大学受験で塾に行くべきかを決める3つの要素!注意点や行くと決めた後に取るべき行動も紹介
大学受験のために塾に行くべきか、それとも独学で頑張るべきか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は大学受験で塾に行くべきかを決める3つの要素や注意点、行くと決めた後に取るべき3つの行動についてまとめました。
結論、大半の大学受験生は塾に行くべきです。しかしなかには、塾に行かず独学で志望校への合格を掴み取る方もいます。
記事を最後までチェックすれば、あなたやあなたのお子さんが塾に行くべきかどうかが明確になり、大学受験対策のスタートラインに立てまるはずです。
大学受験で塾に行くべきかを決める3つの要素
大学受験で塾に行くべきかどうかは、以下3つの要素で決めましょう。
- 志望校までの学力的な距離
- 自宅で独学できるかどうか
- モチベーションが続くかどうか
それぞれ詳しく解説します。
志望校までの学力的な距離
大学受験の難易度は、受験生ごとに異なります。具体的には、現在の自身の学力と志望校のレベルによって、大学受験の難易度が決まります。
例えば偏差値50の方が偏差値60の大学を目指すのと、偏差値55の方が偏差値60の大学を目指すのとでは、後者の方が簡単ですよね。
そして塾・予備校が、志望校への距離を縮めるのに役立つのは確かです。
志望校までの距離が遠ければ、塾に行くべきです。一方で志望校まで少しの受験勉強で届きそうであれば、塾に通わず独学でもなんとかなるかもしれません。
具体的には、現時点で志望校の偏差値と自身の偏差値の差が5以上ある場合は「大学受験のために塾に行くべきである」と考えて良いでしょう。
自宅で独学できるかどうか
塾は、授業を受けるだけの場所ではありません。どの塾にも自習室が完備されていて、好きな時に好きなだけ利用できます。
例えば以下は、四谷学院の自習室です。
それぞれの席が仕切りで区切られており、勉強に集中しやすい環境です。
また塾では、分からない問題はすぐに質問できます。
- スマホやテレビなどの誘惑に負けず、自宅で自習できる自信がある
- 分からない問題は自分で調べて解決できる自信がある
上記両方に当てはまる方は、塾に行く必要はありません。独学でも大学受験を乗り切れるでしょう。
一方で上記に1つでも当てはまらないのであれば、塾に行くべきです。
帰宅して1〜2時間しか勉強しないのか、学校終わりに塾に直行して授業と自習で3〜5時間ほど勉強できるのかで、大学受験の結果は大きく変わります。
大学受験での独学については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:大学受験の独学はきつい?無理?失敗する?おすすめ参考書や独学しやすい科目を紹介
モチベーションが続くかどうか
塾は、大学受験へのモチベーションを持続させるための場所でもあります。
例えば授業では、ただ勉強を教わるだけではありません。講師は、受験への心構えや大学受験を乗り切るとどんな生活が待っているのか等についても話してくれます。
そしてこういった話が大学受験へのモチベーションになります。
また自習室で「疲れたな」と顔を上げると見えるのは、目標に向かって黙々と頑張っている同じ受験生の背中です。
仲間の背中を見ることで「俺も(私も)まだまだ頑張らなきゃ」と勉強に戻れるのです。
一方塾に行かず自宅で受験勉強をする場合、こういったモチベーションの管理は全て自分で、孤独に行わなければなりません。
大学受験は長期戦です。半年、1年とモチベーションを自分一人で維持できる自信がなければ、塾に行くべきです。
大学受験で塾に行くべきかを決める際に知っておきたい注意点
大学受験で塾に行くべきかを決める際は、以下2つの点に注意をしてください。
- 「塾に通いさえすれば良い」は間違い
- 通塾には費用がかかる
それぞれ詳しく見てみましょう。
「塾に通いさえすれば良い」は間違い
大学受験を有利に進めたいのであれば、塾に行くべきです。この考えに間違いはありません。
しかし「塾に通いさえすれば良い」という考えは間違いです。
例えば塾の授業を万全な状態で受けるためには、十分な睡眠時間を確保しておく必要があります。そのためには自宅での過ごし方が大切です。
授業前の予習や授業後の復習、その他の受験勉強など、授業以外で取り組むべきこともたくさんあります。授業の時間はせいぜい1回90分。それだけで乗り越えられるほど受験は甘くありません。
「通うだけ」「全て塾にお任せ」になってしまうと、費用と時間が無駄になるだけで、学力は全く伸びません。
大学受験のために最低限確保したい睡眠時間については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:大学受験時の睡眠時間は最低何時間必要?十分な睡眠時間を確保するコツ
通塾には費用がかかる
当然ですが、塾に通うのには費用がかかります。以下、大学受験の大手塾5社の費用目安を表にまとめました。
塾名 | 入塾金 | 授業料(1回あたり) | 授業時間 |
33,000円 | 3,383円〜 | 60分 | |
33,000円 | 6,000円〜 | 60分 | |
