大学受験に向けた英語対策は何から始める?ゼロからでも志望校合格を目指せる勉強の順番を紹介!

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大学受験の英語対策は、何から始めたら良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ゼロからでも志望校合格を目指せる、効果的な英語学習の順番をお伝えします。具体的な勉強方法や学習スケジュールの立て方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、英語学習は段階的な積み重ねが大切です。基本から着実に学習を進め、正しいアプローチで受験対策を進めましょう。

大学受験の英語を勉強する際の順番

大学受験における英語の勉強は、順序を守ることで効率良く学習を進められます。

最優先すべきは、英単語・熟語の学習です。大学受験では、リーディング(長文読解)の問題が大半を占めており、長文読解力を培うことが英語対策の重要なポイントになります。

基本的な英単語や熟語などの暗記を先に行い、その次に文法を理解して解釈力を高め、長文読解力を培っていきます。

発音はスピーキングやリスニングで必要ですが、重要性はやや低めです。発音は単語覚えや文法学習の際に意識的に行い、少しずつ向上させていきましょう。

大学受験の英語の勉強方法

英語力は短期間では身に付かないため、地道な努力が必要です。ここでは、大学受験の英語の具体的な勉強方法を紹介します。

英単語・熟語

文部科学省による学習指導要領では、高校在学中に英単語・熟語を1,800〜2,500語を身に付けることが求められています。

英単語・熟語の効果的な学習方法は、英単語・熟語学習を毎日のルーティンに取り入れることです。通学中や寝る前に復習するなど、継続的な取り組みが効果を発揮します。自分の生活スケジュールに合わせて学習時間を確保し、徐々に習慣化していきましょう。

また、同じ単語帳を4〜5周する方法も効果的です。複数の単語帳を使うのではなく、自分の目指す大学のレベルに合った1〜2冊の単語帳を選び、繰り返し復習しましょう。時間を空けて何度も解くことで記憶が定着します。

なお、単語・熟語学習を進める際は、文法と関連させて覚えることも大切です。文法の理解があれば、周囲の文脈から単語の意味を推測できる場合があります。

英文法

文法の理解は、長文読解にも影響を与えます。文法が備わっていないと長文の解釈が難しくなるため、少しずつ理解を深めていきましょう。文法は英語の基本ルールであり、理屈抜きで覚えることがポイントです。覚えた文法を使用して例文を作成すると、文章全体の構造を把握する力を養えます。

なお、学習を進める際は、大学受験で良く出てくる重要な文法に焦点を当て、1冊の参考書を繰り返し使用するのがおすすめです。

参考書の内容はただ覚えるのではなく、本質を理解するようにしましょう。わからない単語や熟語などがあれば、その都度インターネットで調べたり塾の先生に聞いたりするのがおすすめです。

構文解釈

構文解釈では、問題を素早く読み解く力を養うために、多くの問題に取り組むことが大切です。知識を付けるだけではなく、実際の英文を読む習慣を付けましょう。

基礎となる英単語や熟語、文法が備わったら、基礎的な参考書や教材を選び、和訳をしながら文章を解析します。単に英文や和訳を書くだけではなく、SVOCMや接続関係も書くことで、自分の解釈の誤りや思考過程を確認できます。1つの英文で反復訓練し、構文を再現するスキルを身に付けましょう。

英語長文

たとえ英単語や熟語、英文法の学習が計画通り進んでいたとしても、実際に英語長文を読んでみると理解に時間がかかる場合があります。知識を実践で使えるようにするためには、練習が欠かせません。

はじめのうちは、スラッシュリーディング法が効果的です。文章を要素ごとに分解し、文を細かく区切って読むことで意味を理解しやすくなります。また、長文問題を効率良く解くには、段落ごとに主題を把握し、問題に関連する箇所を素早く見つけるスキルも重要です。

また、難関大学受験を考えるなら速読スキルも重要です。アラームを設定してスピードを意識しながら文章を読み、1分あたりに読む単語数を増やす練習を行いましょう。問題文と選択肢は先に確認し、無駄な読み直しを避けることも大切です。

