塾の夏期講習にかかる費用は、塾によって異なります。

ちなみに本記事で紹介している大手塾7校の夏期講習費用平均(1講座あたり)は約20,000円でした。

今回は、高校生や高校生のお子さんを持つ保護者の方に向けて、塾の夏期講習にかかる費用の平均について解説します。また後半では、塾をお得に利用するコツについても紹介しています。

記事を最後までチェックすれば、夏期講習に向けた塾選びが一歩前進しますよ。

塾の夏期講習費用は取る講座の数によって変わる

前述のとおり、塾によって夏期講習の費用は異なります。そして同じ塾の中でも、取る講座の数によって夏期講習の費用は大きく異なります。

夏期講習、通常期間を問わず、塾では「この科目の講座は受ける」「この科目の講座は受けない」のように、受ける講座の選択が可能です。

当然取る講座の数が多くなればなるほど、夏期講習にかかる費用も大きくなります。

まずはこの前提を頭に入れておきましょう。

塾の夏期講習費用について調べる際は「1講座あたりの費用」をチェックすべし

SNS等を使って塾の夏期講習費用を調べていると「夏期講習だけで〇〇万円もかかった」のような投稿を目にすることがあります。

しかし塾の夏期講習にかかった合計の費用は、「私の場合はいくらかかるのか」を知る上であまり参考になりません。なぜなら取る講座の数は人によって異なるからです。

「この塾の夏期講習で何十万円かかった」という口コミを見て、「高いからやめておこう」と感じる方もいるでしょう。

しかしその口コミを投稿した方は、スケジュールを詰め込んで、取れる講座を全て取っていたのかもしれません。そうであれば夏期講習の費用が高くなるのは当然ですよね。

よって塾の夏期講習費用について調べる際は、「合計でいくらかかったか」ではなく「1講座あたりの費用」を調べましょう。

本記事でも大手塾7校の夏期講習1講座あたりの費用を紹介しています。「1講座あたりの費用」が分かれば合計でどのくらい費用がかかるのかも見えてきます。また予算から逆算をして、取る講座の数を決めることも可能です。

塾講師はできるだけ多くの講座を受けさせたがるので要注意

前提として塾側は生徒側に、夏期講習でできるだけ多くの講座を受けてほしいと思っています。理由は以下の2つです。

• たくさん講座を受けてもらった方が学力アップに繋がるから
• たくさん講座を受けてもらった方が塾の利益になるから

塾によっては、夏期講習に申し込む際に、対面や通話での塾講師との面談が必要です。その際に、本来予定していたよりも多くの講座を受講してしまわないように注意しましょう。

ただし納得して受講する講座の数を増やすのであれば問題ありません。

もちろん講座の数を増やした方が学力アップには繋がるのですが、予算の問題もありますからね。また講座を増やしすぎて本人がパンクしてしまっては本末転倒です。

受講する講座の数がそれほど多くない場合は、面談の前に「講座を増やすように勧められても流されずにはっきり断る」と決めておいたり、何と言って断るか考えておいたりすると良いでしょう。

夏期講習では自習室が使えるし自習中に質問も自由にできる

「こんなに少ない講座数で夏期講習を受けて意味があるの？」と不安な方もいらっしゃるでしょう。

塾では、授業のみならず自習室を使って自習をしたり、空いている講師に分からないところを質問したりできます。

自習室は使い放題、講師には好きなだけ質問ができるので、取っている講座の数が少なくても有意義な夏期講習になるでしょう。

授業がない時間は自習室にこもって、塾や学校の課題や予習をしたり受験勉強を進めたりしている方も多いです。

よって「取る講座の数が少ないから…」と心配する必要はありません。

自宅だとなかなか集中できない方が、自習室に缶詰になるために、夏期講習を最低限の講座数だけ受講するケースもあります。

塾の夏期講習費用(料金)平均は約20,000円

以下7つの大手塾の夏期講習で1講座を受講するのにかかる費用の平均は約20,000円でした。

• 四谷学院
• 東進ハイスクール
• 河合塾
• 駿台予備校
• 坪田塾
• 森塾
• スタディコーチ

各塾の夏期講習費用について、詳しく紹介します。

四谷学院の夏期講習費用

四谷学院の夏期講習費用は、学年によって異なります。

まず高校1〜2年生の夏期講習の受講にかかる料金は以下のとおりです。

続いて高校3〜浪人生の夏期講習の受講にかかる料金は以下のとおりです。

四谷学院の夏期講習については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：四谷学院の夏期講習とは？料金は高い？特徴や受講者の口コミ・評判まとめ

