仮面浪人を決意!勉強のスケジュールとメリット・デメリット
浪人には様々な形があるものです。 仮面浪人だって、立派な浪人の形。
しかし一般的な浪人生と比べると、勉強のスケジュールは大きく変わってきます。 仮面浪人をするならば、そのメリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。
仮面浪人のスケジュール
仮面浪人の場合、大学生としての側面も併せ持つことになります。 それはメリットでもあり、時にデメリットになることもあるでしょう。
しかし時間を有効に使うことができれば、仮面浪人でも希望校合格は十分に目指すことができます。 仮面浪人生も通常の浪人生も、平等に1日は24時間しかありません。
そこで、いかに効率的な時間の使い方ができるかがポイントとなってくるのです。
大学の授業がある日のスケジュール
仮面浪人生の場合、週の半分以上は大学の授業があります。
授業がある日は、受験勉強の時間も大きく制限されてくる日となります。
では、ここで仮面浪人生の1日のスケジュールを見てみましょう。
朝は、7時前には起床します。毎日の生活習慣を変えないことで、体のリズムが出来上がり毎日体調も安定して過ごすことができるのです。
また早めに起きると、明るいうちに行動できる時間が長くなります。
1日の時間をより有効に使うためには、朝はなるべく早めの起床がおすすめです。
ちなみに、朝に勉強をすると頭がすっきりしているのではかどるともいえわれています。
朝の時間帯に勉強をするのであれば、暗記ものではなく問題を解く方に時間を割くと効果的です。
朝に勉強をしない場合でも、朝は早めに行動していきましょう。
1日のスタートとなる朝は、その日のモチベーションを決める最初のポイントです。
なるべく1日を有効に使うためには、ここでしっかりとモチベーションを上げておかなければなりません。
そのためには起床したら朝日を浴び、体内時計をリセットしていきましょう。
これだけでも、体の調子はかなり良くなります。
そして、朝ごはんをしっかりと食べることも大切です。 朝にしっかりと栄養を摂ると、脳が活性化して勉強効率を上げることにもつながるのです。
何かとバタバタしてしまいがちな朝の時間帯ですが、なるべく早く起きて余裕を持って準備をしていきましょう。
そして、大学へ向かうのは7時半頃となるでしょうか。 1限がある日はもちろん授業の開始に間に合うように家を出ますが、1限がなくても毎日同じ時間に出発するとベストです。
大学へ向かう移動手段が電車であれば、電車の中では暗記ものを消化していくと効果的となります。 電車の揺れは、人が非常にリラックスしやすい振動だとされています。
そのため、暗記ものが頭に入りやすい環境といえるのです。
もちろん、満員電車の場合は勉強しやすい環境とはいえません。
そこでなるべく空いている車両や時間帯を見つけて、暗記ものに充てられる時間を長くすると効果的です。
移動のための時間は、勉強をしてもしなくても、満員電車でもガラガラでも同じだけかかるものです。
片道30分かかるのならば、往復で1時間も勉強ができます。
だからこそ大学に着く時間がちょっと早めになってしまってでも、勉強がしやすい電車を選ぶことも大切なのです。
大学に着いたら、図書館やカフェなどを利用して受験勉強をしていきます。
授業がある場合でも、始まる前までは勉強の時間として活用できます。
できる限りの時間を、受験勉強に充てていきましょう。
そして授業を受けた後は大学内の図書館やカフェ、または自宅の近くの図書館やカフェを利用して受験勉強に励みます。
この時間帯が、一番まとめて勉強に専念できます。
自分が集中できる環境を見つけて、どんどん勉強を進めていきましょう。
ちなみに毎日勉強ばかりでは息が詰まってしまうので、時々はこの時間帯を使って息抜きをすると効果的となります。
夕飯の時間になったら帰宅し、就寝前まではまた勉強の時間です。
寝る前の時間帯は、暗記ものをするのに最適とされています。
勉強をしてすぐ就寝をすると、寝る前の記憶が保持されやすいとされているのです。
