【大学受験】政治経済はいつから勉強する?具体的な対策方法も紹介!

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大学受験において、政治経済の勉強はいつから始めるべきか、気になっている受験生も多いでのはないでしょうか。

そこで本記事では、政治経済の学習を始めるのにベストなタイミングや効果的な学習方法などを紹介します。また、政治経済を選択するメリット・デメリットや向いている人の特徴なども紹介しているので、科目選択に悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。

大学受験の政治経済は短期間で成績が伸びやすい科目!

政治経済は、比較的短期間で成績を伸ばしやすい科目です。

地歴公民には、ほかにも地理や日本史、世界史、倫理のように複数の科目がありますが、そのなかでも政治経済は暗記の量が少ない傾向にあります。また、中学時代にすでに基礎を学んでいるため、比較的スムーズに攻略できる科目です。

短期間で攻略したい受験生にとって、政治経済は理想的な科目といえるでしょう。

最新の情報や動向を把握すると、入試に対する戦略をさらに磨けます。

大学受験の政治経済はいつから勉強する?

政治経済の勉強を始めるタイミングは、受験する大学が国公立か私立かによって異なります。

国公立大学を受験する場合は高校3年生の夏休み明け頃から、私立大学を受験する場合は高校3年生の春頃から学習を進めるのがおすすめです。

政治経済は、3ヵ月あれば十分な点数が取れるといわれています。最初の1〜2ヵ月は内容理解や重要語句の暗記を重点的に行ない、残りの期間は問題演習でアウトプットを重ねましょう。

大学受験の政治経済はどちらから勉強するのが効率的?

一般的には政治の基礎を先に固め、そのあとに経済を学ぶ方が国家のしくみや法的な概念を理解しやすくなります。ただし、政治と経済は独立していて範囲が被らないため、どちらを先に学んでも理解がしやすい特徴があります。参考書どおりに政治から始めても良いですし、経済から始めても問題ありません。

どちらを先に学ぶかは、個人の学習スタイルや志望校の出題傾向を考慮して選ぶとよいでしょう。

政治経済を選択するメリット

地歴公民には複数の科目がありますが、政治経済を選択した場合は、以下のようなメリットがあります。

 暗記量がほかの科目より少ない

政治経済は、ほかの歴史科目と比べて暗記量が少ない科目です。

書店で見かける用語集も、ほかの科目と比べて厚みが薄い傾向にあります。特に経済の範囲は計算問題やグラフの問題が多く、理論の理解が求められるため、覚えるべき用語が少ないのが特徴です。政治経済の学習範囲を一周するのにかかる時間が比較的短く、効率良く進められます。

今後のキャリアに役立つ

 政治経済を選択して得た知識は、将来のキャリアに大いに役立ちます。

大学進学後は、経済や法学系の授業でその知識が活かされ、授業やテストで苦戦しにくくなるでしょう。

また、政治経済の学習を通じて社会の仕組みや国際関係を理解できるようになり、ニュースや時事問題に敏感になります。ニュースやインターネット記事の理解が深まり、これらのスキルや知識は、将来の就職活動や仕事でも役立てることが可能です。

 政治経済を選択するデメリット

政治経済を選択すると、暗記量が少ないうえに短期間で学習でき、今後のキャリアに役立つメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。

デメリットを踏まえたうえで、政治経済を受験するかどうか判断しましょう。

受けられる大学が限られてしまう

政治経済を選択する際の最大のデメリットは、受験できる大学や学部が限定されてしまうことです。

例えば、慶應義塾大学や早稲田大学の一部学部などは、政治経済が選択できません。

政治経済を外す国公立大学も増えてきており、志望校が政治経済での受験を受け入れていない場合は勉強時間が無駄になる可能性があります。

そのため、政治経済を選択する場合は、受験可能な大学や学部についての情報収集が欠かせません。

数字が苦手だと点数が伸びにくい

政治経済では、計算問題やグラフの読み取り問題が多く出題され、論理的に数字を算出する力が求められます。そのため、数字や理屈で覚えることが苦手な人にはおすすめしません。

