高校生におすすめの英語の勉強法とは？点数を上げるコツはある？

2025.04.2

大学受験のために英語の成績や偏差値を上げたいと考える人は多いでしょう。しかし、闇雲に勉強しても効果は出にくいため、正しい方法で学習することが重要です。

英語の成績を大きく向上させるには、英単語を効率的に覚えるコツや英文法の理解を深める方法、正しいノートのとり方などを理解したうえで、効果的な勉強法を実践することが大切です。本記事では、高校生におすすめの英語勉強法を詳しく紹介します。

英語の点数が低い原因とは？

英語の点数が伸び悩む原因は何なのでしょうか。まずはその理由を把握することが大切です。ここでは、多くの人が陥りやすい2つの原因について解説します。

文法が暗記だけで終わっている

英語の点数が伸びない原因の1つに、文法の暗記だけで終わっていることが挙げられます。文法を単に暗記するだけでは、実際の文脈で正しく使えず、読解や作文でミスが増えてしまいます。

たとえば、「関係代名詞」のルールを覚えていても、実際の英文のなかでどのように機能するかを理解していなければ、正しく読めません。また、文法の理解が不十分だと、複雑な英文の構造を正しく把握できず、文章の意味を取り違える可能性もあります。

高校英語では時制の一致、仮定法、分詞構文などの難易度の高い文法が登場するため、基礎から体系的に学習することが重要です。暗記に頼るのではなく、例文を用いて実際の使い方を確認し、演習を通じて定着させることが必要でしょう。

長文読解で点数を稼げていない

英語の試験では長文読解の配点が高く、ここで失点すると全体の点数に大きく影響します。長文読解が苦手な主な原因として、単語力の不足と読解スピードの遅さが挙げられます。単語力が不足していると、文中のキーワードが理解できず、文章全体の意味を正確に捉えられません。

また、読解スピードが遅いと、試験時間内に全ての問題を解き切れず、得点を落とす可能性が高くなります。改善するには、日頃から単語を覚えるだけでなく、速読を練習することが重要です。過去問や問題集を使い、制限時間を設けて読む習慣をつけることで、スピードと正確さを向上できます。

【カテゴリー別】高校生におすすめの英語の勉強法とは？

英語の勉強は、カテゴリーごとに適切な対策を立てながら進めるとより効果的です。ここでは4つに分けておすすめの勉強法を解説します。

英単語の勉強法

大学入試に向けて、4,000～5,000語程度の英単語を習得するのが一般的とされています。これを実現するには、単語帳を活用し、毎日一定数の単語を覚える習慣を身につけることが重要です。1日20～30語を目安に学習し、繰り返し復習するようにしましょう。

また、単語テストを定期的に行い、自分の得意・不得意を明確にすることも効果的です。覚えにくい単語には重点的に時間をかけ、例文を用いたり、類義語や反義語と関連付けたりすれば、記憶しやすくなります。

さらに、単語をイラストと結びつけたり、実際の会話で使われるフレーズのなかで覚えたりすることで、実践的な単語力を養えます。

英文法の勉強法

英文法を効果的に学ぶには、基礎から応用へ段階的に学習することが大切です。まず、「時制」「助動詞」「仮定法」「受動態」「準動詞（不定詞・動名詞）」「関係詞」「比較」など、文法の中核となる分野を重点的に学びます。

その後、「前置詞」「名詞」「形容詞」「副詞」などの細かい部分を整理し、より自然な表現ができるようにしましょう。単にルールを暗記するのではなく、例文を用いて実際の使い方を確認することが大切です。

また、文法問題を多く解くことで、知識を実践的に定着させられます。長文読解や英作文では文法の正確さが求められるため、演習を重ねながら理解を深めるようにしましょう。

長文読解の勉強法

英語の長文読解は、定期的に練習を行い、内容を要約する習慣をつけるのが重要です。最初はやさしい文章から始め、徐々に難易度を上げることで、読解力を向上できます。

読解の際には、文の構造を意識しながら読むことがポイントです。たとえば、主語・述語・目的語などの要素を正しく捉えられれば、文の意味を素早く理解できるようになります。

