大学受験に必要なリスニング力が身につく効率的な勉強法とは?

大学受験に必要なリスニング力が身につく効率的な勉強法とは?

英語のリスニングや文法、長文読解が苦手で、不安を感じている高校生も多いのではないでしょうか。本記事では、リスニング力を効率よく伸ばすための勉強法を中心に、大学受験に直結する実践的な学習法をわかりやすく紹介します。

さらに、独学では難しいと感じている方に向けて、リスニング力を鍛えるコツも紹介します。英語の得点が伸びずに悩んでいる方は、以下のページと併せて確認してみてください。

高校生におすすめの英語の勉強法とは?点数を上げるコツはある?

大学受験におけるリスニングの重要性

大学受験におけるリスニングの重要性

大学受験において、リスニングは重要性を増しています。実際に共通テストでは、英語の筆記(リーディング)とリスニングの配点が同じ100点ずつに設定されているため、リスニング力の有無が合否を左右する大きな要素のひとつです。

私立大学では、リスニングを導入している学部はまだ一部に限られますが、国公立大学では共通テストのリスニングスコアを活用するケースが多く見受けられます。二次試験でのリスニング導入や、英語の4技能評価に基づいた選抜を行う大学もあり、対策の必要性が高まっている状況です。

また、英検やTOEFLなどの外部試験を利用して、英語の得点に加点したり出願要件にしたりする大学も増加傾向です。これらの試験ではリスニングの配点も高いため、リスニング力は重要といえるでしょう。

リスニングのNGな勉強法

リスニングのNGな勉強法

リスニング対策でやりがちなNG勉強法のひとつに、ただ音声を聞き流すだけの学習が挙げられます。一見すると、英語に慣れる効果がありそうですが、内容をきちんと理解できていなければ、リスニング力の向上は期待できません。

また、単語力が不足したままリスニング練習を始めても、聞こえてくる英語が理解できず、挫折の原因にもなります。さらに、聞き取れなかった単語やフレーズをそのままにしておくと、何度聞いても同じ部分が聞き取れないままになるため、成長が止まってしまうでしょう。

リスニングの正しい勉強法

リスニングの正しい勉強法

リスニング力を効果的に伸ばすには、段階を踏んだトレーニングが大切です。以下の5ステップに沿って取り組むようにしましょう。

ステップ1.基礎固め:発音と聞き取りのトレーニング

まずは、英語の発音や音の変化に慣れることが重要です。リエゾン(音のつながり)や弱音、イントネーションなど、英語特有の音の仕組みを理解すると、音声がよりクリアに聞こえるようになります。正しい音を知ることで、リスニングに必要な土台が固まるでしょう。

ステップ2.ディクテーション:書き取りで細部まで理解する

ディクテーションとは、音声を一語一句聞き取りながら書き出す学習法です。この手法であれば、聞き取れなかった部分や聞き間違いやすい音がわかるため、自分の弱点を把握できます。丁寧に取り組むことで、リスニングの精度が高まるでしょう。

ステップ3.オーバーラッピング:スクリプトを見ながら音声を真似る

オーバーラッピングとは、音声に合わせてスクリプト(台本)を見ながら発声する学習法です。英語のリズムや抑揚を体感しながら、正しい発音を身につけられます。聞くだけでなく「声に出す」ことで、記憶への定着も促します。

ステップ4.シャドーイング:スクリプトなしで音声を追いかける

シャドーイングとは、スクリプトを見ずに、音声のすぐあとを追って発音する高度な学習法です。集中力と瞬発力が求められるため、ネイティブのスピードに対応できるリスニング力を養うことができます。実践的な力をつけるうえで効果的なトレーニングといえるでしょう。

ステップ5.リプロダクション:聞いた内容を再現する力を鍛える

リプロダクションとは、音声を聞いたあとにその内容を自分の言葉で再現する学習法です。要点を記憶し、英語でアウトプットする力を鍛えることで、リスニングに加えてスピーキング力や要約力の向上にもつながります。

リスニング力を効率的に伸ばすには?

リスニング力を効率的に伸ばすには?

