予備校の冬期講習は必要? メリットやデメリット、費用について詳しく解説
11月に入り、受験本番まであと少しになりましたね。
予備校では、入試前のラストスパートとして、冬期講習が始まります。
「冬期講習には通った方がいいの?」
「冬期講習は本当に効果があるの?」
など、さまざまな疑問を抱えている方も多いかと思います。
そこでこの記事では、冬期講習の特徴、メリット・デメリット、冬期講習を受講した方がよい人の特徴、おすすめの予備校を紹介していきます。
そもそも冬期講習ではどんなことするの?
まずは冬期講習の特徴やおおよその費用について解説していきます。
冬期講習の特徴
冬期講習は、大学入学共通テスト直前期の12月~1月上旬に、通常授業とは別に、集中して受講する特別講習のことです。
実施期間は、12月下旬から1月上旬にかけた2週間コース、12月と1月をまるまる利用した2ヶ月コース、年末年始も受講できる正月特訓など、予備校によって異なります。
大学別講座、共通テスト対策講座など、冬期講習の受講目的によってコースが分かれていることも多いので、自分がなぜ冬期講習を受講する必要があるのかをはっきりさせておきましょう。
冬期講習にかかる費用
講座の時間や回数にもよりますが、90分の講座を5回ワンセットで17,000~18,000円程度かかります。また、集団指導と個別指導でも金額は異なり、個別指導の方が高めの金額に設定されていることが多いです。
【集団指導】
高校1・2年生:3~6万円程度
高校3年生・高卒生:5~8万円程度
【個別指導】
高校1・2年生:4~7万円程度
高校3年生・高卒生:6~13万円程度
受験を目前に控えた高校3年生や高卒生の場合は、受講した方がよい講座の数が増えるため、費用も高くなくなる傾向にあります。
冬期講習のメリット・デメリット
ここでは、冬期講習のメリットやデメリットについて解説していきます。
冬期講習のメリット
・これまでの勉強の総仕上げができる
入試直前期ということで、各科目の総仕上げを扱う講座があります。
これまで身につけたことを復習できるチャンスです。
・志望校の具体的な対策ができる
大学別講座では、志望校に特化した受験対策ができます。
この時期に大学ごとの試験傾向をつかんでおくことは必須です。
・生活リズムを維持できる
冬休みは学校が休みなので、昼過ぎまで寝たり、夜遅くまで起きてしまったりと生活リズムが崩れがちですが、冬期講習に通うとなると自ずとスケジュールを立てて行動することになります。
・自習室が使える
予備校の自習室は勉強に集中できる環境が整っているので、いつでも自由に自習室を利用できることはメリットといえるでしょう。自宅で勉強をするとテレビやゲームなどの誘惑が多く、集中力が散漫しがちな方にはぴったり。また、冬期講習の予習や復習をするのにも最適な環境です。
冬期講習のデメリット
・勉強したつもりになってしまう
よくあるケースは、冬期講習に行くだけで勉強した気になってしまうことです。そのまま予習や復習を疎かにすると、内容を理解できずに学力が身につきません。予習や復習はしっかり行いましょう。
・冬期講習の勉強に追われる
冬期講習を受講すると、講習のための予習や復習が必要です。複数の講座を受講していると、その分、予習や復習にかける時間も増えてしまいます。そうなると自分のやりたい勉強ができなくなってしまうので、それぞれの勉強に費やす時間のバランスには注意しましょう。
・費用がかかる
入会金や受講料はもちろん、通塾に公共交通機関を利用する場合は、交通費もかかってしまいます。特にすでに通っている予備校の冬期講習を受講する場合は、通常の授業料にプラスで冬期講習の受講料がかかるので注意が必要です。
・受講する必要がない人もいる
基礎がしっかり身についている人やすでに自分で計画的に学習できる人は、冬期講習を受講しなくても問題ないでしょう。
冬期講習を受講した方がよい人の特徴
冬期講習を受講する必要がない人についてお伝えしましたが、ではどんな人が受講すべきなのでしょうか。
ここでは、冬期講習を受講した方がよい人について解説します。
自己管理が苦手
自分自身で学習計画を立てられなかったり、スケジュール管理が苦手な人は、冬期講習の受講をおすすめします。
冬期講習に通うと、受験のプロが自分に最適な学習計画を提案してくれたり、さまざまな悩みにも親身に応じてくれるので安心です。
基礎学力に自信がない
勉強時間が足りず、基礎学力に自信がない人は、冬期講習で一気に効果を上げられる可能性が高いです。
冬期講習では、それまでの総復習がされるので、基礎のおさらいをすることもできます。
冬期講習を受講する目的がある
「志望校対策をしたい」「共通テスト対策をしたい」「苦手科目を克服したい」など、具体的な目的がある人は、目的に合った講座を選べるため、効果を上げやすいです。
冬期講習におすすめの予備校5選
