受験関連コラム

【大学受験直前対策】緊張しやすい受験生に贈る8つのアドバイス

受験本番が近づくと多くの人は、不安になったり緊張したりするものです。しかし、なかには、緊張の度合いが強くなりすぎて、受験当日思うように力を出せない人もいます。また、受験前から緊張しすぎて勉強が手につかない人もいるかもしれません。

緊張しやすい人の場合、心の持ち方や適切な受験準備で緊張を和らげることは十分可能です。そこで、本記事では、受験の緊張を和らげる方法を8つご紹介します。

1.「緊張は受験勉強を頑張っている証拠」と考えて自信を持つ

緊張しやすい受験生には、自分の実力や頑張りを過小評価している自信のない人が多い傾向です。

自信がないと過度の緊張を生み合格を逃す原因にも

自信がない人は、実際には周囲から「よく勉強している」と見られていることも少なくありません。そのため、志望校の合格圏内にいることも多いのです。しかし、本人は自信のなさから「合格できるほどの実力がついていない」など、ネガティブな気持ちになっている可能性があります。

その自信のなさや、ネガティブな気持ちこそが自らの中に過度の緊張感を生んでいるのです。せっかくつかみかけている合格を、みすみす逃す原因とならないようにしましょう。

「緊張は受験勉強をがんばっている証拠」と自信を持とう

悪い流れを絶って合格を引き寄せるためにも、「緊張は受験勉強を頑張っている証拠」「私には合格するだけの実力がついている」と自分に自信を持つことが大切です。そうすれば受験本番であまり緊張せずに、平常心で受験に臨めて実力通りの結果を出せるでしょう。

2.大学受験で満点をとる必要はない

緊張しやすい受験生は、模試や定期試験で間違えた箇所があると必要以上に落ち込むことが多い傾向です。そのような受験生の多くは、どの試験でも満点を目指しているところがないでしょうか?

大学受験は合格最低点以上をとれば合格できる

大学受験問題は、満点をとる必要はありません。合格最低点以上をとれば合格できます。言い換えれば、過去問を解く段階で合格の水準を上回る点数をとっていれば合格の可能性が高いということです。ここは、非常に重要なポイントなのでぜひ覚えておいてください。

そう聞くと少し気持ちが楽になり、緊張感が和らぐ人も多いのではないのでしょうか?

自分が解ける問題で確実に得点すれば合格できる可能性が高い

もちろん、超難問や過去問にはない問題が本番で出てくる可能性はあります。しかし、そのような問題はごく一部です。仮に、その問題が解けなくても自分が解ける問題で確実に得点できれば合格の可能性は高くなります。

緊張しやすい受験生は、そのことを念頭に置きながら「自分が解ける問題で確実に点数をとれば大丈夫」と考えましょう。それによって、受験本番でも平常心で試験に臨め、実力通りの力を出せる可能性が高まります。

3.できない問題は捨てる勇気を持つ

2と関連する内容として「できない問題は捨てる勇気を持とう」という言葉も緊張しやすい受験生に送りたいアドバイスの一つです。

大学によっては「捨ててもOKな問題」が出るケースも多い

大学によっては、高校の履修範囲を超えた難問や、ひねくれた難問など、「実は捨ててもOKな問題」が出る場合があります。そのような問題は往々にして得点率が高いので、解ければラッキーです。

しかし、多くの場合、仮にその問題を捨てても他の問題で得点できれば合格できる可能性は十分にあります。

受験問題は「確実に得点できそうな問題から解く」が鉄則

大学受験は、合格最低点以上の点数をとれば合格できるため、確実に得点できそうな問題から解くのが鉄則です。順調に得点を重ねることができれば、合格最低点以上の点数をとりやすくなります。

優先順位をつけながら問題を解く練習を何度も行う

緊張しやすい受験生は、模試や過去問対策において得点できそうな問題を素早く見極め、優先順位をつけながら過去問を解く練習を何度も行いましょう。それにより、本番でも効率よく問題を解けて得点率も上がりやすくなる可能性が高まります。

4.受験スケジュールの把握などの事前準備をしっかり行う

緊張しやすい受験生ほど、不測の事態が起こると混乱から失敗を招く可能性が高くなります。しかし、受験本番までにしっかり事前準備を行っていれば、不測の事態が起きる確率を下げられるため、高まる緊張を未然に防ぐことが期待できるでしょう。

受験本番までにやっておくべき事前準備

受験本番までにやっておきたい事前準備は、以下の5つです。

●受験までに行う勉強のスケジュールを立てる
●受験当日までの体調管理
●出願スケジュールを確認しておく
●受験当日のスケジュールを確認しておく
●受験会場へのアクセス方法や持ち物の確認をしておく

以上で挙げた事前準備をあらかじめ万全に行っていれば、計画的に受験勉強ができ、出願忘れや受験当日の遅刻、忘れ物などのミスを防げます。事前準備をしっかりと行うことで、さほど緊張せずに受験に臨むことができるでしょう

5.体調管理をしっかり行う

緊張しやすい受験生ほど、早い時期から体調管理をしっかり行う必要があります。その理由は以下に挙げます。

受験前の体調管理が必要な理由

体調が悪いと、ちょっとしたことでもネガティブな気持ちになりやすく、それが過度の緊張を招きます。逆に、体調がよければ精神的にも落ち着いた状態になるので、緊張しにくいでしょう。

