受験関連コラム

大学受験生は冬休みをどう過ごす?勉強時間やスケジュールの立て方を解説

冬休みは、年明け早々に大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)や一部私大の入試を控えた大事な時期です。

「冬休みをどうやって過ごせばよいか?」と悩む受験生は多いかもしれません。

結論、大学受験生は冬休みに1日10時間勉強ができるようなスケジュールを立てましょう。

今回は、冬休みに1日10時間勉強するための体調管理やスケジュール、具体的にどんな勉強に取り組むべきかをまとめました。

記事を最後までチェックすれば、大学受験生の冬休みの過ごし方に関する悩みがひと通り解決します。

大学受験生の冬休みの勉強時間目安は1日10時間

高校生の冬休みは、10〜14日程度が一般的です。北海道など寒い地域は、20日近くあります。

夏休みと比べると短期間、そして受験直前である高校3年生の冬休みは、多少無理をしてでも、1日10時間の勉強時間を確保することをおすすめします。

冬休みを10日間と仮定すると、1日3時間勉強した場合の勉強時間は30時間、1日10時間の場合は100時間です。

特に合格ラインギリギリの方は、冬休みに頑張れるかどうかで、受験結果が変わってくるでしょう。

最後の追い込みなので学校がある日以上の勉強時間を確保したいところ

冬休みは、受験前最後の長期休暇です。この機会を逃すと、学校を除いてまとまった勉強時間を確保することはできません。

高校での勉強時間は、50分×6コマなので1日300分(5時間)です。

学校がない冬休み期間中は、どんなに短くても学校と同じ5時間、できればその倍にあたる10時間の勉強時間を確保したいところです。

夏休みならまだしも、冬休みの旅行などの予定は我慢しよう

なかには「せっかくの長期休みだから旅行に行きたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、高校3年生は冬休みに旅行に行くべきではありません。一泊二日の旅行だと仮定しても、1日10時間で合計20時間分の勉強時間を失ってしまいます。

どうしても旅行に行きたいのであれば、高校を卒業してから大学に入学するまでの期間はいかがでしょうか。

旅行を「受験を頑張ったご褒美」とすることで、冬休みの受験勉強のモチベーションにもなりますよ。

もしまだ夏休み前で、どうしても旅行に行きたいのであれば、冬休みではなく夏休みのうちに旅行に行ってしまうのも選択肢の1つです。

冬休み明けに「全然勉強してない」と後悔してももう手遅れ

冬休みが明けると、すぐに共通テストが始まります。共通テスト後は順次、私立大学の受験も始まります。

つまり、冬休みに思い通り勉強ができなければ、はっきり言って「手遅れ」です。受験数日前にできるのは、復習くらいですからね。

大学受験を失敗に終わらせないために、多少無理をしてでも、1日10時間の勉強時間を確保しましょう。

関連記事:大学受験に失敗すると人生終了?引きずる?気になるその後を徹底解説

10時間「自習だけ」は大変なので塾がおすすめ

1日3〜5時間であれば、頑張り次第では自宅でも集中力を保った状態で自習ができるかもしれません。

しかし1日10時間、それも10日間程度続けての自習は、決して簡単ではありません。特にこれまで1日3〜5時間くらいしか勉強をしたことがなかった方が、冬休みだからといってギアを上げて1日10時間勉強をするのは大変です。

1日10時間机に座ることができたとしても、集中力が持続するのは5時間くらいでしょう。

そこでおすすめなのが、塾や予備校です。

塾や予備校に通えば、自習室での学習、授業、自宅での学習と、環境を変えつつ勉強ができます。

毎日長時間、集中力を保った状態で勉強ができるのでおすすめです。特に塾、予備校の自習室は「みんな頑張っているから私も頑張らなきゃ」という気持ちにさせてくれます。

おすすめの塾、予備校については「オススメ予備校一覧ページ」で紹介しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

大学受験生が冬休みを乗り切るには体調管理が重要

大学受験生の冬休みは、体調管理が最重要のタスクです。具体的には、以下の4つの事項を確実に実行できるよう意識しましょう。

  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 生活リズムを整える
  • 食事は消化の良いものを摂る
  • 病気の予防をする

それぞれ詳しく解説します。

十分な睡眠時間を確保する

最も重要なのは、睡眠時間の確保です。十分な睡眠は、1日の疲れを心身ともにリフレッシュさせ、脳を活性化させる働きがあると言われています。

最も病気になりにくい睡眠時間は、7時間という研究結果も出ているため、できれば7〜8時間の睡眠時間を確保したいところです。

冬休みは、入試直前となるため「勉強しなければ」と焦る受験生も多いかもしれません。しかし、睡眠不足で脳が疲れた状態では、せっかく覚えた公式などを思い出せなくなる可能性もあります。

合格するはずの受験に落ちてしまわないためにも、冬休みからは十分な睡眠を取る習慣をつけて、心身ともにベストな状態で入試に臨めるようにしましょう。

生活リズムを整える

良質な睡眠を取るためには、生活リズムを整えることが大切です。大学入試の多くは朝から行われるため、試験の開始時間から頭をフル回転させられるように、心身や脳のウォーミングアップを済ませておきましょう。

心がけてほしいポイントは、規則正しい生活や朝型生活への切り替えです。受験生の多くは、塾や予備校、自宅などで深夜まで勉強してきた人が多く、夜型生活になっている人も多いのではないでしょうか。

比較的自由時間が多い冬休みは、不規則な生活から規則正しい生活へ、また夜型生活から朝型生活へと切り替えるチャンスです。

そのためには、夜早めに寝て十分な睡眠時間を取りながら、朝の早い時間に起きる習慣をつけるよう心がけましょう。

冬休み中に、生活のリズムが整えられれば、入試当日も早めに起きられるようになります。試験の開始時間までに頭をフル回転できるようになれば、合格を勝ち取れる可能性が高くなるでしょう。

