【高2からの効率的な大学受験】勉強計画の立て方・実践するためのポイントを徹底解説

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高校入学直後の緊張感とワクワク感もそろそろ落ち着き、高2になった今、そろそろ受験を見据えた勉強を考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、「受験に向けた勉強計画を立てたいけれど、具体的にどうすればいいかわからない」という人もいるかもしれません。

そこで、今回は高校2年生のみなさんに向けて、より効率的な勉強計画の立て方を解説していきます。勉強計画を立てる際は、長期・中期・短期の3つの勉強計画を策定するとともに、その計画を確実に実践することが大切です。計画を実践するために押さえておきたい6つのポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

勉強計画は長期・中期・短期で立てるのが効率的

大学受験のゴールはいうまでもなく「受験当日」にあります。このときまでに、基礎的な知識と志望校の過去問に即した十分な応用力を身につけることが目標です。しかし、受験日までの2年近くを無計画に過ごしていては、なかなか思うように進みません。

そこで、ぜひ実践してもらいたいのが、長期・中期・短期の勉強計画を立てることです。ここでは、受験勉強を効率化させるための「勉強計画の立て方」について確認していきましょう。

長期の計画:基礎/応用/過去問演習

効率的な勉強計画に向けての第一歩はゴールを定めることです。「どの大学のどの学部に入学したいのか」「なぜ入学したいのか」など、目標を明確にしたうえで、高校3年生の夏には志望校の過去問に取り組める態勢を整えておかねばなりません。

高校3年生の夏を目途に過去問演習に取り組むことができれば、志望校の求める知識範囲・応用力を理解したり、自分の弱点を把握したりすることができるようになります。この時点なら、余裕をもって「基礎力のインプット/確かめ」と「応用力のブラッシュアップ」が可能です。

これらの環境づくりが、「長期の勉強計画」のメリットになります。ただし、高校1年・高校2年で学ぶ基礎的な内容を日々の授業の中でしっかりと理解していくことが大前提です。その中で、授業に即した参考書・問題集から応用力を試すものへとシフトし、過去問に取り組んでいく……そんな長期計画を練り上げていきましょう。

中期の計画:問題集・参考書の実践計画

中期の計画としては、「どんな問題集・参考書をこなしていくか」について1ヵ月単位で決めていきましょう。受験に必要な科目すべてに関して、「何をどのように、どの程度するのか」など具体的に考えていきます。高校2年生なら、文化祭や体育祭といった学校の行事予定が入ってきたり、定期テストや部活の試合などもあったりするでしょう。

こうした行事や、外せない予定なども組み込み、長期計画を落とし込んで、「1ヵ月単位で何がどうできるようになりたいのか」「どの問題集・参考書を終わらせたいのか」を明確にするのが「中期の勉強計画」です。

短期の計画:1週間単位での実践計画

短期の勉強計画を立てる際は、中期の勉強計画をさらに1週間単位に落とし込んでいきます。このとき、問題集・参考書を項目数やページ数で割り振ったり、覚えるべきものをリストアップして、より具体的な計画を立てたりするのがポイントです。「どの科目に何時間費やすか」といった計画では、計画の進捗が可視化できず、達成感を味わえません。

一方で、「項目数やページ数、何をいくつ覚える」といったノルマを掲げれば、集中できたときには早くに勉強を終えることができ、受験勉強に向けてのモチベーション維持にも役立ちます。また、毎日のルーティーンとして暗記ものにコツコツと取り組むことも重要です。

勉強計画を確実に実践するための6つのポイント

せっかく立てた勉強計画も、実践できなければ何の意味もありません。また、どんどんずれていく勉強計画をそのまま放置し、目をつぶっていては、最終的なゴールにたどり着くことができないでしょう。ここでは、計画を着実に実践し、ゴールに至るための重要なポイントとして6つの項目を挙げ、詳しく解説していきます。

自分の現状を知る

受験勉強の最終ゴールは、「志望校が求める知識範囲・応用力に自分をいかに近づけるか」ということです。そのためには、「自分の現状(実力)を知る」ことが最初の一歩になります。

・現在、志望校の学力との間にどれだけの差があるのか
・どのような勉強が必要なのか
・自分の弱点はどこなのか
など

上記のような内容を知ることで、「どこに焦点をあてて勉強しなければならないのか」が明確になるでしょう。しかし、自分の現状を知るのは、なかなか厳しいものです。希望的な観測が捨てきれなかったり、厳しい現実を前に絶望しそうになったりすることもあるでしょう。

そこで、その苦しさ・辛さを乗り越えるために役立つのが、短期計画の立案と達成です。日々のノルマを一つ一つ達成していくことで、自分の現状を直視し、弱さを克服する力を身につけていきましょう。

