大学の赤本って何年分解いたらいいの? 効果的な使い方を徹底解説

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大学受験の志望校対策や共通テスト対策に欠かせない赤本。
受験生なら、一度は目にしたこと、耳にしたことがあると思います。
本屋の参考書コーナーに行くと、ズラリと赤い本が並んでいる様は、圧巻です。
そんな赤本を効果的に使うとたくさんのメリットがあるのですが、うまく使いこなせていない方はいませんか?

そこでこの記事では、赤本を使うメリット、赤本を使い始める時期や何年分解けばよいか、赤本の効果的な使い方などについて紹介していきます。

赤本ってなに?

ここでは、赤本の基本的な内容についてお伝えしていきます。

赤本とは

赤本は、教学社から出版されている大学入試の過去問題集です。
現在、371大学601点の赤本があり、全都道府県を網羅した大学入試シリーズはもちろん、難関校過去問シリーズや共通テスト赤本シリーズまで、幅広く発行されています。
大学別赤本の収録年数は大学によって異なりますが、およそ過去3~7年分です。
共通テストの赤本は科目ごとに分かれており、新傾向・新形式に完全対応したオリジナル模試のほか、良問ぞろいのセンター過去問が収録されています。

赤本を使うメリット

赤本を活用することにより、出題傾向がわかったり、自分の実力を把握できたり、問題の出題形式に慣れることができたりとメリットがたくさん。
それぞれについて、詳しく解説していきます。

・出題傾向を知ることができる
入試問題は、大学によって出題傾向が異なります。
また同じ大学でも、学部によって異なるところも。
志望校の出題傾向を掴むことで、どのような勉強をしたらよいかが明確になります。
出題傾向は年によっても変わるので、直近のものだけでなく、なるべく多くの過去問を解くとよいでしょう。

・自分の実力を把握できる
過去問を解いて自己採点をすることによって、志望校の合格点に達しているのか、合格点に達するにはあとどれくらい点数をあげたらよいかなど、自分の実力を知ることができます。
また、わからなかった問題、詰まってしまった問題を復習することで、自分の弱点や苦手分野の把握にも役立ちます。
苦手分野を確実に克服していくことで点数アップへとつながるため、集中的に解くとよいでしょう。

・出題形式に慣れることができる
マークシート式、記述式、長い論述問題の出題など、大学によって出題形式が異なります。
志望校の出題形式に慣れておくことで、本番で慌てることはなくなるはずです。
過去に出題された問題と似ている問題が出されることもあるので、一通り頭に入れておきましょう。

赤本を使い始める時期

赤本はいつ頃から取り入れたらよいのでしょうか。
共通テスト対策、二次試験対策それぞれで時期が異なるので、これから解説していきます。

最初は高3の夏休み前後

志望校の出題傾向や自分の弱点・苦手分野を知っておくことは、今後の学習計画を立てる際に重要です。
そのため、受験勉強が本格化する夏休みの前に、志望校の過去問を一度解いてみることをオススメします。
遅くても、夏休み明け~9月中までには、過去問に目を通しておきましょう。

第一志望の過去問は9月から

基礎固めが終わったら、9月~11月にかけて過去問演習をしましょう。
共通テスト対策は11月中旬から着手すればよいので、第一志望校の過去問を最優先してください。
また、基礎ができていないと過去問を解いても理解するのに時間がかかってしまうため、その場合は基礎固めを優先しましょう。

共通テスト対策は11月中旬から

共通テストの成績を重視するか否か、受験科目の数によっても差はありますが、共通テストの対策は11月中旬頃でよいでしょう。
受験科目が多い場合は、志望校対策を早々と終わらせ、11月上旬辺りから共通テスト対策に切り替えるのがベストです。

第二志望以降は共通テスト後に

過去問演習が本格化するのは共通テスト後です。
第二志望以下の大学の過去問も、この時期に始めれば問題ありません。
二次試験本番を想定し、図書館や自習室など静かな場所で解いたり、時間を計ったりしながら解くとよいでしょう。

赤本は何年分解けばいい?

