予備校をお探しの保護者のみなさまへ

1年以上にわたる長い受験期間。保護者のみなさまには、我が子をどのようにサポートしたら良いか知っていただきたいと思います。
長い道のりの果てに、最高のコンディションで合格のゴールテープを切ることができるか。それは、最適な予備校を選んで学習環境を整えることと、家庭での保護者の協力にかかっていると言っても過言ではありません。
笑顔で受験期間を乗り切るために、予備校の現状把握と親としてのサポートポイントを確認しましょう。

保護者のための受験作法

まずは受験生を抱えた家庭が心得ておくべきことを確認しましょう。
当たり前のようですが、家庭からのサポート以上に、受験生を励まし心強く思わせるものはありません。共に受験を乗り越えるチームという意識づけを、保護者のみなさまには是非していただきたいと思います。

プレッシャーは禁物。いつも通りのあなたでいてください

過酷な受験期間には受験生のメンタルも不安定になりやすいものです。
保護者の皆様もしっかり勉強しているのか、心配のあまりついネガティブな言葉を口に出してしまいがちです。気持ちはわかりますが過剰な心配はかえってプレッシャーになってしまうものです。
本人が感じている不安やプレッシャーは親といえども変わってあげることはできません。ただでさえ緊張状態にあるところに更なる負荷をかけないよう、いつも通りさりげなく温かい声かけをしてあげてください。
家族皆が信頼し応援しているという雰囲気作りを心がけましょう。

体調管理はしっかりと。家族は最高のサポーター。

受験生と家族の関係は、アスリートとサポートスタッフの関係に似ています。
長いシーズンを越えた先の受験当日に、最高のパフォーマンスを引き出さねばなりません。
夜間の長時間の勉強や通塾のために不規則な生活にならないように注意を促したり、栄養バランスの良い食事を摂れるよう健康管理に留意にしましょう。時には休息させることも忘れてはなりません。
そして周りの家族の体調も少なからず影響を与えます。本人のみならず家族皆で健康管理に注意してください。

保護者のための予備校探しのポイント

予備校探しは合格への第一歩です。受験生それぞれの特性によって選ぶべき予備校は大きく異なります。そこを踏まえずに知名度で安易に選ぶと、成績が上がらないどころか、受験に立ち向かう自信さえ失ってしまうかもしれません。
受験探しには、保護者しか気がつけないチェック要素があります。保護者が一緒に予備校探しをすることで、家族で受験に立ち向かう意識も共有することができるでしょう。

予備校にかかる予算をきちんと把握しましょう

予備校にかかる予算は、保護者がしっかり把握しなければなりません。
通塾の場合と映像授業の場合は授業料が大きく異なりますし、予備校によっても価格差はかなりあります。一般に基本価格以外に季節講習や追加科目などによって、予想よりも出費がかさむ場合がほとんどです。
予備校で何を学ぶべきか、志望校や受験生の学力レベルに応じたプランをこの時点でしっかり立てることで、通年の予算が把握できるはずです。

なにより通いやすい予備校を

通塾の場合、立地は大きな確認要素です。
通塾自体に時間がかかれば、時間も交通費も、受験生の体力にもロスが生じます。交通機関の利便性や地域の治安なども、未成年が頻繁に通うことを考慮し吟味してください。
通いたい予備校がどうしても遠方にある場合は、映像授業なども視野に入れ、検討することが必要でしょう。

実際の教鞭を執る講師や授業の質は?

有名講師がいるから良い予備校とは限りません。
予備校講師を本業とする講師が教鞭を執り、受験対策の研究が日々行われている予備校なのか調べましょう。アルバイトの大学生を講師に仕立てている予備校も少なくないからです。
講師の質は授業の質に直結します。合格実績を確認すると共に、志望校の対策ができる予備校か見極めてください。

学力に合った予備校ですか?目標を定めましょう

有名だからという理由で予備校を選ぶのは問題があります。
受験生にはそれぞれの学力レベルにあった学習環境が必要です。偏差値が比較的高く、学習習慣が日頃からついている場合は、有名予備校や映像授業を選んでも大丈夫でしょう。これらの授業は一方向性の高い授業であり、学力レベルが合わないまま選ぶとすぐに取り残されてしまいます。
お子様の偏差値が高くないと思われるなら、個別対応に強い予備校を選ぶ必要があるでしょう。予備校で何を学びたいか、どういう学習法なら実力がつけられるかをしっかりイメージして予備校を探しましょう。

映像授業など時間の自由度もチェックしましょう

部活や委員会の参加など受験勉強以外に時間が割かれることも少なくないでしょう。受験生は保護者が思うよりも、はるかに時間の調整に追われる可能性があります。遠方の場合はなおさらです。そうなれば受験生のストレスは溜まる一方です。
映像授業など、いつでも都合の良いタイミングで授業を視聴できるシステムを持っているかも確認しておくべきでしょう。

サポート体制は厚いでしょうか?

不安や質問にいつでも答えてくれるサポートスタッフが常駐しているか、受験生・保護者ともに個別面談があるか、学習状況を報告してくれるレポートの提出があるかなど、サポート体制も確認しましょう。
サポート体制は予備校によって差が出る部分です。また食事の提供や、学生寮の有無など、健康面のサポートも確認しておきましょう。

合格のイメージを持てる予備校を

色々チェックポイントをあげてきましたが、最後は受験生のモチベーションとのマッチングです。合格までの道のりがはっきりイメージできる予備校なのか、講師との相性はどうかなど本人の気持ちを確認してください。
受験生自身が通いたいと思う予備校なのかは、他に変えられない要素なのです。体験講習や見学会などに参加して、見極めることが大切です。

いかがでしょうか?保護者のみなさまの目でしっかり確認いただいて、後悔のない受験シーズンを送れるようサポートしてください。
まずは保護者と受験生が合格までのイメージを共有してみてください。どんな学習環境が良いかを明確にイメージできれば、予備校探しを成功させることができるでしょう。