大学受験を成功させるために重要なのは目標設定|受験勉強の効率を上げる

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多くの方は大学受験に向けて勉強を進めていくと思いますが、誰もがスムーズにできるわけではないでしょう。

勉強方法だけではなく、重要なのは目標設定です。どこの大学に行きたいのかという最終目標を立てることが多いものの、中短期的な目標設定も必要になってきます。

しかし、目標設定といわれてもしっくりこないことのほうが多いかもしれません。

そこで、この記事では大学受験を成功させるために重要な目標設定について解説していきます。受験勉強の効率をあげるきっかけにしてみてください。

大学受験を成功させるための目標設定方法

早速ですが、大学受験を成功させるための目標設定方法を解説します。まずは、この項目を参考に目標の大枠を決めていきましょう。

一つ上の志望校に設定する

初めに、志望している大学よりも一つ上の志望校を設定してください。これは大学受験に限らず、目標を100%達成できる人は少ないからです。

そのため、志望校に合格するために100%の力を発揮することは現実的ではなく、どれだけ完璧に近くても多少は落ちてしまいます。つまり、本命の志望校だけを目指した場合、ぎりぎり合格点に届かない可能性も少なくありません。

初めから志望校のランクを一つ上げておけば、本来の志望校に合格する可能性が高くなります。ただし、あくまで本気で一つ上の志望校を目指してください。

気持ちだけ目指していても結果は表れないため、本来の志望校合格を目指すのであれば、もう一段階レベルを上げる勉強が必要です。

目標を細かく設定する

次に目標を細かく設定することです。「〇〇大学に合格する」という目標でも十分な気がするかもしれませんが、実際には「〇〇大学〇〇学部に合格する」という部分まで設定してください。

さらに、そのために必要な勉強方法も決めていきます。例えば、論文が重視される学部なのであれば「小論文の対策をする」など、学部に特化した勉強目標が必要です。

まだ受験対策には早い年齢であれば大きな目標だけでも構いませんが、受験が近づいているのであれば細かい目標設定はしておきましょう。細かく設定することでより合格までの道のりが明確になります。

期限と内容を決める

期限は大学受験の試験までだけではなく、中短期的な期限と目標も必要です。勉強内容といつまでに達成するかの期限を設定してください。

例えば、「10月までに英単語を500個覚える」、「11月までに〇〇の問題集を3周する」といった内容を中期の目標とします。期限と内容を決めたらどのように勉強していくかの短期目標を決めましょう。短期目標は、「一日50個の英単語を覚える」、「一日1時間は問題集を解く」のように設定していきます。

最終的な目標設定だけでは日々の勉強というよりも、「ここまにできればよい」などの、ただの期限になりがちです。最終目標を達成するために中短期の目標を設定することは、全体で見ても必要になってきます。

必要な勉強に集中する

大学受験のためには全体的な学力も必要ですが、志望校に合わせた勉強に集中するのも大切です。あくまで早めに大学受験の対策を始めたときにはなりますが、高校1年生で基礎学力を高める、2年生では苦手な部分を克服するための勉強、3年生で志望校に特化した勉強を進めていきます。

もちろん、目指す大学によってどの部分を集中して勉強していくかは異なりますが、基本は上記の流れで考えてもらうとわかりやすいはずです。

また、受験までの期間が短いのであれば、「やっておいたほうがよい勉強」ではなく「志望校受験に必要な勉強」を優先しましょう。

大学受験の目標を設定する順番

続いて、大学受験の目標を設定する順番を解説します。目標設定に順番は関係ないように感じるかもしれませんが、順番に決めていくことでより進めやすくなるものです。

最終目標の設定

まずは最終目標を設定します。これは少し解説したとおり、「〇〇大学」ではなく、「〇〇大学〇〇学部」まで設定してください。

受験のゴールになるため、なんとなく設定するのではなく、できる限り具体的にはっきりと決めておきます。このゴールに向かってこれから受験勉強を進めていくことになり、あとからの変更は難しくなると考えておきましょう。

