大学受験が不安で仕方ない!合格するための強いメンタル作りとは
長い受験勉強期間の中には、順調な時もあれば不安でどうしようもない時があるものです。不安な時は何をしても上手くいかず、焦る気持ちばかりが先に立ってしまうもの。そうなると、勉強も思うように進まず悪循環となってしまいます。そんな不安に打ち勝つためのメンタル作りをして、合格を目指していきましょう。
大学受験で不安に襲われる理由
不安になるのには、何かしらの理由があります。理由がわからないと、不安はより助長されて深くなってしまいます。そこで、まずは不安に襲われる理由から探ってみましょう。
成績が上がらないから
大学受験においての不安で大きな理由は、成績が上がらないからです。成績を上げて志望大学への合格を目指しているにも関わらず、成績が思うように上がらなければ不安になるのも無理はありません。また、成績は上がってきているものの志望大学の合格にはまだ手が届かないというケースもあります。どちらにしても、今のままでは大学受験に失敗するという思考が強くなり不安に襲われてしまいます。
合格できない可能性を考えるから
成績とは関係なく、なんとなく合格できない可能性を考えてしまうということもあります。根拠はありませんが、いわゆるマイナス思考の良くないループにはまってしまうのです。この場合、成績が上がっていてもどうしようもない不安に襲われることがあります。また合格できなかった場合の結果を、実際よりも悪く考えてしまう傾向が強いのです。
自分に自信がないから
不安という感情は、自分に確固たる自信が持てないことから湧いてきます。自信を持てない部分があるからこそ、失敗する可能性を考えてしまうのです。この自信のなさは、成績にも大きく関わってきます。今は成績に問題がなくても、自信を持てないままでは成績が下がっていってしまう可能性も出てくるのです。大学受験は、多くの学生にとって精神的な負担があります。そのため、メンタル面においても闘いがあるといえるのです。
そこで学力面での戦いはもちろんながら、メンタル面での戦いにも勝てるように準備していくことも大切です。不安を感じたら、そんなメンタル面の必要性を知る機会であると認識しておくといいでしょう。不安をマイナスに捉えず自分の糧となるように、不安を払拭しつつメンタルを鍛えていくといいのです。
大学受験の不安を払拭する方法
大学受験における不安は、学力などの現実的な部分となんとなく不安になるマイナス思考という部分があります。学力における不安は勉強を重ねることが大切ではありますが、それでも不安をまず払拭することは大切です。
不安を一旦自分の中で押しのけて、まずは集中して勉強に取り組める精神環境を整えましょう。
目標をもう一度確認する
不安を払拭する方法として、目標を再度確認することが挙げられます。不安はとても強い感情ですが、目標に対する思いも強いものです。そんな目標に向かう思いが不安に勝れば、不安は払拭されて目標に向かって進むことができるでしょう。
ただし、「志望大学に合格する」というざっくりとした目標では効果はあまり見込めません。その大学に合格してやりたいこと、大学入学を経て将来目指したいものなど、自分だけの強い目標を明確にすることが大切です。目標とはいっても、例えば医者になりたいから志望大学の医学部に入りたいというものだけでなく、学生生活をもっと楽しみたいからという目標でも問題ありません。
目標設定は、自分だけの心の中で決めるものです。人から見て批判されるような目標であっても、自分の中で揺るぎない目標として確立していればいいのです。漠然とした目標設定の人よりも確固たる目標設定をした人のほうが、目標へ向かって進む力は強いと言える訳です。
勉強の量より質を高めることを心がける
大学受験では、何年分の過去問を解いた、1日に何時間も勉強したという実績だけで成功するものではありません。
どんなに量をこなしたとしても、質が低ければ意味がないのです。また、ひたすら量をこなす勉強をしていて成績が上がらない場合、大きな不安に苛まれることも少なくありません。自分の努力と成果が伴わないからです。そこで、勉強は量よりも質を重要視することを心がけましょう。
短時間でいいので、確実に身になる勉強方法が必要なのです。不安を払拭するためには、「10分で単語を5個覚える!」と決めてごく短い時間から集中してみます。短い時間ならば集中しやすく、これが達成できると小さな自信が生まれます。これを繰り返し少しずつ時間を長くしていけば、質の高い勉強が可能になると共に自信を付けていくことができるのです。すると、今まで感じていた不安はいつの間にか解消されていることでしょう。
一度勉強から離れる
思いきって一度勉強から離れるということも、時には大切です。不安で頭が支配されている時は特に、気分転換をしましょう。趣味に没頭する時間を作ったり、リフレッシュでお出掛けをするのも効果的です。とにかく受験生という日常から離れて、ただ単純に楽しむのです。大学受験中は、なかなか勉強から離れにくいもの。そんな変化のない環境のままでは、不安の払拭は困難です。
一度こうして勉強から離れると、頭がすっきりして勉強の効率が上がることも少なくありません。リフレッシュに使う時間も決して無駄ではなく必要なものとして、受験生ではない自分と向き合ってみましょう。
「大丈夫」「自分ならできる」と言い聞かせる
不安に襲われてしまうということは、自分に自信がなくネガティブな思考に支配されてしまっている状況です。そんな状況では、意識的に自分を肯定して自信を取り戻していくことが大切です。しかし自信喪失している状況で、自分だけの力で自信を取り戻すのは容易ではありません。そこで、「大丈夫」「自分ならできる」という自分への語りかけを行うといいでしょう。
自信というのは、自分を信じることで生まれます。自分を信じるというのは難しく感じることもありますが、こうした語りかけならばすぐにでも実行できるのではないでしょうか。最初のうちは、半信半疑でも構いません。語りかけを重ねていくと、自然と自分を肯定できるようになってきます。
適度に体を動かす
すぐにでも不安を払拭したいのならば、体を動かすことがおすすめです。ランニングや筋トレが効果的で、汗を流してしっかりと運動しましょう。体を動かすことに集中すると、ストレスが解消されて頭がすっきりするとされています。
さらに心地よい体の疲労感によって、疑念や雑念が払拭されるのです。この時、雑念が出てこないレベルにしっかりと運動することがポイントです。毎日運動する習慣をつけていけば、さらに効率的な勉強をしていくことも期待できます。
身近な人に話を聞いてもらう
人は、心の内を誰かに話すと自分の心も整理しやすくなります。不安というのは、そのほとんどが雑念などで自分でもよくわからない状況になっているものです。
そこで、身近で信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。アドバイスをもらう必要は、特にありません。単に話をするというだけでも、有効な心のデトックスとなるのです。受験勉強中は、定期的にこうして話を聞いてもらう機会を作るといいでしょう。
合格に結びつく強いメンタル作りとは?
