大学受験に疲れた!と感じる原因は?その対処法についても解説

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大学受験生の疲れは、体だけでなく心も原因となっています。長期にわたる大学受験準備期間において、受験生はしばしば強い疲れを感じますが、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。本記事では、大学受験生が「疲れた!」と感じる原因やその対処法について、体と心の両面から解説します。



大学受験生の「体」が疲れる原因

長期間にわたる受験勉強の影響で、ダイレクトに疲れを実感するのは体です。その主な原因は、以下のようなものがあります。

睡眠不足

体が疲れる原因として最も大きいのが睡眠不足です。睡眠時間を削って勉強すると睡眠不足になり、翌日以降に体の疲れが抜けきらず、勉強した内容が頭に入りにくくなります。また、睡眠不足で疲れがたまることで、受験当日にダウンしてしまう恐れもあるため、注意しましょう。

食生活の乱れ

食生活の乱れも、体が疲れる根本的な原因の一つです。例えば、「食事の時間が惜しくて食事を抜く」「勉強中についお菓子に手を伸ばす」など、乱れた食生活を送っていると体のバランスを崩して疲労を招き、受験勉強に支障をきたす原因となりかねません。

運動不足

運動不足も、体の疲れを招く原因です。運動不足で体力がない受験生の場合、受験勉強に悪影響を及ぼしたり、肩や首のこりを招いて疲労感を強めたりする要因にもなります。

生活リズムの乱れ

食生活だけでなく、生活リズムの乱れも体の疲れを招く原因となります。例えば、「休日は昼すぎまで寝ている」「日によって寝る時間が違う」など、毎日の生活リズムがバラバラだと睡眠不足や食生活の乱れが生じ、常に体が疲れた状態になりがちです。

眼精疲労

体が疲れる直接的な原因となるのが、眼精疲労です。受験勉強で長時間文字や数字を追っていれば、当然目が疲れます。それが原因で慢性的な眼精疲労となり、休んでも疲れが取れにくくなることも。後述する肩や首のこりも、眼精疲労からくるケースが多いでしょう。

肩や首のこり

同じく、体の疲れを招く直接的な原因が肩や首のこりです。勉強する際は、同じ姿勢が長時間続くため、肩こりや首のこりが生じる受験生も少なくありません。それがひどくなると、肩や首を動かす際に激痛が走ることもあり、それが受験勉強に支障が生じる原因にもなります。

以上で挙げたような体の疲れは、心の疲れをも招きますので注意が必要です。

受験生の「心」が疲れる原因

心の疲れの多くは、脳の疲れが原因といわれていますが、以下のことも原因となります。

受験失敗への不安

多くの受験生が抱えるのが受験失敗への不安です。大学受験では、当然どの受験生も不合格になる可能性があります。その不安から疲労感を覚える受験生も少なくありません。

長期間続く受験勉強で積もるストレス

長期間大学受験に備えて、勉強を続けるのは容易ではありません。時間の経過とともに、ストレスが積もっていき、疲労困憊状態になる受験生もいます。

親の干渉

親が子どもの大学受験に対して、必要以上に干渉することも受験生の大きなストレスとなりかねません。それが大きな疲労を招く原因となります。

同じ受験生への競争意識

同じ時期に受験する大学受験生は、自分の競争相手となります。競争相手を意識するがあまり、心が疲れてしまう受験生もいます。

現在大学受験生で「なぜかやけに疲れる」と感じている人は、これらに該当しないかチェックしてみてください。もし、該当するものがある場合は、その点を改善したり緩和したりすることで疲れを軽減できるかもしれません。

大学受験生が「疲れた!」と感じたときの対処法

ここからは、受験生が「疲れた」と感じたときの対処法について説明します。

「体」が疲れたときの対処法

心の疲れの多くは、脳の疲れが原因となるケースが多いので、まず体の疲れを軽減させる方法からお伝えします。

十分な睡眠時間の確保

最も重要なのが睡眠不足にならないことです。特に、以下のようなことを心がけて十分な睡眠時間を取りましょう。

・夜に疲れを感じたら勉強の続きを翌日に回してすぐ寝る
・夜は、早めに寝て翌朝すっきりと起きられるようにする
・日中に眠くなったら15分程度の仮眠を取る

睡眠時間を削って脳が疲れると、勉強した内容が頭に定着しにくくなるため、睡眠時間の確保は厳守しましょう。

食生活の乱れを改善する

次に重要なのが、食生活の乱れを改善することです。それについて受験生自身ができることは、毎日の食事の時間を大きくずらさないことでしょう。ただ、「栄養バランスのよい食事を摂ること」を受験生が自力で行うのは難しいため、親などの大人が、以下のようなサポートを行うことが必要です。

