大学受験の服装はどうする?持ち物や私服と制服など選び方を解説

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大学受験の日はどんな服装で出かければいいのか気になるものです。服装は、直接合否に関わらない部分ですが、万全を尽くしておくと安心でしょう。今回は、大学受験の服装や筆記試験、面接試験、願書出願時に添付する写真の服装などについて解説します。

筆記試験は着なれた服装を選ぶ

大学受験の際は、基本的にどんな服装を来ているかは合否に関係しません。そのため、筆記試験時の服装は私服でも制服でも大丈夫です。

受験の際は、どれだけ努力をしていても「もしうまくいかなかったらどうしよう」など、不安がぬぐいきれません。平常心で受験に臨むために大切なのは、「いつもどおり」を意識することです。いつもどおりを心がけるためには、新品の服よりも普段から着慣れている洋服が向いています。

また、「この服を着ているときの模試でよい点が取れた」「いつも塾に行くときに着ていて苦楽を共にしていた制服で挑む」など、験(げん)を担ぐ方法もあるでしょう。

受験会場では、制服を着て大学受験に挑む学生が多く見られます。しかし、浪人していたり通っている高校を意識せずに受験したかったりする場合は、私服でも問題ありません。例えば、以下のような動きやすくカジュアルすぎない服装を意識して選びましょう。

・男子:シャツ・カーディガン、チノパン
・女子:カットソー・ブラウス・カーディガン、スカート・パンツ

新型コロナウィルス感染症対策にマスクは必須

受験会場では、マスクを必ずつけましょう。例えば、大学入学共通テストの場合「鼻と口の両方を確実に覆い正しくマスクをつける」という指示があります。フェイスシールドやマウスシールドのみでは、 原則受験できないため、注意が必要です。各大学により受験要綱が異なる可能性があるため、服装やマスクに関する指示を踏まえた服装を選びましょう。

また、受験中に不織布のマスクのノーズワイヤーが顔に合わずずれてしまったり、マスクが厚く息苦しくなったりしては困るため、事前に着け心地を確かめて慎重に選ぶことが大切です。念のため、予備のマスクも2~3枚持参すると良いでしょう。

服装を選ぶ場合の注意点

大学受験の服装を選ぶ場合は、リラックスして試験に臨めるような服装を心がけましょう。ここでは、3つの注意点について紹介します。

不正行為の予防に漢字や英語を含まないデザインを選ぶ

私服を着て受験する場合、服のデザインにも配慮が必要です。例えば、英語や漢字、地図、化学反応式などがモチーフになっている服の場合、不正行為を予防するために試験監督者から指摘を受ける可能性があります。ただでさえ緊張しているにもかかわらず、名指しで服装の指摘を受けるのは避けたいものです。場合によっては、裏返しに着たり脱いだりするように指示される可能性があります。

ブランドロゴだけであれば認められることもありますが、バックプリントなどに英語や格言などが含まれている服の場合は、不正行為に関わる服装と見なされる可能性があるでしょう。なお、細かい柄や蛍光色なども試験中に目に無用な刺激を与えかねません。迷った場合は、落ち着いた色合いの無地の服がおすすめです。

脱ぎ着しやすい服装は体温調節しやすい

大学受験の会場は、基本的に暖房が入っていますが、会場が広かったり換気で開けられている場所の近くの席に座っていたりすると、寒さで集中できなくなる可能性があります。その場合、肌着の上にシャツやカットソーを着て、その上にボタンやファスナー式で簡単に着脱できるジャケットやニットを着ていれば必要に応じて体温調節が可能です。

場合によっては、カイロを活用することもよいでしょう。衣服に貼り付けるタイプだけでなく、手持ちタイプも指先を温めるのに役立ちます。特に、足元が冷えてしまうと試験に集中できなくなる可能性があります。大きめのマフラーがあれば試験中は、ひざ掛けとして代用可能です。

前泊の場合はシワに注意する

宿泊を伴う大学受験の場合は、前日に洋服の手入れをしておきましょう。宿泊先につき次第、服をハンガーに掛けておきましょう。そうすることでシワや型くずれを防ぎます。

制服の場合、服の裾や袖口に目立つ汚れやほつれがあることがあります。事前に対策しておきたい点ですが、直前で気づいた場合はマスキングテープなどで仮止めすることも一案です。また、ボタンが手首や机に当たって不快に感じないか、ポケットに思いがけないものが入っていないかなど、一つ一つ丁寧に確認しましょう。

面接試験は制服またはスーツがおすすめ

面接試験の場合、大学から服装の指定がなければ私服・制服のどちらでも問題ありません。しかし、面接試験の服装は、筆記試験よりも慎重に選ぶ必要があります。

第一印象を高めるには清潔感のある服装が重要

面接試験とは、初めて面接官に会うフォーマルな場です。面接の時間を割いてもらっていることに、敬意を示す必要があります。そのため、主張が強い私服ではなく、制服やスーツなどのセミフォーマルを選ぶのが大原則です。色は、黒や紺など落ち着いた色がおすすめです。