食事は消化の良いものを摂る

受験本番に向けた体調管理では、食事の内容も重要です。消化に良いものを摂取して胃腸の調子を整えることも大切です。

冬休みからは、以下のような食事は控えましょう。

  • 脂っこい食品など消化が悪いもの
  • 食中毒の危険が高い生もの
  • 刺激が強い辛いもの
  • お菓子の食べすぎ

病気の予防をする

冬は、感染症が増加する季節です。そのため、風邪や新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルスなどの病気対策も万全に行う必要があります。

日ごろからマスク、手洗い、うがいで感染予防を心がけ、不要不急の外出を控えて感染の機会を減らすことも予防対策の一つです。

予防対策を徹底することで、入試当日までに具合が悪くなるリスクを大幅に減らすことができます。

このように、冬休みは勉強よりも受験当日に向けた体調管理のほうが重要です。

大学受験生の冬休みはスケジュール管理も重要

大学受験生の冬休みは、体調管理だけでなくスケジュール管理も重要です。

体調管理を行うには、生活リズムを整えることが大切となりますが、そのカギとなるのが1日の過ごし方です。

勉強のスケジュール管理をしっかり行う

冒頭で記載した通り、一般的に健康を維持しやすい睡眠時間は約7〜8時間といわれているため、その時間を除けば1日の活動時間は約16〜17時間です。

その間に入浴や食事など他のこともしながら、勉強時間を十分に取るには、スケジュール管理をしっかり行う必要があります。

たとえば、1日に勉強ができる時間を算出し、その時間の中で行う勉強の優先順位をつければ、優先度の高いものから着手できて、効率的な勉強ができるのではないでしょうか。

また、1日中勉強漬けだと疲れやストレスが溜まりやすくなります。勉強にメリハリをつけるためにも、可能な範囲でリフレッシュデーをスケジュールに組み込むことも方法の一つです。

スケジュール管理を徹底しておけば、受験直前の冬休みをより一層有意義に過ごせるでしょう。

受験スケジュールの確認も行う

今後の受験スケジュール(出願期間、試験日)の確認も忘れてはいけません。冬休み以降の受験スケジュール(2025年度)は、以下の通りです。

共通テスト

2025年1月18日、19日

国立大学2次試験

前期日程:2025年3月15日
後期日程:2025年3月20〜24日、27日

出願期間の見落としや誤認があれば、受験ができなくなります。また試験日の見落としや誤認にも要注意です。

特に、私立大学の一般選抜や国立大学2次試験の出願スケジュールは見落としや誤認が生じやすいため、願書の取り寄せを早めに行って、しっかりスケジュールを把握しておきましょう。

大学受験生が冬休みに行うべき勉強

ところで、体調管理が最優先事項となり、勉強の時間が限られる冬休みの大学受験生は、どんな勉強を行うべきでしょうか?

  • 共通テスト対策
  • 志望校の過去問を解く
  • 苦手分野やケアレスミスが出やすいところを繰り返し解く
  • 公式、文法など暗記事項の確認

上記4つの勉強について、それぞれ詳しく解説します。

共通テスト対策

まず、押さえておきたいのが、直前に迫った共通テスト対策です。

実際に、過去問を解きながら解く問題の順番や時間配分を考えるなど、本番に向けて具体的な試験対策を行うと良いでしょう。

志望校の過去問を解く

志望校の過去問にも取り組んでみましょう。

国公立大学は、共通テストの結果が出てから決める人もいるかもしれませんが、私立大学の志望校は冬休みの段階でほぼ決まっているはずです。

まずは試験日が早い私立大学の過去問から着手し、余裕があれば国公立の志望大学の過去問も解いてみましょう。

苦手分野やケアレスミスが出やすいところを繰り返し解く

実際に過去問を解くと、より具体的に自分の苦手分野やケアレスミスが出やすいところが把握できます。

そこを放置せずに繰り返し解き、苦手やミスをなくしていきましょう。

公式、文法など暗記事項の確認

スキマ時間にもできる勉強が、公式や文法など暗記事項の確認です。特に、苦手分野については、念入りに暗記事項を確認し、その応用もできるようにしておきましょう。

短い冬休みの間に、すべてをやり切ることは難しいかもしれません。その場合は、まず共通テスト対策や暗記事項の確認を優先して行い、その他は余裕があればやる形で勉強を進めていくと良いでしょう。

大学受験直前の冬期講習について

最後に、大学受験直前の冬季講習への参加についても少し触れておきます。

すでに塾や予備校に通っているのであれば、絶対に冬期講習を受けましょう。もし塾や予備校に通っていないのであれば、冬期講習だけでも良いので受けましょう。

自宅で毎日10時間受験勉強ができる方は、冬期講習に通う必要はありません。

しかし家にいるとスマホやパソコン、ゲームなどの誘惑に勝てないなど、勉強に身が入らない方もいるでしょう。

その場合は、塾や予備校に通って、自習室、授業、自宅の3つの環境で十分な勉強時間を確保しましょう。

おすすめの塾、予備校については「オススメ予備校一覧ページ」で紹介しています。

まとめ

年が明けると、共通テストを皮切りに大学受験が本格化します。受験直前の冬休みは、体調管理を軸に規則正しい生活を送ることを最優先するのがおすすめです。

そのうえで、自宅や予備校などで共通テスト対策や、各種暗記事項の確認を中心に行い、受験スケジュールの確認を徹底しておけば、試験当日にベストなコンディションで受験に臨めるでしょう。

まだ塾に通っていない方は「オススメ予備校一覧ページ」より自身にあった塾、予備校を探してみてください。

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