・栄養に偏りのない食事を用意する
・塾で子どもが食べる夕食について栄養面のアドバイスを行う

生活リズムを整える

毎日の生活リズムを整えることも非常に重要です。主に、以下のようなことを心がけて疲れの原因となる睡眠不足や食生活の乱れを防ぎましょう。

・平日や休日を問わず同じ時間に起床・就寝する
・極力同じ時間に食事をする
・早寝早起きを意識する

肩や首の筋肉を固めないようにする

肩や首の筋肉を固めないことも疲れの軽減につながります。肩や首に違和感や痛みがなくても、以下を心がけて肩や首に違和感や痛みを覚える前に筋肉をほぐしましょう。

・数十分に1度は首や肩を動かして筋肉を固めないようにする
・それ以外の時もストレッチなどで筋肉を固めない体操を行う

眼精疲労の改善

眼精疲労は、以上で挙げたことを改善するとある程度軽減されますが、それでも長時間勉強すれば目が疲れます。そんなときは、次の方法を試してみましょう。

・数十分に1度は目を休める(遠くを見るなど)
・温シップ効果があるアイマスクなどで目やまぶたを温める
・目やまぶたの筋肉をほぐす体操を行う

ほかにも、後述する軽い運動も眼精疲労の改善に役立ちます。

勉強の合間に軽い運動を入れる

受験勉強の合間に軽い運動を入れることも、体の疲れ軽減に役立ちます。体の筋肉をほぐすストレッチはもちろん、受験準備に必要な体力をつけるための筋トレや有酸素運動なども行いましょう。また、軽い運動は気分転換としてもおすすめです。

体の疲れが心の疲れにつながらないためにも、ぜひ以上のことを実践しましょう。

「心」が疲れたときの対処法

何かとストレスがたまる受験生は、体の疲れが取れても心の疲れが取れないことも多いでしょう。心の疲れも体同様に睡眠や食事、運動が重要ですが、特にストレスを減らすことが非常に大切になってくるでしょう。その場合の対処法についてもお伝えします。

志望校に合格することを強くイメージする

自分が志望校に合格するシーンを思い浮かべるなど、ポジティブなイメージを意識すれば、受験失敗への不安を小さくできます。

ほかの受験生と自分を比較しない

ほかの受験生と自分を比較してばかりでは、ネガティブ思考に陥りかねません。それを防ぐためにも「ベストを尽くせば必ず結果はついてくる」と信じ、淡々と受験準備を進めていくことが大事です。また、受験生の中にはほかの受験生の足を引っ張る者もいます。そのような受験生とは、極力距離を置くことをおすすめします。

適度な気分転換を行う

勉強ばかりやっていると心身ともに疲れてしまうため、息抜きとして勉強の合間に気分転換を行うのもアリです。趣味やゲームなど気分転換の手段はさまざまですが、受験勉強に悪影響を及ぼさない程度にとどめましょう。

必要以上にSNSなどを見ない

SNSには、受験生の不安をあおる情報などが多数発信されているため、必要以上に見ないほうがいいかもしれません。受験生によっては、SNS断ちが必要な場合もあります。

干渉する親と距離を置く

受験生自身が干渉する親への対策を行うことは、難しいでしょう。ただ、親と距離を置くことで多少ストレスが軽減される可能性はあります。また、教師や予備校のチューターなど、大学受験や進学費用に関してより適切なアドバイスがもらえそうな大人を相談相手にしてもいいでしょう。

心の疲れを大きくしないためにも、受験生は以上の対策も心がけてみてはいかがでしょうか。

受験生が疲れたときに親が心がけるべきこと

ここまでは、主に受験生自身が自らの心身の疲れを軽減させる方法をご紹介しました。しかし、それだけでは十分とはいえません。親が適切なサポートを行って、受験生の疲れを軽減させることも重要です。ここでは、その点についてのアドバイスをお伝えします。

受験生の健康管理を行う

親の最重要ミッションは、受験生の健康管理です。「栄養バランスのよい食事を用意する」「規則正しい生活を促す」など、受験生が健康な状態をキープできるように心がけましょう。

子どもの一番の理解者になる

親は、受験生の一番の理解者となることが理想的です。受験生が疲れている様子を見せたら、そっと受験生の心に寄り添い、さりげなく受験生をサポートしましょう。

親が大学受験情報の収集をサポートする

受験生自身も大学受験情報を収集しますが、受験勉強の合間に十分なことはできません。そのサポート役として、親が大学受験情報の収集を行い、受験生に適切なアドバイスを行うことも大事です。

親が希望する進路を子どもに押し付けない

子どもと親は、別の人格を持っているため、希望する進路も親とは異なります。親は、それを肝に銘じたうえで、自らが希望する進路を受験生に押し付けないことも大事です。

受験生が心配でも必要以上に口を出さない

受験生が心配でも、必要以上に口を出さないことも重要です。親の過干渉は、受験生のモチベーションを大きく下げて受験の失敗につながりかねません。

子どもの状態をこまめにチェックする

子どもの様子をこまめにチェックし、様子がおかしければすぐにサポートできるように待機しましょう。

金銭面も含めて子どもと大学受験についてよく話し合う

お金に糸目をつけずに、受験費用や大学進学費用を出せる家庭は少ないでしょう。親が金銭面でサポートできる範囲を受験生に伝え、それをもとに進学先を決めることも重要です。

以上のことを親が行うだけでも受験生にとっては、心強いものです。適切なサポートによって、来春の「サクラサク」を引き寄せる可能性も高くなります。できることは、今日からぜひ実践して受験生をサポートしましょう。

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