることが多い受験勉強をする際には、シャーペンなどで「書く」行為が非常に重要です。字を書く効果は、主に3つあります。

書き心地の安定性と滑らかさ

シャーペンは滑らかで一貫した書き心地を提供します。芯が固く、書き味が安定しているため、手の動きや筆圧の調整による書き心地の変化を最小限に抑えることができます。これにより、作業に集中しやすくなります。

細かい字の書きやすさと視覚的な刺激

シャーペンは芯が細く、細かい字を書くことができます。細かい字を書くことは、集中力を高める上で重要です。細かい字を書くことによって手や目の協調が必要となり、脳もより集中的に働くようになります。また、シャーペンの文字ははっきりと濃くなるため、視覚的な刺激としても働き、集中力を高める効果があります。

学習への意識づけと静寂な環境の確保

シャーペンを使うことは学習への取り組みを促す役割も果たします。シャーペンを手に取り、文字を書くという行為は、脳に学習モードへの切り替えを促すサインとなります。これにより、学習に集中するための心理的な準備が整い、学習に没頭しやすくなります。また、シャーペンは静音であるため、周囲の騒音を抑えることができます。静かな環境で作業することで、思考の整理や情報の吸収に集中できます。

以上の理由から、シャーペンを使うことで集中力が増す効果があります。書き心地の安定性と滑らかさ、細かい字の書きやすさ、学習への意識づけと静寂な環境の確保などが、シャーペンの利点として挙げられます。これらの要素が組み合わさることで、より効果的な学習状態を作り出し、集中力を高めることができます。

長時間勉強に向くシャーペンの特徴

勉強でシャーペンを使う場合は、書く際の疲れにくさと芯の折れにくさが求められます。長時間勉強をする場合、以下のように使い分けをしてシャーペンを選ぶのがおすすめです。

・シャーペンのグリップ:ゲル素材などの柔らかいタイプ
・シャーペンの軸:筆圧が強い人は太めの軸、筆圧が弱い人は細めの軸
・シャーペンの芯:国語など漢字を多用する教科は、文字がつぶれにくい細めの芯(~0.5mm)、それ以外の教科は書き心地がなめらかな太めの芯(0.7mm~)
・シャーペンの芯の繰り出し方式:持ったまま芯が出せる振り子式

そのほか、シャーペンの芯が自動で回り、書き続けても文字が太らないものや芯が折れにくい構造のシャーペンなどもあります。

シャーペンが折れると集中力が失われる原因に

シャーペンの代表的なトラブルは、「芯が折れる」「芯が詰まる」などです。2014年に文具メーカーのゼブラ株式会社が行った調査によると、芯が複数回折れると集中力が大きく低下する傾向が見られました。つまり、学習中に芯が何度も折れるようなシャーペンを使っていると、勉強に集中できなくなる可能性があります。

市販されているシャーペンのなかには、スプリングで筆圧を分散させたり、芯が折れにくい作りになっていたりする製品もあるので試してみるとよいでしょう。

大学入試当日は鉛筆とシャーペンの両方用意しよう

大学受験の入試当日は、万全の準備をしておく必要があります。身の回りのトラブルが最小限になるように、シャーペンについても事前に備えておきましょう。

鉛筆は濃く書けて折れにくい

普段、シャーペンで勉強している人でも、大学受験の当日はシャーペンと一緒に鉛筆を持っていきましょう。なぜなら、鉛筆はペンやシャーペンに比べると「インクが出ない」「替え芯が足りない」などのトラブルが起こりにくく、いつでも濃く書けるメリットがあるからです。特に、試験がマークシートの場合は、芯が適度に柔らかいHBやBが向いています。

共通テストのマークはシャーペンが使用できない

大学入学共通テストでは、シャーペンを使った回答ができません。大学入学共通テストは、マークシート式ですが、シャーペンを使ってマークを塗りつぶした場合、回答が読み取れない可能性があるため、使用しないようにしましょう。ただし、大学の受験会場にシャーペンを持っていくことは禁止されていません。メモや計算など途中の内容をメモする際は、黒芯のシャーペンが使えます。

普段からシャーペンで勉強している人が、いつもと同じ書き心地で答案に挑むためには、シャーペンとマークに使う鉛筆の両方が必要です。

念のため募集要項を確認する

大学入試共通テスト以外の各大学の受験でも、シャーペンの使用が制限されている場合があるため、募集要項の確認は必須です。受験の際は、試験に直接使わないものは机の上に置けません。試験時間中は、シャーペンの芯ケースは持ち込めないものと想定して、シャーペンのなかに芯を多めに入れておく必要があります。

試験前には以下を意識しておくといいでしょう。

 

入試要項の確認

各大学の入試要項を注意深く確認し、持ち込みが必要な文房具や禁止されている文房具についてリストアップします。

チェックリストの作成

必要な文房具をチェックリストにまとめて準備しましょう。リストを作成することで、持ち忘れや重複した準備を防ぐことができます。

事前の準備と確認

試験前の日に、必要な文房具が揃っているか確認しましょう。バッグやポーチに収納しておくことで、試験当日にスムーズに持ち運ぶことができます。

 

なお、英語の試験を受ける際に、英単語が書かれているシャーペンを使用するとカンニングを疑われる可能性があるため、大学受験では基本的に柄のないシャーペンを使用するのが無難です。

大学受験の勉強は学習環境を整えて効率を上げよう

大学受験の勉強の際には、文房具が欠かせません。文房具のなかでも、特にシャーペンは自分にとって使いやすいものを選ぶことが大切です。具体的には、長時間勉強しても疲れにくいように軸の材質や太さ、芯の太さなどに注意して選びましょう。受験する大学によっても異なりますが、シャーペンが使用不可の場合があるため、鉛筆も一緒に持参すると安心して試験に臨むことができます。

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