英語のリスニング力を鍛えるには、机上の学習だけでなく、日常的に「耳を使う」工夫が欠かせません。ここでは、効果的にリスニング力を高める方法を紹介します。

リスニング学習のためのアプリを活用する

リスニング力を効率的に鍛えるには、「学習アプリ」の活用も有効です。近年リリースされている英語学習アプリには、AIによる発音チェック機能を持つものもあり、発音の癖や聞き取りにくい音の傾向を把握するのに役立ちます。「自分がどこでつまずいているのか」を可視化できるため、効率的な弱点克服につながるでしょう。

また、再生スピードを調整できる機能も便利です。初心者はゆっくりとした速度で聞き、慣れてきたら自然なスピードに近づけることで、段階的に耳を慣らすことができます。速度を変えて繰り返し聞けば、細かい音の違いやイントネーションにも気づけるようになるでしょう。

リスニング学習には、以下のアプリがおすすめです。

アプリ名
特徴
スタディサプリENGLISH 日常英会話やTOEIC®対策など目的に応じたコースが用意されている
TED 世界中の専門家によるプレゼンテーションを視聴できる
English Central 1万5,000本以上の教材が提供されている

洋楽やポッドキャストを聞く

リスニングを楽しみながら続けるには、洋楽やポッドキャストの活用がおすすめです。

まず、洋楽では歌詞を見ながら音楽を聞くと、英語特有のリズムや発音の変化に自然に慣れることができます。音がつながったり消えたりする部分も、歌詞を確認することで、理解が深まるでしょう。

一方で、ポッドキャストでは日常英会話の表現に触れる良い機会です。話し手のトーンやイントネーションに注目すると、感情やニュアンスの違いも読み取れるようになるでしょう。

英語字幕付きの映画・ドラマを視聴する

楽しみながらリスニングを鍛えたい人には、英語字幕付きの映画やドラマの視聴がおすすめです。聴覚だけでなく視覚も刺激されるため、映像と音声が同時に入ってくるため、場面の流れや登場人物の表情などもヒントにしながら英語を理解できます

英語字幕を活用すると、自分が聞き取れた内容をその場で確認できるのが大きなメリットです。聞き取れなかった部分や、実際の発音と違って感じたフレーズを何度も見直すと、理解がぐっと深まるでしょう。

また、映画やドラマにはリアルな日常英会話のフレーズが頻繁に登場します。気に入ったセリフはメモして口に出してみると、スピーキングの練習にも有効です。

ニュース音声(CNN・BBCなど)を聞く

高度なリスニング力を身につけたいのであれば、ニュース音声を聞くのがおすすめです。CNNやBBCなどの国際ニュースでは、フォーマルな英語表現や専門的な語彙が多く使用されるため、アカデミックなリスニング力が養われます

また、ニュースは内容が時事的であるため、英語を学びながら社会問題についても知識を深められるでしょう。興味を持てるテーマを選ぶと集中力も上がり、聞き取りの効果も高まります。

ニュース音声は、明瞭で正確な発音が多く、スクリプトが用意されているものが多いです。まずはスクリプト付きで聞き、慣れてきたら字幕なしで挑戦してみましょう。

独学が苦手なら予備校・塾の活用がおすすめ

独学が苦手なら予備校・塾の活用がおすすめ

独学でのリスニング学習がうまく進まないと感じるのであれば、予備校や塾の活用も効果的です。マンツーマン指導を行っている予備校や塾であれば、聞き取れなかった部分や苦手な音をその場で質問・確認できるため、内容を理解できないまま進む心配は少ないでしょう。

また、英語指導の経験が豊富な講師から、リスニング力を伸ばすためのノウハウや実践的なコツを直接学べるのも大きな魅力でしょう。自分一人では気づけなかった弱点や、間違った学習法に早く気づけるようになります。

まとめ

大学受験において、英語のリスニングは重要といえます。リスニング力を伸ばすには、正しい方法で継続することが大切です。聞き流すだけでなく、発音・書き取り・音読を組み合わせて学習しましょう。

アプリや映画など楽しめるツールで習慣化することもポイントです。効率的に力をつけたい方は、予備校・塾の活用もおすすめ。詳しくは「オススメ予備校一覧ページ」をご覧ください。

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