そのためにも、大学名だけではなく学部まで細かく決めておく必要があります。

目標を達成するために必要なこと

次に、目標を達成するために必要なことを考えます。志望校の必須科目やテスト範囲、合格点数など、合格するために必要なことをすべて洗い出してください。

洗い出したことが本当にすべき内容かを精査していきましょう。こうすることで、さらに細かい目標設定ができあがっていきます。

また、優先順位をつけることも大切です。現在何年生なのかによっては、基礎学力を上げるべきなのか志望校に特化した勉強を優先すべきなのかが変化します。

人によって必要なことは異なるため、自分だけで考えるのではなく、教師や塾の講師も頼ってみてください。

中短期の目標を決める

ここまでで志望校に合格するために必要なことを洗い出しました。次は、中短期の目標を決めていきましょう。

例えば、高校1年生なのであれば受験までは2年以上の時間があります。この期間を有意義に利用するためには、一年、一ヵ月、一週間、一日と細かい目標設定が必要です。

最終目標だけでは大きすぎて途中でなかだるみしてしまうため、志望校合格を最終目標にしたら勉強内容を細分化していかなくてはいけません。

基礎の勉強を1年生の間に徹底するのであれば、「5月は復習」、「6月は復習分の問題集を解く」など、中期的な目標を設定します。さらに、一週間、一日ごとに目標と勉強時間を設定するなど短期的な目標に落とし込んでください。

 目標を確認してもらう

最後に目標の確認です。これは自分だけで行なうのではなく、周囲の人に見てもらうことをおすすめします。

保護者でも構いませんが、塾に通っているのであれば講師に確認してもらってください。

塾によっては受験までの目標設定を一緒に行なっていることも珍しくありません。志望校の設定から中短期的な目標設定まで講師に見てもらいながら進めたほうが、より具体的な目標設定に近づきます。

大学受験の目標は設定して終わりではない

ここまで目標設定するだけでも、それなりに体力を使ったかもしれません。しかし、大学受験の目標設定は一度して終わりではなく、定期的な確認や改善が必要です。

目標を達成できたかの確認と改善

最終目標は大学合格のため確認できませんが、中短期の目標は達成できたかの確認を定期的に行なってください。例えば、設定していた一週間の目標は達成できているのか、できていないのであれば原因を考えます。

一日の勉強量が足りていないのであれば時間を増やす、少しさぼってしまった日があれば勉強する日数を増やすなどの改善が必要です。

目標達成できなかったことが悪いことのようになっていますが、決してそういうわけではありません。目標は予定どおりに進まないことのほうが多く、その都度修正して最終目標の達成を目指すことが大切です。

目標を達成できているかどうか毎週確認し、できていなければ修正して改善していく、これで大学合格への道が近づいてきます。

 短期的な目標だけを修正する

目標を修正する場合、長期の目標は変えないようにしてください。模試の結果が悪かったり勉強が思うように進まなかったりした場合には、「志望校を変えよう」と考えるかもしれません。

もちろん状況によっては悪い選択ではありませんが、志望校を変更すると勉強するモチベーションを下げてしまう可能性があります。こうなると大学受験自体が無駄に思えてくることもあるため、おすすめできる方法ではありません。

目標を修正するときには短期だけに絞り、長期には触れないようにしてください。一週間ごとに目標を達成できているか確認し、次の一週間では改善できているように目指しましょう。

大学受験の目標設定をしやすくする方法

ここまで目標設定について解説してきていますが、まだ難しく感じる方もいるのではないでしょうか。そこで、大学受験の目標設定をしやすくする方法を解説します。

考えたことを書き出す

大学受験の目標を設定するためには、考えたことを書き出すのが重要です。これは、紙でもパソコンでも構いません。

目標を設定するために頭のなかで考えていても、忘れてしまったり優先度を比較しにくくなったりするものです。書き出すことで目標が明確になるだけではなく、優先すべき目標なのかどうかや、短期的な目標を設定しやすくなります。

深く考える必要はないため、思いついたことをとにかく書いてみてください。すべて書き出したら、長期から中期、短期の順番に並べていくだけです。

 書き出した内容を読み直す

考えた目標を書き出したあとは、内容を読み返していきます。本当に目標設定に必要な内容なのかどうかを確認してみてください。

なかには、そこまで重要ではない目標が入っていることもあります。こういった場合には目標から削除し、反対に必要なことが思い浮かんだら追加していきましょう。

また、書き出した内容は一日おいてから見直すことをおすすめします。少し時間をおくことによって、「なぜ書いたんだろう」と無駄に思える目標が出てくることも少なくありません。

