京都大学の総合人間学部は入りやすい?偏差値と入試科目を徹底解明!
京都大学の総合人間学部に興味があるけれど、入試難易度や何を学ぶのかわからない人も多いのではないでしょうか。仮に合格したとしても、何を学ぶところなのか理解していなければ、イメージとの違いから途中で辞めてしまう可能性があります。
そこで今回は、京都大学の総合人間学部がどれほど入りやすいのか、そしてどのようなことを学ぶのかについて紹介します。京都大学の総合人間学部の受験を考えている人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
京都大学の特徴
京都大学は、東京大学と並ぶ国内で偏差値が高い大学の1つであり、入学難度は高いといえるでしょう。しかし、入学できれば国内トップクラスの学業や研究を経験できます。
まずは、京都大学の概要について以下で理解を深めましょう。
明治30年設立の歴史ある大学
京都大学は、明治30年に設立された歴史ある国立大学です。当初は「京都帝国大学」という名称でしたが、その後「京都大学」に変更されました。設立以来、自由と調和という理念を基盤に、世界的に卓越した知識の創造や、文科系と理科系の研究の発展と統合を目指しています。
また、京都大学では、多様な学問領域での優れた研究を推進すると同時に、優秀な研究者や高度な専門能力を持つ人材の育成を重要な使命だと考えています。
文部科学省から認定を受けた機関が行う認証評価でも、高い評価を得られている大学であり、多くの革新的な研究成果を生み出しています。
文系5学部、理系5学部の10学部が存在
京都大学には、総合人間学部、文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、農学部があります。幅広い学問分野を学べるため、個々の希望や適性に応じた学部を見つけやすい環境といえるでしょう。
さらに、在学中の転学部も認められやすく、学生は興味や適性の変化に応じて学びの場を変更できます。このような柔軟な環境で学べる点が、京都大学の大きな特徴の1つです。学部の壁を越えて多角的に学べることが、京都大学での学びをより充実させる要素となります。
京都大学の入試は「一般選抜」と「特別入試」に分かれている
大学入学共通テストの成績が一定の基準を満たすと、京都大学独自の二次試験を受ける資格を与えられます。京都大学の試験は、一般入試と特色入試、さらに外国学校出身者向け入試と留学生向け入試の4種類です。
ここからは、そのうちの「一般入試」と「特色入試」について解説します。
一般入試の特徴
京都大学の一般入試は、他の大学の前期試験と同様の形式です。試験は2日間にわたって行われ、どこの学部でも、最低3科目の試験を受ける必要があります。
この試験形式は、受験生が幅広い学問知識と応用力を持っていることを評価するために設計されています。各学部・学科によって、試験科目や配点が異なるため、受験生は事前に自分が受験する学部の試験内容を確認するようにしましょう。
一般入試では、厳しい競争を勝ち抜いて合格するために、十分な準備と高い学力が求められます。京都大学の一般入試は、受験生の総合的な学力を問う重要な選抜方法の1つです。
特色入試の特徴
京都大学の特色入試には、推薦入試と法学部などで実施される後期日程の2種類がありましたが、法学部の特色入試は2025年度から学校推薦型選抜に変更されるため、2024年度で廃止となりました。
推薦入試は、高校での学業成績や課外活動の実績、志望理由書、面接などを総合的に評価する方式であり、この入試方式で合格を勝ち取るにはレベルが高いといえます。
インターネットで検索すれば過去問が表示されますが、出題される問題はどれも難問ばかりです。この入試方式は「秀才しか合格できない」と思う人もいますが、実際には違います。受験者は卓越した才能を持っている必要がありますが、努力をいとわない精神力も必要です。
優秀な成績を収めた学生や、特定の分野で顕著な成果を上げた学生が対象となり、合格するためには高い実績と能力が求められます。
京都大学の総合人間学部は入りやすい?
