高校生の大学受験にかかる塾代費用平均は月64,928円!払えない時の対処法も解説
高校生の大学受験塾には、1ヶ月あたり平均64,928円の費用がかかります。ですが、実は塾によってかかる費用は大きく異なります(月額1万円台で塾に通うことも可能)。
受験料だけでも合計すれば10万円や20万円の費用がかかるので、塾にかける費用はできるだけ抑えたいですよね。
そこで今回は、高校生の大学受験塾にかかる費用の平均や、塾代が払えない、安く抑えたい時の対処法5つについてまとめました。
高校生の子どもを塾に通わせようと考えている保護者の方はぜひチェックしてみてください。塾の費用に関する悩みがひと通り解決しますよ。
高校生の大学受験にかかる塾代費用平均は月64,928円
冒頭で、高校生の大学受験塾には、1ヶ月あたり平均64,928円の費用がかかるとお伝えしました。
しかし厳密に、日本にある全ての塾の平均費用を算出することは難しいでしょう。1つの塾にも、様々な料金プランがありますからね。
本記事で紹介している平均64,928円という数値は、当サイトで選定した大手大学受験塾、予備校8校の授業を、月に16回受講する場合を想定しています。
以下、大手大学受験塾8校の、授業1回あたりの費用を表にまとめました。
塾名 | 費用(授業1回あたり) | 費用詳細記事 |
3,383円〜 | – | |
3,850円〜 | – | |
1,530〜2,736円 | ||
4,700円〜 | ||
5,508〜6,858円 | ||
6,000〜10,500円 | ||
4,125〜4,400円 | ||
4,125〜4,675円 | ||
平均 | 4,058円 | – |
大手大学受験塾8校の授業1回あたりの費用平均は、4,058円です。
週に4回授業を受ける場合、月に16回ですので月謝は64,928円となります。「週2回の場合は64,928円÷2で32,464円」のように、授業回数に応じた平均費用を算出可能です。
この数値は、全国にある塾の厳密な平均費用ではありません。しかしそれほど大きくはズレておらず、塾費用について考える際の参考にはなるでしょう。
上記8つの塾、予備校の詳細情報は「オススメ予備校一覧ページ」にてまとめています。
文部科学省公表の「高校生の学習塾費用平均」は参考にならない
高校生の塾費用平均を、公立高校に通う学生で年間120,397円、私立高校に通う学生で年間171,149円と記載しているWebサイトもあります。
「年間12〜17万円ならそれほど高くないのでは?」と感じる方も多いでしょう。月額に換算すると1万〜1万数千円です。
実はこの年間120,397〜171,149円という数値は、文部科学省公表の「令和3年度子供の学習費調査」がもとになっています。※調査年度が異なる場合でも、数値はほとんど変わりません。
そしてこの調査では、塾を利用していない人、つまり「塾にかかる費用が0円の高校生」も対象に含めています。
以上から、塾を利用している家庭だけの平均費用と比較すると、数値が低く出ている点に注意しなければなりません。
塾を利用している家庭だけの平均費用としては、本記事で紹介した「月額64,928円」という数値の方が参考になります。
高校生の塾代が払えない、安く抑えたい時の対処法
多くの方にとって月額64,928円は、決して楽に支払える金額ではないでしょう。
高校生の塾代が払えない、少しでも安く抑えたいと考える方におすすめの対処法は、以下の5つです。
- 独学で大学受験を乗り切る
- 個別塾を辞めて集団塾にする
- 授業数を減らす
- 夏期講習だけ受講する
- キャンペーンを活用する
それぞれ詳しく見てみましょう。
独学で大学受験を乗り切る
独学は、大学受験にかかる費用を最も抑えられる選択肢です。塾代はもちろんゼロで、かかるのは参考書代や模試の費用くらいでしょう。
しかし志望校合格を目指す場合も学校の授業についていきたい場合も、独学はおすすめできません。なぜなら大半の方にとって独学は、勉強の時間も質も塾に劣ってしまうからです。
塾に行けば、授業と自習室で数時間は確実に勉強できます。また分からない問題はすぐに質問できます。
スマホなどの誘惑があるなか毎日決まった時間勉強をこなしつつ、分からない箇所は自力で解決できる高校生がどのくらいいるでしょうか。
いくら塾にかかる費用を抑えられても、志望校に合格できなかったり、学校の授業についていけなかったりしては本末転倒です。
どうしても独学で大学受験を乗り切りたいという方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:大学受験の独学はきつい?無理?失敗する?おすすめ参考書や独学しやすい科目を紹介
そもそも高校生は塾に行くべきか?
