大学受験は何校受ける?平均や最大何校受験できるかを紹介
「皆は何校の大学を受験しているの?」の疑問に対する答えは、平均3〜4校です。また国公立大学の場合は最大3校、私立大学の場合は日程が被らない限り何校でも受験できます。
そして当サイトとしては、平均の3〜4校より1校多い「5校」の受験をおすすめします。
今回は大学受験は最大何校受けられるのか、一般的に平均何校受けているのか、なぜ5校の受験がおすすめなのか、どうやって何校受けるか決めれば良いのかについてまとめました。
記事を最後までチェックすれば「受験する大学の数」に関する疑問が全て解決して、大学受験に向けて一歩前進できますよ。
大学受験は最大何校受けることができるの?
ここでは大学受験は最大何校受けられるのかを、国公立大学と私立大学に分けて解説します。
先に答えをお伝えすると以下のとおりです。
- 国公立大学:最大3校受けられる
- 私立大学:何校でも受けられる
それぞれ詳しく見てみましょう。
国公立大学は最大3校受けられる
国公立大学は、最大3校受けられます。内訳は以下のとおりです。
- 前期(2月下旬)
- 中期(3月上旬)
- 後期(3月中旬)
まず国立大学の入試は、前期と後期の2回実施されます。そして公立大学の入試は、前期・中期・後期の3回実施されます。
つまり前期後期で国公立大学、中期で公立大学を受験することで、最大3校の受験が可能です。
学費や通学時間などの理由から「なんとしても私立大学ではなく国公立大学に進学したい」と考える方は、この3校受験を選択します。
そして前期試験は最も募集人数が多く、中期後期では数名程度しか合格枠がないということもあり、一般的には前期試験で第一志望の大学を受験します。
また前期試験の入学手続きは中期後期試験の合格発表前なので「前期で滑り止めを受験して、中期後期で本当に行きたい大学にチャレンジする」といったことはできません。
反対に「前期で第一志望に落ちたけどなんとしても国公立大学に行きたいから」と、中期・後期試験で本来の実力より下の大学を受験するケースはよくあります。
私立大学は何校でも受けられる
私立大学の受験日程は、国公立大学とは大きく異なります。国公立大学では、受験日程が前期・中期・後期と決められており、最大3校までしか受験ができませんでした。
一方私立大学では、大学ごとに受験日程を決めています。つまり日程が被らなければ、何校でも受験可能です。
極端な話、10校受験をすることも不可能ではありません。また同じ大学の複数の学科を同時に受験することもできます。
しかし「試験日程が被っているから」という理由で、複数ある受験したい大学のうち1校しか受験できない可能性もあります。
スケジュールを詰め込みすぎると、本来の実力を発揮できないかもしれません。地方から都市部に出て受験をする場合は、宿泊などの費用もかさみます。
「できるだけたくさん受ければ良い」というわけではなく、上記の点を考慮しながらスケジュールを立てることが重要です。
他の高校生は大学受験で何校受ける?平均を紹介
大学受験で受験できる大学数は、1〜10校以上と幅広いです。しかし平均的には、3〜4校ほどの大学を受験する方が多いです。
国公立大学への進学を希望する受験生を例に紹介します。
- 私立大学:2校
- 国公立大学:1校
上記であれば、私立大学で受験の感覚を掴み、過度に緊張しない状態で国公立大学の入試に臨めます。
国公立大学に落ちれば滑り止めの私立大学に通うことになるでしょう。「どのくらい国公立大学に通いたいか」によって「国公立大学:1校」を2校や3校に変更しましょう。
また最初から私立大学への進学を希望する場合、以下のような内訳が一般的です。
- チャレンジ枠:1校
- 現実的な枠:2校
- 滑り止め枠:1校
大学受験で受験される大学の平均は3〜4校です。しかし極端に受験校が多い方や少ない方もいます。
次の項目では、そういった例について見てみましょう。
なかには10校受ける人もいる
国公立大学は最大3校、私立大学は日程さえ被らなければ何校でも受験できるとお伝えしました。
そしてなかには、10校以上の大学を受験する方もいます。
「どうしても有名私大に行きたいから」という理由で10校以上の大学を受験する方が多いです。また10以上の「大学」ではなく10以上の「学部学科」を受験する方もいます。
例えばGMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)は受験生であれば誰もが知っている大学群です。
「なんとしてもGMARCHに入りたい」という方がGMARCHの大学を全て受験すれば、それだけで6校です。そこに国公立大学や他の私立大学も加われば、受験大学数は簡単に10を超えます。
またGMARCH内で併願をすれば、受験をする学部学科は簡単に10を超えるでしょう。GMARCHのみならず、関関同立などの大学群でも同じことが言えます。