京都大学に入学できれば、国内トップクラスの学問を学べます。魅力的な大学ですが、入学するまでには多くの努力が必要となるでしょう。
ここからは、京都大学にあるさまざまな学部のなかから、入りやすいとされている「総合人間学部」に注目して紹介します。
京都大学内では平均的な偏差値である
京都大学の総合人間学部は、他の学部と比較すると偏差値は平均的であるとされています。とはいっても、高い偏差値を要求されることには変わりありませんが、京都大学全体の偏差値と比べると特に難しいというわけではありません。
仮に、偏差値が京都大学全体の合格水準に達している場合は、総合人間学部が入りやすいと感じるでしょう。
しかし、共通テストの得点率は理系学科で80%後半、文系学科で90%が合格の目安となるため、十分な学習と準備が必要です。京大の合格水準に達していない場合は、他の学部と同様に厳しい入試となるでしょう。最終的には、志望者自身の学力と準備次第で入りやすさが異なります。
総合人間学部の魅力
京都大学の総合人間学部では、文系の学生が理系の科目を専攻したり、理系の学生が文系の科目を専攻したりすることが可能です。これは、自身の興味や関心に応じて多様な学問領域に挑戦できる点で魅力的といえるでしょう。
また、必修の専門科目が少ないため、自身が学びたい科目を自由に選択可能であり、柔軟な学びを実現できます。さらに、所定の単位を取得すれば、中学校や高校の教員免許が取得可能です。教育分野に進みたいと考えている学生にとっても大きな魅力となります。
総合人間学部は、自身の興味・関心を最大限に活かし、多様なキャリアパスを描くことができます。
京都大学の総合人間学部では何を学ぶ?
京都大学の「総合人間学部」では、どのようなことを学べるのか、気になる人も多いでしょう。ここからは、総合人間学部で学ぶ内容について紹介します。
人類の諸問題について
京都大学の総合人間学部では、エネルギー問題や地球温暖化、民族間問題など、昔から人類が抱えてきた諸問題について深く学びます。この学部では、人類が直面するさまざまな課題に対する理解を深め、広い視野を持ち、創造性を身につけることが目的です。
たとえば、エネルギー問題では、持続可能なエネルギーの利用方法や新しいエネルギー源の開発について学べます。
“学術を社会に開く”ことが目標
京都大学の総合人間学部では、「学術を社会に開く」ことを重要な目標としています。現代社会は多くの課題に直面しており、その解決には学術的なアプローチが必要です。総合人間学部は、エネルギー問題や地球温暖化、民族間問題など、多くの課題に対して、学術的な知見を活用し、解決策を提示することを目指しています。
京都大学の総合人間学部は、その設置から学部名称を定めることも意味深く、研究と教育の全てにおいて、自然と調和した人間の全体的形成を目標としています。心理・思想といった人間の内面や身体面だけでなく、政治・経済・文化・歴史などの社会環境、さらに物質や生物などの自然環境との関係にも焦点をあて、幅広い分野で学べるでしょう。
京都大学の総合人間学部に合格するには?
京都大学の総合人間学部に合格するには、相当な努力が求められます。以下では、具体的な勉強時間や効率的な勉強法について紹介します。
平日は4時間、休日は8時間ほど勉強を行う
京都大学の入試は、ハイレベルな試験であるため、それに見合った勉強時間を確保することが重要です。
一般的に、国内トップレベルの国立大学に合格するには、合計で「3,000~4,000時間」ほどの勉強時間が必要とされています。この目標を達成するには、平日に4時間、休日には8時間ほどの勉強時間を確保することをおすすめします。
毎日の積み重ねが大切であり、計画的な勉強習慣を身につけることが合格への近道となるでしょう。もちろん、単に学習時間を増やすのがよいというわけではなく、学習の「質」も重要です。質を高めるには、集中しやすい環境を整えるようにしましょう。
出題範囲を予測せずに広範囲を勉強する
京都大学の総合人間学部に合格するには、出題範囲を予測せずに広範囲をしっかりと勉強することが重要です。出題範囲が広いため、特定の分野にヤマを張るのではなく、全体をまんべんなく学ぶようにしましょう。
文系は数学と英語、理系は数学と理科の配点が高い傾向にあるため、特に入念に取り組むとよいでしょう。徹底した準備と幅広い知識を持つことで、京都大学の総合人間学部へ合格する可能性が高まります。
京大総合人間学部の魅力とは?
京都大学の総合人間学部の魅力は、その自由な雰囲気と多様な分野の学生との出会い、そして学べる分野の幅広さにあります。この学部では、文系・理系を問わず多くの科目を学べるため、自身の興味・関心に応じて学問の幅が広げることが可能です。
また、一般的な学部とは異なるユニークなカリキュラムを提供しており、一風変わった学びを追求したい人に向いているでしょう。この自由で多様な学びの場が、京大総合人間学部の大きな魅力といえます。
まとめ
京都大学総合人間学部の入試は平均的な偏差値ですが、合格するには京大の水準を満たす必要があります。しかし、この学部に合格すれば、文系・理系を問わず、多くの科目を学べるため、自由な学問環境で幅広い知識が深められるでしょう。
勉強に集中できる環境を探している人や、成績が上がらなくて不安な人は、「塾や予備校」に通うことをおすすめします。気になる人は、「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックして、計画的な勉強を始めてみてください。