【大学受験】感覚に頼らない現代文の解き方のコツを徹底解析!
「現代文ってどう点数を上げればいいのかわからない」「国語のセンスがないと現代文なんて無理」といったことを考えている受験生も多いのではないでしょうか。一方で、現代文で高得点を取れる生徒にとっては、「なぜ他の人が点を取れないのかわからない」という人もいます。
しかし、現代文で高得点が取れる生徒は、押さえるべきポイントを無意識のうちにわかっていることも少なくありません。ここでは、現代文で点数が取れない原因を示しつつ、現代文を正しく読み解くためのポイントを解説します。
さらに、どんな順序で文章を読んでいけばよいかをわかりやすく紹介していきます。段階を踏んで考える癖がつけば、現代文の成績もアップするはずです。現代文を大学受験成功の切り札にするためにも、ぜひ参考にしてください。
現代文で点数が取れない3つの原因
何をしたって現代文で点数は取れない……そうあきらめる前に、「なぜ点数を取れていないのか」、じっくりと確認していきましょう。ここでは、現代文に取り組む際に陥りやすい3つの「穴」について解説します。
現代文は感覚で解くものと思っている
まずは、「穴」からはい上がることを、最初からあきらめているタイプ。現代文は、センスで解くものと考えていて、解答を見直しての自己分析なども行っていないタイプのことです。
- どう考えればよかったのか
- どこで出題者の罠にはまってしまったのか
- どこの接続詞を見落としてしまったのか
上記のようにテスト後に考えたり、見直したりすることはたくさんあります。「自分は現代文のセンスがない」といったことを言い訳にせず、正しい解き方を身につける努力をしましょう。
現代文読解に必要な語彙が不足している
現代文を正しく読み解くには、いくつかのコツや読み解く順序が大切になります。しかし、コツ以前に、現代文読解にはある程度の語彙力が必要になることをご存じでしょうか。大学受験の現代文では、日常生活では用いないような言葉が頻出します。
1~2個程度の専門用語わからない程度なら、前後の文脈から類推することもできるでしょう。しかし、「キーワードともなる言葉の見当がつかない」「意味がまったくわからない」といった状態では、文章を理解することができません。
過去問や模試、問題集、参考書などで意味のわからない言葉に出会ったとき、その意味を都度調べるなどして語彙力を上げる努力をしておきましょう。
これまでの読書量が現代文の点数につながると思っている
「小さいころからさほど読書をしてこなかった」「読書量が少ないから現代文の点数が悪くてもしょうがない」と思っているのなら、それは誤解です。大学受験における現代文の設問は、ある程度のヒントをもとに正しい答えを導き出すクイズのようなもの。
そのため、「どのような意図で問題が出されているのか」「文章をどういった順序で読むか」が大事になります。一方、日常で読書する際はある程度内容を理解できればよいため、読み方がまったく異なるのです。
読書量の少なさは、現代文で点数を取れない原因ではありません。以下で述べるような、現代文を読み解くためのコツや、順序が理解できていないからなのです。
上記を踏まえた上で、「どう対策しても現代文で点数が取れない…」と悩んでいる方は、個別指導型の予備校で対策を進めるのがおすすめです。プロの講師から1対1で指導を受けられるので、なぜ点数が取れないのかが明確になり、あなたに合った対策方法で受験勉強を進められます。
現代文を正しく読み解くための3つのコツ
現代文を正しく読み解くために気をつけておくべきポイントとは何でしょうか。ここでは、現代文読解の基本となる3つのコツについてわかりやすく解説していきます。
客観的・俯瞰的な視点で文章に対峙する
現代文読解における基本は、「客観的かつ俯瞰的な視点を意識する」ということ。その文章に対して、「自分がどのような感想を持つのか」は全く関係ありません。つまり、「著者の意見が自分の意見とまったく反対でも、そこに感情を持ち込むべきではない」ということです。
現代文において問われるのは、著者の考えや登場人物の心情。さらに、出題者がその文章をどう読み、どんなひっかけ問題を出そうとしているのか、どういう答えを期待しているのかについても思いをはせながら文章に対峙することが大切です。
接続詞から文の役割やつながりを読み解く
著者がどの部分に重きを置き、どこに自分の考えをにじませているのかを読み解くためのポイントが、接続詞です。接続詞に注目することで、一つ一つの文章がどういった役割を持っているのかがわかります。
- 「たとえば」という接続詞のあとには、著者の主張を説明するための補足事項、具体的な例示がある
- 「しかし」のあとには前文とは逆で、著者が強調したい内容が示されている
このような約束ごとを意識しながら文章を読むことで、文章が格段に読み解きやすくなります。接続詞の部分に印をつけるといった工夫をしてみましょう。
指示語が何を指すのかをきちんとおさえる
