大学の受験勉強は自分でできる?独学の可能性と予備校に通うメリットを紹介!

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「大学受験勉強は独学でも成功できる?」「それとも予備校通いが不可欠?」などと迷っている受験生も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、大学受験を独学で進めるリスクや予備校に通うメリットなどを紹介します。

記事の後半では、予備校に通わなくても大学受験を成功させることができる人の特徴や、おすすめの勉強法などを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】大学受験を成功させるには独学だけではきつい

塾や予備校に通わずに第一志望校に合格することは可能です。一部の高校では、受験に向けてのサポートや受験対策講座を提供しており、自主学習と高校の授業だけで志望校合格を果たす生徒もいます。

しかし、塾や予備校に通わずに独学だけで大学受験に挑む場合は、効果的な準備や学習が難しい傾向にあるため、希望通りの結果を得られない場合があります。

ここでは、大学の受験対策を独学で行なうのがきつい3つの理由を見ていきましょう。

 理由1.受験に関する情報収集が大変

大学受験を成功させるには、志望校に関する情報の収集や出題傾向の把握などが重要です。

塾や予備校には最新の大学情報がそろっており、疑問点があればすぐに講師や専門スタッフなどに質問できます。一方、独学の場合は自力で情報収集を行なう必要があり、リサーチに多くの時間を費やす可能性があります。

 理由2.学習管理が難しい

大学受験において、独学は自分のペースで学習できるのがメリットです。しかし、学習管理が難しく、周囲と学習の進行速度に差が生じる可能性があります。

塾や予備校では講師がサポートしてくれるのに対し、独学の場合はすべて自己責任です。入試スケジュールや自身の学力を考慮して学習計画を立て、計画通りに実行する意思の強さが必要です。

 理由3.モチベーションの維持が難しい

大学受験は長期戦であり、独学の場合は一人で長い戦いを強いられるためストレスが溜まりやすく、モチベーションの維持が難しい傾向にあります。

予備校に通う場合は周囲に仲間がおり、刺激を受けながら切磋琢磨できる環境が整っています。そのため、「誰かと一緒なら頑張れる」「家では気が散ってしまう」と感じる人は、予備校での学習に切り替えるのがおすすめです。

大学受験を独学で目指すメリットもある

独学で大学受験対策を進める際はリスクもありますが、以下のようなメリットもあります。

メリット1.費用を抑えられる

独学の大きな魅力は、費用を抑えられる点です。

予備校に通うと、一般的には年間数十万〜数百万円の費用がかかり、追加で入会金や夏期講習・冬期講習などの費用も発生します。

それに対し、独学では参考書や問題集の購入費用のみで済むため、かなりコストを抑えることが可能です。

メリット2.通塾の時間を学習にあてられる

独学だと、予備校までの移動時間を削減して、学習にあてることが可能です。

仮に移動時間が往復2時間だとすると、1年間で720時間もの時間を削減できます。

メリット3.好きな時間と場所で学習できる

独学の魅力は、自由な時間と場所で勉強できる点です。自宅やカフェ、図書館など自分が集中できる場所で勉強できます。急なスケジュール変更に適応できるのも大きなメリットです。

また、独学では自分のペースで学習でき、ほかの受講生と同じ授業を受ける必要がないため、集中したい科目に時間を割けます。

独学で大学受験をする人の割合は約7割

大学受験を独学で挑む学生の割合は約7割とされています。

この数字は進学を希望しない生徒も含まれているため、独学で受験に挑む学生の正確な割合ではありません。しかし、独学で大学受験対策をする学生の数はそれなりに多いと考えられます。

大学受験合格を目指すなら予備校に通うのがおすすめ

独学でのリスクを知り、「自分に合わない」と感じた場合は、予備校の利用を検討するのがおすすめです。ここでは、予備校を利用して大学受験対策を行なうメリットを4つ紹介します。

メリット1.学習方法や進路について相談できる

予備校では、受験に関する悩みが生じた際、経験豊富な講師から的確なアドバイスを受けられます。学習が思ったように進まない場合や、成績がなかなか伸びないときなどにプロにアドバイスを求めると、最適な学習方法や計画を提案してもらうことが可能です。

自分の進路の見直しや学習計画の改善などを通して、効率良く受験対策を進められます。

メリット2.モチベーションを高く保った状態で学習を進められる

予備校でほかの受験生とともに勉強することで、一人で学習する場合よりもモチベーションを高く保ったまま学習できます。

勉強に集中できるのはもちろん、周囲の受験生の熱意や努力を見て刺激を受け、勉強に対する意欲を持続させることが可能です。ときには仲間との会話を通じて、情報交換やリフレッシュができます。

メリット3.自習室を使用できる

多くの予備校では自習室が設けられており、通っている生徒は自由に利用できます。

自習室は静かで集中できる環境が整っており、予備校によっては長時間学習しても疲れない椅子や机、照明などが導入されています。

また、ほかの受験生も同じ空間で学習しているため、カフェや図書館などのほかの場所とは異なる緊張感のなかで学習に専念することが可能です。駅や自宅、学校からアクセスしやすい予備校を選ぶと、放課後や空き時間に気軽に利用できます。

特に、家庭に小さい兄妹がいる場合やテレビやゲームなどの誘惑が多い環境で学習している場合は、予備校の利用を検討してみましょう。

メリット4.プロに学習計画を立ててもらえる

予備校では、大学受験の専門家による分析や過去のデータをもとに、自分に合った学習計画を立ててもらうことが可能です。学習への自信や確かな進捗を感じながら、志望校合格へ向けた対策を進められます。

特に国公立大学は受験科目数が多く、高校の教科書だけの勉強では不十分です。複数の科目を国公立大学の合格レベルまで向上させるには、志望校に合わせた十分な対策が必要となります。

予備校はいつから通い始めるのがいい?