リスニング

耳から入る情報は記憶に残りやすいとされており、英語のリスニング力を高めるためには、毎日英語を聞く習慣を身に付けることが重要です。毎日英語を聞くと、英語のリズムや文法の組み立て方が自然と身に付きます。

リスニングに不安がある場合や平均点を取りにくい人は、単語帳のCDを利用して短い例文を聞くところから始めましょう。文中のセンテンスやキーワードを聞き取る練習を繰り返すと、聞く力を強化できます。

得に、連結や消失が良く生じるネイティブの発音に慣れると、リスニング力が格段にアップします。

大学受験に向けた英語対策で避けるべき勉強方法

英語が苦手と感じる方は、もしかしたら間違ったアプローチで学習しているかもしれません。ここでは、大学受験に向けた英語対策で、避けるべきNGな勉強方法を紹介します。正しい学習法を知り、効果的な対策を心がけましょう。

いきなり長文問題に取りかかる

大学受験の英語対策で、いきなり長文問題に取り組むのは避けるべきです。長文問題は複数のスキルが必要であり、単語や文法の基礎がなければ理解が難しいでしょう。

そのため、まずは単語や文法をしっかりと身に付けたうえで、長文問題に取り組むのがおすすめです。基礎がないまま長文に取り組むとモチベーションが低下し、苦手意識が強まる可能性もあるため、学習の順番に注意しましょう。

 過去問に取りかからない

過去問は温存せずに、積極的に取り組むことが大切です。過去問を繰り返し解くと、要求される能力や高得点を獲得するためのポイントなどが把握できます。また、自身の弱点や改善点を発見し、効果的な対策を立てることが可能です。

過去問は最後の力試しとするのではなく、早めに解き始めるのが合格へのカギです。

とはいえ、過去問をいきなり解き始めるのは効果的な方法ではありません。過去問を解くには十分な英語力が必要であり、いきなり取り組んでしまうと挫折してしまう可能性があります。過去問を解くおすすめのタイミングは、長文問題集を1〜2周解き終わったあとです。ある程度長文が読めるようになってから過去問を解くと、自分の今の実力を正しく測れます。

大学受験に向けた英語学習のスケジュールを立てるコツ

大学受験の英語学習スケジュールの立て方は重要です。計画を立てることで、目標が明確になり、効率的な勉強が可能となります。ここでは、英語学習のスケジュールを立てるコツを3つ紹介します。

今の自分の英語力を知る

自分の英語力を知るためには、テストや模試の点数や偏差値を確認しましょう。

平均点や順位から現状の学力を把握し、志望校に対する目標点数の設定とその差の把握が重要です。

入試本番までにどれだけ成績を伸ばす必要があるかを把握すると、今何をすべきかがわかり、効果的な学習計画を立てられます。最初から完璧な成績を求めるのではなく、少しずつ目標に近付けるよう努力しましょう。

