大学受験とゲームを両立させるコツ!志望校合格には時間管理が重要

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子どものころからゲームに親しんでいても、勉強時間がとれなかったり、昼夜逆転したりするようなケースでは、ゲームをやめたほうがいいのでしょうか。ゲームに限ったことではありませんが、志望大学の合格を引き寄せるには、時間管理が非常に重要です。

本記事では、高校生が普段どのくらいインターネットやゲームに触れているのかをはじめ、ゲームと大学受験の勉強を両立するルール作りのポイントを紹介します。



大学受験期はスマートフォンのインターネット利用に注意

スマートフォンを持つ高校生は、非常に多い傾向です。しかし、大学受験をする場合は、自由気ままにスマートフォンをいじっていては勉強時間が確保しきれません。大学受験期は、どのようにスマートフォンと向き合えばいいのでしょうか。ここでは、インターネットやゲームに触れている時間について紹介します。

高校生とスマートフォンは切り離せない

高校生が調べものをする際は、辞書に限らずネット検索やYouTubeなど、さまざまなコンテンツを活用する人が多い傾向です。辞書のように、言葉の意味を検索したり、動画サイトで手軽に概要を捉えたりする場合は、いつも持ち歩いているスマートフォンが役立ちます。

例えば、東大生のなかには、英単語を画像検索して出てくる画像から直感的にニュアンスを理解するように活用している人がいることをご存じでしょうか。また、暗記する際はテキストにマーキングをして赤シートで隠す方法もありますが、現代では正誤判定をスマホアプリに任せ、問題を解き続けて暗記を効率的に行う方法もあります。

このように、スマートフォンは大人だけでなく高校生にとっても、知りたいことや覚えたいことを効率よくインプットするために欠かせないアイテムです。

高校生の平均的なインターネットの利用時間は1日248分

内閣府が2020年に発表した「令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」によると、2019年度時点で高校生のうち99.1%がインターネットを利用しています。そのうち、スマートフォンを使っている割合は97.1%、パソコンを使っている割合は27.1%です。そのため、インターネットはスマートフォンで使用しているケースがほとんどいえるでしょう。

また、高校生におけるインターネットの平均利用時間は、平日の1日あたり約248分となっています。ただし、利用時間は年々増加傾向となっており、必ずしも学習のためだけに使われているとは言い切れない点に注意が必要です。

コミュニケーションや動画、音楽視聴の時間も多い

同調査によると、高校生におけるスマートフォンの利用内容は、以下の通りです。

利用内容

割合

コミュニケーション

90.5%

動画視聴

85.7%

音楽視聴

82.6%

ゲーム

74.8%

情報検索

69.3%

地図・ナビゲーション

50.5%

勉強・学習・知育アプリやサービス

47.9%

ニュース

47.1%

ショッピング・オークション

29.2%

電子書籍

23.3%

その他

3.1%

参考:内閣府|令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

スマートフォンは、学習にも使えますが、実際には学習よりもコミュニケーションや動画・音楽視聴、ゲームなどに使われる割合が高い傾向です。つまり、ゲームとうまく付き合わないと、大学受験に差し支える可能性が高くなりかねません。

完全なゲーム断ちはストレスになる場合も

「受験を控えているからゲームは禁止」と、無理に自分を追い込んでしまうと余計にストレスがたまって、勉強に身が入らなくなってしまう可能性があります。ここでは、受験に必要となる学習時間や、集中力がそがれる原因について確認していきましょう。

志望校合格を引き寄せる学習時間はおよそ3,000時間

大学受験に合格できるかどうかは、単純な勉強時間だけで比較はできません。しかし、難関大学に合格した人の1日の平均勉強時間は7~8時間といわれ、1年に換算すると約3,000時間に相当します。例えば、「平日6時間、土日13時間」の場合、1週間の平均勉強時間は8時間です。

以下は、年3,000時間勉強するためのスケジュール例です。このような生活をしている場合、ゲームをする時間はほとんどありません。

平日の勉強時間:6時間

 休日の勉強時間:13時間

起床

7:00

起床

7:00

登下校・授業

7:00~17:00

勉強

7:00~7:30

朝食・休憩

7:30~9:00

勉強

9:00~12:00

昼食・休憩

12:00~13:00

勉強

13:00~15:00

休憩

15:00~15:30

勉強

17:00~19:00

勉強

15:30~19:00

夕食・入浴

19:00~20:00

夕食・入浴

19:00~20:00

勉強

20:00~24:00

勉強

20:00~24:00

集中が途切れてしまう原因

受験勉強中の集中力が途切れてしまう主な原因には、以下のようなものがあります。

・勉強時間が決まっていない
・眠気に襲われる
・好きなテレビ、ゲーム、マンガ、動画、音楽などに気を取られる
・スマートフォンが気になる

スマートフォンを勉強中近くに置いていると、気になって手に取ってしまうことがあります。ついゲームをしてしまう環境があると、集中して勉強ができません。集中力をつけるためには、勉強をする前に以下のようなルーティーンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