予備校に通い始める時期は、志望校や入試の難易度、形式などによって異なります。

国公立大学や難関大学を目指す場合は、幅広い科目への対策と多くの学習時間の確保が必要であるため、できるだけ早めに通い始めるのがおすすめです。

また、総合型選抜や学校推薦型選抜を利用する場合や、高校の例年の合格実績よりも偏差値の高い大学を目指す場合も、早い時期から通い始めるのがおすすめです。推薦型の選抜では調査書の点数が重要であり、高校1年生からの成績が影響します。そのため、高校1年生のときから予備校に通うと、高校のテストで継続的に高得点を取るための対策ができます。

一方で、私立大学の一般選抜は受験科目が1〜3科目と少なく、遅い時期から予備校に通い始めても対策が間に合いやすい傾向にあります。

独学で大学受験を成功させることができる人の特徴3つ

ここでは、独学でも大学受験を成功させることができる人の特徴を3つ紹介します。

自分は独学が向いているのか、もしくは予備校での学習が向いているのか迷っている方は以下を参考にしてみてください。

1.基礎学力がある

大学受験では入試科目数が多く、内容も複雑になっています。そのため、土台となる基礎学力が必要です。

しかし、独学だと基礎から教えてもらえる環境は少なく、自ら学習を進める必要があります。基礎学力が身に付いていないと参考書や問題集で行き詰る可能性が高く、思うように学習が進まない可能性があります。

2.周囲に学習や受験について相談できる人がいる

勉強方法や志望校選び、成績の伸び悩みなど、困った際に相談できる相手がいると、精神的な負担が軽減されます。反対に相談相手がいないと勉強に行き詰まり、ライバルとの差が開いてしまう可能性があります。

3.自己管理ができる

自己管理ができる人は、学習計画を自分で立てて着実に実行する力があります。独学では、他者がカリキュラムを組んでくれるわけではないため、自分自身で勉強の進め方を考えて実行することが大切です。

計画を変更したり後回しにしたりすることが続くと、勉強量が不足してしまう可能性があるため、予定通りに着実に進める自己管理能力が必要となります。

予備校に通わずに大学受験を成功させる勉強法

経済的な面やアクセスなど、さまざまな理由からできるだけ独学で大学受験対策を進めたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

そのような方に向けてここでは、独学で受験勉強を行なう際の効果的な勉強法やポイントを5つ紹介します。

1.志望校に合った参考書を選ぶ

独学で受験勉強を進める場合は、志望校や自分のレベルに合った参考書を選ぶことが大切です。参考書を選ぶ際は、志望校の入試内容に適しているかや、自分の学力や理解度に適しているか、解説が詳細かつわかりやすいかを確認しましょう。

特に、中学校レベルの内容に抜けや漏れが多い場合は、基礎の部分から着実に力を付けられる参考書を選ぶことが大切です。反対に応用力を鍛えたい場合は、ハイレベルな問題や実践問題が多く記載されているものを選びましょう。

 2.受験までの学習計画を立てる

大学受験を予備校に頼らず成功させるためには、長期的な学習計画が不可欠です。

まず、受験までのスケジュールを立て、どれだけの学習量をどのように勉強するかを決めましょう。志望校の要件や自身の実力を把握し、月・週・日ごとに目標を設定するのがおすすめです。

計画を立てたら、その計画通りに着実に学習します。毎日決まった時間に勉強するルーティンを作り、勉強の記録を付けると自己管理がしやすくなります。

3.定期的に模試を受ける

模試は自身の学力を把握し、試験の緊張感に慣れるための貴重な機会です。

定期的に模試を受け、試験終了後には必ず答え合わせを行ない、間違えた問題を丁寧に復習しましょう。間違えた理由を記憶が新しいうちに確認すると、自分の弱点や改善点が明確になってきます。

4.過去問を繰り返し解く

志望校の過去問を繰り返し解くと、出題傾向を把握できます。

第一志望や共通テストに関しては、最低5年分の過去問を解くのがおすすめです。

なお、過去問は学力向上のためではなく、自分の実力を把握して弱点を克服する手段として活用します。解説が詳しく書かれていないものも多いため、間違えた問題は参考書や教科書を活用して理解を深めましょう。

5.予備校のオンラインコースや受験サイトの利用を検討する

予備校への通塾が難しい場合は、予備校のオンラインコースや受験サイトの利用もおすすめです。

オンライン授業は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを使用して自宅で受けられるため自分の予定に合わせて学習できます。双方向型のリアルタイム授業やライブ配信型、あらかじめ収録されたオンデマンド授業など、さまざまなスタイルが存在します。

受験サイトの例としては、勉強法やポイントを無料で動画配信している「マナビズムチャンネル」や、有料のオンライン授業や試験対策に役立つ情報を提供している「スタディサプリ」などです。

このようなオンラインサービスを活用すると、予備校に通わなくても効率の良い学習ができます。

まとめ

大学受験対策を独学で進めると、受験までの費用を抑えられ、自分のペースで学習できるというメリットがあります。しかし、モチベーションの維持や学習管理が難しく、思ったような対策ができない可能性もあるため、予備校の検討もおすすめです。

予備校に通うと、プロに志望校や自分の学力レベルに合った学習計画を立ててもらえるため、受験当日までに自信を付けられます。

なお、予備校には集団指導型や個別指導型などがあり、1クラスの人数も予備校によって異なるため、必ず比較検討したうえで入塾しましょう。

 

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