大学受験をやり直したい人がクリアすべき問題とは?受験勉強についても解説

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大学生や社会人のなかには「大学受験をやり直したい」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、大学受験のやり直しが必ずしも成功につながるとは限りません。そこで、今回は大学受験をやり直したい人がクリアすべき課題やメリット・デメリットについて詳しく解説します。あわせて、大学受験をやり直す人におすすめの受験勉強についても紹介するので参考にしてください。

大学生が大学受験をやり直したい場合に生じるメリット・デメリット

まずは、大学生が大学受験をやり直したい場合に生じるメリット・デメリットについて解説します。

大学生が大学受験をやり直すメリット

大学受験をやり直す場合の主なメリットは、以下の4つです。

・本当に学びたいことを学べる
大学受験をやり直すことで、自身が本当に学びたい分野や専攻に特化した学習を追求することができます。最初の受験では希望の専攻に進むことができなかった場合、やり直すことで自身の興味や関心に合った専攻を選び、深い学びを追求することができます。これにより、将来のキャリアや専門性の構築において有利になる可能性があります。

・新たな出会いを通して得るものが大きい
大学受験をやり直すことで、新たな大学や学生コミュニティとの出会いが得られます。異なる大学や環境に身を置くことで、多様な学生との交流や経験を通じて、自身の視野を広げることができます。新しい友人や仲間との関係を築き、充実した学生生活を送ることができるでしょう。これにより、人間関係やコミュニケーション能力の向上、異なる文化や視点への理解が深まることもあります。

・希望の進路に進める
最初の受験では希望の進路に進むことができなかった場合、大学受験をやり直すことで再度チャンスを得ることができます。自身が目指す進路やキャリアに近づくための大学や学部に再挑戦することができます。やり直すことでより理想的な学習環境を見つけ、自身の目標に向かって進むことができます。また、希望の進路に進むことでモチベーションが高まり、学習に対する意欲が増すこともあります。

・2年生の課程を修了していれば他大学への編入も可能
大学生として2年生の課程を修了している場合、他の大学への編入も選択肢となります。もし最初の大学で自身の学びたい分野や環境に合わないと感じた場合、他の大学に編入することでより理想的な学習環境を求めることができます。他大学への編入によって新しい学びの機会や教授陣との出会いが得られ、自身の成長や学術的な発展に寄与する可能性があります。

これらのメリットを考慮して、大学受験をやり直すことが自身の学びや将来の進路にプラスになるかどうか検討することが重要です。やり直す場合には、自身の目標やモチベーションを明確にし、適切なサポートや計画を立てましょう。また、前回の経験を反省点として活かし、新たなチャレンジに向けて前向きな姿勢を持つことも重要です。

大学生が大学受験のやり直しで生じるデメリット

一方、大学生が大学受験のやり直しで生じる主なデメリットは、以下の6つです。

・今の大学を中退して後悔する可能性がある
在学中の大学を中退して大学受験をやり直しても、必ずしも希望通りの結果が出るとは限りません。その際は、「大学を中退しなければよかった」と後悔する可能性が高いでしょう。

・入り直した大学で後悔する可能性がある
大学受験のやり直しで希望通りの大学に入学できても、「授業が難しすぎてついていけない」といった事態が発生し、大学受験をやり直したことを後悔する可能性があります。

・新たな費用が発生する
大学受験をやり直すと、新たに入った大学の入学金や授業料など多額のお金がかかります。

・大学卒業や就職が遅れる
大学受験のやり直しによって、卒業や就職の時期が遅れます。企業によっては、そのことがマイナスとなる場合もあります。

・奨学金の返済が先延ばしになる
貸与型奨学金を借りている人は、大学受験のやり直しで奨学金の返済が先延ばしになります。そのため、利子が増えて奨学金の返済額が大変になる可能性もあります。

・大学に通いながらの受験勉強は大変
大学の勉強は、難易度が高いので受験勉強との両立は難しいと言わざるを得ません。

以上のデメリットもありますが、大学生は自分のために使える時間がたくさんあります。大学受験をやり直したい強い意志があれば、自分が望む結果となる可能性は高いでしょう。

社会人が大学受験をやり直したい場合に生じるメリット・デメリット

社会人が大学受験をやり直したい場合に生じるメリット・デメリットは、大学生と異なります。

社会人が大学受験をやり直すメリット

社会人が大学受験をやり直す主なメリットは、以下の4つです。

・自分で費用を工面できる
大学進学の費用を自分で工面できる点は、社会人の大きな強みです。

・編入や学士入学ができる
大学や短大、専門学校の卒業者であれば編入や学士入学ができます。

※学士入学は4年制大学卒業者(学士)、編入は大学2年の過程を修了した人や短大卒、専門学校卒に受験資格があります。

例えば、以下のようなケースが該当します。

・難関大学法学部卒業者が医学部医学科の2年次に学士入学
・短大文系学科卒業者が大学文系学科の3年次に編入
・高専卒業者が工学部の3年次に編入

学士入学や編入の試験は難関ですが、在学期間が短縮されて大学費用を軽減できるメリットは大きいでしょう。

・本当に学びたいことが学べる
社会人の場合、社会経験を通して自分の学びたいことが明確になっていることが多いでしょう。そのため、大学受験のやり直しに成功する可能性は高いです。

