大学受験が怖い人必見!メンタルを強くする方法

大学受験は、その後の生活を左右する一大事です。
受験本番に向けて、何ヶ月も勉強を頑張ってきたことでしょう。
その頑張りが大きければ大きいほど、本番で緊張しやすいのは当然のこと。
しかし緊張を通り越して、「怖い」と感じる人もいます。そんなときこそメンタルを強くするための方法を知って、頑張ってきた成果を出していきましょう。
目標を常に心に留める
心を落ち着かせるためには、目標を常に心に留めておくことがとても重要です。目標とは、大学の合格に他なりません。
合格への志が強ければ、それだけ意識は大学受験の成功へと向いていきます。
意識がしっかりと目標に向かうことで、心はストレスへの耐性が高まり平常になるのでしっかりと戦うことができるのです。
たとえば、自分の大切な人が車にぶつかりそうになっている場面を見たとしましょう。
それが、自分の子どもや恋人などの愛する人であったと仮定します。
そんなとき、あなたは「怖いから」と立ちすくんでしまうでしょうか。
おそらく、自分の身の危険を顧みずに助けようとすることでしょう。
これは「助ける」という目標に対する意思が非常に強く強固であることから、考えるより先に体が動いてしまうようなものです。
同様に合格したいという強い願望は、受験に対する怖さを軽減してくれます。
合格しなければならないから受験を頑張らなければならないという意識となるため、「怖い」よりも「やらなければならない」という考えになるのです。
目標は、より鮮明にイメージしましょう。
ただ「大学に合格したい」というだけでは、意識は十分ではありません。大学に合格したらどんな生活を送りたいのか、事細かに想像するのです。
そこには、笑顔に溢れる日々が映し出されているのではないでしょうか。
さらに大学を卒業してどんな大人になるのかも決まっていると、さらに強い願望となります。
たとえば医者になるために大学の医学部への合格を目指しているのならば、大学へ行って研修医となり、やがては優秀な医師となる目標があるはずです。
こうして今の時点で自分が目指す最終的な目標を、より強く心に描いておくことが大切なのです。
これはある意味で心のお守りにもなり、恐怖を感じたときに安定剤のような役割も果たします。
どんな人でも本番では緊張するもの。そんなときの心の落ち着け方として、目標のイメージを確立しておくと良いでしょう。
自分がコントロールできることに集中する
恐怖というのは、ありとあらゆることに対して生じます。たとえば受験の日が雨だったらどうしよう、筆記用具を忘れたらどうしよう、重要な単語や解き方を忘れてしまったらどうしよう等。
心配性の人であればあるほど、こうした不安ばかりが募ってくることでしょう。不安要素が多ければ多いほど、恐怖感は増すばかりです。
そこで、まずは不安要素を整理してみます。
天気については、誰にもどうすることもできないので考えるのを辞めましょう。
雨が降っていたら、いつもよりも早く出て傘を差し、気をつけて歩いていけば良いのです。
筆記用具の忘れものについては、前日に全部用意をして当日の朝にも再度チェックすれば安心。
それでも不安ならば、家族などに確認してもらうのも良いでしょう。
単語や解き方を忘れてしまう不安は、たくさん反復練習をすることでカバーできます。
どうしても苦手な部分がある場合には、当日の試験直前まで確認をし続けると安心です。
このように、不安要素を整理すると自分でどうにかできるものとできないものに分けられます。
筆記用具などの忘れものや単語や解き方を忘れることについては、自分の工夫次第でなくすことが可能です。
しかし天気については、自分がどんなに頑張ってもコントロールすることができません。
こうして自分でコントロールできないことに不安を募らせていても、結局最後まで自分で解決することはできないのは当然といえます。
そこで不安に思う時間があるのならば、自分がコントロールできる不安要素を減らすことに時間を使うべきなのです。
単語を1つでも多く覚える、解き方を反復練習するなどの時間に充てることで、不安要素を減らして恐怖を軽くすることができます。