ただ単に事実や用語を覚えるだけではなく、それらが社会や経済のなかでどのような役割を果たしているのかを把握すると、より高い得点が期待できます。

数字に苦手意識がある場合は、実際の問題演習を通じて徐々に慣れ、論理的思考力を向上させる努力が必要です。

時事問題の対策が難しい

時事問題は近年の社会で起こった出来事に関するもので、私立大学の入試では頻繁に出題されます。対策が難しいといわれている理由は、時事問題に特化したテキストが限られており、自分で情報をまとめる必要があるからです。時事問題に対処するためには、継続的な情報収集と整理力が必要です。また、時事問題は日々変化するため、過去の問題だけではなく最新の情報も把握する必要があります。

 政治経済の受験が向いている人の特徴

政治経済の受験は、普段からニュースや政治経済のトピックに興味を持っており、高校受験時に公民の分野が得意だった生徒に適しています。

一方で、一般常識が不足していると覚える量が増えるため、初めて聞くテーマが多くなって苦手意識が強くなってしまう可能性があります。

暗記力よりも世の中の仕組みに興味がある人のほうが、点数が伸びやすいでしょう。

大学受験の政治経済の対策法

政治経済の問題はおもに、暗記問題と計算問題、時事問題に分かれます。

ここでは、それぞれの対策方法について詳しく解説します。

暗記に力を入れる

政治経済では、知識を問われる問題が出題されるため、暗記に力を入れましょう。

暗記をする際は1回で完璧に覚えようとせず、時間をかけて繰り返し学習することが重要です。人間の脳は何度も同じ情報を取り入れると、その情報を重要と判断して記憶に定着させる性質があります。

特に、政治経済の年号を覚えると、さまざまな出来事の背後にある結びつきを理解しやすくなります。年号問題や出来事の順序を並び替える問題に対応でき、周りの受験生と差をつけることが可能です。

関連する年号をひとくくりにして覚え、毎日少しずつ触れると記憶に定着しやすくなります。

 計算問題の演習をする

政治経済の計算問題に慣れるためには、実際に問題を解くのがおすすめです。

計算問題の難易度はそこまで高くないため、ほかの科目を勉強している隙間時間や、暗記に疲れたときなどに問題集を解くのが良いでしょう。

計算問題は継続的な演習が重要で、問題量をこなすとスムーズかつ正確に解答できるようになります。

 時事問題に対応できるようにする

時事問題に対応するためには、日常的にニュースや新聞などを通して情報を取り入れることが重要です。

分からないことが出てきたらすぐに調べる習慣を身に付けると、少しずつ知識が溜まって時事問題への対応力が向上します。政治経済は常に変化する分野なので、最新の情報を把握するようにするのがポイントです。

また、教科書や参考書に載っていない場合は、学校や塾の講師に質問して知識を補完しましょう。

 【ポイント4つ】大学受験の政治経済の勉強法

ここでは、政治経済の学力を効率良く伸ばす勉強のポイントを4つ紹介します。

1.教科書の内容を理解する

政治経済の勉強では、まず教科書の内容をしっかり理解しましょう。

教科書で大まかな流れや基礎を押さえ、参考書で深堀りしていくと理解が深まります。参考書で内容を理解したあとは、用語を覚えて活用できるようにしましょう。

また、政治と経済は異なる分野であるため、それぞれに焦点を当てての学習も重要です。

2.わからない用語をノートにまとめる

教科書や参考書を読んで理解できない用語が出てきた場合は、ノートに書き出してリスト化しましょう。その後、用語集や辞書を活用して意味を調べて暗記すると、理解を深められます。また、分からない用語が障害にならず、効果的な学習が可能となります。

