大学受験が辛いと感じる理由と辛さを和らげるおすすめの行動10選

「大学受験が辛いと感じる理由と辛さを和らげるおすすめの行動10選」サムネイル画像

大学受験は、受験生にとって険しい道のりです。「大学受験が大変で辛い」と感じてしまう受験生は、辛いと感じる理由を分析して、事前にできる軽減策を図りましょう。本記事では、大学受験が辛いと感じる理由や、辛さを和らげるおすすめの行動を10個ピックアップしてご紹介します。



受験が辛い時期

大学受験が特に辛いとされているのは、主に以下の時期といわれています。

・高校3年生の新学期
・夏休み
・11月から大学共通テストまでの期間

高校3年生の新学期

新学期は、部活が終わり周囲の学生も受験を意識し始める時期となるため、大学受験が大きな壁のように感じられて、プレッシャーを感じてしまいがちです。

夏休み

夏休みは、勉強時間が確保しやすいからこそ、個人の学力の差が開き、合否の分かれ目になりやすい時期といえるでしょう。「第一志望に合格するかどうかは、夏休みで決まる」「夏休みは受験の天王山」といわれることもあります。そのため、「夏休みはあまり勉強できなかった」と感じる受験生ほど、辛い気持ちになりやすいでしょう。

11月から大学共通テストまでの期間

11月から大学共通テストまでは、追い込み時期として受験生が本気で勉強をしている時期です。志望校の過去問や模試のできなどで一喜一憂する状態が入試の直前まで続きます。

大学受験が辛いと感じる理由

大学入試が辛いと感じる理由は、個人差がありますが大きく以下のようなことが挙げられます。

1. 長期戦

受験勉強は、少なくとも1年以上続くため、受験に向けて遊びなど自分がやりたいことを制限している受験生が多い傾向です。家族や先生からの激励および指摘にプレッシャーを感じたり、模試の判定を気にしたりしているとさらにストレスが多くなります。そのため、受験に真剣に取り組めば取り組むほど、過敏になり辛さを感じてしまいます。

2. 成績が上がらない

いくら勉強してがんばっても、思ったように成績が伸びるとは限りません。「志望校に落ちたらどうしよう」という不安で辛くなる人もいるでしょう。第一志望の過去問が解けなかったり、模試の判定が悪かったりすればモチベーションが落ちてしまうのは当然です。しかし、それを言い訳にしてゲームやスマートフォンなどに現実逃避すると、ますます成績が上がらなくなってしまいます。

3. 受験勉強や成績を周りと比較してしまう

大学受験のライバルは、全国の高校生と浪人生です。高校受験に比べると圧倒的に受験人数が多くなるため、競争率も高くなっています。模試の成績や普段の学習の様子などが目に入ると、「自分の努力はまだ足りない」「どうして自分はできないのだ」と感じて辛くなってしまう受験生もいるでしょう。

4.緊張やプレッシャー

大学受験は人生の重要な局面であり、その重要性から緊張やプレッシャーを感じることがあります。試験日までの期間や本番の試験の緊張感、自身や周囲の期待によるプレッシャーなどが辛さの要因となることがあります。

5.勉強のボリュームと時間管理

大学受験は多くの科目や範囲をカバーしなければならないため、勉強のボリュームが大きくなることがあります。時間を効果的に管理し、それぞれの科目に十分な時間を割り当てることが難しい場合、辛さを感じることがあります。

6.不安や未知の領域への挑戦

大学受験は新たな領域への挑戦や未知のことに取り組むことを求められます。新しい科目や問題形式、高度な内容への対応や理解の必要性によって、不安や不確実性を感じることがあります。

7.社会的な圧力や将来への不安

大学受験は自身の将来に関わる重要な選択であるため、周囲からの社会的な期待や将来への不安が辛さを引き起こすことがあります。進学先や進路の選択に対する不安や迷い、自身の適性や能力への不安も辛さの要因となることがあります。

8.個人のスタイルや志向性との不一致

受験勉強において、自身の学習スタイルや志向性と合わない学習方法や対策を強制されることがあります。それによって学習のモチベーションや興味が低下し、辛さを感じることがあります。

大学受験が辛いときにおすすめの行動10選

受験勉強が辛いと感じる場合には、以下の10の行動を試してみましょう。

1. 時間を決めて集中して行う

受験勉強を続けるために、生活習慣を整える必要があります。テレビを観たり休憩したりする場合でも、タイマーを使うなどして日ごろからタイムスケジュールを厳守しながら行動しましょう。制限なくだらだらと休憩すると、休み過ぎて勉強がおっくうになってしまう可能性があります。

また、勉強すると決めた時間では、たとえやる気が出なくても「机に向かってみる」「手を動かす、テキストを音読してみる」というように、割り切って勉強をスタートすることが重要です。

2. 辛い気持ちをありのままに吐き出す

勉強に行き詰まって具体的なアドバイスが欲しい場合は、友人や家族、先生など誰かと話してみましょう。特に、勉強のプロとなる予備校や学校の先生に不安や悩みを伝えれば、現状の把握や今後の学習方針の調整に役立てられます。

また、誰にも見せないノートに自分の気持ちを正直に書くのもおすすめです。きれいに書く必要はなく、誤字脱字があっても説明が不足していても問題ありません。時間を決めて、不安や焦り、疲労感、怒り、やるせなさ、悔しさなどを好きなように書きなぐりましょう。

