大手予備校が実施している無料特待生制度
大手予備校の中には、優秀な成績をおさめている生徒を対象に、授業料を免除する特待生制度を実施している学校もあります。成績が優秀な生徒にとって、このような制度で通ってもらうことで、家計にも優しく安心して通うことができます。
無料で学習することが出来る特待生制度ですが、予備校によって無料制度の質が大きく異なります。全て無料で授業を受けることが出来る学校もあれば、一部授業料が無料など様々です。大手予備校の特待生制度を1校ずつ詳しく紹介していきましょう。
東進衛星予備校の実施する特待生制度
東進衛星予備校では、どのような特待生制度を設けているのでしょうか。具体的に掘り下げていきましょう。
様々な特待生制度
東進衛星予備校では、他の予備校とは異なり様々な特待生制度を設けています。ただ授業料を免除するものではありません。
数学特待生
数学の講座の授業料を免除するというものです。この特待生は現役生向けに作られた特待生制度で、中2、中3が対象です。特待生として認定されるためには次の条件を満たさないといけません。
- 通知表の評価が「5」であること
- 全国統一模試で優秀な成績をおさめていること
中高一貫の高校に通っている場合は、条件が変わるようですが、このような条件が認定されるために必要であるようです。
米国大学留学制度
日本の大学だけではなく、海外の大学留学を視野にいれた奨学金制度も実施しています。
ハーバード大学をはじめとしたアメリカの有名大学での留学を考えている人は、この制度を利用すると、夢に近づけるでしょう。
入学してみないと内容がわからない
東進の特待制度のデメリットとしては、入学してみないとその制度がわからないという点が特徴です。年度によってその制度も変化します。ある年度の制度では、特待生に選定されると、入学金と模擬試験代が無料。そして、無料で受けることが出来る授業がいくつかあるという人もいました。
特待生の種類が多い東進衛星予備校ですが、実際の詳しい制度はその年度によって異なるので、入学してから確認しなければいけないという点が懸念材料と言えるでしょう。
駿台予備校の実施する特待生制度
駿台予備校の特待生制度は他の予備校とは異なり、現役生向け、高卒生向け、どちらにも対応しています。ただし、内容が微妙に違うのでそれぞれを掘り下げていきましょう。
現役生向けの特待生制度
現役生向けの特待生制度では、入学後に審査が行われ認定されると、授業料が一部免除されるというものです。しかし、この制度に関して公式の発表がありません。実際に入学した人によれば、模試の成績によって判断されるとのことです。
しかし、現役生向けの特待生制度の問題点として、大学合格まで塾をやめないことが条件のようです。特に、東大生向けの特待生制度が手厚くしているとのことなので、東大受験を目指している人にはお勧めの制度だと言えるでしょう。
高卒生向けの特待生制度
現役生のような授業料免除ではなく、前後期に分けて「報奨金」という形で生徒に授業料を支払うという制度です。授業態度と成績によって考慮されるので、予備校に意欲的に通っている生徒にとっては向いている制度だと言えるでしょう。
河合塾の実施する特待生制度
大手予備校の河合塾では、どのような特待生制度を実施しているのでしょうか。
河合塾は、他の予備校よりも授業料が安く満足度が高いと生徒に評判です。
そんな河合塾で提供されている特待生度について調べてみました。
現役生向けの制度はなし
高校在学中の生徒に向けての特待生度がありません。他の予備校であれば、実施している学校もありますが、河合塾では存在していないので現役生で特待生を狙っている生徒は他の予備校を検討することをお勧めします。
浪人生向けに設けられたスカラシップ制度
現役生に対しての奨学金制度はありませんが、浪人生に向けた特待生制度「スカラシップ制度」があります。この制度では、5段階にわけて給与金が設定されており、審査に通過すればその段階に応じたお金を受け取ることができます。5段階は以下のとおりです。
- 授業料の2分の1
- 授業料の4分の1
- 授業料の8分の1
- 入塾金の2分の1
- 入塾金の5分の1
一番良い給与金は2分の1です。かなりお得な授業料で大学受験に向けた学習をすることができます。
気になる審査基準について
それでは、どのようにすれば、特待生制度を受けることが出来るのでしょうか。公式の資料では”入塾後の成績が優秀で、出席/学習態度も意欲的“としか明記されていません。つまり、成績がよくても出席していなければ特待生制度を受けることが出来ないことがわかります。
詳しい条件は、公にされていませんが制度に応募し、試験を受けることが特待生制度を受ける基準になるようです。
河合塾特待生制度のメリット
河合塾の特待生制度は、入塾後に申請を行うことが出来る点にあります。入塾前の審査がないので、入塾後に特待生として授業料が返金されるかもしれないのが最大の魅力であると言えるでしょう。
このように、大手の予備校によっても特待生制度が大きく異なります。どの予備校の特待生制度を狙うか。特性を考慮した上で選ぶことをお勧めします。