そのため、就寝前は暗記ものの勉強をしていくと良いでしょう。
そして12時くらいになったら、就寝の時間です。
人によって必要な睡眠時間は違うので、自分に合った睡眠時間を確保することも重要です。
毎日勉強ばかりして寝不足という状態では、効率的に勉強をすることもできません。
体を休める時間もしっかりと計算して、就寝時間を決めていきましょう。こうして、仮面浪人生の1日が終わります。
大学の授業の取り方
仮面浪人とはいえ、大学の授業は取っていかなければなりません。 しかし、ここで普通の大学生のように授業を取る訳にはいかないのが現実です。 仮面浪人の場合、大学の授業と受験勉強をいかにバランス良く行うかが合否を分けるポイントとなってきます。
今通っている大学は、あくまでも仮。本命の大学に受かるまでの、単なる通過点でしかないのです。
とはいっても、万が一を考えると進級できるレベルの授業数は必要です。そこで、授業は上手に選んで取っていきましょう。
必修科目はもちろん、第二外国語や必要な単位数はクリアできる様に授業を取っていきます。
この時に、第二外国語は中国語がおすすめです。
中国語は日本語と似た部分が多く、他の言語に比べてもかなり理解しやすくなっています。 その分、勉強時間も少なくて済むというメリットがあるのです。
こうして、なるべく難しくない言語で単位をしっかりと取得しておくと安心です。
そしてそれ以外で進級に必要な単位については、一般教養などの単位を取得しやすいものを選びます。
あまり勉強しなくても大丈夫なものならば、その分受験勉強に時間を使えます。
またレポートだけで評価される授業も、仮面浪人生にはおすすめです。
テストなどの勉強が必要ないので、授業のための勉強時間を減らすことができます。
実習や発表、グループワークが多い授業も、避けた方が良いでしょう。
理系の仮面浪人生ならば、高校数学の授業もおすすめです。
これならば、受験勉強中の身であれば簡単に単位が取得できます。
こうして、なるべく手間をかけずに単位が取れるものを選びましょう。
大学授業の受け方
大学の授業は、残念ながら受験勉強には関係がありません。
そこで単位取得のために必要なもの以外では、受験勉強の時間に充てている生徒が多くいます。
勉強の効率こそ下がるものの、受験までの大切な時間である以上、無駄にしない様に活用していきましょう。
友達の協力が必要
仮面浪人をするのならば、友達の協力が必要です。
仮面浪人の場合、遊ぶ時間も少なくはありますが、友達を作る必要がないという訳ではありません。
ただし友達といっても、必要以上に多く作る必要はありません。
最低限、本当に仲の良い数人がいれば問題ないでしょう。
友達は、受験を応援してくれる存在となります。
休んだ講義のノートを貸してくれたり、課題を手伝ってくれることも少なくありません。
こうして協力してもらえれば、受験勉強はよりはかどることになるのです。
また仮面浪人生であることを伝えておけば、頻繁に遊びに誘われることもありません。
その一方で、息抜きをしたい時には付き合ってくれる存在でもあります。
仮面浪人生だからこそ、友達の協力は不可欠なのです。
メリット
仮面浪人をするのには、大きなメリットがあります。
まずは大学に在籍しているので、万が一失敗してしまった際にも保険となること。
通常の浪人生ならば、本命で失敗した場合に備えて滑り止めの保険をかけておく必要があります。
しかし仮面浪人生は、既に大学に通っている状態です。
万が一のことがあっても、単位さえ取得しておけば2年生になることができます。
そのため、本命一本だけの受験集中することができるのです。
さらに、どうしても途中でつらくなって辞めたくなったら、諦めるという選択肢もあります。
浪人生の場合は、諦めてしまえば大学生になることはできません。
しかし仮面浪人生ならば、たとえ諦めてしまってもそのまま大学生としてキャンパスライフを楽しむことができるのです。
こうした部分を見ても、仮面浪人は大きな保険がついているということになるでしょう。
その分の安心感もあるので、受験勉強もリラックスしてできるといえます。
また仮面浪人の魅力は、取得単位を引き継げるという点にもあります。
