【シチュエーション別】大学受験の悩みを相談するのに適した相手とは

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大学受験生は、常に多くの悩みを抱えやすい傾向です。例えば、受験勉強中や志望校選定の際に生じる不明点、受験のプレッシャーから通常より不安が強くなるなど人によって悩みは多岐にわたります。なかには、「不合格になったらどうすればよいか」と早い時期から悩む受験生も少なくありません。しかし、それらの悩みは適切な相手に相談することで早期解決が期待できます。

そこで本記事では、大学受験の悩み相談に適した相手について、シチュエーション別にお伝えします。



受験勉強の相談に適した相手

受験勉強で不明点が生じたときの相談相手に適しているのは、次の人たちです。

高校の先生

教育の専門家となる高校の先生に相談するメリットは、以下の通りです。

・毎日顔を合わせているので相談しやすい
・親身になって相談に応じてくれる先生が多い
・高校の学費の範囲内で何度でも相談できる など

一方で、以下のようなデメリットもあります。

・雑務などで忙しいので、すぐ相談に応じてもらえない場合がある
・勉強方法について自分のやり方を押し付ける先生もいる など

相談する先生によっては、デメリットをより強く感じるケースもあります。その場合は、別の相談相手を探したほうがよいでしょう。

塾のスタッフ

勉強内容の相談相手として高校の先生と同等に適任なのが、塾のスタッフです。小規模塾や個別指導塾なら講師、大手予備校の場合は学習サポーターまたは常勤の講師などが相談に応じるケースが多いでしょう。彼らもまた教育のプロとなるため、心強い存在です。塾のスタッフに相談する主なメリットには、以下のようなものがあります。

・迅速かつ効率よく試験問題を解く方法を教えてもらえる
・学校の先生より相談しやすい場合もある など

もちろん以下のようなデメリットもあるため、注意が必要です。

・高校の学費のほかに塾や予備校代がかかる
・塾の雰囲気や本人の性格によってはスタッフに声をかけにくい場合がある

大学受験生のなかで塾や予備校に通っている場合は、学校の先生と塾スタッフのどちらか相談しやすいほうを選ぶのがおすすめです。

同じ大学受験生の友人や大学受験経験者の兄や姉・先輩

自分の苦手な分野が得意な大学受験生、または大学受験経験者の兄や姉、先輩に相談する方法もあります。例えば大学受験生同士ならば相談したほうはわからなかった内容がわかるようになり、相談に応じたほうは得意な分野への理解をより深めることが可能です。進学校では、よくそのようなことが行われています。

ただし、相手に教えてもらった内容が大きく間違っている可能性もあるため、注意が必要です。

受験校選びの相談に適した相手

次は「受験校選びの相談に適した相手」について解説します。

高校の先生

大学選びにおいて、まず相談したいのは高校の先生です。特に、高校3年生を担任した経験が多い先生は志望校相談の経験が豊富ですから、受験生にとっては非常に心強い存在となるでしょう。高校の先生からは、受験校選びの参考になるアドバイスが期待できます。高校の学費の範囲で相談できるのも大きなメリットです。

ただ、先生によっては社会情勢や大学受験事情の変化に疎い人もいます。そのような先生のなかには、過去の進学実績をもとに本人の希望とはまったく異なる大学や学部学科を受験生に勧めるケースもあるため、注意が必要です。

塾のスタッフ

受験生の志望校の選定において最も頼りになるのは、塾や予備校のスタッフです。その裏付けとして、塾や予備校が持つ膨大な大学情報や大学受験情報が挙げられるでしょう。塾や予備校では、常に最新の大学進学情報を集めてデータ化しています。その膨大なデータをベースに生徒にきめ細かい進路指導を行ってもらえるため、より一層受験生の希望にマッチした志望校を選びやすいでしょう。

志望校選びにあたっては、親も相談相手になりますが学費の相談がメインとなります。なぜなら大学の学費を払うのは、たいてい親になるからです。ただ、家庭の事情によっては親が大学の学費を払えないケースもあります。そのため、受験生は親と学費の相談をしながら志望校の相談を行うことが必要です。場合によっては、奨学金についての相談が必要な場合もあるでしょう。

ただ、それ以外の事項については、学校の先生や塾・予備校のスタッフのほうが相談相手として適任です。

大学受験経験者の兄や姉、先輩

直近で大学受験を経験した兄や姉、先輩には、現在の大学受験情報に詳しい人がいます。そのような人に志望校選びについて相談すれば、有益な情報をもらえる可能性は高いでしょう。 特に、兄や姉、先輩とは普段から親しい関係性であることが多いため、相談しやすいというのもポイントとなります。彼らはあなたの背景や状況について理解しており、こちらの気持ちに共感してくれるはずです。受験校選びは個々の状況によって異なる要素が関わるため、兄や姉、先輩との相談では、あなた個別のニーズや希望をしっかり伝え、アドバイスを受けましょう。

受験生の健康相談に適した相手

受験生の健康相談に適した相手についても知っておきましょう。

受験生が健康に不安を感じたときは、真っ先に親へ相談しましょう。なぜなら、毎日そばで受験生の様子を見ており、子どもの心身の悪化に最も迅速に対応できるからです。大学受験までの期間は、不安からネガティブになりやすい人も少なくありません。不安が原因で心身の体調を崩しやすくなる可能性もあります。