具体的な目標を掲げる

中期・短期の計画を立てる際、意識しておきたいのが「具体的な目標を掲げる」ということ。先に可視化する重要性について言及しましたが、目標がより具体的であればあるほど、やるべきことがはっきりします。「どの参考書の何ページまでをいつまでに終えればよいのか」「何を何ページ分覚えればよいのか」といったところから始めてみましょう。

基礎的なところから応用編へと移ったなら、次は志望校の過去問をチェックです。科目ごとに「どんな出題傾向があるのか」「配点と合格最低点」なども把握したうえで、それぞれの目標得点を決めましょう。また、模擬試験の結果も勉強の成果を数値化したものになるため、模擬試験ごとの目標点を決めて一つ一つステップアップしていくこともおすすめです。

現実離れした計画を立てない

勉強計画を実践するため、立案の際に「現実離れした計画にしない」ということにも注意しましょう。理想と現実は異なります。最初から、あまりにも理想ばかりを追い求めてしまうと、理想に追いつけない自分に直面せざるをえず、挫折感ばかりを味わうことになりかねません。

また、「計画の実践なんて無理」とあきらめてしまう気持ちが生まれて、毎日コツコツと勉強することすら難しくなる可能性もあるのです。受験は、長期戦となるため、全力で2年近くも走り続けられるわけがありません。

まずは、気持ちと身体に無理のない範囲で毎日続けることを重視しましょう。欲張りすぎたり現実離れした勉強計画を立てたりせず、やる気を維持し続けることが大切です。

制限時間を設けて行動する

勉強計画を立てるときには、より具体的な目標を掲げることが大切となります。なぜなら、例えば「1日に何時間勉強する」といった計画では、集中力がもたなくなったり、やる気をそいだりしてしまう可能性があるからです。

「どんな参考書を何ページ終える」といった具体的な目標を掲げるだけでなく、制限時間を設けて行動することで、制限時間ごとの達成感を味わい、モチベーションを上げていきましょう。また、時間管理を身体にたたきこむことが大切です。

実際の受験にも、時間制限があります。「ここまでにこれだけを終わらせる」という意識をもつことで、集中力や精度が上がり、勉強時間にメリハリをつけることが期待できるでしょう。

だらだらと時間だけを引き延ばすのではなく、より質のよい勉強ができるような工夫をしてください。

やるべきことをすべて書き出す

自分の現状・弱点が見えた人には、「何をすべきか」ということも見えてくるはずです。例えば、以下のような自分の弱点がはっきりした段階で、対策を練る必要があります。

・英単語の語彙が少ない
・第一次世界大戦から現代までに穴がある
・古文の文法でよくつまずくなど

このとき役立つのが、以下のように「やるべきことをすべて書き出す」作業です。

・1ヵ月で英単語を300個覚える
・教科書と用語集を読み直して、流れを頭に入れる
・文法表を頭にたたきこみ、問題集で確認するなど

中期的な計画を立てたうえで、毎日の「To Doリスト」を作りましょう。「1日に必ずこれだけは終わらせる」というルーティーンを作ることができれば、弱点の補強が無理なくできるようになります。

そのためには、自分が苦手なことや弱点、課題などをしっかりと把握し、「何が自分にとって必要なのか」を明確にすることが必要です。模試などは、弱点や課題を見つけるチャンスとなります。結果に一喜一憂するのではなく、自己分析の機会ととらえてみるのがおすすめです。

折々に勉強計画を見直す

最初に、長期・中期・短期の勉強計画を立てることが大切と紹介しました。この計画に即して日々の勉強を進めていくわけですが、この計画も「折々に見直す」ようにしてください。何より重要なのは、「毎日勉強を続ける」ということです。例えば、以下のようにやってみて初めてわかることも少なくありません。

・あまりペースアップした計画を立てたつもりはなかったのに無理があった
・思っていたより勉強が進んでいる
・なかなか実践できていない
など

最初に立てた計画を崩さず、何が何でも守り抜くことは得策ではありません。計画が崩れそうなときは、「計画にどんな問題があったのか」を真摯に見直したり反省したりして、新たな計画を打ち立てることが重要です。こうすることで、無理のない、より効率的な勉強が可能になります。

まとめ

受験勉強は、長丁場を自分のペースを守って走り切らなければならないマラソンのようなものです。そのためには、自分の弱点を補いつつ、無理のない形でベストを尽くす必要があります。ここで解説した長期・中期・短期の勉強計画は、自分がマラソンに挑む際、コース全体を見通し、難所をいかに乗り切り走り切るかを示すためのものです。

友だちの計画を丸写ししても、何の意味もありません。自分が毎日勉強し続けるための計画書をしっかりと立て、着実に実践することが何より重要です。受験生のみなさん、自分のペースでコツコツとがんばってくださいね。

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