コントロールできない不安は、できる限りの対策を講じて万全を期すしかないのです。
楽観的に考える
受験を怖いと感じる人は、真面目で慎重な人であることでしょう。そんな人は、ぜひ楽観的に考える癖をつけていきましょう。
楽観的に考えることは、そう簡単ではありません。
真面目で慎重な人は、ありとあらゆる可能性を考えてしまうため、不安要素が常にいくつも出てきてしまうのです。
これがあるからこそ「転ばぬ先の杖」となり、万が一躓いた場合の策も予(あらかじ)め用意することができます。
こうした考え方は大変優秀で、受験にも必要な要素です。
あらゆる可能性を視野に入れることができれば、それだけ成功する可能性が高くなるからです。
そこまで多方面から物事を見ることができるという点においても、とても素晴らしいことといえます。
反面、楽観的な考え方は苦手でどうしても不安ばかりが募ってしまうという側面があります。
そのため恐怖も感じやすく、受験本番で十分な力が発揮できないなんてことにもなりかねません。
そこで、楽観的に考えるポイントを押さえておきましょう。
まず、失敗は悪いことではないということを頭にしっかりと入れておきます。
真面目で慎重な人は、失敗しないためにあらゆることを考えています。
つまり、失敗が悪いことだと考えやすくなっているのです。
しかし、どんな偉人でも失敗はするものです。
失敗なくして、大きな成功はないといっても過言ではありません。
もし失敗せずに大きな成功を成し遂げたとしても、いずれ何かで失敗したときに大きな挫折を味わうことでしょう。
失敗は成功の元とはまさにその通りで、失敗を重ねるからこそより良い成功が生み出される訳です。
「失敗は悪くない」と考えることができれば、楽観的に考えることができるようになります。
すると肩の力を適度に抜くことができ、良い意味でリラックスすることができるのです。
規則正しい生活を送る
規則正しい生活を送ることは、身体的な面だけでなく精神面においても大きなメリットがあります。私たちの脳は、基本的に変化を嫌うとされています。
安定を好むため、急激な変化は危険なことだと認識されてしまうのです。
そのため毎日同じリズムで生活することができれば、心は落ち着いて不安も軽減されることになります。
ここで大切なのは、規則正しい生活リズムを送るということ。
いくら毎日同じだからといっても、乱れた生活リズムでは身体的に良くありません。
身体的な健康が損なわれてしまえば、それは精神的な乱れにつながります。
つまり規則正しい生活を送ることで、心身をともに健康な状態にする必要があるのです。
では、規則正しい生活とはどんな生活なのでしょうか。
まずは、朝は早めに起きることです。
遅くとも、出発する時間や活動する時間の1時間前までには起きるようにしましょう。
受験本番が近付いてきたら、本番の日のスケジュールと同じ時間に起きるようにしておくと安心です。
そして、起床したらしっかりと朝食をとります。
忙しいからと朝食を抜く人が多いですが、朝食は脳の活性化にも非常に重要です。
食べやすいものでエネルギーになるものを選んで、しっかり食べていきましょう。
そして昼食やおやつ、夕飯の時間もなるべく一定にしておくと効果的です。
このとき、食事の時間も受験本番と同様くらいの時間に設定しておきましょう。
すると試験中にお腹が空くような不安も、軽減することができます。
また夕飯は就寝の3時間前には済ませておくと、スムーズに入眠することができます。
そして、なるべく早く布団に入るようにします。
とはいっても、受験勉強で夜遅くまで頑張る人も多いものです。
しかし睡眠をしっかりと取らないと、脳のパフォーマンスが落ちてしまいます。
すると勉強の効率も落ちてしまうので、睡眠時間はしっかりと確保することが大切です。
特に受験本番の前日は、十分な睡眠をとるようにしましょう。
できる限り暗い照明で静かな寝室で、快適な室温・湿度にすると質の良い睡眠が可能です。
さらに身体をしめつけない衣類を選んで、より深い睡眠ができるようにしましょう。
