受験関連コラム

大学受験用の証明写真で失敗しないコツ!時期や撮影場所・身だしなみのコツも

大学受験の際には、証明写真が必要です。事前にどんな写真を撮影すべきか確認しておきましょう。今回は証明写真を撮影すべき時期や撮影方法、身だしなみのポイントについて紹介します。

大学受験用の証明写真撮影におすすめの時期

証明写真を撮る際に、まず確認するのは募集要項です。大学によって「出願前3ヵ月以内に撮影のもの」など、指定されるケースがあります。そのため、あまりにも早い時期に撮りすぎてしまうと無駄になってしまうかもしれません。しかし、締め切りギリギリになってしまうと、気持ちに余裕がなくなってしまう可能性があります。

できれば出願の日程を確認したうえで、約3ヵ月前から証明写真の撮影を検討しましょう。

【受験方式の違いによる出願時期の例】
・総合型選抜(旧AO入試):9月中旬ごろ
・学校推薦型選抜(推薦入試):11月ごろ
・一般選抜(一般入試):12月ごろ

なお、募集要項には提出する写真の要件が記載されているため、証明写真を撮る前に確認が必要です。

1.出願方法:郵送/Web出願など
2.写真自体の規定
・枚数
・撮影条件:無帽、上半身、正面、無背景など
・提出方法:書式に添付/データ登録など
・色:カラー/白黒
・(プリントの場合):サイズ
・(画像データの場合):画像データ形式、ファイルサイズ

大学受験の願書用撮影場所のメリット・デメリット

ここでは、写真館と証明写真機を利用した場合のそれぞれのメリットとデメリットを紹介します。

写真館のメリット

写真館で大学受験用の写真を撮影するメリットは、プロに撮影してもらえる点です。写りの調整はもちろん、服装や表情、顔の向きにアドバイスを受けられるため、安心して写真が撮れます。第一志望の大学用で気合を入れたい場合は、写真館を活用するのも一案です。必要な写真のサイズがわかっている場合は、あわせて作成してもらえます。

店舗によっては、受験に必要なジャケットがレンタルできたり、ヘアメイクをすべて対応してくれたりする写真館もあります。例えば、以下のような場合も写真館での撮影がおすすめです。

・どんな服装を用意すべきかがわからない
・服装代に費用をかけたくない
・受験にふさわしいヘアメイクをプロにお任せしたい

また、写真館では表情や見た目を変えずに補正が行えます。対応できるのは、にきび・ふきでもの・かぶれ・クマなどです。肌を自然で健康的な質感に整えてもらえるため、「寝不足で吹き出物が出てしまったので証明写真が撮影できない」といった心配をすることなく、受験勉強に集中できます。

写真館のデメリット

写真館の場合、証明写真機に比べると費用が高くなりがちです。また、写真の用意は証明写真機に比べると時間がかかります。一般的に、撮影は予約が必要となるため、行ってすぐに撮影してもらえない場合もあるでしょう。また、撮影時間もかかるため、忙しいときには向いていません。写真が受け取れる時期は店舗によって異なりますが、加工や補正があるほど納品までの時間がかかる傾向です。

もし、急ぎで写真を受け取りたい場合は、日程があわなかったり、スピード作成対応の追加料金がかかったりするかもしれません。また、そもそも人にカメラを向けられるのが苦手な人も写真館での撮影は、あまり向いていないでしょう。せっかく良い写真を撮ってもらっても、表情がこわばってしまっては、写真館で撮ったかいがありません。

証明写真機のメリット

証明写真機のメリットは、費用の安さと出力スピードです。1,000円前後で撮影でき、撮影から写真の出力までは数分のため、「受験の申し込みまでに時間がない」「とにかく急ぎたい」といった場合に役立ちます。また、証明写真機でも写真スタジオのライティングを応用していたり、美肌補正できたりする機種があるため、手軽にきれいな写真が撮影できるでしょう。

撮影データを、そのままスマートフォンに保存できる機能を活かせば、Webエントリーの大学受験の際にも便利です。電子マネー決済にも対応しているため、支払いも手軽。一定期間であれば、再プリントもできるため、あとで写真を追加したい場合にも便利でしょう。

証明写真機のデメリット

証明写真機は、顔の高さや向き、表情などを自分で調整しなければなりません。また、撮影タイミングやカメラの位置がわからず、まばたきをしてしまったり、目線があわなかったりすると納得できない写真になってしまう可能性があります。何度撮り直しても思いどおりの写真がとれない可能性があるのが写真撮影機のデメリットです。

大学受験用写真の失敗しやすいポイント

大学受験における写真の用途は、受験当日の本人確認や学生証への添付が中心です。以下の点に注意しておきましょう。

スマートフォンのカメラ機能を使った撮影は避ける

近年は、スマートフォンに内蔵されているカメラの性能がとても高くなっています。そのため、「自宅で撮影して写真品質で印刷すれば、手軽に受験用写真が得られる」と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、募集要項でスマートフォン撮影の写真を禁止している大学もあるため、スマートフォンのカメラを使った撮影は、おすすめできません。