どこの予備校を選んだらよいか迷ってしまうという方に、冬期講習におすすめの予備校を5校ご紹介します。
駿台の冬期講習
冬期講習は、基本的に1講座につき600分(50分×12回)です。限られた時間内で、充実した内容と質の高い講義を行い、最大の効果を生み出します。長時間の授業だと集中できないという人にピッタリ。
講座は、テーマ・レベル別講座、大学入学共通テスト対策講座、大学別対策講座など、豊富なラインナップとなっています。すべての講座が座席指定制となっているので、早く行って席を確保する必要はありません。余裕を持って、講習に臨むことができます。
一般受付開始日は10月17日(土)14:00からで、インターネット・電話・校舎窓口で申し込みができます。詳しくは、下記ページをご参照ください。
駿台公式サイト
河合塾の冬期講習
冬期講習は、1講座につき90分×5回です。講座は志望大学や目的など、さまざまなニーズに合わせて自由に組み合わせることができます。
新入試に完全対応したカリキュラムで、自分で考える力を習得。また、共通テスト対策講座では、長年積み上げてきたノウハウと分析に基づく予想問題で、実践的な演習ができます。
受付開始日は学年によって異なり、高3生・高卒生は、10月30日(金)12:00から、高2生・高1生は、11月4日(水)14:00からです。インターネット・電話・校舎窓口で申し込みができます。インターネットから冬期講習を申し込んだ方は、入会金が全額免除されるので、とてもお得です。受講タームや受講日、申込方法によって受付締切日が異なるため、ご注意ください。詳しくは、下記ページをご参照ください。
河合塾公式サイト
代々木ゼミナールの冬期講習
1講座につき90分で、大学別対策講座、分野別対策講座、共通テスト対策講座、オリジナルゼミなど、多彩な講座をラインナップ。受験界最強といわれる選りすぐりの講師陣が、入試問題のポイントを押さえた授業を行います。
受講スタイルは、対面授業や個別ブースで受講できる映像授業のほか、自分のタブレット・スマートフォン・PCなどでいつでも学べるモバサテから選択できます。部活や学校行事など、自分の予定に合わせた受講スケジュールを組むことが可能。
受付開始日は11月2日(月)10:00からで、インターネット・電話・FAX・窓口で申し込みができます。初めて通われる方は、2講座無料招待の特典があるので要チェックです。詳しくは、下記ページをご参照ください。
代々木ゼミナール公式サイト
四谷学院の冬期講習
1日1コマ×3日間からといった、コンパクトな単位で効率よく対策できます。講座は、科目ごとに志望校別・テーマ別に分かれており、多彩なラインナップの中から自分に最適なものを選択。入試を熟知したプロの講師が、共通テスト対策から私大・国公立二次対策まで、実戦テクニックを丁寧にレクチャーします。
受講方法は、通学を基本としたプランと映像とオンラインで学習できるプランの2つの形式から選べます。通学プランは、サーモグラフィーやアルコール消毒液、アクリル板の設置はもちろん、例年よりも教室の定員を抑えて、座席が隣接しないようにしているので、新型コロナウイルスの感染予防対策も万全です。それでも心配という方は、映像オンラインプランがおすすめ。通学プランと併用することも可能です。
10月25日(日)16:00から受付開始。高3生・高卒生は12月3日(木)から、高2生・高1生は12月17日(木)から冬期講座が始まります。詳しくは、下記ページをご参照ください。
四谷学院公式サイト
東進ハイスクールの冬期特別招待講習
1講座につき90分授業×5回+講座修了判定テストが基本。最大65講座の豊富なラインナップとなっており、テレビCMでおなじみの講師、著書が数多くベストセラーになっている講師、予備校界のカリスマ講師など、有名講師によるわかりやすくて面白い授業を受講することができます。
高2生・高1生は・高0生(高校生レベルの学力をもつ中学生)は、ホームページで冬期特別招待講習の招待状を請求すると、最大3講座まで無料で受講できます。申込日によって無料で受講できる講座数が異なりますので、お申し込みはお早めに。詳しくは、下記ページをご参照ください。
東進ハイスクール公式サイト
まとめ
冬期講習は、これまでの受験勉強の総仕上げに最適です。講座の予習や復習をきちんと行えば、短期間でも学力が身につきます。受験生はもちろん、大学受験を検討している高校2年生や高校1年生向けの講座もあるので、おすすめです。
受験直前の大事な時期なので、メリットやデメリットをしっかり理解し、冬期講習が無駄にならないように注意してください。
予備校によっては、すでに冬期講習の受付を開始しているところや定員で受付を締め切ってしまう講座もあるので、気になる予備校があったら早めに申し込むとよいでしょう。
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