浪人が決まり、「もう1年頑張ろう」と覚悟を決めたものの、現実的な問題として立ちはだかるのが予備校にかかる費用です。周囲が予備校に通いはじめるなかで、「お金がないから無理かもしれない」と不安を感じている浪人生も少なくありません。
しかし、費用面に不安があるからといって、必ずしも予備校に通うことを諦める必要はありません。制度の活用や通い方の工夫次第で、負担を抑えながら学習環境を整える方法はあります。
本記事では、お金がない浪人生が予備校に通うための具体的な方法や、費用面で後悔しない予備校の選び方、通えない場合の代替え手段までを整理して解説します。
お金がない浪人生が予備校に通うための方法

予備校は高額なイメージを持たれがちですが、実際には通い方や制度の活用次第で、費用を抑える可能性があります。
まずは、お金がない浪人生でも現実的に検討できる方法を確認していきましょう。
特待生制度や減免制度を活用する
予備校のなかには、入学時の学力テストや模試結果などをもとに、授業料の一部または全額が免除される「特待生制度」や「授業料減免制度」を設けているところがあります。これらの制度を活用できれば、通常よりも大幅に費用負担を抑えられることが可能です。
ただし、特待生制度は誰でも自動的に適用されるものではありません。成績基準や対象コース、定員があらかじめ決められており、条件を満たしていても必ず利用できるとは限らない点には注意が必要です。
また、免除内容は「授業料の一定割合が減額される」「入学金のみ免除される」など予備校ごとに異なります。年間にかかるすべての費用が無料になるケースは多くないため、制度の内容を細かく確認したうえで現実的な負担額を把握することが重要です。
講座数を絞って必要最低限で通う
予備校によっては、科目別や講座単位で受講できる仕組みが用意されています。すべての講座を受講するのではなく、必要最低限に絞ることで、年間費用を抑えることが可能です。
例えば、苦手科目の克服や志望校で配点が高い科目だけを選択すれば、効率良く学力を伸ばしながら出費を抑えられます。一方で、自己管理が苦手な場合、講座数を減らしすぎると学習ペースが乱れやすくなる点には注意が必要です。
そのため、講座数を決める際は費用面だけで判断するのではなく、自分の学習習慣や現在の学力状況を踏まえ、無理なく継続できるかどうかを基準に考える必要があります。
予備校以外の学習サービスと併用する
通学型予備校に通わず、映像授業やオンライン教材、参考書学習などを組み合わせる方法も選択肢の1つです。これらの学習サービスは、通学型予備校と比べて費用を抑えやすい傾向があります。
ただし、学習サービスを併用する場合は注意が必要です。教材やサービスを増やしすぎると、学習内容が分散し、どれも中途半端になってしまう可能性があります。
費用を抑えることを目的とする場合でも、「どの教材を使うのか」「何を軸に学習を進めるのか」を明確にし、必要以上に手を広げないことが重要です。
浪人生が予備校に通う場合の年間平均費用はいくら?

お金がない浪人生にとって、予備校にかかる費用の目安を把握しておくことは欠かせません。
ここからは、一般的な年間費用と、見落としがちな追加費用について整理します。
浪人生向け予備校の年間費用目安
一般的な通学型予備校では、浪人生の場合、年間の総額が数十万円~100万円を超えるケースもあります。受講するコースや講座数、文系・理系の違いによって費用に大きな幅が出やすい点が特徴です。
講座を絞れば費用は下がり、フルカリキュラムを選択すれば高額になる傾向があります。そのため、自分の学習状況や目標に応じて、どの程度の費用が必要なのかを個別に考えましょう。
予備校費用以外にかかるお金
予備校の授業料とは別に、教材費や模試代が発生するケースがあります。月謝に含まれている場合もありますが、別途請求されることもあるため、事前の確認が欠かせません。
また、夏期講習や冬期講習などの季節講習は、通常授業とは別料金で設定されていることが一般的です。これらを含めると、当初想定していた金額を大きく上回る可能性があります。
そのため、浪人生が予備校を検討する際は、授業料だけで判断せず、1年間にかかる総コストを把握したうえで計画を立てることが重要です。
お金がない浪人生におすすめの予備校の選び方

