浪人生必見!調査書のもらい方や入手する際の注意点とは
受験を行う人にとって、調査書の提出は避けて通れない手続きです。在校生であれば、調査書の発行について気にする必要はありません。しかし、既に卒業している浪人生の場合、どうやって入手すれば良いのか不安を感じている人も多いでしょう。
そこで本記事では、浪人生が調査書をどのように入手するのか、またその際の注意点について詳しく解説します。
調査書とは?
調査書は、高校生活における成績や活動実績が記載された重要な公式書類です。この書類には、学業成績はもちろん、学校での出欠状況や部活動、課外活動の参加記録なども詳しく記されています。
浪人生であっても、高校を卒業していれば基本的に学校側が保管しており、申請すれば再発行してもらえます。ただし、申請には時間がかかるケースが多いため、早めに申請するようにしましょう。
また、調査書は開封すると無効になってしまいます。内容の改ざんが行われないように、厳封が条件です。大学などの提出先は、厳重に封をされた状態で受け取ることを求めているため、自分で中身を確認しないようにしましょう。
浪人生にも調査書は必要?
次に、入学試験における調査書の重要性や、必要性について詳しく解説します。調査書を取得する際の注意点も紹介するため、スムーズに受験準備を進めるための参考にしてみてください。
入学試験の出願には調査書が必要になる
入学試験の出願には「調査書」が欠かせません。国公立大学や私立大学に関わらず、調査書は必須の書類です。
調査書には、高校生活や成績に関する重要な情報が記載されており、大学入試の際にその内容が評価されます。内申点ほど合否に大きな影響を与えない場合もありますが、特定の大学では二次試験を実施せず、共通テストと調査書のみで合否を決定することもあります。そのため、調査書の内容が重要になることもあるでしょう。
また、私立大学では、合格最低点ギリギリの場合に調査書の内容が合否を左右することがあります。調査書の提出は、出願の重要なステップであるため、事前に準備をしておくことが大切です。
余裕を持って申請する
浪人生は、現役生とは異なり、調査書を学校から無料で提供されるわけではありません。調査書の発行には、時間とお金がかかります。例えば、調査書1通あたり約500円の手数料が必要であり、発行には通常1週間程度の時間がかかります。
入試直前に焦って調査書を取り寄せる事態を避けるためにも、余裕を持って申請しましょう。調査書の手続きを怠らないことで、安心して受験にも臨めるようになります。
浪人生が調査書を入手する方法
ここからは、浪人生が実際に調査書を入手する方法について解説します。
調査書は大学入試に必要不可欠な書類であるため、正しい手続きを踏んで取得しましょう。
直接高校に行って申請する
卒業した高校を訪れて、事務室で調査書を申請します。この際、事前に電話で確認しておくことで、スムーズな手続きが可能です。
訪問時には、身分証明書を持参することを忘れないようにしましょう。発行には通常1週間程度かかりますが、高校によってはさらに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って行動することが重要です。受験直前の混雑が予想される時期を避け、早めに手続きを進めておくと安心です。
電話やネットで申請する
高校に電話やオンラインで申請し、調査書を郵送してもらうこともできます。この方法は、遠方に住んでいる浪人生にとって便利です。
自宅で手続きが完結するため、移動の手間も省けます。ただし、必要な書類や手数料を事前に確認し、郵送までの時間を考慮することが大切です。もし直接取りに行くのが面倒な場合でも、郵送を利用することで簡単に入手できます。
浪人生が調査書を入手する際の注意点
浪人生が調査書を入手する際の注意点を説明します。スムーズに手続きを進めるために、これらの予備知識を押さえておきましょう。
書類には発行期限がある
高校によっては、卒業後の調査書発行に期限が設けられている場合があります。そのため、早めに確認しておくことが重要です。もし発行期限を過ぎてしまうと、大学側から代替書類として卒業証明書などの提出が求められるケースもあります。
余裕を持って手続きを進めることで、必要書類が揃わないといったトラブルを回避できるでしょう。
手数料が必要となる
調査書の発行には手数料がかかります。学校によって異なりますが、通常は数百円から千円程度です。支払い方法は、振込や現金払いが一般的です。
郵送で申請する場合、振込証明書の提出が求められることもあるため、事前に電話で確認しておきましょう。
大学センター入試試験の際は必要な書類が異なる
一部の大学入試方式、大学センター試験では調査書が不要ですが、その代わりに卒業証明書の提出が必要です。また、国公立大学の二次試験や私立大学の一般入試など、出願する試験方式によっては調査書が必要となります。事前に確認し、書類不足でのトラブルを避けましょう。
出願の1~2ヶ月前が望ましい
調査書の発行には数日から数週間かかることがあります。そのため、出願の1~2ヶ月前には申請を済ませるのが理想的です。余裕を持って手続きすることで、発行の遅れや未着のトラブルなどを防ぎ、安心して受験準備を進められます。
塾に通っているのであれば、調査書のもらい方について聞いてみるのも良いでしょう。入手方法や注意点についてアドバイスをもらうことで、安心して受験当日を迎えられます。
また、調査書に限らず、手続き全般が苦手な人は、最新情報をスムーズに得るためにも、塾などでサポートを受けられる環境を整えるのもおすすめです。浪人生同士で必要な書類を確認したり、講師から大学受験全般に関するアドバイスを受けたりすることで、手続き上の気がかりが減り、受験勉強により集中できるようになるでしょう。
2025年度大学入試における調査書様式の変更について
2025年度の大学入試から、調査書の様式が変更されることが決定しました。この変更により調査書の枚数が1枚に戻され、裏面の内容もほぼ以前の形式に戻ることになります。主な目的は、教員の負担軽減です。
特別活動の記録について、変更後は「ホームルーム活動」「生徒会活動」「学校行事」に分類されます。各学校が設定した基準に基づいて、十分に満足できる活動があった場合は、学年ごとに「〇」を記入するだけで済むようになります。この新しい形式は、複数枚の調査書が使いづらいとの声に応えるもので、受け取る側の利便性を向上させるのが狙いです。
また、「指導上参考となる諸事項」として挙げられていた6項目が廃止され、学習活動や評価の観点、特徴が3つに分けて記入されることになります。この新たな評価方法により、志望理由書や推薦書と関連づけることができ、評価が高まる可能性があるため、生徒にとっても有利な変更といえるでしょう。
まとめ
調査書は浪人生にとって重要な書類です。余裕を持って手続きを進め、早めに確認・申請を行うことで、必要な書類を確実に揃えられます。
塾は調査書など出願手続きについても心強い相談相手です。通っている塾で調査書のもらい方や注意点についてアドバイスを受けるのも良いでしょう。また、大学受験全般に関するサポートを受けたい場合は、これをきっかけに予備校に通い始めるのもおすすめです。
調査書の準備はもちろん、受験全般に手厚いサポートが受けられる塾を探している浪人生はぜひ「おすすめ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。