また、「思ったより暗くなる」「ピントがあわない」など撮影にテクニックを要することがあります。どうしてもスマートフォンのカメラ機能を使いたい場合は、慎重に行いましょう。

高校の制服は着ない

大学の学生証は、身分証明書の役割を果たすため、写真の添付が必須です。大学によって学生証の写真は、受験時に提出した写真が流用されることがあります。

大学に入ったあとに、学生証はテストの際に机に提示したり、日常生活で身分証明に使ったりするため、卒業した高校の制服も不適当なのです。

薄着すぎる服装は避ける

受験用の証明写真は、スナップ写真とは異なりセミフォーマルな装いが欠かせません。例えば、秋の入試にあわせて夏場に証明写真を撮影する場合、暑さのあまりタンクトップやキャミソールを着ていると、肩口あたりから写真を切り取った場合、裸に見えてしまう可能性があります。

また、奇抜すぎる格好もふさわしくありません。写真で落とされる可能性は低いものの、「学生らしくない」「細かい指示に従わない学生」という見方をされて、不利益な扱いを受けるかもしれません。

願書用写真撮影時の身だしなみのコツ

証明写真では、自分をよく見せすぎる必要はありません。しかし、受験時や入学時の印象があまり変わらないように配慮しつつ、清潔感のある写真を添付してください。普段からメガネをかけている場合は、かけたままでかまいません。また、口角を自然に上げておくとよい印象がえられます。

ただし、面接がある総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)は、人物評価も重視されるため、一般入試に比べると証明写真の印象が重要です。

男性の服装と髪型

受験におすすめの髪型は、ナチュラルショートやベリーショートなどです。耳周りやえり足はすっきりと整え、刈り上げすぎない長さに整えましょう。また、前髪で顔が隠れないように目と眉毛を見せるのがおすすめです。

服装は、大学生らしい正装を意識して、黒・紺・グレーなどのスーツを着用するのが理想的。シャツだけはなく、ジャケットを羽織ると印象がよくなります。シャツのボタンは、上まで留めてネクタイは曲がらないよう丁寧に結びましょう。

女性の服装と髪型

女性で髪が長い場合は、前髪や耳回りが隠れないようにピンで留めたり束ねたりしましょう。目と顔の輪郭をすっきりと見せることが重要なため、紙が短い人は髪の毛を耳にかけ長い人は髪を束ねます。凝ったヘアアレンジも避けて、髪色が明るい場合には地毛に近い色に染め戻しましょう。アクセサリーは、着けないほうが無難です。

メイクのポイント

受験用の写真は、ノーメイクでも問題ありません。メイクをする場合は、顔色を整えることを意識して、受験当日と同等のナチュラルメイクにとどめましょう。女性の場合は、下地やファンデーション、コンシーラー、眉毛などを中心に整えます。カラーコンタクトや二重を作るアイプチ、濃すぎるアイライン、マスカラ、つけまつげなども控えたほうが賢明です。

リラックス

証明写真では、まず、自分らしい自然な表情を目指すことが重要です。

大学受験の証明写真では「真面目な顔」で撮影することが無難ではありますが、口角をわずかに上げるのも人間の表情として好意的に受け取られやすいものです。あまり堅苦しくせず、リラックスして撮りましょう。また、目の表情も重要です。目を大きく開けすぎず、自然なままで、カメラを見るようにしましょう。しっかりカメラ目線にすることで、ポジティブな印象を与えることができます。

ポーズと目線

姿勢は第一印象に大きく影響します。撮影時は、背筋をしっかり伸ばし、肩はリラックスさせましょう。背中が丸くなるのを避け、自信に満ちた姿勢で撮影します。 首はまっすぐに保ち、若干顎を引いて撮影することが一般的です。これにより、顔の形がきれいに映ります。カメラレンズを直接見るようにしましょう。目線がカメラから外れてしまうと、写真での印象もそれに従って散漫に見えることがあります。

事前準備

証明写真を撮影する前日は、十分な睡眠を取ることが重要です。疲れた顔を避けるため、少なくとも7-8時間の睡眠を目指しましょう。 撮影の前日からスキンケアをしっかり行い、肌の調子を整えましょう。乾燥やテカリがあると写真では目立ってしまいます。撮影当日の朝は、髪のセットに時間をかけられるよう早めに起きましょう

まとめ

大学へ提出する写真は、事前に受験要綱を確認し、受験後も活用されることを踏まえてセミフォーマルを意識して撮影しましょう。 出願方式は、多様化しているため、写真館や証明写真機を使い分けて自信をもって提出できる写真を準備することが大切です。 証明写真は、受験生の外見や雰囲気を示すものです。きちんと撮影された証明写真は、受験生の雰囲気や人となり、受験に真剣であることを印象付けることができます。 また、証明写真を撮影することで、受験に向けての一歩を踏み出した実感し、受験に対する自分自身のモチベーションを高めることにも繋がるでしょう。

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