【大学受験】秋から成績が伸びる受験生の特徴7選
多くの受験生は、秋から大きく成績を伸ばして受験に合格しています。そのような受験生は、今回紹介する7つの特徴のすべて、またはそのいずれかに当てはまっている傾向です。順番に見ていきましょう。
1.秋に入るまでに大学受験の基礎固めを終えている
秋から成績が伸びる受験生は、秋に入るまでに大学受験の基礎固めを終えている傾向です。基礎固めとは、高校の授業で習う内容をもれなく習得していることを指します。秋までに基礎固めを終えた受験生の成績がそこから延びる理由は、以下の通りです。
一般的な大学受験問題は基本問題の配点が高い
大学入試共通テストなどの一般的な大学受験問題では、基礎問題の配点が高い傾向です。そのため、高校の授業の内容をもれなく習得している受験生は、基礎問題で手堅く得点できます。
応用問題や難問は基礎固めができてこそ解ける
秋になると、少しずつ応用問題や難問に取り組む人も増えるかもしれません。しかし、それらの問題は、すべて基礎固めができていない状態では解きにくいでしょう。基礎固めができている受験生は、問題の解答に必要な基礎知識(公式など)をすぐに頭から引き出せる状態になっているため、応用問題にも対応できる学力が身についています。
その結果、受験勉強が急ピッチで進んで成績も大きく上がっていく人が多いのです。
秋の段階で基礎固めが不十分でもまだ間に合う
秋の段階で基礎固めが不十分でも、そこから急ピッチで基礎固めを進めていけば、まだ受験本番に間に合います。その場合、むやみに難問を解こうとせず基礎固めを再優先することが大切です。基礎的な部分で弱点がない状態にしてから応用問題に着手しましょう。
2.大学受験勉強のために学校の授業をおろそかにしない
基礎固めの礎となるのが学校の授業です。秋から成績が伸びる受験生は、受験において基礎固めが極めて重要だと知っているため、学校の授業をおろそかにしません。受験生が学校の授業をおろそかにしてはいけない理由は、2つあります。
大学受験問題は学校の授業内容から出る
先述した通り、大学受験問題は高校の授業内容から出ます。その範囲を超えた問題は、ほぼ出ないといってもさしつかえありません。つまり、学校の授業内容をしっかりと理解していれば、その応用でほぼすべての大学受験問題が解けるのです。また、秋の初めだとすべてのカリキュラムが終わっていない学校も多いでしょう。
その場合は、まだ新たな単元を学ぶ必要があるため、学校の授業を決しておろそかにはできません。
学校の授業を利用すれば受験に必要な基礎固めを盤石にできる
学校の授業は、教科書をもとに行われます。しかし、教科書を読むだけで内容を十分に理解することは難しいでしょう。そこをフォローしてくれるのが学校の授業です。学校の授業では、教師が教科書の詳しい解説を行い、必要に応じて個々の生徒の質問にも応じます。 それにより、教科書の内容への理解が深まり、大学受験に必要な基礎固めをより一層盤石にできます。
3.秋までに第一志望校を決める
秋から成績が伸びる受験生は、秋の時点で第一志望校を決めているケースも多い傾向です。その理由は、以下の通りです。
受験勉強へのモチベーションが上がりやすい
早い段階から第一志望校を決めている人は、その志望校に入学したい気持ちを強く持っている傾向です。そのような受験生は、受験へのモチベーションが上がりやすくなり、第一志望校を決めていない受験生よりも前向きな気持ちで受験勉強に取り組むことができます。
秋から第一志望校の出題傾向に合わせて勉強できる
秋に第一志望校が決まっている受験生は、そこからすぐ志望校の出題傾向に合わせて受験勉強できます。スタートが早ければ、その分受験対策に時間を掛けられるので、受験本番では有利になるでしょう。ただし、それができるのは秋までに基礎固めが十分にできている人だけです。
基礎固めが十分ではない部分があれば、それが重大な弱点となって合格が大きく遠のきかねません。そのため、もし秋の時点で基礎に不安がある場合は、まず基礎固めを優先しましょう。基礎固めを着実に行うことで、受験に必要な基礎学力がしっかりと身につき、第一志望校の合格もぐっと近づきます。
4.秋の早い時期から過去問に手を出さない
秋から成績が伸びる受験生の多くは、秋の早い時期から過去問に手を出しません。なぜなら、過去問に取り組むには、まだ早いことが分かっているからです。
まずは基礎固めを完璧にすることが大事