 志望校合格に足りないスキルや苦手分野を明確にする

志望校に合格するには、自分の足りないスキルや苦手な分野の明確化が重要です。

「単語力」「文法力」「長文読解力」「リスニング力」の4つのうち、自分のわからない部分はどれに該当するかを見極めましょう。

自身の苦手な分野を特定し、どのスキルが不足しているのかを明確にすると、的確な対策を立てられます。

 予備校に通って志望校合格に向けたカリキュラムを作成してもらう

予備校の中には、一人ひとりの志望校や目標、現在の学力などに合わせたカリキュラムを作成してもらえるところがあります。

自分の学力や志望校の難易度に合わせて今やるべきことを逆算できるため、必要な学習項目に焦点を絞った効率的な学習が可能です。

また、予備校では志望校の入試傾向に合わせた授業を受講でき、講師から客観的な評価や勉強のアドバイスを受けられます。

大学受験の英語対策で毎日やるべきこと

大学受験の英語対策では、継続的な学習が重要です。ここでは、大学受験の英語対策で毎日やるべきことを3つ紹介します。

毎日コツコツ英語の勉強ができるように、自分に合った勉強方法を見つけて試してみましょう。

 その日の目標ややるべきことを確認

効率的な受験勉強のためには、1日の勉強計画をしっかり立てることが大切です。

朝起きたら、その日の目標ややるべきことを確認し、すぐに勉強に取りかかると無駄な時間を削れます。

何時に何をどこまで行うかを明確にしておくと、タスクをクリアしていく達成感を得られます。

隙間時間を有効活用して単語を覚える

大学受験の英語対策において、効果的な方法の一つは、隙間時間を活用して英単語を覚えることです。英単語の量は膨大であり、それを覚えるためには日々のコツコツとした取り組みが重要です。通学時や待ち時間、食事前などのちょっとした時間を活用して、英単語に触れる習慣を身に付けましょう。例えば、毎日5分で3つの単語を覚える習慣が付くと、1カ月で90個の単語が覚えられる計算になります。

英単語帳の音声CDの活用も、英語の受験対策に効果的です。散歩中や電車内での通学中に音声を聞くと、正しい発音やアクセントを学びながら単語を覚えられます。

英語の長文に触れる

長文読解は容易ではなく、短期間での読解は難しい特徴があります。徐々に長文に慣れて、実力を付けていくためには、毎日ある程度の長文に触れることが大切です。英語のニュースや本など、日常的に英文を読む習慣を身に付けると、英語に対する抵抗感が減少し、自然な形で英語力が向上します。なお、毎日新しい文章を用意する必要はなく、過去に解いた長文問題や参考書の文章を繰り返し読むだけでも効果があります。

長文を読む際には、英文を日本語に訳すのではなく、そのまま英文として理解することを意識しましょう。これにより英文解釈のスピードが速くなり、試験問題を効率良く解けるようになります。

 英語学習における参考書・問題集の正しい使い方

英語学習において、参考書や問題集の活用は欠かせません。

しかし、ただ単に問題を解けば良いというわけではなく、効果的な学習を進めるにはいくつかのコツがあります。

ここでは、英語学習における参考書・問題集の正しい使い方を紹介します。

 例題もしっかり解く

問題集には、多くの場合「例題」と「練習問題(類題)」が含まれています。

例題は新しい解き方を理解するためのコンテンツで、解答解説が付いています。例題を見てわからなければ、すぐに解答解説を読んで理解しましょう。例題を理解したら、練習問題に取り組みます。練習問題を解く際は、解説を読む前に自分で考えて解くことを心がけましょう。

 解けなかった問題に印を付けておく

問題集を効果的に活用するためには、問題集マネジメントが重要です。自力で解けた問題には丸、解けなかった問題にはバツを書いておくと、解けた問題と解けなかった問題が区別されて復習がしやすくなります。

参考書や問題集の練習問題を繰り返し解く際は、一度バツのついた問題から解き始めると、問題の理解度や復習の優先度を適切に管理できます。

解けなかった問題は解説を読んで理解する

わからなかった問題や解けなかった問題の解説を読んでも、単に読むだけでは理解が足りていないことがあります。解答を暗記するだけで本当の理解がないと、同じ問題に再び取り組んだ際に苦労する可能性があります。そのため、問題集は複数回繰り返し解いてみましょう。2周目や3周目で解けない問題がある場合は、知識が定着していない可能性があるため、重点的に復習をするのがおすすめです。

まとめ

英語学習は、英単語・熟語、文法、長文読解、発音・リスニングの順番で学習を進めていくのがおすすめです。

英単語や熟語は繰り返し復習して定着させ、長文問題も段階的に取り組んでいきましょう。基本を大切にして、焦らずコツコツと正しいアプローチで学習すれば、難関大学の英語試験も乗り越えられます。英語力の向上は毎日の継続が非常に大切であるため、自分に合った学習方法を見つけて無理なく成績アップを目指しましょう。

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