社会人が大学受験をやり直すことで生じるデメリット

社会人が大学受験をやり直すことで生じるデメリットは、以下の通りです。

・仕事や家事育児との両立が難しい
一番のデメリットは、仕事や家事育児との両立が難しいことです。特に、忙しいなかでの学習時間の確保は大きな問題となります。

・「家族ブロック」に遭う
大学受験のやり直しについて「家族ブロック」に遭う社会人は多い傾向です。その背景には、以下のような問題が潜んでいます。

・一家の大黒柱が大学進学で離職・休職すると生活費の確保が難しくなる
・母親が大学に行くと父親の家事や育児の負担が重くなる

これらの問題は、家族間の話し合いによる解決が不可欠ですが、それがうまくいかないケースも多いことも事実です。

・受験勉強に苦労する
社会人は、長年受験勉強から離れているため、受験勉強で苦労する可能性が高いでしょう。仕事をしながら受験勉強の時間をどのように確保するかが大きな課題となります。

このように、社会人が大学受験のやり直しでクリアすべき課題は、大学生よりも多い傾向です。

大学受験をやり直したい人がクリアすべき課題

以上のことを踏まえたうえで、大学受験をやり直したい人がクリアすべき課題を7つ挙げます。

・大学受験をやり直す目的はなにか?
最低でも「大学でなにを学びたいか?」「大学で学んだことを卒業後にどのように活かしたいか?」については、明確に決めておきたいところです。

・どのような形で受験するか
「一般入試」「編入」「学士入学」のいずれかの受験方法を選ぶ形になります。しっかりと調査したうえで、自分にとって有利な方法を選択するようにしましょう。

・「家族ブロック」をどうクリアするか?
受験や入学後の生活について、家族間で合意に至るまでよく話し合うことが不可欠です。

・大学の受験や進学に必要な費用をどう確保するか?
場合によっては、奨学金の利用や親の援助、教育ローンの利用などが必要です。

・大学在学中の生活費はどうするか?(社会人)
大学在学中の収入ダウン対策や、生活費の確保について家族でよく話し合う必要があります。

・勉強時間の確保はどうするか?
仮面浪人や社会人は、スキマ時間の活用が不可欠です。また、社会人は家事や育児の外注をしたり通勤時間を活用したりするなど、勉強時間を捻出することも検討しましょう。

・受験勉強の方法はどうするか?
独学や予備校での勉強が選択肢に入ります。自分でスケジューリングすることが苦手な場合は、予備校などを有効活用するのが賢明です。

このように、大学受験のやり直しにはクリアすべき点が多いです。これらを念頭に置いたうえで、本当に大学受験をやり直すかどうかを決定しましょう。

大学受験をやり直したい人の受験勉強について

最後に、大学受験をやり直すことを決めた人に向けて、2つの受験勉強の方法をお伝えします。

独学

通信教育を含む独学は、大学受験勉強の一つの有力な選択肢です。独学は少ない費用で済み、自分のペースで勉強できます。そのため、意思が強い人や計画性のある人にはおすすめです。しかし、意思が弱い人や計画性がない人は、独学だと効率が悪くモチベーションの維持も難しいでしょう。その場合は、塾や予備校が選択肢に入ってきます。

塾・予備校

塾や予備校で大学受験勉強を行う一番のメリットは、講師の指導のもとで効率のよい勉強ができ、最短で合格できる可能性が高いことです。デメリットとしては「独学より費用が高い」ことが挙げられます。しかし、何年もかけて独学で受験勉強すれば、それなりの時間と費用がかかります。それを考えれば、最短合格を目指せる塾や予備校は、有力な選択肢といえるでしょう。

例えば、四谷学院では社会人やブランクのある人でも抵抗なく受講できる以下のコースを用意しています。

社会人・ブランクのある方へ

このコースは、オンラインにも対応しており、諸事情から教室に通えない人でも受講できます。一つの選択肢として、ぜひ検討してみてください。

まずは「大学受験をやり直す目的」を明確にすることから始めよう

大学受験をやり直したい人には、多くの課題が目の前に立ちはだかります。その課題をクリアするためには、まず「大学受験をやり直す目的を明確にすること」が大切です。また、大学受験をやり直すうえでクリアすべき問題を一つずつ解決していくことも忘れてはいけません。

大学受験のやり直しは、コストパフォーマンスを考慮して独学だけでなく塾・予備校の選択肢も持っておくと成功する可能性をより一層高められるでしょう。

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