受験関連コラム

大学受験に失敗したらどうする?全落ちしてしまった場合の対処法を徹底解説!

「大学受験当日に思わぬ失敗をしてしまい、志望校に落ちてしまった」「大学に全落ちして行くところがない」といった受験生はいませんか?自分が否定されたように感じて、なかなか立ち直れない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、大学に落ちしてしまい、どのように行動すべきかがわからなくなった人向けの対処法とそうしたお子さんをお持ちの親御さん向けにメンタルケアについて紹介します。

志望校に落ちてしまった場合の3つの選択肢

志望校に落ちてしまった場合は、次の一手をどう打つべきできしょうか。ここでは、志望校に落ちた人に向けて、3つの選択肢を提示しています。「志望校に落ちる」というのは、決して珍しいことではありません。そのため、落ち込み過ぎず次にどう動くべきかをしっかりと考えていきましょう。

滑り止めの大学に進学する

志望校には落ちてしまったものの、滑り止めの大学には合格している場合、滑り止めの大学に進学することももちろん選択肢の一つです。できれば志望校に通いたい気持ちはあるでしょうが、何らかの興味・関心があるからこそ滑り止めとして選んだ大学・学部ではないでしょうか。

妥協したつもりでしぶしぶでも通い始めたら、入学前には目にとまらなかった良さがあり、十分に満足できる可能性もあります。偏差値の高低だけでなく、教授陣の充実ぶりやその大学なりの施設などにも目を向けて、冷静に判断すれば「志望校に落ちたから入った」というだけではない理由も見つかるでしょう。

そのため、あこがれの大学に落ちたとしても、決して絶望する必要はありません。

仮面浪人をしながらもともとの志望校を目指す

滑り止めなど、第一希望の大学以外に合格した人は、「仮面浪人をしてあこがれの大学を目指す」ということも選択肢の一つです。仮面浪人をすることで、学生としての立場が保障されます。万が一、翌年の受験で志望校に合格できなかったとしても、仮に入学した大学での卒業も選択できることが仮面浪人のメリットでしょう。

とはいえ、大学生としての勉強と受験生としての勉強を両立させるのはかなり大変です。また、大学に入学するからには、入学金や授業料を支払わなければなりません。仮面浪人後、志望校に見事合格した際は、再度入学金が必要になることを考えても、経済的にかなり余裕があるときの選択肢といえます。

浪人して志望校合格を目指す

予備校に通うなどして浪人し、改めて志望校合格を目指すことも選択肢となるでしょう。滑り止めの大学に合格している場合は、ご両親にとっても本人にとっても葛藤があるでしょうが、「どうしてもこの大学で学びたい」という思いが強い人にとっては、大きなメリットです。 ただし、仮面浪人の場合と同じく、費用がかなりかかることは覚悟しなければなりません。予備校や通信講座などを利用する場合は、年間100万円単位の費用がかかる可能性もあります。また、浪人したら必ず志望校に合格できる保障がないことも理解しておきましょう。

全落ちしてしまった場合の4つの選択肢

さまざまな大学・学部を受験したものの、そのすべてに落ちてしまった場合には、どのような選択肢が残されているのでしょうか。ここでは、大学に全落ちした人に向けて、4つの選択肢を提示しています。受験時に全落ちしてしまったからといって、自分の可能性がなくなったわけではありません。

受験での失敗を引きずらず、切り替えて前に進めるかどうかが大切です。

海外の大学への留学を目指す

受験した大学すべてに落ちてしまったからといって、その年に大学入学が無理になってしまうわけではありません。なぜなら、その年の9月に海外の大学に入学する選択肢もあるからです。日本の大学にこだわりがないのであれば、海外の大学への留学を目指すのもいいかもしれません。

約半年浪人すれば次のチャンスがめぐってくる……そう考えれば、やる気もわいてくるのではないでしょうか。海外の大学は、入学するのが比較的簡単なケースが多いのですが、海外なりのルールがあるため、事前準備が必要です。また、それなりの費用がかかることも念頭に置いてください。

