浪人が決定…予備校なしでも合格できる?浪人生が予備校に行く場合の費用は?

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「宅浪」という言葉を、知っていますか?
近年、徐々に周知されてきたこの「宅浪」という言葉は、その名の通り「自宅で浪人する」ということ。

「浪人=予備校生」とは、限りません。
浪人生といっても、予備校に通って勉強する人もいれば、独学で大学受験リベンジを目指す人もいます。

今回は、予備校に行かずに大学合格を目指す「宅浪」、そして予備校に在籍して送る「浪人生活」について、考えてみました。

浪人でも予備校に行かないで大学受験に成功するか

現役合格することができずに、浪人をすることになった場合、どのくらいの割合の人が予備校生となるのでしょうか。

基本的には、浪人することになると予備校に所属する人がほとんどです。
「独学での大学合格を目指すほどの自信がない」と判断する浪人生が多いため、このような結果となるのでしょう。

確かに予備校に通い、先生と対面で授業を受けるライブ授業のスタイルであれば、日々刺激を受けることが可能です。
これは、モチベーション維持に非常に有効です。

そして、予備校では日々の授業のほかにも夏期講習や冬期講習、直前講習や志望校別特別講座など、さまざまなカリキュラムが用意されています。
その年間のスケジュールになんとなく乗っていけば、ある程度の成績向上は期待できると考える浪人生が多いのです。

また、身近なところに先生をはじめ、進路相談することができるスタッフ、そして同じ志を持つ仲間がいるというのも心強く、大きな魅力と言えるでしょう。

デメリットとして挙げられるのは、やはり費用がかさむこと。
最近は両親の意向だけでなく、学生自身もできるだけ出費は抑えたいと考えるケースも多く「宅浪」という選択肢を取るパターンも増加傾向にあるようです。
「予備校に通っている」というステータスにあることで、安心してしまうというリスクもあります。
予備校に通っていてもしっかりと自分で学習計画を立て、学習進度を管理しながら受験勉強を進めていくことが大切なはずなのですが、通っているだけでなんとなく勉強している気になってしまう傾向もあるのです。

では、予備校なしの宅浪というスタイルで勉強することのメリットと、デメリットについても考えてみましょう。

予備校なしで浪人生活を送る最大のメリットは、やはり経済的な負担が最小限度で抑えられる点です。

また、予備校の先生の中にも、どうしても自分と合うタイプの先生と合わないタイプの先生が存在します。
相性がいい先生の教え方だと話が理解しやすく、成績向上にもつながりやすいのですが、反対に相性があまりよくない先生にはいくら説明してもらっても頭に入っていかないというデメリットがあります。
予備校の先生はたくさんいますが、自分に合った先生を見つけるまで講座を気軽に転々とするという訳にはいきません。

その点、宅浪の場合は「相性のいい先生と出会えるかどうか」という悩みは不要です。
自分で学ぶ場合は、参考書やアプリ選びが大きなポイントとなります。
参考書であれば、書店で並んでいるものを読み比べ、自分が理解しやすい先生を見つけることが第一歩となります。

一教科に一人ずつお気に入りの先生を見つけてしまえば、その先生の著書をベースにおすすめの問題集なども購入し、勉強を進めればいいのです。
アプリや動画を利用する場合も同様に試聴をし、自分に合う先生を見つけることから始めましょう。

「予備校」「宅浪」それぞれにメリットやデメリットがあるということを、理解していただけたでしょうか。

次に、ぜひ確認しておいて欲しいことをご紹介します。

それは「どうして今、自分は浪人しているのか」ということ。
現在、浪人している理由――それは、高校3年生時の受験勉強方法がどこか間違っていたからなのです。
たとえ浪人の1年を費やして勉強をし直すとしても、現役時代と同じやり方をしていては、改善は見込めません。

浪人することが決まったら、その時点で抜本的な改革が必要です。辛い作業かもしれませんが、何が敗因となって浪人することになったのかをしっかりと見極め、改善することが大切なポイントとなります。