・腹筋、ランニング、ヨガ、ストレッチなどの運動をする
・深呼吸をする
・姿勢を整える
・何か1点をじっと見つめる

学習アプリのゲームも注意が必要

受験勉強を重視した場合、ゲームはあくまでも息抜きです。ゲーム好きの人からすると、勉強の要素があるゲームをするのであれば、いくらやっていても勉強になるので問題ないと感じるかもしれません。しかし、それでは勉強で疲れた際の気晴らしが難しくなってしまいます。

勉強から離れてストレス解消を図るためには、勉強ではないゲームとうまく付き合っていくほうがよいでしょう。

ゲームと受験勉強を両立するためのコツ

受験勉強は、長期戦となるため、ゲームを突然やめてしまうと、かえってストレスになってしまう人もいるかもしれません。しかし、人生における目標を意識して受験を選んだ以上、集中して勉強することも大切です。ここでは、ゲームと受験勉強を両立させるポイントをご紹介します。

何分ゲームしたかを記録する

勉強とゲームを両立させるには、まず自分のゲーム時間を把握するところから始めましょう。1日の生活を振り返って多すぎる場合は、対策が必要です。ゲーム機によっては、使える時間が制限できるため、強制的に電源が入らないように設定してもよいでしょう。

また、AndroidやiOSのゲームの場合は、特定のアプリの使用時間を規制するアプリロックのアプリを使うと便利です。

いつゲームするか決める

学習スケジュールを立てる際は、やることを決めるだけでなく適度に休憩を取ることも大切です。そこで、ゲームをやってもよい時間を自分で決めて計画に盛り込みましょう。例えば、「宿題を終えたあとに30分」「お風呂から出たら30分」など、スケジュールに盛り込み決まった時間だけゲームを楽しめば勉強の妨げになりにくいです。

なお、ゲームをやりたい気持ちが高まらないように、ゲームの公式Twitterや攻略サイト、プレイ動画などを見るのは極力避けましょう。

ゲームをする場所を決める

「何となくゲームを始めて、気づけば時間が経っていた」という経験をしたことがある受験生も多いのではないでしょうか。すぐに、ゲームが始められないようにするには、以下のように起動までに手間がかかるようにしておく対策が有効です。

なお、人の目がある場所でゲームをするように決めれば、だらだらと遊んでしまうことを防ぐことができるでしょう。他にも、以下のような方法を試してみましょう。

・ゲーム機を棚にしまっておく
・一部の配線を外しておく
・誰かにソフトやログインIDを預ける
・ゲームはリビングでやり、自分の部屋ではやらない

ゲーム選びのコツ

ゲームと受験勉強を両立するためのゲーム選びのコツを紹介します。自分の好みや学習スタイルに合わせて、受験勉強とのバランスを保ちつつ楽しむことができるゲームを選びましょう。

時間制限のないゲームを避ける

ゲームには時間を忘れて没頭してしまう可能性があります。特にオンラインゲームやストーリーが進行するRPGなどは、時間が経つのを忘れてしまうことがよくあります。受験勉強とのバランスを取るためには、時間制限のないゲームを避けることが重要です。

中断しやすいゲームを選ぶ

長時間のプレイを強制するようなゲームではなく、中断しやすいゲームを選ぶことが有益です。例えば、パズルゲームやミニゲーム、モバイルゲームなどは、数分から十数分で進行が止められるため、勉強の合間に手軽に楽しむことができます。

教育ゲームを利用する

受験勉強とゲームを組み合わせる方法として、教育ゲームを活用することも考慮しましょう。数学や英語の基礎を学びながら楽しむことができるゲームや、論理思考や問題解決能力を鍛えるゲームなどがあります。これらのゲームは学習と娯楽の両方を満たすため、効果的な時間の使い方ができます。

マルチプレイヤーゲームの計画的なプレイ

マルチプレイヤーゲームは他のプレイヤーとの連携や競争が含まれるため、時間がかかることがあります。しかし、計画的なプレイを心掛けることで、時間を効率的に使うことができます。例えば、予めゲームをする時間を決めておき、その時間内で集中的にプレイするなど、時間管理を行いましょう。

大学受験とゲームの関係はメリハリが重要

ゲーム好きな高校生にとって「受験勉強に備えてゲームとどう付き合っていくか」は、重要な問題です。志望大学の合格のために、無理やりゲーム断ちしても別のことに気が向いてしまえば、ゲームをやめた意味がありません。

そのため、ゲームをやりたい気持ちは我慢しすぎず、日々のスケジュールのなかに適度なゲーム時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。また、勉強を始める際は集中して取り組めるように環境を整えることも重要です。

受験期間中だからといって完全にやめるのではなく、ゲームをしている自分と向き合い、自己管理に努めましょう。

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