受験勉強中の不安は、どんな時に現れるかわかりません。また一度払拭できたからといって、二度と現れないとも限りません。そのため、不安に負けない強いメンタルを作っていくことがとても大切です。
メンタルにも負荷がかかる受験勉強だからこそ、ストレスに負けない強いメンタル作りをしていくことが合格への近道にもなってくるのです。
他人と比べない
何よりも、人と比べることは辞めましょう。大学受験では、どうしても人と自分を比較する機会が多くなります。模試の点数や順位などで、否応なく競争心が煽られます。競争心は、受験勉強の上では大切なものかもしれません。しかし他の人と自分を比べたところで、何の得もないのです。
人と比べて優位を感じられるのならばまだしも、劣等感を感じてしまうようではメンタルは負荷を追うだけとなります。そこで他人は他人、自分は自分ということをしっかりと心に留めておきましょう。人にはそれぞれ長所と短所があり、どう頑張っても他人になることはできません。自分には自分だけのよさがあることも忘れずに、良い意味でマイペースでいることが大切です。
自分のメンタル状態を把握してコントロールする
強いメンタルとは、我慢強いことではなく対処する力があるということです。どんな逆境にも耐えられる強さは、「上手にメンタルのコントロールができている」ということになるのです。我慢ばかりしていては、いつかその我慢は蓄積されて爆発してしまうでしょう。溜め込んでいたものが大きければ大きいほど、爆発の規模も大きくなります。
この爆発が起こってしまっては、受験に失敗してしまうという最悪の結果を迎えてしまう可能性も大きくなります。これでは、強いメンタルであるとはいえません。それに対して、常に自分のメンタル状態を把握してコントロールできる人は本当の意味でメンタルが強いといえます。喜怒哀楽を受け止めることができ、さらにそれを上手に受け流すことができるのです。
そのためには、マイナスの感情は心の中に留めないようにしましょう。コントロールすることは簡単ではありませんが、意識すれば誰にでもできることです。まずは自分のメンタル状態を常にモニターし、感情の原因を解明していくといいでしょう。その上で、マイナスの感情については「○○するから大丈夫」などとして不安を安心に変えていくのです。
こうしてメンタルを自分の都合のいいように書き換えることで、メンタルをコントロールしやすくなります。
睡眠はしっかりとる
睡眠不足は万病の元です。寝ている間には、体の疲れやストレスが効率的に解消されるといわれます。どんなに勉強を頑張って徹夜をしたとしても、脳が疲れている状態ではいいパフォーマンスを期待することはできません。また睡眠不足は、不安をさらに倍増させてマイナスのループに誘ってしまいます。そこで、毎日しっかりと睡眠をとるように心がけていきましょう。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、6~8時間を目安として時間を確保すると効果的です。また、寝室を最高に居心地のいい環境にすると深く眠りやすくなります。快適な室温、湿度をキープし、体をしめつけない衣服を選びます。さらに体に負担をかけない寝具を選び、なるべく暗く余計な音がしないようにすると効果的です。こうして快適な睡眠を十分とることによって、心身の疲れやストレス、マイナスの感情を寝ている間にも処理していきましょう。
ポジティブ思考の癖をつける
思考の傾向は、癖によるものが大きいとされています。普段からマイナス思考の人はどんな場面でもマイナスに考えがちであり、その逆も然りなのです。不安というのはマイナス思考から生まれる感情なので、不安を払拭するにはマイナス思考の癖を治すと効果的なのです。とはいっても、癖というのはそう早く変えられるものではありません。
そこで、思考を変えるのではなくポジティブ思考で考えるよう心がけます。「なんとかなる!」「勉強していれば成果が出る」と自分自身が考えるようになれば、それはもうポジティブ思考へだいぶ近付いたことになります。
思考の癖は、ポジティブ思考を強めていく方法がいいでしょう。その方が簡単で、即効性があります。不安などは上手に聞き流し、あとは心の中をポジティブな言葉で埋め尽くしてみると効果は抜群です。どんどんと自分の考え方を観察して、自分なりの思考の癖を作っていくといいのです。
まとめ
受験勉強は、自分との闘いであるといわれます。強い意志を持って勉強に臨み、それをしっかりと継続していく必要があるからです。そのためには、今の自分の状態をしっかり確認しておきましょう。不安を感じている原因を考え、そして思考の癖をポジティブに向けていくことも大切です。不安という感情を紐解いていくと、それはマイナス思考が原因であることも少なくありません。
また、不安に襲われるのはどの受験生も同じです。どんな学生も、少ながらずストレスを抱えているのです。それを念頭においておけば、「自分だけつらい」と考えにくくなります。ちょっとした工夫を凝らして、思考を上手にコントロールし強靭なメンタルを手に入れましょう。