睡眠、規則正しい生活、食事、適度な運動で心身のコンディションを整える

体調管理で、最も重要なのが睡眠。毎日あまり夜ふかしせず十分な睡眠時間をとり、毎日の疲れを翌日に残さないことが大切です。また、規則正しい生活を心がけて栄養バランスの取れた食事をとり、適度な運動もしながら心身のコンディションを整えましょう。

インターネット情報による心の動揺を抑えることも重要な体調管理の一環

もう一つ体調管理の一環として重要なことが、インターネットの情報による心の動揺を抑えることです。インターネットの情報には、受験生にとってネガティブな情報が数多く含まれています。

また、SNSで同じ受験生とやり取りしてトラブルが起きる可能性もあり、それが大きな緊張を招いて受験に差し障る恐れも少なくありません。それを防ぐためにも、インターネットの利用は極力控え、ネガティブな情報が自分に届かないための防御策をとりたいところです。

6.不安なことがあれば周囲にすぐ相談する

大学受験で必要以上に緊張しないためには、不安なことを一人で抱え込まないことも大切です。不安があれば、まず周囲に相談して不安を解消し、それに伴う緊張感も和らげることが必要となります。

相談相手は選ぶ必要がある

受験の不安について相談する相手は、選ぶ必要があります。なぜなら、口が軽い人に相談すればプライバシーが守られなかったり、的外れなアドバイスをされて余計不安になったりする可能性があるからです。その場合は、かえって緊張を高めて受験に障る恐れが生じるため、だれが相談相手に適任かをよく見極めないといけません。

まずは、親、学校の先生、塾や予備校のスタッフなどの大人に相談するのがベター

とはいえ、ただでさえ受験準備に忙しい受験生が適切な相談相手を見極めることは非常に難しいでしょう。その場合は、まず身近な大人に相談するのがベターです。例えば、自分のことを一番よく分かっている親や大学受験に詳しい学校の先生、塾や予備校のスタッフなどが適任ではないでしょうか。

そのような人たちに相談すれば、適切なアドバイスによって不安が解消され、受験前の緊張も和らぐ可能性が高くなります

7.前の晩はとにかくしっかり寝る

先述したように、十分な睡眠をとることは受験本番に向けて心身のコンディションを整えるうえで極めて重要です。受験日の前の晩は、とにかくしっかり寝て前日までの疲れをとりましょう。

朝目覚めてから脳がフル回転するまでには数時間かかるといわれているため、事前に前日の就寝時刻と睡眠時間、起床時間を決めておくことが必要です。対策としては、「試験の何時間前に起きれば試験開始時間から脳をフル回転できるか」を逆算するといいでしょう。

そのうえで受験会場へ行くまでの時間も考慮しながら起床時間を決めるのがおすすめです。それができれば、気持ちに余裕ができて緊張も和らぎ、脳がフル回転の状態で試験を受けられる可能性が高くなります。

8.自己啓発書を読んで自分を鼓舞する

自己啓発書を読むことは、自己成長やポジティブな気持ちになるために有効な手段です。自己啓発書の取り入れ方を紹介します。

適切な書籍の選択

自己啓発書は数多く存在しますが、自分自身に合った本を選ぶことが重要です。自分の課題や目標に対応する内容や、自身が共感できる著者のメッセージを持つ書籍を探しましょう。自分の心に響く本を読むことで、自己肯定感や自信を高める効果が期待できます。

日々の習慣として取り入れる

自己啓発書を読むことを日々の習慣として取り入れることで、自己成長への積極的な意識が生まれます。毎日少しずつ読む、特定の時間や場所で読むなど、読書を行う環境を整えましょう。定期的に自己啓発書に触れることで、自身の内面を豊かにし、緊張を和らげる効果が期待できます

啓発書からの学びを実践する

自己啓発書を読むだけでなく、その中で学んだことを実際の生活に活かしましょう。本の中に書かれたヒントやアドバイスを実際の受験勉強や緊張対策に取り入れることで、自己成長や自信の向上が可能です。自己啓発書はあくまで道具であり、実践することで本当の効果が発揮されます。

自分自身の強みに気付く

自己啓発書を読むことで、自分自身の強みや可能性に気付くことができます。他の人の成功やエピソードを通じて、自分自身の可能性を信じることができるのです。自己啓発書は、自己肯定感や自己効力感を高めるためのツールとして、自分自身の内なる力を引き出すことにつながります。

緊張しやすい受験生ほど自信を持とう

緊張しやすい受験生には、自信がない人もいるかもしれません。しかし、実際にはもっと自信を持ってもいいケースが多い傾向です。「受験本番に向けて勉強などを頑張った」と少しでも思えるならぜひ自信を持って試験に臨みましょう

そのベースとして、押さえておきたいのが以下の3つのポイントです。

●自分が確実に得点できる問題を増やして本番での得点率を上げる
●体調管理を万全に行ってベストなコンディションで受験に臨む
●一人で不安を抱えず信頼できる人に相談する

当日に慌てて緊張を高めないように、事前準備もしっかり行っておきましょう。

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