ここからは赤本を何年分解けばいいのかについて解説します。

共通テストはセンター試験の過去5~10年分

共通テストは2021年度から新たに導入される入試のため、過去問は存在しません。
しかし、土台はセンター試験とほぼ変わらないので、センター試験の過去問を代用することが可能です。
国公立大学志望の人は共通テストの成績が重要となってくる場合が多いので最低10年、私立大学志望の人は重要性が低い場合が多いので、最低5年分ほど解くとよいでしょう。
共通テスト赤本シリーズは、新傾向・新形式に完全対応したオリジナル模試やセンター試験の過去問がまとめて収録されているのでオススメです。

第一志望は最低5年分

大学入試シリーズの収録年数は過去3~7年分ですが、志望校の出題傾向を掴むためには最低でも5年分解くとよいでしょう。
過去問演習に充てる時間がある場合は、過去10~20年分解くことで、さらに出題傾向が掴めるはずです。
古い型の赤本は本屋や教学社のホームページでは買えないので、古本屋やネット通販などで購入する必要があります。

第二志望以下は直近3年分

第二志望以下の過去問は、直近3年分解きましょう。
時間が取れない場合も、全くやらないよりかは、1年分だけでも解いた方が出題傾向や出題形式を掴みやすいです。

赤本の効果的な使い方

ここからは、赤本を有効活用する方法について解説していきます。

時間を計りながら解く

共通テストや二次試験の本番直前期は、模擬試験のように時間を計りながら過去問を解いてみましょう。
その際、制限時間をマイナス10分して時間配分に慣れることで、本番の時間に余裕をもって臨むことができます。

解答は直接書き込まない

赤本に解答やメモを書き込んでしまうと、復習の時に活用できなくなってしまいます。
そのため、問題をコピーしてそこに書き込むか、別のノートを用意して書き込むようにしましょう。
自分でノートを用意するのもいいですが、「赤本ノート」という赤本を最大限活用できる学習ノートも売られています。
赤本ノートは見開きのページ構成になっており、左ページで問題を解き、右ページで傾向分析や弱点の発見などができる優れもの。
個別試験用、共通テスト用、二次・私大用と、使用用途に応じて使い分けができます。

問題の解き直しをする

記憶を定着させるには、同じ問題を繰り返し解くことが大切です。
そのため復習をする際は、解説を見るだけでなく、必ず問題の解き直しをしましょう。
間違えた問題や苦手分野を重点的に解き直しすることで、解けるようになったり、似たような問題が出た時に対応できるようになります。

記述問題は添削をしてもらう

二次試験では記述問題を出されるケースが多いです。
記述問題の過去問は、解説を見て自分で採点するのではなく、学校の先生や予備校の講師、記述問題の得意な友人などに添削してもらうとよいでしょう。

まとめ

赤本はただ解けばよいというものではありません。
志望校の出題傾向や自分の苦手分野を把握し、効率のよい使い方をしてこそ、真価が発揮されます。
赤本を正しく活用し、日々の受験勉強に役立ててください。

また赤本は一冊が高いため、予備校の受験情報コーナーを利用すれば、古い型の赤本を閲覧できるため、すべて買う必要がなくなるのでオススメです。
予備校に通うことで、プロ講師の授業を受けられたり、学習プランの提案をしてもらえたりと、志望校合格までのサポートも充実しています。

予備校比較ガイドがオススメする予備校紹介

駿台

駿台は、リスニングや新出題形式にも完全対応したカリキュラムで、共通テスト対策を万全にしています。オリジナルのテキストは、過去の膨大な出題データから最重要ポイントを選び出している優れもの。このテキストを繰り返し解くことで、参考書を買わなくても最大限の学習効果を得ることができます。また青本という、東大・京大・早大・慶大など難関大学専門の過去問題集を独自に出版。駿台講師による詳しい解説が載っているので、難関大学志望の方は青本もオススメです。

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四谷学院

四谷学院は、「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」のダブル教育で、生徒のレベルに合った最適な授業を受けられるのが特徴です。そのため、授業についていけないという心配はありません。レベル診断テストは毎月実施されるので、上のレベルにチャレンジすることも可能です。

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