大学受験生を応援したい!親が大学受験生にプレッシャーをかけずに応援する方法

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受験生は、誰でも大学受験という大きな節目を前に強いプレッシャーを抱えています。そのようすをそばで見守る受験生の親の中には、わが子の不安を取り除きたい気持ちが強すぎて的外れな応援をしてしまう人も少なくありません。その場合は、受験生がますます強いプレッシャーを感じてしまうでしょう。

そのような望まぬ状態にならないためにも、親が適切な形で受験生を応援する方法を知っておきましょう。

親が大学受験生にプレッシャーをかけずに応援するには?

生まれたときからそばで大学受験生を見守ってきた親としては、「受験生の一番の理解者は自分だ」と自負している人もいるのではないでしょうか。また、わが子に期待して「がんばればもっと上をめざせるはず」などと信じて疑わない親も多いかもしれません。しかし、わが子といえども親と子どもは、異なる人格を持つ人間で、性格も物事の受け止め方も親とは異なります。

親からすれば純粋にわが子を大切に思う気持ちから行った応援が受験生にとって強いプレッシャーとなりかねません。それが原因で大学受験に悪影響を及ぼすケースもあるでしょう。また、親子ゆえの気安さから、不安を抱える受験生にデリカシーのない応援の言葉を投げかけたり、子どもの前でネガティブな態度を見せてしまったりする親もいます。

そういったことが理由で親に対して心を閉じてしまい、結果的に受験に深刻な悪影響を及ぼすケースもあるでしょう。そのような失態を防ぐためには、親自身が以下のことを常に意識する必要があります。

●必要以上に受験生に声をかけない
受験生に対して必要以上に声をかけることは、逆にプレッシャーやストレスを与えることになります。受験生は自身の進路や学習に対して十分な責任感を持っており、過剰な関与や干渉は煩わしさや不安を引き起こす可能性があります。適度な距離感を保ちながら、必要なサポートや質問への対応を行うことが大切です。

●受験生に声をかけるときは言葉や表現を選ぶ
受験生への声かけにおいては、言葉や表現を慎重に選ぶことが重要です。受験はプレッシャーの多い状況であり、言葉の選び方や表現の仕方によって受験生のモチベーションや心理状態に影響を与えることがあります。励ましや応援の言葉、自信を持てるようなフィードバックを提供し、受験生の自尊心や自己肯定感をサポートすることが大切です。

●親の不安やネガティブな感情を極力受験生に見せない
受験生の前では親が不安やネガティブな感情を露出することは避けましょう。受験生は親の態度や感情を敏感に感じ取ることがあり、親の不安やストレスが受験生のプレッシャーに繋がることがあります。親自身が冷静で前向きな姿勢を示すことで、受験生に安心感や自信を与えることができます。

●親ができるサポートをさりげなく行う
受験生をサポートするために、親はさりげなく支援を行うことが有効です。例えば、受験勉強のスケジュールや環境の整備、必要な学習資料や受験情報の提供など、受験生が困った時にサポートできる準備を整えておくことが大切です。ただし、適度な距離感を保ちながら、受験生の自立心や責任感を尊重することも重要です。


これらのことをすべて完璧に行う必要はありませんが、心がけは大切です。また、極力黒子に徹しながら、きめ細やかなサポートができれば理想的でしょう。

大学受験生にプレッシャーをかけない応援メッセージ

大学受験生が親にSOSを出してきたときなど、親が受験生を応援するような言葉が必要となる場合もあります。その場合は、受験生にプレッシャーをかけないような応援メッセージを送ると、受験生の不安を軽くできるでしょう。例えば、以下のような応援メッセージなら、受験生の不安の軽減が期待できます。

●いつも遠くからあなたを見守っている
●あなたなら大丈夫!
●私はいつでもあなたの味方
●あなたががんばっている姿をずっと見てきた
●サポートはまかせて!
●無理せずいつも通りに

以上のメッセージにネガティブな言葉が含まれていないことにお気づきでしょうか?繰り返し言いますが、受験生は人生の節目となる大学受験を前に大きな不安を抱えています。そのようなときに、一番身近な親からネガティブな言葉をかけられれば、他人から同じ言葉を言われたときよりも心にダメージを受けやすくなるでしょう。

もちろん、親も人間ですから、わが子が大学受験を前に不安定になれば心配で夜も眠れないこともあるかもしれません。しかし、親はある程度人生経験が豊富な大人です。その人生経験を活かして受験生の前では落ち着いた対応を心がけ、極力自らの言動で受験生に不安を与えないようにしましょう。

受験生の前では、大人の余裕を見せてどっしりと構え、受験生が安心して大学受験に臨めるように気を配ることが大切です。

大学受験生にプレッシャーをかけない親の受験サポート

応援メッセージ以外にも、大学受験生にプレッシャーをかけずに親ができる受験サポートはたくさんあります。むしろ、このサポートのほうが応援メッセージよりも重要です。ただでさえ大学受験の勉強で忙しい受験生は、どうしても勉強以外のことが負担になりがちです。そのような部分を親が上手にサポートすれば、受験生の負担が減り受験勉強に集中できます。