もし心身の調子が崩れたまま放置した場合、受験勉強のスケジュールが狂い、受験の失敗にもつながりかねません。少しでも心身に異常を感じた場合は、すぐ親に相談し、自らの心身のケアを求める必要があります。両親が受験生の異常に気づけばすぐ心身のケアを行うでしょう。また、それが必要となる前に食事の管理や生活リズムを整えるサポートも期待できます。

学校の養護教諭

家庭の事情などで、親の健康サポートが難しい受験生もいます。その場合は、医療の専門知識を持つ学校の養護教諭(保健室の先生)に相談するのも一つの方法です。養護教諭は、受験生の健康相談を受けるほか、必要に応じて担任や保護者と連絡を取り合いながら受験生の心身をケアする役割を担っています。

なかには、受験期の不安や体調不良を乗り越えられた受験生もいるため、相談相手として覚えておきましょう。

受験当日の持ち物や心構えについての相談に適した相手

受験当日の持ち物や心構えについての相談相手として適任なのは、直近で大学受験を経験した兄や姉、先輩です。 兄や姉、先輩は受験生としての立場を理解しているため、同世代の視点から受験当日の持ち物や心構えについてリアルな意見を聞くことができます。彼らと相談することで、受験生同士で共通する課題や不安を理解してもらえ、共に解決策を模索することができます。また、彼らとの関係性が親しい場合は、相談しやすく、素直に質問や悩みを打ち明けることができます。 もし、そのなかに自分の志望校に在籍する人がいる場合は、より一層具体的なアドバイスが期待できるでしょう。

受験への不安を相談するのに適した相手

受験への不安の相談役に適した相手には、次の人がいます。

親・学校の先生

親や学校の先生は、あなたの教育に関わる立場にあります。彼らはあなたの学習の進捗状況や強み、課題を把握しており、学校や教育システムに関する知識も持っています。彼らはあなたの能力や目標を理解しており、的確なアドバイスやサポートを提供することができます。また、受験に関する情報や手続きに詳しい場合もあり、具体的なアドバイスやガイダンスを提供してくれるでしょう。

塾のスタッフ

主に学習面での不安を打ち明けるのに適任なのが、塾のスタッフです。塾のスタッフは受験に特化した教育を提供している専門家です。彼らは受験のノウハウや最新の情報を持っており、多くの受験生と接してきた経験から効果的な学習方法や戦略を知っています。彼らはあなたの学習プランの策定や進捗管理、模試の解析など、個別にサポートすることができます。また、受験に関する不安やストレスに対しても理解を示し、心理的なサポートやモチベーションの維持にも役立ちます。

大学受験を経験した兄や姉、先輩

直近で大学受験を経験した兄や姉、先輩は、受験生の不安を一番理解できる立場として親身に相談にのってくれるでしょう。 受験を経験した兄や姉、先輩は、同じ道を歩んできた経験から実際の体験談やアドバイスを提供してくれる貴重な存在です。彼らは受験戦略や試験対策、受験生活のリアルな側面について直接的な知識を持っています。彼らに相談することで、自身の不安や疑問を共有し、受験に対する正しい姿勢や成功の秘訣を学ぶことができます。彼らはあなたの苦労や感情に共感し、励ましてくれることもあります。

受験に落ちたときの相談に適した相手

万が一受験に落ちた場合、親も含め、自身の感情・気持ちは乱れやすいです。まず最初に自分自身と向き合い、ゆっくりと感情を整理する時間を取りましょう。自己反省や受験に関する思いを自己内省することが重要です。

その後、相談する相手は、学校の先生と塾のスタッフが適任です。具体的なアドバイスやサポートをしてくれるでしょう。受験結果の振り返りや再度の受験に向けた計画を立てる際に、先生や指導者の助言を受けることが重要です。彼らは受験生の指導に多く携わり経験が豊富のため、受験に落ちた心のケアや、次の受験に向けたアドバイスの両方が期待できます。

また、受験に失敗した経験がある大学生の先輩に相談すれば、つらい気持ちへの共感と次の受験に向けた前向きなアドバイスが期待できるでしょう。同じような状況を経験した立場から理解と助言を提供してくれるはずです。彼らは自身の受験失敗や挫折を経て成長し、成功に至った経験を持っています。彼らに相談することで、失敗への気持ちや再チャレンジする意欲を共有し、次にどのように進むべきかについてのアドバイスを受けることができます。彼らの体験から学び、新たな目標を見つける助けになるでしょう。

大学受験生は不明点や不安があれば早めに相談を

大学受験生は、受験本番までの長期間、多くの不明点や不安を抱えながら日々を過ごします。その多くは、自分一人では解決することが難しいため、一人で抱え込む時間が長いほど心身に悪影響を及ぼしかねません。そのような事態を事前に回避するためにも、早めに周囲の人に相談することが大切です。相談により不明点や不安を早期解消できれば、心身ともにベストな状態で本番に臨めるでしょう。

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