 残りの時間を考える

受験までどれくらいの時間があるのかを確認しましょう。受験勉強を始めるのが高校1年生からと3年生からでは、使える時間が大きく異なります。

両者が同じ目標設定をした場合、時間の少ない3年生のほうがうまく進まない可能性が高くなるでしょう。大きな目標として志望校を設定することに変わりはありませんが、中長期の目標設定は確実に変化してきます。

時間に余裕がある場合は基礎から確実に勉強していき、時間が少ない場合には志望校に合わせた勉強に集中する必要があるかもしれません。

 優先順位を決める

大学受験の目標設定には優先順位を決めることが大切です。よほど早くからの対策であれば十分な時間を確保できるかもしれませんが、多くの方は限られた時間のなかで受験に挑むことになります。

例えば、苦手な科目から優先して進めるといった優先順位は必要です。すべての科目に目を向けすぎると、最終的にどの勉強もうまくいかない可能性が考えられます。

目標を設定し受験を成功させるためにも、優先順位を決めて時間を活用していきましょう。

大学受験の目標設定には現在の学力を知るのが重要

大学受験での目標設定は重要ですが、現在の学力を把握しておかなければいけません。自分の学力がわかっていなくては、目標設定がしにくいだけではなく、予定どおりに勉強が進まないこともあります。

自分の学力を知る

まず自分の学力を知る方法ですが、大きく分けると下記の2つがあります。

・過去問を解く

・模擬試験を受ける

簡単な方法は志望校の過去問を解くことです。自宅で完結するため、気軽に挑戦できますが、本番同様に時間を計測して行ないましょう。

塾などに通っているのであれば、模擬試験を受けてみてください。ただし、模試は常に受けられるものではなく、塾によってスケジュールが決められています。

優先順位がわかりやすくなる

過去問や模試を受けて自分の学力を知れば、優先すべき科目などがわかりやすくなります。そうすると、どこに注力すべきかが明確になり、より目標設定がしやすくなるでしょう。

また、本番同様の時間で問題を解いていけば、「時間が足りない」、「焦って集中できない」といった問題が出てくるかもしれません。こういった自分の苦手なことも事前にわかり、目標設定の一つとして参考にできます。

大学受験の目標設定を始めるタイミング

大学受験の目標設定を始めるタイミングですが、いつからすべきか迷うかもしれません。詳しく見ていきましょう。

理想は高校1年生

大学受験の目標設定を始めるタイミングの理想は、高校1年生です。3年生になってから受験勉強を始める方も多くいますが、目標設定に関しては早いに越したことはありません。

1年生に最終目標である志望校を決め、段階を踏んで勉強していくことで合格できる可能性は格段に高くなります。特に大学は高校までとは違って全国から受験者が集まるものです。

そのため、どうしても入学の難しい大学などが出てくるため、早めの準備は必要でしょう。先述しているとおり、1年生で基礎、2年生で苦手な科目、3年生で志望校に特化した勉強を進めることで効率的に行動できます。

 遅い場合は目標設定を的確に行なう

大学受験の目標設定が高校3年生だった場合、基本的には遅いといわれています。遅い理由としては内申などの調査書を重視する大学の増加、推薦入試が多いことなどさまざまですが、一番は勉強時間でしょう。

そのため、一度目標を設定したら変更することは難しく、変更していては受験に間に合わないかもしれません。

自分だけで目標設定するのではなく、塾の講師と一緒に進めるのが基本です。短期間で目標を達成するためにも現状の学力や無駄のない目標設定など、プロの講師と進めてみてください。

まとめ

大学受験を成功させるためには、目標設定が重要です。優れた目標設定ができれば、受験勉強の効率も上がるでしょう。

初めての目標設定は難しく感じるかもしれませんが、この記事を参考に進めるだけでも完成するはずです。ただし、基本的には自分だけよりも塾の講師などに確認してもらうことをおすすめします。

講師は多くの受験生をサポートしてきているため、学習計画も作り慣れており、より的確な目標設定が可能です。また、定期的に目標を達成できているかの確認もしてもらえるため、途中で改善することも簡単になるでしょう。

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