費用面の不安を抱えたまま予備校を選ぶと、入校後に後悔する原因になりやすいです。
ここからは、お金がない浪人生が重視すべき選び方のポイントを整理します。
料金体系が明確に記載されている
予備校を選ぶ際は、授業料だけでなく「入学金」「講習費」「教材費」などが明確に記載されているかを確認する必要があります。
授業料が安く見えても、季節講習や模試が別料金となり、結果的に総額が高くなるケースも少なくありません。特に浪人生は1年間通うことが前提となるため、途中で想定外の出費が重なると継続が難しくなる可能性があります。
1年間で必要とする費用が事前に把握できれば、費用面での不安を抑えながら、現実的な学習計画を立てやすくなります。
自習環境やサポート内容が充実している
浪人生は授業時間よりも自習時間が長くなりやすいため、自習室の有無や利用可能時間は重要な選定基準になります。
自習室を自由に使える予備校であれば、講座数を絞った場合でも学習量を確保しやすく、毎日の勉強習慣を維持しやすくなります。
また、質問対応や学習相談などのサポートが整っていれば、独学に近い状態になるのを防げます。費用の安さだけでなく、支払った金額に対してどのような支援が受けられるかを確認することが大切です。
自分の学力や志望校に合っている
予備校の授業レベルが現在の学力に合っていない場合、内容についていけず、学習効率が下がる原因になります。
レベル別クラス編成や志望校別の対策講座が用意されていれば、自分の状況に合った学習を進めやすくなります。
合格実績を見る際は、合格者数の多さだけで判断するのではなく、自分と近い学力層や同じ志望校の実績があるかを確認すると、入校後のミスマッチを防ぎやすくなります。
予備校に通えない場合の代替え手段について

予備校に通うことが難しい場合、独学という選択肢もあります。独学は費用を大きく抑えられるメリットがある一方で、学習計画を自分で立てる必要があり、わからない部分をすぐに質問できないなどのデメリットもあります。
また、浪人生は生活リズムが乱れやすく、学習の進捗を客観的に確認できないことで、不安や焦りを感じやすくなります。その結果、勉強時間が確保できていても、学習効率が下がってしまうケースも見られます。なお、精神的な不安からうつ症状を引き起こすケースもあります。
以下の記事では、浪人生が精神的に不安になりやすい理由について紹介しています。気になる方は、ぜひご一読ください。
https://yobiko-guide.net/column/roninsei-utsu/
確実に合格を目指すのであれば、何らかの形でプロのサポートを受けられる環境を検討することが現実的な選択といえるでしょう。そうすることで、効率的な学習を行えるとともに、精神的な不安を軽減できます。
浪人生が予備校に通う際によくある質問

予備校に通うかどうかを検討するなかで、費用や通い方について疑問を感じる浪人生は少なくありません。
最後に、浪人生が抱えやすい不安や迷いを解消するために、予備校に通う際によくある質問について紹介します。
お金がない場合でも予備校に通う意味はある?
予備校は授業を受ける場であるだけでなく、学習ペースの管理や受験情報の提供、自習環境の確保といった役割も担っています。
独学と比べると、学習計画を立てる手間や情報収集の負担を軽減できる点がメリットです。ただし、すべての浪人生に予備校が必須というわけではなく、自己管理ができる場合は独学という選択肢もあります。
浪人生はいつから予備校に通うのが一般的?
浪人生の多くは、前年度の受験終了後から春にかけて予備校へ入校するケースが一般的です。しかし、重要なのは入校時期そのものではなく、現在の学力状況や学習の遅れ具合に合ったスタートを切れるかどうかです。
周囲の動きに焦って決めるのではなく、自分の状況を整理したうえで入校時期を判断することが大切です。
自習室のみを使用できる?
多くの予備校では、自習室のみを単独で利用する制度は設けられておらず、原則として何らかの授業や講座の受講が前提となっています。費用を抑えたい場合は、1科目や1講座のみ受講することで自習室を利用できるかを確認するとよいでしょう。
あらかじめ利用条件や利用時間を確認しておくことで、入校後の想定外の制限を防ぎやすくなります。
まとめ
浪人生が予備校に通う場合、年間費用は数十万円~100万円を超えるケースがあります。ただし、お金に不安がある場合でも、特待生制度や減免制度を確認したり、受講講座を必要最低限に絞ったりすることで、費用負担を抑えることは可能です。
独学という選択肢もありますが、学習計画を自分で立てる必要があり、自力では難易度が高くなりやすい点も理解しておく必要があります。そのため、費用と学習環境のバランスを考えながら、自分に合った選択肢を比較・検討することが重要です。
塾や予備校を探している浪人生は、「オススメ予備校一覧ページ」を参考に、自分に合った学習環境を検討してみてください。