 3.頻出分野を重点的に勉強する

政治経済の学習では、日本史や世界史と異なり、分野ごとに学習できる特徴があります。

そのため、つながりや流れを気にせず、まずは自分の苦手な分野や志望校でよく出題される分野に焦点を当てての学習が可能です。

特に頻出分野については、参考書や問題集などを使用し、入念な対策を行ないましょう。

 4.過去問を解く

過去問演習は、試験本番に向けて自信をつけ、効果的な対策を立てるための重要なステップです。

政治経済は教科書や参考書だけでは得点の向上が難しい科目であり、知識を広く深く積み重ねる必要があります。

過去問に解答したあとはすぐに採点を行ない、知識の定着度を確認しましょう。解いた直後に採点と復習をすると、問題の内容やミスの原因を鮮明に思い出せます。このように、演習と復習を繰り返すと、知識が定着しやすくなります。

また、過去問演習は時間配分の練習にもなります。実際の入試と同じ制限時間で過去問に挑戦すると、試験本番の緊張感や時間配分の難しさを体感できるでしょう。

 大学入学共通テストにおける政治経済の参考書の選び方

政治経済の参考書を選ぶ際には、以下4つのポイントに着目しましょう。

 ◇1.出版年が最新のものを選ぶ

政治経済の教材を選ぶ際には、出版年に注目しましょう。

政治経済の内容は絶えず変化しているため、最新の情報を取り入れることが重要です。出版年が新しいものを選ぶと、時事問題に対応した勉強も可能になります。

 2.図やグラフがわかりやすいものを選ぶ

政治・経済の勉強においては、政治分野や経済分野それぞれの流れやシステムの理解が重要です。特に政治分野では政治の流れを、経済分野では経済のシステムの把握がポイントとなります。

解説書を選ぶ際には、図や表が充実しており、視覚的に理解しやすいものを選ぶと良いでしょう。これにより、政治の流れや経済の仕組みを視覚的に理解でき、暗記が効率良く進みます。

3.実践問題がセットになっているものを選ぶ

参考書のなかには、解説に加えて独自の実践問題が含まれているものがあります。このような参考書を選ぶと、政治・経済を学んだあとに即座に実践問題に取り組むことができ、知識をより確実に定着させることが可能です。解説だけでは不安な受験生や、知識の定着を確認したい受験生には、実践問題がセットになっている参考書が適しています。

4.自分の学力に合ったものを選ぶ

自分の学力に合った参考書や問題集を選ぶことも重要です。

政治経済に苦手意識のある場合や学校で授業を受けていない場合は、基礎から学べる参考書を選ぶのがおすすめです。反対に、比較的得意である場合は、標準問題から学べるものが適しています。学力に合わせて段階的に難易度を上げ、徐々に理解を深めていくことが重要です。

 まとめ

政治経済は、比較的短期間で成績を伸ばしやすい科目で、3ヵ月あれば十分な点数が取れるといわれています。そのため、政治経済の勉強を始めるタイミングは、高校3年生の春〜夏休み明けごろがおすすめです。

政治経済はほかの科目と比べると暗記量が少なく、今後のキャリアに役立つ知識を培える特徴があります。ただし、政治経済での受験ができない大学が多い点や、数字や倫理的思考が苦手だと点数が伸びにくい点には注意が必要です。暗記力も必要ですが、政治経済は普段からニュースや政治経済のトピックに興味を持っている生徒に適している科目といえます。

政治経済の学力を効率良く伸ばすには、教科書を読み込んで基礎を固めたうえで用語を覚え、過去問を繰り返し解くことが大切です。

なお、政治経済の学習の進め方に不安のある方は、塾や予備校に通うのもおすすめです。実績豊富なプロに、自分の志望校や学力レベルなどに合った学習計画を立ててもらえます。

まずは複数の塾や予備校の説明会や無料体験授業に足を運び、校舎の雰囲気や講師との相性、学習環境などを自分の目で確認しましょう。

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