大学受験問題は、高校の授業範囲から出ますが、高校によっては授業の進度が遅く、まだすべてのカリキュラムが終わっていない場合があります。当然、受験問題は終わっていない単元からも出題されるため、まずは学校の授業を優先させましょう。過去問に取り掛かるのはすべてのカリキュラムが終わってからでも遅くはありません。
また、その段階では過去問をスラスラと解けるほどの実力は身についていない可能性があります。いきなり解いた過去問が難しすぎて挫折し、受験へのモチベーションが下がる恐れもあるため、まず基礎問題をスラスラと解けるようにしてから応用問題を解いてみましょう。
少しずつ問題の難易度を上げていき、最終的に過去問を解き始めることが大切です。
過去問を解くのは10月からでよい
高校や予備校では、「過去問を解き始めるのは早くても10月から」とアドバイスしています。なぜなら、特に現役生はまだ基礎固めが終わったばかりで過去問を解く力が不十分だからです。過去問は、過去の受験本番で出た問題のため、難易度が高め。早めに過去問に取り組んでも解けない問題が多いでしょう。
そのため、まずは基礎問題や過去問より難易度が低い応用問題などを短い時間で確実に解けるようにしてから過去問に取り組むのがベターです。そのような形で1段ずつ階段を上がるように学力をつけていける人こそ、秋から成績が伸びる受験生だといえるでしょう。
5.秋の模試の判定に一喜一憂しない
秋の模試の判定に一喜一憂せず、回答を間違えた部分の復習を淡々とできる人は、秋から成績が伸びやすい受験生といえます。現役生はこの段階で模試の合格判定をあまり気にする必要はありません。それよりも、模試でできなかった部分のフォローに力をいれるべきです。
現役生の秋はまだ伸び代がある時期
現役生の秋は、高校のカリキュラムが終わり、ようやく基礎固めが終わるころです。その段階の現役生が伸びしろ、つまりこれから成績が大きく伸びるポテンシャルを秘めています。
C判定なら合格圏と考えていい
本格的な受験勉強が始まる前となる秋の模試で、志望校の判定がCの場合は、「すでに合格圏に入っている」と考えてもいいでしょう。また、D判定でも今後の成績の伸びによっては合格に手が届く人もいます。秋から成績が伸びる受験生は、以上のことを理解しているため、秋の模試で志望校の合格判定が悪くても淡々と受験勉強を進めていく傾向です。
それにより、受験本番に向けて成績を大きく伸ばすことも可能となります。
6.生活のリズムを崩さない
秋から成績が伸びる受験生は、生活のリズムを崩さないように心がけています。それを実践することで得られるメリットを知っているからです。
秋からの健康維持で受験勉強がスムーズに進む
受験準備が本格化する秋からは、受験勉強の妨げになる体調不良を避ける目的で規則正しい生活を行いたいところ。生活のリズムを整えておくことで、忙しくなる秋以降も健康を維持することが期待できます。ベストなコンディションで受験勉強ができれば、成績も順調についてくるでしょう。
自分のペースを保つことで落ち着いて受験準備できる
大学受験は、「自分のペースを保ちながら受験準備ができる人が強い」といわれます。しかし、そのためには生活のリズムを崩さないことが不可欠です。自分のペースを乱すイレギュラーな出来事を最小限にできるため、受験準備も落ち着いた気持ちで行うことが期待できます。
7.受験に向けたスケジュールを立てている
秋から成績が伸びる受験生は、これから始める受験に向けたスケジュールを立てています。
出願スケジュール
出願スケジュールの把握は、受験勉強より優先度の高い最重要事項です。秋から大学入試の出願ラッシュが始まります。受験に向けたスケジュールを立てていないと出願忘れなどのミスで受験すらできなくなる可能性も。そのため、あらかじめ出願スケジュールを立てておくことは、合格への絶対条件となります。
受験スケジュール
入試スケジュールをしっかりと立てられれば、受験日に合わせる形で効率的に勉強ができます。秋から成績が伸びる受験生は、受験における優先順位が分かっている人が多い傾向です。
秋から成績を伸ばすためにはまず基礎固めから
秋から成績が伸びる受験生の多くは、秋までに基礎固めができています。そのため、基礎固めをいかに早く着実に進めていくかが合否を分けるカギとなるでしょう。また健康維持や出願などの準備を万全にできるように計画を立てておくことも大切です。これらのことを確実にこなして受験に勝てる環境を整えていきましょう。
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