BFランク

BFランクとは?入学するメリット・デメリットについて

大学選びを進めるなかで、模試の偏差値表に「BF」という見慣れない表記を見つけて戸惑う人は少なくありません。

BFと聞くと、「レベルが低い大学なのでは」と不安を抱くこともあるでしょう。しかし、BFは、偏差値が算出されない状態を指すだけであり、学力そのものを評価する言葉ではありません。

本記事では、BFの正しい意味や表示される理由、入学するメリット・デメリットについて詳しく解説します。BFランクの大学が自分に合うかどうか、判断する材料にしてください。なお、本記事ではBFと表示される大学を「BFランク」と表記して紹介します。

BFランクとは?

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BFランクの概要を理解したうえで、よく混同されやすいのが「Fランク大学」という言葉です。どちらも偏差値や大学ランクに関連して語られることが多いため、同じ意味だと誤解されている方も多いでしょう。しかし、実際には成り立ちや使われ方が大きく異なります。

まずは、BFランクの具体的な定義やFランク大学の違いについて見ていきましょう。

BF(ボーダーフリー)の定義

BFランクは、Border Freeを略した呼称であり、模試の結果において「合格のボーダーラインが算出できない大学や学部」を指して使われる表記です。模試の偏差値は、同じ大学・同じ学部を受験する受験者のデータをもとに計算されます。

しかし、受験者が極端に少ない場合や、受験者全員が合格している場合などは、偏差値として扱える十分なデータが集まりません。そのため、偏差値の基準が成立せず、BFと記載されます。

この表記は、大学の学力レベルを評価するものではなく、あくまで模試データの性質によって偏差値が作れない状況を表しています。

Fランク大学との違い

BFランクから派生した語として、Fランク大学という俗称があります。一般的にFランク大学とは、偏差値が低いと見なされる大学を揶揄する言葉として使われます。しかし、これは正式な教育用語ではなく、大学側が公表するランクでもありません。

一方、BFランクは偏差値が算出できない状態を示すための模試上の表記であり、教育の質や入学者の能力を示すものではありません。先述したとおり、偏差値が出ない理由は「受験者数が少ない」「選抜方法が多様化している」など複数あるため、学力レベルとは切り離して理解する必要があります。

BFランクの大学に入学するメリット

メリット

BFランクの大学には、偏差値では測れない魅力があります。合格しやすさに加えて、入学後の活動次第で大きく成長できる環境を得られるかもしれません。

ここからは、BFランク大学に進学するメリットについて解説します。

卒業資格を得られやすい

BFランクの大学は、一般的に入試難易度が高くないため、四年制大学卒業の資格を得やすい点が大きなメリットといえます。

就職活動では、多くの大手企業では応募条件として「大学卒業」を設定しているため、学歴要件を満たすだけでも将来の選択肢が広がるでしょう。入学時点の学力に不安を感じている場合でも、大学での学習機会を活用すれば、資格取得や専門知識の習得につなげられます。

入学のハードルが低い一方で、努力によって実績を積み上げる余地は十分にあるため、「まずは卒業資格を得たい」と考える方に適した進路といえます。

時間に余裕を持てる

BFランクの大学は、授業進度が比較的穏やかで、課題量も過度に多くない傾向があります。そのため、自分の時間を確保しやすくなり、大学生活を有効に活用しやすい環境が整います。

例えば、空いた時間を使ってアルバイトや資格の勉強、長期インターンなど、多様な経験を積むことも可能です。大学外で得た経験は、就職活動において強みになります。特に、学歴以外のスキルや経験を武器にしたい方にとって、主体的に時間を使える点が魅力となります。

BFランクの大学に入学するデメリット

デメリット

BFランクの大学に入学することはメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。自分に合う環境か見極めるには、入学後に起こり得る課題について把握しておくことが大切です。

ここからは、BFランクの大学に入学するデメリットについて解説します。

学歴コンプレックスを抱える可能性がある

BFランク大学は偏差値が表示されないため、周囲から誤解されるケースがあります。そのため、SNSや就職活動においてほか大学と比較される場面が増えると、劣等感を抱く学生もいます。

ただし、企業が評価するのは大学名だけではなく、大学生活の過ごし方や経験の内容です。

資格取得やインターン参加、研究活動など、努力によって伸ばせる要素は多く、行動次第で評価は大きく変わります。自分自身の成長に時間を多く割くことで、大きな自信を得られるでしょう。

高い知識を得られない可能性がある

BFランク大学では、学生の学力差が大きいこともあり、授業の進度が基礎的な内容に合わせられる場合があります。専門的な学習を深めたい学生にとっては、物足りなさを感じるケースもあるでしょう。

また、研究施設や教員の数が限られている大学もあり、高度な学問領域を追求したい場合は環境が合わない可能性があります。自身が目指す進路に必要な知識や技術をどの程度身に付けたいのかを踏まえて、大学ごとの学習環境を事前に確認することが重要です。

BFランクに関するよくある質問

よくある質問

BFランクの大学については、進路を考える際に多くの疑問が生まれます。ここでは、代表的な質問について紹介します。

BFランクの大学であれば必ず受かる?

BFランクと表記されていても、すべての受験者が必ず合格するわけではありません。大学や学部によっては、面接や作文、志望理由書、調査書(評定平均)などを重視する入試方式が設定されている場合があります。

また、総合型選抜や学校推薦型選抜では、提出書類や人物評価が重要になるため、一定の準備が必要です。合格の可能性が高い傾向はありますが、油断せずに適切な対策を行うことが大切です。

BFランクに行ったほうが良い人の特徴は?

BFランク大学は、自分のペースで学びたい方に向いています。授業が基礎中心で進むため、学習の遅れを取り戻しやすく、時間を確保しながらスキルアップに取り組めます。資格取得の準備やアルバイト、インターンなど、大学外での経験を積みたい方におすすめです。

時間を主体的に使えるタイプの学生や、目的をもって大学生活を送りたい方には特に向いている環境といえます。

まとめ

BFランクとは、模試で偏差値が算出できない大学や学部を指す表記であり、学力が低いという意味ではありません。

大学入試が多様化するなかで、偏差値の有無だけでは大学の実態を判断できないことが増えています。BFランクの大学には、合格しやすく卒業資格を得やすいというメリットがありますが、授業内容が基礎中心になる、学歴への不安を抱きやすいといった課題もあります。

また、必ず合格できるわけではなく、入試方式ごとに必要な対策があります。不安を抱えている場合は、予備校・塾で学習環境を整え、志望校に合った指導を受けることがおすすめです。

学力に不安がある方は、オススメ予備校一覧ページも確認して、適した学習環境を選ぶ準備を進めてください。

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