予備校に入り、カリキュラムをこなしながら大学合格を目指すとしても、独学でリベンジするとしても、同様のことが言えます。

高校3年の時、自分の勉強の進め方が一体どこが良くなかったのか。
大学受験がうまくいかなかった原因はどこにあるのか。
しっかりとその間違いを把握し、同じ過ちを繰り返さないようにすることが、大学合格への第一歩となるのです。

予備校に行く場合の費用はどのぐらいかかるのか

浪人生が1年間、フルで予備校生活を送るとすると、入学金が10万円前後、年間授業料が安いところでも40万円、一般的には80万円程度の費用が必要となります。
この額は、あくまで基本となる授業料です。

これに、春期講習や夏期講習、冬期講習、志望校別講座などを加算すると、年間で約100万円前後の費用が必要となります。
この費用を「高い」と考えるか、「安い」と捉えるかは人、そして家庭によってそれぞれでしょう。

ただ、私立大学の学費は入学金が25万円前後、年間授業料が85万円前後であることを考えると、予備校の費用は決して「安い」とは言えないと思います。
予備校の学費も、大学の授業料も「理系か文系か」「国公立か私立か」で費用に差は出てきますので、自分の志望する大学が決まっているようであれば、その入学金と年間授業料、その大学合格のために通う予備校の入学金や年間授業料を一度算出してみるのもいいかもしれません。

その実際の数字を眺めてみて、その上で「自分にとっては必要経費」と感じられたなら、予備校に通うというのも、手っ取り早い手段と言えるでしょう。

予備校の費用を抑える方法

「予備校に通う」ことに決めたからと言って、フルコースで受講する必要もありません。
例えば、ベーシックな基礎講座だけ予備校で受講し、そのほかは模試などで自分の弱点を把握しながら、その部分を自分で克服するというのも一つの方法です。

夏期講習などの特別講習を受講するのも成績アップへの近道ですが、こればかりは個人差があるもの。
講習に通いながら、しっかりと予習・復習を重ね、問題集もこなしていくタイプの人にはぴったりなのですが、講習に通っていることで安心してしまい、自学の時間を取らなくなるタイプの人には、あまりおすすめできない方法となります。

そうなると、基礎は予備校で、弱点克服や得意科目のブラッシュアップは独学でというスタイルもありなのです。

映像で受講するサテライト講座も、パソコンなどで自分の都合に合わせて受講することができ、人気となっています。

同じ授業を繰り返し受講することも可能なため、苦手分野克服にも活用でき、手軽にしっかりと学ぶことができるのです。
何より、自分のライフスタイルに合わせて、好きなタイミングで授業を受けられるという自由さが人気となっています。
ライブ授業とは違い、授業時間が固定されている訳でもなく、習いたい講師がいる校舎まで出向く必要もありません。全国どこにいても、自分が受けたい講師の授業を受けることができるのです。

これは、大きな魅力の一つと言えるでしょう。
サテライト授業は、仕切りのついた席で視聴するスタイルが多いため、ある程度緊張感を持って勉強をすることができる点も魅力です。

ただ、予備校生同士が切磋琢磨し、講師に直接質問することができる学びの場であるライブ授業とは違い個人単位で勉強を進めるため、自分をきちんと律することができないと、進度管理が難しいというデメリットもあります。

一コマの授業を集中して最後まで視聴することですら、途中で挫折してしまうケースもあるようです。
メリット・デメリットの両方をきちんと理解して、活用することが好ましいでしょう。

また、予備校ではありませんが、人気講師の授業を受けることができるアプリなども最近は注目を集めています。
アプリとなると、自分が「勉強しよう!」と思ったタイミングに合わせて学習することができるので、その手軽さが大変人気となっています。
場所を選ばずに勉強することができる点も魅力となっており、隙間時間を活用してアプリを利用する人も多いようです。