仮面浪人とはいえ、大学の授業も受けて単位も最低限でもしっかりと取得していることでしょう。
この単位、大学や学部によっては引き継ぎが可能な場合があるのです。
これならば、仮面浪人として過ごしてきた大学での勉強も一切無駄にはなりません。
本命の大学で、単位に余裕を持つことができるのです。
これは、仮面浪人生にしかない大きなメリットといえるでしょう。
このメリットを活かすためにも、大学の単位は落とさずに取得する心掛けが大切です。
そして友達ができるということも、仮面浪人生のメリットの1つです。
浪人生は、予備校などに通って勉強をするのが一般的です。
しかし予備校にいる学生は、受験勉強のために通ってきているので友達作り向けの環境ではありません。
仮面浪人生は遊んでばかりいることはもちろんできませんが、友達がいれば息抜きをすることもできます。
そして溜まりがちなストレスも、効率的に発散することができるのです。
また授業の代返や課題の手伝いなど、何かと助けてもらえることも多いものです。
デメリット
仮面浪人生では、メリットと同じくらいデメリットがあります。
まずは、誘惑が非常に多いという点が挙げられるでしょう。
大学には、楽しいものがたくさん溢れています。
友達との会話、サークル、新しい友達と遊びに行きたくもなるものです。
こうした誘惑に負けてしまえば、たちまち仮面浪人ではなくただの大学生になってしまいます。
これらの誘惑に勝てる強い意志がなければ、仮面浪人を続けることは難しいといえます。
また仮面浪人ということは、その大学に望んで入学した訳ではないということになります。
しかし他の学生にとっては、その大学は本命であったかもしれません。
本命ではなかったとしても、自分の意思でその大学に入りたいと思って入った学生が多いものです。
そんな中で仮面浪人生は、本命が他にあるということで孤立してしまいがちとなります。
さらには勉強ばかりに時間を割くので、友達付き合いもなかなかできなくなってしまいます。
その上、大学の授業にも参加して単位を取得しなければならないので、勉強時間はとても取りにくくなってしまいます。
仮面浪人とはいえ、どれだけ勉強できるかが合否に大きく影響してきます。
浪人生と比べてみると、勉強時間の差は歴然といえるでしょう。
そこで、仮面浪人生は時間をいかに効率的に使えるかがポイントとなってくるのです。
さらに大学生活を送りながらの浪人生活は、モチベーションの維持が大変困難となります。
いつでも諦められる環境があるからこそ、甘えてしまいやすくなるのです。
そしてお金がかかるという点も、デメリットとなってきます。
浪人生とはいえ大学生でもあるため、大学の学費がしっかりとかかってきてしまうのです。
これは、親に大きな負担をかけてしまう部分となります。
予備校に行っているだけの浪人生と比べたら、その出費は比べるまでもありません。
本人には直接関係ないとしても、これは決して無視できないデメリットなのです。
成功率は10人に1人?
メリットも多い反面、デメリットも大変多い仮面浪人。 成功率は10人に1人と難易度は高いです。 ほとんどの人は試験前に諦めてしまうのが現実としてあります。
一方で試験合格率は、一般的な浪人生とほぼ同じ結果のようです。
どんな誘惑にも負けずにモチベーションを維持し続けた結果といえるでしょう。
それだけ、本命校へ入りたいという意志が強いともいえます。
また本命校だけをターゲットとして勉強できるので、少ない時間でも効率的に勉強ができていると考えられます。
仮面浪人は、お金も時間も大きく負荷がかかってくるものです。 それは、一般的な浪人生では想像もできないもの。
また大学の授業と並行して受験勉強をこなすなどの労力も大変多く、ストレスも非常に抱えてしまいやすいといえます。
こうした様々な負荷はかかってくるものの、仮面浪人生として過ごした1年は自分の糧となることは間違いありません。
後悔しないように、責任をもってより良い判断をしていきましょう。
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