もちろんたくさんの大学を受験した方が、合格率は高くなるでしょう。しかし体力的な問題から本命の大学で実力を発揮できないかもしれません。
また費用面での問題もあります。よって余程の思いがない限り、おすすめできる選択肢ではありません。
反対に2校しか受けない人もいる
10校以上受験をする人とは反対に、2校しか受験をしない人もいます。
国公立大学を志望していて学力が高く、一人暮らしをする予定のない地方在住者は、2校のみの受験を選ぶケースが多いです。
例えば以下のようなパターンがあります。
- 国公立大学で九州大学を受験、私立大学で西南学院大学を受験
- 国公立大学で静岡大学を受験、私立大学で常葉大学を受験
いずれもその地域トップの国公立大学1校と、国公立大学と比べると偏差値は劣るもののその地域トップの私立大学1校です。
「本命は九州大学、もし落ちても同県私立大学でトップの西南学院大学には余裕を持って合格できる」という考えです。
「地方トップの私立大学には偏差値以上に学力の高い学生がいる」とよく言われます。
これは九州大学や静岡大学などの国公立大学に落ちてしまった方がその地域トップの私立大学に進学していることが理由です。
大学受験は何校受けるのが良い?おすすめは5校
「いくつの大学を受験すべきか」は人によって異なります。しかし敢えて1つ数字を挙げるとすれば、当サイトのおすすめは5校です。
内訳は以下のとおりです。
- 志望校:1校
- 併願校:2校
- 滑り止め校:2校
浪人を覚悟していない場合「全落ち」は避けたいところ。よって滑り止め校を2校としています。
また志望校には「一番行きたい大学(合格可能性がそれほど高くなくてもOK)」、併願校には「志望校よりもワンランク下の大学」を入れると良いでしょう。
大学受験が失敗に終わる可能性を減らしつつ受験料もできるだけ抑えた、バランスの良い形ではないでしょうか。
大学受験で何校受けるかを決める上で考慮すべきこと
大学受験で受験をする大学数を決める際は、以下3つの点を考慮しましょう。
- 対策の手間
- 受験料
- 旅費やスケジュール管理
それぞれ詳しく解説します。
対策の手間
受験をする大学の数が増えれば増えるほど、受験対策の手間も増えます。
数多くの大学の受験対策をすることで、どの大学も中途半端になってしまっては本末転倒です。またほとんど対策をしない状態で受験をするのは、受験料の無駄です。
よって受験をする大学の数を増やす際は「対策ができそうか」まできちんと考えましょう。
あるいは受験科目が同じ大学や、傾向が似ている大学を選ぶのも1つの手です。
また私立大学への進学を志望しているのであれば、最初から私立大学に絞って対策をしましょう。「一応国公立も受験するから」と私立大学の受験では不要な科目を勉強するのは時間の無駄です。
特に国公立大学の合格者数を伸ばしたいと考えている高校の場合、「一応国公立大学も受けた方が良い」と説得されるケースがあるので要注意です。
受験料
当然ですが、受験する大学の数が増えれば増えるほど、受験料がかさみます。
まず共通テストの受験料は、3教科以上受験で18,000円、2教科以下受験で12,000円です。また国公立大学二次試験の受験料は17,000円です。
つまり共通テスト3教科以上、二次試験前期・中期・後期を全て受験すると、合計で69,000円かかります。
続いて私立大学の場合、共通テスト利用方式の受験料が約15,000円、個別方式の場合が医学部等を除いて約35,000円です。ちなみに医学部や歯学部の受験料は40,000〜60,000円ほどです。
受験方式や受験する大学の数によっては、私立大学の受験料だけでも10万円や20万円を超えてきます。
「念の為たくさんの大学を受験したい」と考える気持ちは分かります。しかし予算と相談をしながら受験する大学の数を決めなければなりません。
旅費やスケジュール管理
大学受験にかかる費用は、受験料だけではありません。自宅から離れた場所にある大学を受験する場合、旅費(交通費や宿泊費)がかかります。
例えば地方在住者が首都圏にある大学を受験する場合、それなりの旅費がかかるでしょう。
受験料のみならず旅費も、予算をオーバーしないように計算しなければなりません。
また無理のないスケジュールで受験ができるよう、どの大学を受けるか、いくつの大学を受けるかを調整しましょう。
もちろん個人差はありますが、受験で最大限のパフォーマンスを発揮したいのであれば、2〜3日連続の受験が限度です。
まとめ
大学受験は最大何校受けられるのか、一般的に平均何校受けているのか、なぜ5校の受験がおすすめなのか、どうやって何校受けるか決めれば良いのかについて解説しました。
「受験する大学の数」に関する疑問がひと通り解決したら、早速大学受験に向けて行動を始めましょう。
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