「これ」「その」といった指示語が出てきたとき、「指示語が何を表しているのか」についてきちんと押さえておくようにしましょう。これは、文章を理解するうえでの基本です。指示語が何を示しているのかがわからないまま文章を読み進めてしまうと、内容を勘違いしてしまいかねません。
指示語が設問にからんでくることも多く、解答を間違える可能性もあります。たとえ設問と直接的な関連がなくても、指示語が出るたびにその内容を確認する癖をつけておくのがポイントです。
現代文を正しく読み解く3つのステップ
上記のようなコツを踏まえたうえで、実際に現代文を読み解くためにどのようなステップを経ればよいのか、ここで3つのステップに分けて説明していきます。
1:どのような設問があるのかを確認
最初のステップは、設問について確認すること。「文章の内容を説明させるものなのか」「理由を問うものなのか」といった設問のパターンを確認しておきましょう。文章を読む前に設問を把握しておくことで、文章を読むための心構えができます。
何を問われるのかを知っておくことが、文章読解に際しての余裕につながったり、解答の方針を正したりすることにつながるでしょう。
2:接続詞や指示語を意識しながら文章を読む
次のステップは、文中の接続詞や指示語を意識しながら文章を読むこと。
指示語に続く文章が「どのような役割を担ったものなのか」「一つ一つの指示語が何を指したものか」について意識しながら文章を読み進めていきましょう。こうすることで、傍線部についての理解を問う設問についても、慌てずにすみます。
3:傍線部にあたったら設問を再度チェックし、文章の表現を使って言い換える
最後に、傍線部にあたった際に設問を再度チェックし、文中の表現を用いて言い換えるステップです。「傍線部に至る過程は何か」「傍線部が文中のどの部分の理解を問うたものなのか」について理解しなければ、言い換えることはできません。
言い換えたい部分がもっとも具体的に記述されている表現を的確に抜き出せるようになるのが、このステップにおける目標だと考えましょう。
現代文の記述問題対策で重要な3つのポイント
最後に、現代文が苦手と考えている受験生がつまずきやすい記述問題での取り組み方を3つの側面から解説していきます。この3つを普段から意識し対策することで、苦手意識を克服する手がかりをつかめるはずです。
「自分の言葉で」表現するための表現力・要約力・語彙力を磨く
現代文の記述問題で得点を左右するのが、自分の考えを完結に表現する力です。そのためには、要約力や語彙力も磨かなければなりません。傍線問題とは異なり、記述問題の場合は、「自分の言葉で」という条件がよくつけられます。
文章からの抜き出しでは、高い配点を期待できませんし、指定された文字数にはおさまらないでしょう。志望校でどういった記述問題が出ているのかを確かめるために、過去問演習に取り組みながら、できるだけ短時間で自分の考えを表現する力を磨く必要があります。
過去問などの回答と自分の答案を客観的に比較・評価する
次に、過去問などの回答と自分の答案を客観的に比較・評価することが大切です。模試などであれば、添削指導を受けることができますが、志望校の過去問などではそれもなかなか難しいもの。
「配点の基準となるポイントを押さえられているか」「なぜポイントと判断されているのか」をしっかり考えることが重要です。そのあと、再び自分なりの回答を作り上げるまでを一連の流れにしておきましょう。この流れを意識しておけば、出題者の意図も理解しやすくなります。
誤字・脱字・主語/動詞の関係性に気を配る
最後に、誤字や脱字がないよう見直すこと、主語や動詞が正しく対応しているかどうかをチェックしてください。ケアレスミスは、いちばんもったいない間違いです。ケアレスミスをするかしないかが、他の受験生との差になるかもしれません。「優越感を感じる」など同じ意味合いを持つ言葉を重ねていないかについても確認しましょう。
現代文の記述問題を本格的に対策していきたい方は、予備校の授業を受けるのも一つの選択肢です。基礎固めから応用まで、受験対策のプロである講師から実践的に教われるので、効率的に点数を上げていくことができます。
まとめ
大学受験における現代文に苦手意識がある人は、「どこに気をつけるべきか」といったポイントがわかりにくいのかもしれません。しかし、一度解答のポイントや、コツがわかってくれば、現代文を見る目が変わるはずです。
「誤字・脱字に気をつける」といった基本中の基本にも気を配りつつ、日常生活の中で語彙を増やしたり、文と文の関係性に目を向けたりするといった工夫も重要となります。ここで紹介したポイントやコツを実践することで、今まで非常に遠いものだった現代文が一気に近くなるでしょう。
最小限の労力で最大限の効果を得るため、「苦手」を「得意」に変えるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
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