そもそも高校生を塾に行かせるべきか悩んでいる方は、以下について考えてみてください。
- 自宅で独学できるかどうか
- 志望校までの学力的な距離
- モチベーションが続くかどうか
独学については、前項で解説したとおりです。
また仮に独学が苦手でも、このままのペースで志望校まで届きそうであれば、あえて塾に行く必要はないでしょう。
一方で学校の模試の結果が志望校の偏差値と5以上離れている場合は、絶対に塾を利用すべきです。
大学受験のために塾に行くべきか悩んでいる方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:大学受験で塾に行くべきかを決める3つの要素!注意点や行くと決めた後に取るべき行動も紹介
個別塾を辞めて集団塾にする
塾は、個別塾と集団塾に分類できます。そして集団塾よりも個別塾の方が、一般的に費用がかかります。
これは個別塾の方が一度に見れる学生の数が少ないことが原因です。集団塾では20人~30人を同時に見れますが、個別塾では1〜3人が主流ですからね。
イメージとしては「20〜30人で1人の講師に対する授業料を分割して払っている」という形です。
よって高校生の塾にかかる費用を少しでも抑えたいのであれば、個別塾ではなく集団塾を選びましょう。
たしかに集団塾だと、授業のペースを自分に合わせてもらうことはできません。しかしクラスはレベル別なので、それほど授業のペースに不満は出ないでしょう。
また授業終わりや自習中に分からない問題を質問することもできます。「集団塾でついていけるかな?」と不安な方は、一度無料体験授業を受けてみましょう。
授業数を減らす
高校生の塾にかかる費用は、授業数を減らすことで抑えられます。
本記事では、塾にかかる平均費用を、月16回授業を受けて月額64,928円と紹介しました。つまり月8回(週2回)に授業数を減らせば、かかる費用は月額32,464円になります。
そして月4回(週1回)に減らせば、かかる費用の平均は月額16,232円です。最初に提示した月額64,928円と比較すると、5万円近く授業料を抑えられます。
授業数を減らしても、塾で受けられるサービス内容に違いはありません。自習室は好きなだけ使えますし、質問もできます。
費用を抑えるために授業数を減らして、自習室を最大限活用するのも選択肢の1つです。ずっと自習室にいても「いつも頑張っているな」と思われるだけで「授業数少ないのに…」のように思われることは絶対にないので安心してください。
夏期講習だけ受講する
授業数を減らせば費用を抑えられるといっても、塾に通っている限り毎月費用を支払い続けなければなりません。
さらに費用を抑えたいのであれば、 夏期講習や冬期講習などの特別講習だけ受講するのも選択肢の1つです。
一般的に夏期講習では1学期に習った内容の総復習を、冬期講習では2学期に習った内容の総復習を行います。
詳しくは次の項目で解説しますが、夏期講習や冬期講習のような特別講習では、新規入塾者を獲得するためのお得なキャンペーンが実施されているケースが多いです。
「特別講習だけ受講するなんて可能なの?」と疑問に思う方がいるかもしれません。しかしどの塾にも、毎回特別講習だけ受講をする方は一定数いるので安心してください。
特別講習だけ何度か受講をして、受験シーズンから正式に入塾するのも良いでしょう。
塾の夏期講習については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:塾の夏期講習とは?日程や値段、夏期講習だけでも通えるのかを徹底解説!
キャンペーンを活用する
多くの塾は、期間限定のキャンペーンを実施しています。
キャンペーンの内容は塾ごとに異なりますが、入塾金が無料になったり、最初の数ヶ月の授業料が割引されたりといったものが大半です。
東進ハイスクールのように、長期講習限定で完全に無料で受講ができるところもあります。
入塾時期に融通が効くのであれば、こういったキャンペーンを狙ってみるのも選択肢の1つです。
キャンペーンは年度初めの4月や、夏期講習・冬期講習などの長期講習期間中に実施されることが多いです。
関連記事:東進は夏期講習だけでも受講できる!値段や特徴、受講者の口コミ・評判まとめ
まとめ
高校生の大学受験塾にかかる費用の平均や、塾代が払えない、安く抑えたい時の対処法5つについて解説しました。
週4回、月に16回授業を受ける場合の塾費用平均は月額64,928円です。この「月額64,928円」という数値を基準に、お得な塾なのか割高な塾なのかを判断しましょう。
また授業回数によっては、月1〜3万円台で塾を利用することも可能です。まずは少ない授業数で無理なく始めてみて、必要に応じて授業回数を増やしても良いでしょう。
本記事で紹介した大手大学受験塾8校については「オススメ予備校一覧ページ」にて詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。