「アプリで学習」というと、一人で黙々とするイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはありません。一方通行な学習ではなく、先生やスタッフにSNSを活用して相談をしたり、質問をすることもできます。

こちらは「教育の機会均等」を念頭に作られたものであり、費用としては破格のものがほとんど。

こういったアプリを上手に取り入れながら勉強を進めるというのも、一つの有効な方法です。

最後におすすめする方法は、自分のペースで基本的な学習を進め、より理解を深めたい分野や苦手な単元に関して、単価履修生として予備校に通うという方法です。

「分野やテーマを絞った講座を、1コマから受講可能なのが嬉しい!」という声も多いスタイルとなっています。「予備校に通う」という行動を起こすこと自体が刺激となり、学習意欲向上につながるという面もありますし、情報収集にも役立ちます。予備校に足を運ぶきっかけとして単価履修生制度を活用される方もいるのです。

以上のように、予備校に通う場合でもライブ授業やサテライト授業があり、その中から自分にあったスタイルを選ぶことができるということがおわかりいただけたと思います。

そのほかにも、アプリや単価履修生制度などを上手に活用して、自分によりフィットする学び方を選びつつ、通塾費用を節約するという方法もおすすめ。

「通塾だけ」「アプリだけ」と決めつけずに、上手に合わせ技を編み出して学習することで、学習意欲向上につながるような刺激を受けたり、知識を定着させたりとそれぞれの良い面を実感することも可能です。

1年という長い浪人生活、どうしたらより上手に時間を使うことができるかをよく考えてみましょう。

予備校にも教育ローンは適応される

教育ローンとは、使い道を教育関係経費にのみ限定したローンのこと。
この教育ローンは、一般的に高校や大学の学費に充てるイメージがあると思いますが、実は予備校費用に充てることも可能なことをご存知ですか?

「予備校に通いたいけれど、家庭の経済状況が心配」という場合は、教育ローンを検討してみることもおすすめします。

教育ローンのように、使い道を限定したローンは金利が低く設定されているため、一つの選択肢として検討するのも良いでしょう。

費用面で予備校なしの選択肢をしようとしている人へ

「年間の学費が不安だから」と宅浪を選択しようしている方にも、さまざまな方法で予備校を活用できるということが理解していただけたと思います。
自分をしっかりと律することができるタイプの方には、宅浪も一つの選択肢になるでしょう。
自分のペースで、コツコツと取り組みたいタイプにとって、宅浪というスタイルは非常に魅力的な学び方ともいえるのです。

でも、やはり環境が重要という面も否めません。
予備校に通うことで「大学受験」という共通の目標に真剣に取り組む友と出会い、目標に向かっていく経験というのは、なかなか得難いもの。

せっかく浪人するのですから、そういった環境に身を投じてみるのもいいでしょう。
「宅浪するほどの勇気がない、でも、通塾費用が不安」という場合は、模試や講習だけ活用するなどし、通常授業以外はアプリなどを活用して弱点克服に努めるなど、工夫をしながら費用を抑えるのも一つの方法です。

予備校に通う最大のメリットは、日々のモチベーションアップにあり!といっても過言ではありません。
モチベーションを保つのが難しい浪人時代を、しっかりとした意識を持って学び続けるためには、予備校は有効な手段なのです。

また、自習室などの予備校の設備を利用することで、自分の勉強のペースを保つという方法も有効です。

自己管理が苦手なタイプの方の中には、自宅には睡眠や食事をしに帰るだけと決めて、予備校の授業と自習室をフル活用するケースもあります。
予備校の費用は決して安くはありませんが、このように設備もしっかり活用することで、十分元を取ることも可能です。
予備校生になるのなら、せっかくの設備ですから上手に活用しましょう!

予備校生になるとしても、宅浪というスタイルを選ぶとしても、大切なのは「自分に合っているスタイルか」という点。

自分が学びやすい方法、環境をしっかりと見極めることが、浪人生活を制するポイントと言えるかもしれません。



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