書いているうちに、辛い気持ちが吐き出されて落ち着ける可能性があります。

3. 学習環境を変えてみる

普段勉強するのが自宅の場合は、予備校の自習室など学習場所を変えることもおすすめです。1人で勉強するよりも周りに受験生がいるほうが、「辛くてもがんばろう」「他の人もがんばっている」などと自分を奮い立たせるのに役立ちます。また、近くに受験生や先生がいると、意見が欲しいときや気分転換を図りたいときに心強いでしょう。

4. 他人に左右されずに自分のペースを守る

時には、勉強がはかどらないこともあるかもしれません。志望校が同じ人のうち、「自分よりも成績がよい人はいったい何人いるのだろう」などと考えてしまうと、とても辛く感じられてしまうでしょう。そのため、根拠もなく「自分は負けているかもしれない」などと思い込むのは厳禁です。

もし、身近な受験生やSNSの書き込みなどを見て焦ったり辛く感じたりするのであれば、SNSを一時的に利用できないようにして周りの雑音をシャットアウトするのがよいでしょう。また、親や先生などから「もっと勉強すべきでは?」などと言われる場合は、できるだけ気にしないことが重要です。

この場合、不安や辛い気持ちは発言した人が感じていることで、自分とは直接関係ありません。結果は、最後にならないとわからないため、相手には「信じて見守っていて」と伝えましょう。

5. 問題の難易度を下げてみる

勉強の手ごたえがあまり感じられない場合は、目標を細かく分けて少しずつ課題を達成するスモールステップを取り入れてみましょう。例えば、応用問題集ではなく基礎問題集に取り組むなど、問題の難易度を下げたり簡単な問題を何問も解いたりすると効果的です。どれほど簡単な課題でも、達成できる項目が多いほど、「自分はできる」というモチベーションが高まりやすくなります。

また、課題を区切ると、つまずきやすい箇所の洗い出しにも役立つでしょう。基礎力を身につけた後に、もう一度応用問題に取り組むことで、以前よりも正答率を上げることが期待できます。

6. 睡眠や休息をとる

「今はがんばりどき」と、気合いを入れて夜遅くまで勉強しても長続きしません。慢性的に寝不足な場合や、予備校などからの帰宅後にゆっくりしがちな場合、時間をうまく使えておらず勉強の効率が悪くなってしまいます。その場合は、まず1日のスケジュールのうち、睡眠時間や休み時間を先に決めてしまいましょう。

なにげなく時間が過ぎてしまうよりも、時間を決めてしっかりと睡眠したり休んだりしたほうがリフレッシュできて、勉強にも集中して取り組めるようになります。

7. 合格ラインを見積もる

例えば、「大学入試の過去問題が難しすぎる」と感じた場合、大学受験が辛くなってしまう可能性があります。しかし、受験では足切りされず定員に入り込める程度の成績を収めればよいため、満点を取る必要はありません。そのため、「難しい問題は回答できなくても仕方がない」と割り切ることも意識しておきましょう。

多くの大学では、合格平均点が公表されているため、過去問の配点や平均点などを参考に合格のボーダーラインを見積もっておくことが大切です。取り組むべき問題の優先度や、目標が明確になれば、落ち着いて必要以上に焦らず問題に取り組めます。

8. 散歩などで体を動かし脳を休ませる

乱れた生活リズムで勉強を続けると、体調を崩しやすくなるため、運動して脳を休めることは、受験勉強のモチベーション維持に欠かせません。早寝早起きを意識して睡眠時間を6~8時間とり、栄養バランスのとれた食事を1日3食しっかりと摂りましょう。また、運動するとドーパミンが生成されてモチベーションや幸福感を高めることが期待できます。

例えば、「朝は外に出てウォーキングやジョギングをする」「休憩時にはスクワットやストレッチをする」など、短時間でも生活に運動を取り入れてみると効果的です。

9. 志望校に行ってみる

すべてに行き詰まっていて辛い場合は、思い切って志望校に行ってみましょう。晴れて大学生になった自分を明確にイメージすることで、勉強のモチベーションが高められる可能性があります。オープンキャンパスや学校説明会でなくても、食堂や図書館など学生以外でも立ち入れる施設で、普段の学生の様子を見れば「来年自分はここにいる」と意識を高めるのに役立つでしょう。

10. ご褒美を用意する

事前に立てたスケジュールがすべてこなせた場合や、一定の成績を出せた場合など、何か区切りごとに自分へのご褒美を用意してみましょう。何かを買ったり遊んだりして気分転換が図れるほか、達成した成功体験がモチベーションを高めることにつながるでしょう。

まとめ

大学の受験勉強期間は、受験生にとって辛い時期ではあるものの1日の時間は皆平等です。自分の受験勉強のリズムを作るのはもちろん、辛いと感じたときに何をして心を落ち着けるか考えておくことも大切です。大学受験で辛いと感じた場合は、本稿で紹介した10のおすすめ行動をぜひ試してみてください。合格している理想の姿を思い浮かべて、受験勉強に取り組みましょう。

Pocket
LINEで送る

関連記事

予備校利用者が教える
予備校選びのポイント

アーカイブ


PAGE TOP