大学受験生の冬休みの過ごし方・体調&スケジュール管理や受験勉強について解説

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冬休みは、年明け早々に大学受験共通テスト(以下「共通テスト」)や一部私大の入試を控えた大事な時期です。しかし、「冬休みをどうやって過ごせばよいか?」と悩む受験生は多いかもしれませんね。大学受験生が重視したい冬休みの過ごし方や、短い冬休みの間に行いたい勉強について紹介します。

大学受験生の冬休みは体調管理が最重要のタスク

大学受験生の冬休みは、体調管理が最重要のタスクです。具体的には、以下の4つの事項を確実に実行できるよう意識しましょう。

睡眠時間の確保

最も重要なのは、睡眠時間の確保です。十分な睡眠は、1日の疲れを心身ともにリフレッシュさせることが期待でき、脳を活性化させる働きもあるといわれています。最も病気になりにくい睡眠時間は、7時間という研究結果も出ているため、できれば7~8時間の睡眠時間を確保したいところです。

冬休みは、入試直前となるため、「勉強しなければ」と焦ってくる受験生も多いかもしれません。しかし、睡眠不足で脳が疲れた状態では、せっかく覚えた公式などを思い出せなくなる可能性もあります。合格するはずの受験に落ちてしまわないためにも、冬休みからは十分な睡眠を取る習慣をつけて、心身ともにベストな状態で入試に臨めるようにしましょう。

生活リズムを整える

良質な睡眠を取るためには、生活リズムを整えることが大切です。大学入試の多くは、朝から行われるため、試験の開始時間から頭をフル回転させられるように、心身や脳のウォーミングアップを済ませておきましょう。

心がけてほしいポイントは、規則正しい生活や朝型生活への切り替え。受験生の多くは、塾や予備校、自宅などで深夜まで勉強してきた人が多く、夜型生活になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、比較的自由時間が多い冬休みは、不規則な生活から規則正しい生活へ、また、夜型生活から朝型生活へと切り替えるチャンスです。

そのためには、夜早めに寝て十分な睡眠時間を取りながら、朝の早い時間に起きる習慣をつけるよう心がけましょう。冬休み中に、生活のリズムが整えられれば、入試当日も早めに起きられるようになります。試験の開始時間までに頭をフル回転できるようになれば、合格を勝ち取れる可能性が高くなるでしょう。

食事は消化の良いものを摂る

受験本番に向けた体調管理では、食事の内容も重要です。消化の良いものを摂取して胃腸の調子を整えることも大切。冬休みからは、以下のような食事は控えるようにしましょう。

・脂っこい食品など消化が悪いもの
・食中毒の危険が高い生もの
・刺激が強い辛いもの
・お菓子の食べすぎ

病気の予防

冬は、感染症が増加する傾向です。そのため、風邪や新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルスなど病気対策も万全に行う必要があります。

また、日ごろからマスク・手洗い・うがいで感染予防を心がけ、不要不急の外出を控えて感染の機会を減らすことも予防対策の一つです。予防対策を徹底することで、入試当日までに具合が悪くなるリスクを大幅に減らすことができます。

このように、冬休みは勉強よりも受験当日に向けた体調管理のほうが重要です。

大学受験生の冬休みはスケジュール管理も重要

大学受験生の冬休みは、体調管理だけでなくスケジュール管理も重要です。体調管理を行うには、生活リズムを整えることが大切となりますが、そのカギとなるのが1日の過ごし方です。

勉強のスケジュール管理をしっかり行う

冒頭で記載した通り、一般的に健康を維持しやすい睡眠時間は約7~8時間といわれているため、その時間を除けば1日の活動時間は約16~17時間です。その間に入浴や食事など他のこともしながら、勉強時間を十分に取るには、スケジュール管理をしっかり行う必要があります。

例えば、1日に勉強が可能な時間を算出し、その時間の中で行う勉強の優先順位をつければ、優先度の高いものから着手できて効率的な勉強ができるのではないでしょうか。また、1日中勉強づけだと疲れやストレスが溜まりやすくなります。勉強にメリハリをつけるためにも、可能な範囲でリフレッシュデーをスケジュールに組み込むことも方法の一つです。

スケジュール管理を徹底しておけば、受験直前の冬休みをより一層有意義に過ごせるでしょう。

受験スケジュールの確認

今後の受験スケジュール(出願期間・試験日)の確認も忘れてはいけません。冬休み以降の受験スケジュール(2022年度)は、以下の通りです。

共通テスト

 

私立大学

<共通テスト利用>

国立大学2次試験

・出願期間 前後期ともに2022年1月24日~2022年2月4日

※日程が確定しているものについては、具体的な日程を載せています。

出願期間の見落としや誤認があれば、受験ができなくなります。また、試験日の見落としや誤認にも要注意です。特に、私立大学の一般選抜や国立大学2次試験の出願スケジュールは見落としや誤認が生じやすいため、願書の取り寄せを早めに行って、しっかりスケジュールを把握しておきましょう。

大学受験生が冬休みに行うべき勉強

ところで、体調管理が最優先事項となり、勉強の時間が限られる冬休みの大学受験生は、どんな勉強を行うべきでしょうか?

共通テスト対策

まず、押さえておきたいのが、直前に迫った共通テスト対策です。実際に、過去問を解きながら解く問題の順番や時間配分を考えるなど、本番に向けて具体的な試験対策を行うといいでしょう。

志望校の過去問を解く

志望校の過去問にも取り組んでみましょう。国公立大学は、共通テストの結果が出てから決める人もいるでしょうが、私立大学の志望校は冬休みの段階でほぼ決まっているはずです。まずは、試験日が早い私立大学の過去問から着手し、余裕があれば国公立の志望大学の過去問も解いてみましょう。

苦手分野やケアレスミスが出やすいところを繰り返し解く

実際に過去問を解くと、より具体的に自分の苦手分野やケアレスミスが出やすいところが把握できます。そこを放置せずに繰り返し解き、苦手やミスをなくしていきましょう。

公式・文法など暗記事項の確認

スキマ時間にもできる勉強が、公式や文法など暗記事項の確認です。特に、苦手分野については、念入りに暗記事項を確認し、その応用もできるようにしておきましょう。

短い冬休みの間に、すべてをやり切ることは難しいかもしれません。その場合は、まず共通テスト対策や暗記事項の確認を優先して行い、その他は余裕があればやる形で勉強を進めていくといいでしょう。

大学受験直前の冬季講習について

最後に、大学受験直前の冬季講習への参加についても少し触れておきます。塾や予備校では、受験直前の冬季講習が行われますが、冬季講習の受講はあまりおすすめできません。なぜなら、受験に支障が生じる新型コロナウイルスなどの感染リスクが高くなるからです。特に、自宅でも計画的な受験勉強ができる人の場合、冬期講習は受けなくても問題ありません。

ただ、家にいるとスマホやパソコン、ゲームなどの誘惑に勝てないなど、勉強に身が入らない人もいるでしょう。その場合は、多少リスクがあっても強制的に勉強できる冬季講習の受講もありです。冬季講習で同じ立場の受験生に出会えば、勉強へのモチベーションが上がりやすいでしょう。

大学受験生の冬休みは体調管理を軸に受験準備を進めよう

年が明けると、共通テストを皮切りに大学受験が本格化します。受験直前の冬休みは、体調管理を軸に規則正しい生活を送ることを最優先するのがおすすめです。そのうえで、自宅や予備校などで共通テスト対策や、各種暗記事項の確認を中心に行い、受験スケジュールの確認を徹底しておけば、試験当日にベストなコンディションで受験に臨めるでしょう。

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