進路選択のサポート

大学受験生のなかには、高3になっても自分の進路が定まっていない人もいます。その場合は、受験生をよく知る親が主導して進路選択のサポートを行うことも必要です。進路が定まらない受験生は、例えば、「大学で何を学びたいのか?」「学びたいことを学べる学部や学科はどこか?」などの悩みを抱えていることも少なくありません。

それ以前に、「大学に進学したいのかどうかわからない」など、周囲が驚くような初歩的な悩みを抱える受験生も意外と多い傾向です。また、受験シーズン直前に成績不振などで志望校の変更を余儀なくされるケースでは、受験生がパニックに陥って進路選択どころではなくなる場合もあります。そのようなケースに直面すると、頭を抱えたくなる親も多いかもしれません。

しかし、ぐっとこらえて受験生にとって最良な進路を考え、それを受験生に伝えましょう。そのことをきっかけに受験生が自分に最適な進路を見つけ、受験勉強へのモチベーションが大きく上がるかもしれません。

大学情報のリサーチ

受験生が志望する学部がある大学や、本人が受験を志望する大学の情報をリサーチすることも親にできるサポートです。例えば、学部学科の情報や受験生向けイベントの日時や内容などのリサーチは親でもできます。また、リサーチの結果を受験生と共有すれば、受験生が自分から興味を持った大学のオープンキャンパスの申し込みなどを行う可能性が高くなります。

学生募集要項のチェック

大学受験シーズンが近づくと、各大学の学生募集要項が公表されます。募集要項には、受験科目や願書提出の日時、各種奨学金の申込方法などの重要事項が掲載されているため、親も一緒に募集要項をチェックしながら出願に必要なものを準備したいところです。

出願サポート

原則、大学受験出願準備は、受験生本人が行うものですが、第三者の目で行う出願書類の不備チェックは親ができる出願サポートです。また、受験料の準備や払い込みを受験生自身が一人で行うのは非常に難しいので、そこは親が主導で行ったほうがよいでしょう。

入学金などの準備や納付

大学入学後に行う奨学金の申請も含めた入学金などの準備や納付は、受験生の親にしかできない受験サポートです。通常は、入学手続きと同時に大学への納付金を銀行振込で納付しますが、1日でも納付期日に遅れると合格していても大学に入学できません。それを防ぐためにも、納付期限日をしっかりチェックし、その日までに入学に必要なお金を工面して大学に納付しましょう。

大学受験生のプレッシャーを和らげる日常生活のサポート

大学受験生のプレッシャーを和らげる効果が高い日常の生活のサポートが、「受験生の健康管理」です。日々強いプレッシャーにさらされる大学受験生は、常に体調を崩しやすい状態にあります。そのため、親が健康管理のサポートを行って受験生の体調を良好な状態に保つことが必要です。具体的には、次のようなサポートを心がけましょう。

●栄養バランスや消化のよい食事を用意する
受験生のために栄養バランスのとれた食事を提供しましょう。野菜、果物、タンパク質、炭水化物をバランスよく摂ることで、身体の健康と脳の機能をサポートします。また、消化の良い食材を選び、胃腸の負担を軽減することも重要です。定期的な食事の提供と食事時間の確保に配慮し、受験生の体調維持に努めましょう。

●十分な睡眠時間を取るように促す
受験生には十分な睡眠時間を確保させることが重要です。睡眠不足は集中力や記憶力の低下、ストレスの増加につながります。規則正しい睡眠習慣を作るために、就寝時間や起床時間をコントロールし、リラックスできる環境を整えましょう。また、寝る前のスクリーンタイムや刺激的な活動を制限し、良質な睡眠を促すことも大切です。

●受験生がリラックスできる環境を整える
受験生がリラックスできる環境を提供しましょう。静かで落ち着いた場所や個人のスペースを確保し、学習や休息に集中できる環境を整えます。また、受験ストレスを軽減するために、音楽やアロマセラピーなどのリラックス法を取り入れることも有効です。

●受験生が勉強に集中できる環境を整える
受験生が集中して勉強できる環境を整えましょう。静かな場所や整理整頓されたデスクスペースを提供し、学習の妨げとなる要素を排除します。また、学習に集中できるように、家族や他の人々との時間調整やルール設定を行いましょう。

●精神的なサポートを行う
受験は精神的な負担が大きいものですので、親として精神的なサポートを行いましょう。受験生とのコミュニケーションを大切にし、プレッシャーに感じない程度の励ましの言葉や応援を送ります。ストレス解消のために、趣味やリラックスする方法を考えたり、リフレッシュする機会を与えることも大切です。

●体調を崩した受験生を病院に連れていく
受験期は体調を崩しやすい時期です。受験生が体調不良を訴えた場合には、早めに病院に連れて行きましょう。専門家の診断と適切な治療を受けることで、早期に回復させることができます。親のサポートと行動力が受験生の健康を守る一助となります。


以上のサポートを行うことで受験生のコンディションが整い、受験本番でベストを尽くせる可能性が高くなります。

親ができる大学受験生への応援方法は数多くある

親が受験生にプレッシャーをかけずに応援する方法は、たくさんあります。しかし、とりわけ重要なのが言葉以外のサポートです。特に、出願サポートや入学金などの納付は、親のサポートの中でも重要事項となるため、細心の注意を払う必要があります。親自身も仕事などで多忙でしょうが、親ができるサポートを行いながら受験生を全力で応援しましょう。

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