また、長文を読む際には、文章全体の流れを把握しながら、重要なキーワードを見つけることが大切です。知らない単語や表現は都度調べ、語彙力を増やせれば、よりスムーズに読解ができるようになります。さらに、過去問や模試の長文問題を使い、制限時間を設けて読む練習をすると、試験本番の時間配分にも慣れるでしょう。

リスニングの勉強法

リスニングに苦手意識がある人や、点数が伸び悩んでいる人は、まず短い音声から聞き取る練習をするとよいでしょう。短めの会話やニュースを繰り返し聞くことで、英語に耳を慣らせます。

また、効果的なリスニング練習法として、シャドーイングとディクテーションがあります。シャドーイングは、聞こえてきた音声を真似して発声する練習法で、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛える方法です。

一方で、ディクテーションは、聞こえてきた音声をそのまま文字に起こす方法で、細かい発音や文の構造を正確に理解する力を養えます。これらの練習を継続的に行うことで、英語のリスニング力を確実に向上させられるでしょう。

英語の授業で実施すべき正しいノートのとり方

英語の授業で効果的に学ぶには、正しいノートのとり方が重要です。ポイントを押さえずに書き写すだけでは、復習時に活用しづらくなります。ここでは、理解を深めるためのノートのとり方を紹介します。

重要な箇所を色分けする

英語のノートを効果的に活用するには、重要なポイントを色分けして整理することが大切です。たとえば、文法のポイントは赤、単語は青、発音の注意点は緑など、役割ごとに色を決めれば、復習の際にどこが重要なのかが一目で分かるようになります。

英文法は細かいルールが多いため、強調したい部分を赤で書くことで、見落としを防げるでしょう。また、単語の意味や用法を青で記入すれば、語彙の復習がスムーズになります。

しかし、色を多く使いすぎると逆にノートが見づらくなってしまうため、2～3色にとどめるのが効果的です。色分けを活用すれば、ノートを視覚的に整理し、効率的に復習できるようになります。

適度な余白で見やすくまとめる

ノートをとる際には、適度な余白を確保し、見やすく整理することが重要です。授業中のメモを詰め込みすぎると、後で見返したときにどこが重要な箇所なのか分かりづらくなってしまいます。ノートは、復習することを前提に作成するため、丁寧に字を書き、行間を適度に空けるように意識しましょう。

たとえば、新しい単語を学んだ際には、その横に例文を書き込めるスペースを確保すれば、後からメモを加えやすくなります。また、文法の説明の後に空白を残しておくと、復習時に補足情報を書き足すことができ、学習の理解が深まります。

例文を積極的に記載する

英語の学習では、文法や単語の理解を深めるために、授業中に出てきた例文をノートに書き留めることが重要です。単語や文法のルールをただ覚えるだけでは、実際に英語を使う際にうまく活用できない可能性があります。しかし、例文とともに学習することで、単語や文法の使い方が具体的にイメージでき、記憶にも定着しやすくなるでしょう。

たとえば、関係代名詞を学んだ際に、「This is the book that I bought yesterday.」のような例文を書き残しておくと、実際の使用イメージが掴みやすくなります。また、自分でオリジナルの例文を作ることで、さらに理解を深められるでしょう。

高校生が英語の点数を効率的に上げるためのコツとは

英語の点数を効率的に上げるには、正しい勉強法を実践することが大切です。重点を押さえた学習を行えば、短期間でも成果が出やすくなります。得点をさらに伸ばすためにも、以下で紹介するコツを参考にしてみてください。

目標と目的を設定する

英語の点数を効率的に上げるには、まず目的を明確にすることが大切です。たとえば、「定期テストで高得点をとるのか」「大学受験に合格するのか」によって、適した勉強法が異なります。

たとえば、それぞれの目的によって以下のような勉強法が適しています。

定期テスト対策	・学校の授業内容に沿った復習
大学受験対策	・過去問演習・リスニング対策

次に、具体的な目標を設定しましょう。「次の試験で80点以上をとる」「英検準2級に合格する」といった明確な目標を立てることで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。

さらに、短期・中期・長期の目標を設けると、無理なく継続できます。たとえば、以下のような目標を設けると、着実に成果を上げられるでしょう。

短期目標	1週間で単語を100語覚える
中期目標	1ヶ月で模試の点数を10点上げる
長期目標	半年後に志望校の英語の合格ラインを超える