【面接試験の際の服装例】
・男女共通(季節に応じて)ジャケット、カーディガン、ベスト
・男子:シャツ、ジーパンなどデニム以外のパンツ
・女子:シャツまたはブラウス、ひざ丈スカート

また、大学受験の面接では、髪型などの身だしなみにも注意が必要です。

【面接時の身だしなみのポイント】
・男女共通:爪は短く切る。前髪は目にかからないように整える。アクセサリー類はつけない
・男子:耳回りなどを短く整え切りそろえる
・女子:後ろ髪が長い場合は紺・黒・茶色のゴムでまとめる。前髪が長ければピンで留める

スカートにはハイソックスがおすすめ

筆記試験と同様に、面接試験の場合もスカートならタイツを着用して問題ありません。ただし、靴下を履く場合、くるぶし丈の靴下よりハイソックスのほうが好印象を与えられます。学校指定の靴下か白、黒、紺の無地またはワンポイントのものを選びましょう。

願書に貼る証明写真の服装選びのポイント

受験時の願書に貼る写真は、受験時に本人確認を行うほか受験後にも活用されることがあるため、撮影時に着用する服装にも注意が必要です。

制服は禁止になることが多い

受験票の写真は、入学選考の手続きのほか、大学に入学した後の学生証用写真として流用される場合があります。学生証に添付される写真が大学生らしくない服装の場合、思いがけず恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。そのため、受験要綱に写真の要件が書かれていない場合でも、私服で撮影した写真を用意しておくのが無難です。

学生らしい服装選びのポイント

願書に貼る写真を撮る際は、セミフォーマルを意識して清潔感のある服装に努めましょう。前述した面接試験の際の服装に準じた格好がおすすめです。

修正はしすぎないように注意

フォトスタジオなどで受験用の写真を撮影すると、きれいな写真が撮れます。しかし、受験勉強に集中したい場合には証明写真機を活用してもかまいません。ただし、画像の加工修正には注意が必要です。写真データは、スマートフォンのアプリなどでも簡単に加工できるため、フォトスタジオから受け取った写真を見て、気になる部分を調整したくなるかもしれません。

しかし、過剰な加工は厳禁です。特に、ワンタッチで輪郭や肌色の調整を行うアプリでは、別人のようになってしまうことがあるため、注意しましょう。

メイクや髪型にも気を配る

加工と同様に、メイクや髪型もシンプルさと清潔感を重視しましょう。写真撮影時は髪色を暗くして、前髪が目にかからないように整え、また耳にも髪がかからないようにします。凝ったヘアアレンジも必要ありません。女子の場合、アイプチで目元を二重にしたり、メイクで外見を自分好みにしていたりすることもあります。
しかし、画像の加工と同じように顔を大きく変えるメイクは厳禁です。ファンデーションやアイブロウは、顔色や眉毛を整える程度に控えましょう。

当日の持ち物

大学受験当日に持っていくべき一般的な持ち物を紹介します。大学や試験場によって異なることもあるので、事前にしっかり確認しておくことも重要です。

受験票

受験票は必ず持参しましょう。受験票には試験の日程や会場が記載されており、受験に必要な証明書となります。

身分証明書

身分を証明するための公的な身分証明書を持っていきましょう。例えば、運転免許証、パスポート、学生証などが一般的です。身分証明書が必要な場合があるので、試験前に確認しておきましょう。

筆記用具

試験に使用する筆記用具を準備しましょう。一般的には、2Bの鉛筆や黒色のボールペンが使用されますが、試験要領に従って指定されたものを用意しましょう。予備の筆記用具も念のため持参すると安心です。

飲み物と軽食

長時間の試験中に喉が渇いたり空腹になったりすることがありますので、水やスポーツドリンクなどの飲み物と、軽食を持参しましょう。ただし、試験場によっては飲食物の持ち込みが制限される場合があるので、事前に確認しておくことが重要です。

時計

試験時間を把握するために、時計を持参することが役立ちます。ただし、試験場によっては特定の形式や機能が制限される場合があるので、試験要領に従って適切な時計を選びましょう。

ティッシュやハンカチ

試験中に必要な場合があるので、ティッシュやハンカチを持っていくことをおすすめします。また、自分の身体や環境に合わせて必要なものを持参しましょう。


試験当日は余裕を持って準備し、必要な持ち物を確実に持参しましょう。

まとめ

大学受験の服装はリラックスして試験に臨めるように、室内の温度にあわせて脱ぎ着できるように準備しておくのがおすすめです。また、服装を選ぶ場合、寒暖デザインは無地やワンポイントなどを中心にシンプルなものとし、メイクや髪型は華美な装いにならないように選びましょう。

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