専門学校や短期大学に進学する

大学に落ちたとしても、専門学校や短期大学に進学する選択肢もあります。短期大学も大学同様に合格を勝ちとらなければいけませんが、特定の分野を深く学ぶ点においては、大学以上の満足度を得られる場合があります。さらに、専門学校なら、より実践的な知識や技術を身につけることができ、就職するうえでも非常に有利です。

就職したい企業が決まっていて、専門的な知識が必要なのであれば、大学に進学するより専門学校に進むほうがよいケースもあります。

大学への進学をあきらめて就職する

大学すべてに落ちてしまったことがきっかけで、大学進学の夢がついえてしまった場合は、最終学歴が高卒のまま就職することも可能です。就職すれば、経済的な自立が可能になり、親にかける負担も軽減します。その一方で、高卒での就職が大卒での就職より不利に働いたり、差が生じたりする可能性も否定できません。

「高卒を受け入れる企業が少ないのでは?」「将来の年収などに何らかの影響を及ぼすかもしれない」といった不安がぬぐえない場合は、志望校に落ちたケースと同様、浪人して夢をつかむチャンスを狙う選択肢も検討してください。

「志望校に落ちた」「全落ちした」と落ち込むお子さんのメンタルケアの方法

「志望校に落ちた」「受験した大学に全落ちした」と落ち込むお子さんを前に、どうしてよいかわからずにいる親御さんも少なくありません。「今後どのような道に進むか」について、最終的に決定を下すのはお子さん本人です。しかし、その決定を下す際、お子さんがどのようなメンタル状態にあるかが重要となります。

くやしさや悲しさ、絶望感、後悔などが入り混じった不安定な気持ちのままでは時期尚早です。しっかりと立ち直り、自分の将来を見据えられる状態で大切な選択ができるよう、お子さんのメンタルケアをしてあげてください。ここでは、その方法についてわかりやすく解説します。

絶望感にさいなまれるお子さんを受け入れる

まず、重要なのが、すべての大学に受け入れてもらえなかった絶望感にさいなまれるお子さんを受け入れること。「ああすればよかった」「こうするべきだったか」という後悔も大きいかもしれません。何をどうすればよいのかがわからなくなり、悲しみでいっぱいになったり、やり場のない怒りが込み上げてきたりすることもあります。

親御さんとしては、こんな不安定な状態にあるお子さんをそのまま受け入れてあげる覚悟が必要です。すぐに、前向きな気持ちになれないお子さんを責めたり、諭したり否定したりするのではなく、「お子さんの話に耳を傾ける」「気持ちに寄り添ってあげる」といったことが大切となります。

お子さんが自分の状況を冷静に見つめ、進路について考えられるようになるまで見守ってあげてください。

大学に落ちてもさまざまな選択肢があることを提示し、前に進む手助けをする

たとえ大学に落ちたとしても、将来が閉ざされてしまうわけではありません。大学に進学しないまでも、さまざまな選択肢があることを親御さんからお子さんに提示してあげてください。また、親子でしっかりと話し合い、これまでの努力は決して無駄にならないことや、行動する大切さについても教えてあげましょう。

この時点で、いつも自分の思い通りにことが進むわけではないと身をもって知ったことは、貴重な経験です。「失敗を糧にして行動し続ける姿勢そのものが重要」という認識を親子で共有してください。

まとめ

「入試で志望校に合格できなかった」「すべての大学に落ちてしまった」という場合、まるで人生が終わってしまったかのような絶望感を味わうかもしれません。しかし、大切なのは、大学に合格することではなく、自分の将来をしっかりと見据えた選択ができることです。大学に落ちたとしても、さまざまな選択肢があります。

「自分にとってベターな選択は何か」をしっかりと考えるようにしてください。また、親御さんは、絶望感でいっぱいのお子さんを支え、受け入れたのち、新たなチャレンジができる土台を用意することを心がけましょう。

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