こうして日々の生活を整えると、自律神経が整って心身ともに良い状態をキープできます。
さらに体がリズムを覚えるので、受験本番も体調を崩しにくくなるというメリットもあるのです。
目の前のやることに集中する
受験がどうしても怖くて仕方がないという場合には、今やるべきである目の前のことに集中しましょう。怖さには、さまざまな不安要素が含まれます。
その中には、前にも説明したような自分ではどうにもできないこともあるでしょう。
さらには、今はまだ考えなくても良いようなことも含まれているかもしれません。
そうしたなんとなく漠然とした不安が、大きな恐怖を形作っていくのです。
そこで自分の心の中を整理して、今やるべきことだけをピックアップします。
受験において今やるべきことは、試験に全力を注ぐことだけです。
これが分かれば、そこに集中していきましょう。
集中している状態では、他の不安要素のことなど頭にありません。
ただ目の前のものだけを見て、ひたすらに頑張っている状態となります。
そんな状態を意識的に作り出すことができれば、受験に対する怖さも自分の力で軽減することができます。
不安や怖さを感じたら、「今やるべきこととは?」と自分自身に問いかけてみましょう。
そして試験に集中するために、目標をイメージするのも効果的です。
これらを併用すれば、より目の前のやることに集中しやすくなります。
今の状況を紙に書き出す
今の状況を紙に書き出す方法も、大変有効です。状況を一番分かっているのは当然自分自身ですが、頭で把握しているだけの状態と、しっかり腑に落ちているかどうかは別です。
把握はしているものの、理解できていないというケースも決して少なくありません。
そんな場合には、今の自分の状況に対する正しい対処ができないといって良いでしょう。
そこで、今の状況を紙に書き出してみるのです。
「書く」ということは、頭の中を整理することにもつながります。
また今まで頭の中だけにあったものが文字で具体的に見えるようになると、それだけで状況の見え方が全く違ってくることもあるのです。
受験においては、今の状況とともに自分が頑張ってきた実績も書き出してみると効果的です。
たとえばテキストを何冊やり遂げた、過去問を何年分やった、1日に○時間頑張って勉強したなど。
その上で、今不安に思っていることや自分が置かれている状況を書いてみましょう。
すると頭と心が整理され、漠然とした不安が解消されていきます。
具体的な不安については、どうすれば解消されるのかを考えて対策も書き出してみます。
大抵の不安は、こうして何かしらの対策によって解消されるものです。
それでも残った不安や恐怖については、今まで積み上げた実績で克服していきます。
「これだけ頑張ったんだから大丈夫」と思えるように自分に言い聞かせ、恐怖を解消していきましょう。
こうして紙に書き出すという行為は、気持ちをアウトプットすることにもつながります。
上手く書けなくても、何を書いているのか分からなくても大丈夫です。
思いついたままをどんどんと書き出せば、心は楽になります。
また、紙とペンさえあればできるこの方法は、試験開始直前までの時間でも実行できるので覚えておくと良いでしょう。
まとめ
受験という緊張する場面では、怖いという感情を持つことは珍しくありません。恐怖を感じるなんてメンタルが弱すぎると感じる人もいるようですが、それはメンタルが弱いということではありません。
今まで頑張ってきた成果が試される大一番だからこそ、緊張するのです。そして頑張ってきた実績があるから、怖くもなるのです。
ここで大切なのは、「怖いと思っている自分を責めないこと」。
怖いという感情は当たり前で、悪いことではありません。
それを知らずに自分を責めてしまうと、怖いという感情がどんどん増幅してマイナスの影響を及ぼしてしまいます。
だからこそ、「怖いと思うのは、頑張ってきた証拠」と考えるべきなのです。
その上で恐怖を克服する方法を知っておけば、もう怖いものはありません。
悲観的になりすぎると、マイナスの感情がどんどんと大きくなってしまいます。
そうならないための対策を頭の片隅に置いておき、効率良く勉強していきましょう。