東進ハイスクールの夏期講習費用

東進ハイスクールの夏期講習費用は、1講座19,250円(90分授業×5回)です。ホームページ経由で簡単に入手できる無料招待を利用すれば、0円で夏期講習を受講できます。

東進ハイスクールの夏期講習については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：東進は夏期講習だけでも受講できる！値段や特徴、受講者の口コミ・評判まとめ

河合塾の夏期講習費用

河合塾の夏期講習費用は、以下のとおりです。

• 一般生受講料：19,200円
• 塾生受講料：　18,700円

※1講座(90分×5)

河合塾の夏期講習については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：河合塾は夏期講習だけでも申し込みできる？値段や日程・時間割・キャンセル期限について解説！

駿台予備校の夏期講習費用

駿台予備校の夏期講習費用は、1講座(50分×12)あたり26,800円からです。

1回50分の授業を何回受けるかによって、以下のように費用が変動します。

坪田塾の夏期講習費用

坪田塾の夏期講習にかかる費用は、60分あたり877円からです。

坪田塾では通常講座、夏期講習に関係なく、受講数が増えれば増えるほど60分あたりの授業料がお得になるといった仕組みを採用しています。

何時間受講すれば60分877円になるのかは明記されていませんが、授業1回あたり1,530〜2,736円で受講している方が多いようです。

坪田塾の料金については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：坪田塾の料金は高いのか調査！知恵袋の情報や他塾との比較を紹介！

森塾の夏期講習費用

森塾の夏期講習は、高校1・2年生のみ受講できます。森塾の夏期講習費用は以下のとおりです。

• 4回コース：無料
• 8回コース：5,900円
• 12回コース：11,600円

授業時間は1回80分となっています。森塾の料金については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：「個別指導なら森塾」の料金は高い？授業料や合宿料金を徹底解説

スタディコーチの夏期講習費用

スタディコーチは、夏期講習を実施していません。夏休み期間も通常期間と同じ料金体系で受講ができます。

塾のなかにはスタディコーチのように、夏期講習を実施していないところもあります。

スタディコーチの料金については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：スタディコーチの料金はオンラインも校舎も同じ！料金詳細や口コミ、他社との比較まとめ

個別指導塾と集団塾で夏期講習の費用相場に違いはある？

個別指導塾と集団塾では、個別指導塾の方が授業料が高いです。これは夏期講習中も通常期間も同じです。

これは、集団塾の方がより多くの生徒を同時に見れることが理由です。

集団塾では、1人の講師が20人や30人に同時に授業をするのが一般的です。一方個別指導塾の場合は、1人の講師に対して生徒は1〜3人しかいません。

つきっきりで見てもらえる・好きなだけ質問ができるなどのメリットがある反面、授業料は高くなってしまいます。

「高い」「お金がない」と悩む方にこそ塾の夏期講習がおすすめ

「子供を塾に通わせたいけどお金が…」とお悩みの保護者もいらっしゃるでしょう。塾では、月謝に加えて、入塾金や教材費といった費用もかかります。

しかし費用面で入塾を決断できない方にこそ、夏期講習はおすすめです。

なぜなら夏期講習から入塾する方に対して、以下のようなキャンペーンを実施している塾が多いからです。

• 入塾金無料
• 二学期の月会費の割引

もちろん最も費用を抑えられる選択肢は「塾に行かずに独学をすること」です。しかし、塾に行かなかったばかりに成績が落ちたり、志望校に行けなかったりするのは本末転倒ですよね。

少しでも塾に行きたいと思っているのであれば、入塾金などがかかる通常期間よりも、キャンペーンが利用できる夏休みからの入塾がおすすめです。

万が一その塾が合わなくても、夏期講習だけ受講して簡単にやめられます。

関連記事：大学受験の勉強のやり方がわからない人必見！独学の是非やスケジュールの立て方を徹底解説

まとめ

高校生や高校生のお子さんを持つ保護者の方に向けて、塾の夏期講習にかかる費用の平均について解説をしました。

塾の夏期講習にかかる費用の平均は、1講座あたり約20,000円です。

夏期講習で受講する講座の数は人それぞれです。よって本記事のように、「1講座あたり」の費用について調べることが大切です。

例え受講できる講座の数が少なくても、夏期講習を受ける意味はあります。自習室等を活用すれば、さらに成績を伸ばせます。

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