33,000円 | 1,530〜2,736円 | 60分 | |
33,000円 | 3,850円〜 | 90分 | |
22,000円 | 4,700円〜 | 80分 |
現実的な話をすると、費用が予算内におさまる塾にしか通えません。しかし上記表を見ると、塾によってかかる費用が大きく異なることが分かります。
また同じ塾でも、取る授業の数によってかかる費用は異なります。そしてたとえ授業数をそれほど多く取れなくても、自習室はいくらでも利用可能です。
「十分な予算を用意できないから」と塾を諦めるのではなく、予算内で通える塾を見つけましょう。
大学受験におすすめの塾については「オススメ予備校一覧ページ」で詳しく紹介しています。
大学受験で塾に行くべきかを決めた後に取るべき行動
「塾に行く」という判断に至った後に取るべき行動は以下の3ステップです。
- ①気になる塾を選ぶ
- ②無料体験を受ける
- ③授業数等を決めて入塾する
それぞれ詳しく見てみましょう。
①気になる塾を選ぶ
一言で塾と言っても、その種類はさまざまです。
最も大きな違いは、集団塾か個別塾かです。他にも大学受験塾か比較的勉強が苦手な子向けの塾かといった違いもあります。
そして同じ「大学受験向けの集団塾」の中でも提供するカリキュラムには違いがあります。
まずは気になる塾を選びましょう。その際、最初から1校に絞る必要はありません。できれば2校、多くても3校ほどの塾をピックアップしましょう。
大学受験向けの集団塾や個別塾については「オススメ予備校一覧ページ」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
またランキング形式で手っ取り早く自分に合った塾を探したい方には、以下の記事がおすすめです。
関連記事:予備校のおすすめランキング!大学受験に強い18校を比較
②無料体験を受ける
気になる塾を1〜3校に絞り込めたら、資料請求をしたり無料体験を受けたりしましょう。
「百聞は一見に如かず」といった言葉がありますが、塾選びも同じで、無料体験を受けてみなければ分からないことがあります。
「もう何週間もインターネット上で塾に関する情報を集めている」という方も多いのではないでしょうか。
インターネット上では塾に関するたくさんの口コミが見つかります。しかしこれらの口コミはあまり当てになりません。なぜなら一般的なユーザーは口コミを書かないからです。
極端に満足した利用者と極端に不満を感じたユーザーだけが口コミを書きます。
思い切って無料体験を受けて、自分の目で確かめてみましょう。合わないと感じたら無料体験だけ受けて他の塾を選べば良いだけです。
③授業数等を決めて入塾する
通いたい塾が決まったら、最後にカリキュラムを決めます。同じ塾でも、選ぶカリキュラムによって内容は大きく異なります。
例えば授業を詰め込みすぎると、費用がかさみますし、体力的にもパンクしてしまうかもしれません。
反対に授業が少なすぎると、志望校に届かないかもしれません。しかし授業が少なくても自習室を活用するという選択肢はあります。
カリキュラムは、塾講師と相談をしながら決めましょう。しかし塾講師は、志望校に合格させるため、塾の合格者実績を伸ばすため、塾の利益を増やすためといった3つの理由から、授業数を増やすことを進めてくるでしょう。
塾講師の声に流されるのではなく、予算などと相談しながら、納得できる授業数を取ることが重要です。
高校生の35.75%が大学受験のために塾に行っている
文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査」によると、塾に通っている高校生の割合は以下の通りでした。
公立高校 | 33.2% |
私立高校 | 38.3% |
平均 | 35.75% |
つまり高校生の35.75%は塾に通っています。「高校生全体」ではなく「大学受験をする高校生」で通塾率を算出すると、値はさらに大きくなるでしょう。
おそらく50%以上の大学受験をする高校生が、塾に通っていると考えられます。
また高校生の学年別の通塾率は以下のとおりです。
1年生 | 34.5% |
2年生 | 36.8% |
3年生 | 42.1% |
以上から、学年が上がれば上がるほど(=受験が近づけば近づくほど)塾に通う高校生の割合は増加していることが分かります。
特に難易度が高い大学になればなるほど、塾に通っている受験生は増えます。「塾で勉強をしてきた受験生と独学で張り合えるか」を考えることが重要です。
まとめ
大学受験で塾に行くべきかを決める3つの要素や、注意点、行くと決めた後に取るべき3つの行動について解説しました。
結論、独学に余程の自信がない限りは、塾に行くべきです。そして塾に行き始める時期は、早いに越したことはありません。
「塾に行くべきだ」という判断に至った方は、早速自分に合った塾を探してみましょう。
複数の塾の中から自分に合った塾を探したい方は「オススメ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。個別塾・集団塾・難関大学向け・勉強が苦手な子向けと、さまざまな塾・予備校を紹介しています。